トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/6/15  13:29

『ライ麦畑でつかまえて』が「悪魔の書」である平行世界の話?  その他の雑学本 間違い探し編

『月刊ほんとうに怖い童話』 2008 年 7 月号
コラム 『唐沢俊一が選ぶアブナイ奇書』 の『ライ麦畑でつかまえて』の紹介。
(「『ライ麦畑でつかまえて』は殺人教唆はしていない」に引用した文章の続き)
事実、アメリカのいくつかの州では、この『ライ麦畑でつかまえて』は未成年
が読むことを禁じられている悪書である。

教材に使われることも多い一方、学校の図書館で検閲されることも多い (2006 年以降、
検閲される本のトップ 10 からは外れたそうだが)。理由は、"fuck" などの単語の使用、
主人公が道徳的な手本にはならなくて、反逆、飲酒、喫煙、嘘をつくことを促進する等。

- http://en.wikipedia.org/wiki/The_Catcher_in_the_Rye

唐沢俊一のいう「せめて人を殺すこと、有名人を殺すことで、この世界に、なんらかの
足跡を残しておきたい……。ニヒリズムの極致のようなこの思想が、この本の中には
秘められている
」 (前エントリ参照) が理由だとは、当然いわれていない。
だが、本当にそうなのだろうか。邦名になっている『ライ麦畑でつかまえて』は、
原題では「ライ麦畑の捕手」の意味である。

邦名」という表現にも違和感があるがおいといて。『The Catcher in the Rye』には、
『ライ麦畑の捕手』という邦題の本 (繁尾久対訳) も出版されているんだけど……。

『ライ麦畑でつかまえて』 (野崎孝訳) 以外の邦題には、『危険な年齢』 (橋本福夫訳)、
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 (村上春樹訳) もある。「邦名になっている『ライ麦畑で
つかまえて』
」だと、まるで『ライ麦畑でつかまえて』が唯一の邦題みたいだが、他の
邦題の方を好む愛読者も少なくない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ライ麦畑でつかまえて
>原題 The Catcher in the Rye は、物語の中で子どもが歌うロバート・バーンズの詩
>"If a body meet a body Comin' through the rye(曲は『故郷の空』として有名)" を
>主人公が "If a body catch a body comin' through the rye" と聞き間違えたところ
>から来ている。日本でのタイトルは、1952年の橋本福夫訳では『危険な年齢』(版元の
>ダヴィッド社の命名による邦題)、1964年の野崎孝訳では『ライ麦畑でつかまえて』、
>1967年の英潮社版繁尾久対訳『ライ麦畑の捕手』、 2003年の村上春樹訳では
>『キャッチャー・イン・ザ・ライ』となっている。


上の引用の中の『故郷の空』については、2ちゃんねるのスレへの書き込み (Read More)
の後半部分や、 http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/aoeiu/diary/d628 を参照のこと。

主人公ホールデンは、麦畑で遊ぶ子供たちを見て、あの子たちが崖から落ち
たら、下にいて、その落ちてくる子供たちを受け止めたい、という奇妙な想像
をするのだ。

崖から落ちたら、下にいて」なら、ホールデンは「麦畑で遊ぶ子供たち」と同じライ麦畑
にはいないということになってしまう。それでは「The Catcher in the Rye」ではないし、
すぐ前に唐沢俊一自身が書いた「原題では『ライ麦畑の捕手』の意味」とも矛盾する。

http://www2.dokkyo.ac.jp/%7Eesemi006/rpt98/muraser.htm
>ライ麦畑の捕手とはつまり、子供たちがイノセントな世界であるライ麦畑から、
>“phony”な大人の世界に落ちてしまいそうになったとき、自分が、子供たちが落ちて
>行くのを阻止したい、子供たちを永遠にライ麦畑にとどめておきたいと言うものである。  
>しかしこのホールデンの願いは、前述したとおりホールデン自身が“phony”な世界に
>入りかけてしまっているのでは叶えられないものである。


この時点でのホールデンの望みは、子どもたちが落ちる先である、いんちきな大人の
世界に自分自身をおきながら、子どもたちを救うことではないのだ。

すべての子供たちが、自分のように目的を見失う前に、それを救ってあげたい。
ホールデンの本当の悲劇は、そんな、前向きな考えを持っているのに、それを
実行に移す方法を知らないということだろう。作者は、そういう主人公のように
なる前に、社会に目的を見いだすように、と読者に訴えかけているのだ。

ホールデンは、子どもたちがいんちきな大人になってしまうことを阻止したがっていたので
あって、「目的を見失う前に、それを救ってあげたい」ではないし、彼の望みは社会から
見れば「前向きな考え」ではなく、実行に移す方法を知っていたならば、それはそれで
トラブルのもとになっていただろう。

ここでの「喪失感」というのは、対象読者をロスト・ジェネレーションと唐沢俊一が間違えた
ことからきている (「似ているようで違う――失われた世代と打ちひしがれた世代」を参照)
と思われるが、「喪失感」自体、この小説が語られるときにひんぱんに出てくるキーワード
というわけでもない。

しかし現代では、すでに読者の多くは、主人公と同じく、人生に目標を失って
からこの本を手に取り、その喪失感を完全に共有し、犯罪に走る。

この文章だと、「読者の多くは」が「犯罪に走る」にもかかってしまっているようだが。
『ライ麦畑でつかまえて』は、読者の多くを犯罪に走らせるような本ではない。

悲しい運命に彩られているのは、実は「悪魔の書」といわれるこの本自体なの
かもしれない。

『ライ麦畑でつかまえて』は「悪魔の書」となどいわれていない。




http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1212823815/87-

83 :無名草子さん:2008/06/09(月) 19:23:28
まとめwikiに、『ライ麦畑でつかまえて』のトンデモ紹介について書いておきました。
最近の仕事のデタラメっぷりはわかっていたつもりだったけど、これはヒドすぎる・・・。

84 :無名草子さん:2008/06/09(月) 20:18:19
>>83
唐沢ってほんと読まずに(あるいは記憶だけで)書評するんだな


85 :無名草子さん:2008/06/09(月) 20:35:05
>>83
このエントリ、そのまま 『月刊ほんとうに怖い童話』の編集部に送るべき。
その反応は期待できなくとも。

86 :無名草子さん:2008/06/09(月) 20:40:11
>>83
読んできた。すごいね……唖然としたよ。
何このデタラメな紹介ぶり。

87 :無名草子さん:2008/06/09(月) 21:01:49
まとめWikiには「噴飯物」と書いてあるけど、そんなレベルじゃないだろ。
あの名作に対する冒涜だよ、これは。
マジに唐沢死んだ方がまし。
お友達の本は必死に褒めちぎるくせに
(芦辺拓を朝日で褒めていたが、植木不等式も異常なほど日記でベタ褒め)
文学に興味がある人なら誰でも読んでいるような普遍的な名作を
明らかに読んだこともないくせに「殺人犯人が読む本」呼ばわり。

マジにこの世から消滅してくれ、唐沢。

94 :無名草子さん:2008/06/09(月) 21:19:56
>>85
これって『月刊ほんとうに怖い童話』も、そのままOKで掲載しちゃったんだろ?
そもそも『月刊ほんとうに怖い童話』なんて本。これこそ読まずにも内容は解るけど
とにかく適当なデタラメで恐がらせるような文章があればいいんじゃないの?
まさに、銀座の柳に首つりしたいが放置されていたみたいな話。

『月刊ほんとうに怖い童話』の読者の中に「ライ麦畑」を読んだことある人が
いそうにないので、大丈夫という判断じゃない?

95 :無名草子さん:2008/06/09(月) 21:30:29
『月刊ほんとうに怖い童話』の読者はサリンジャーなんか読んでない。
編集者はサリンジャーどころか当の唐沢の原稿にも目を通さずそのまま掲載。
で、上のほうの編集長や社長は自分たちが出してる雑誌を読んでない。

だから、読まずにデタラメ書評を書く唐沢はいつまでも安泰。

98 :無名草子さん:2008/06/09(月) 22:01:40
ロバート・バーンズの詩 "If a body meet a body Comin' through the rye(誰かさんと誰かさんが麦畑)" を
主人公が "If a body catch a body comin' through the rye" と聞き間違えたところから来ている。
catcher in the ryeなんだから、「崖下で受け止め」たら、in the ryeにならないし。

100 :無名草子さん:2008/06/09(月) 22:16:16
>殺人犯たちの多くが愛読書にしていたのが、(略)『ライ麦畑でつかまえて』である。

↑これって、『ライ麦畑でつかまえて』が広く読まれているというだけの話じゃないか?
「ロスト・ゼネレーション」は、「ビート・ジェネレーション」と混同してるのかもしれない
けど、それにしたってサリンジャーは、その先駆けに位置する作家だし。

「裏モノ日記」で、三島を評価しないみたいなことも書いてたけど、単に娯楽性の強い文学しか
理解できないだけなのでは?

102 :無名草子さん:2008/06/09(月) 22:39:57
若い殺人犯人を語る時に、安易に「テレビゲームが好きで」という論調を出してくるのに
似ているってことかな?
若い男性でテレビゲーム好きってそんな特殊な状態じゃないのに共通項にしたがる

夕方のニュース番組でも、昨日の秋葉原の殺人犯がゲームオタクで秋葉原が大好き。
数ヶ月前に通行人を刺した男も、ゲームオタクで秋葉原に何度も来ている
そういう部分が問題だみたいな事言っていたオッサンがいた。
唐沢の意見も同じレベルでしょ。

109 :無名草子さん:2008/06/10(火) 02:17:52
>>94
>とにかく適当なデタラメで恐がらせるような文章があればいいんじゃないの?

うーん、そもそも文章なんていらない本のような。<『月刊ほんとうに怖い童話』
五流漫画雑誌だし。元ネタの本(童話に限らない)のあらすじすら時には全く無視して、
全然別な話にしていることも多かったような。つまり、超いーかげん。
http://page16.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u16301175

森園みるく/村崎百郎コンビが、この手の雑誌に書いていることも多いから、
村崎百郎つながりで、お情けで仕事もらったのでは?と妄想してみるテスト。

111 :無名草子さん:2008/06/10(火) 04:58:58
> 「裏モノ日記」で、三島を評価しないみたいなことも書いてたけど、単に娯楽性の強い文学しか
> 理解できないだけなのでは?

たぶんそうだろうね。
最近、東浩紀の「キャラクターズ」にも何か言ってたようだけど、東が何をしてるのかすら
分かってないだろ。
唐沢商会の『怪体新書』に「サロンの馬鹿」て概念を紹介して、「オレのことか?」と言っ
てる俊一のキャラが登場するが、おまえはサロンでもどこでも馬鹿だよ俊一。
朝日新聞書評委員歴代の中でも、突出して馬鹿だろ。利口ブリっ子を続けてて疲れないか?

128 :無名草子さん:2008/06/10(火) 17:37:29
やっと規制解除。

規制されている間にまとめwikiに、「pronto」のフリーペーパー、『ビジネスマンの強化書』など
最近の仕事のガセについて書いておいたのでチェックしておいてね。
ttp://www13.atwiki.jp/tondemo/pages/69.html

個人的には、『ビジネスマンの強化書』の「10万冊を読破した雑学王が語る本の上手な読み方、選び方」というのがツボだった。
一体どれだけのペースで読んだら10万冊も読めるのか。そのくせ『ライ麦畑でつかまえて』は読んでないし。
一応、このタイトルは雑誌のほうでつけたみたいなんだけど、それにしても無茶なハッタリだ。

それから、『月刊ほんとうに怖い童話』のコラムのデタラメさの指摘も追加しました。
wikiには書かなかったネタとしては、

・芥川龍之介が自殺した後で、文学青年の間で自殺ブームが起こった

というのもかなりガセっぽい。いや、後追いした人はいたかもしれないが。

それから、『ドグラ・マグラ』を、「読んだ者は精神が崩壊するとささやかれる奇々怪々な迷著」と紹介しているのもどうか。
「迷著」というとダメな作品みたいなので、「奇書」とでも呼んだほうがいいと思う。
全体的に『月刊ほんとうに怖い童話』のコラムは事実誤認が多いうえに煽り過ぎ。

唐沢センセイの劣化っぷりからは目が離せない!

129 :無名草子さん:2008/06/10(火) 18:15:44
>>128
まとめwiki読んで絶句した。笑いを通り越して怒りがこみ上げてきた。
『月刊ほんとうに怖い童話』って雑誌は、一応レディコミ誌なのかな?
結構、10代の腐女子とかも読んでいそうな雰囲気だが。
これから知的好奇心を拡げていこうとしている若い世代に、あんな酷い出鱈目を
吹き込むのは犯罪的と言っていい。編集部の責任も大きいね。
もう、今後どんなに頑張ったところでマトモな知性を身につけるのは不可能でしょう。
即刻、筆を折るべきだよ。これ以上駄文を発表し続けるのなら、それは公害だ。

130 :無名草子さん:2008/06/10(火) 18:46:56
唐沢のガセ能力は無尽蔵だな。
ここで半年以上に渡り、徹底的なガセ検証が成されているのも知っているのに、
なぜここまで酷い文章を書けるのか。

http://www.tobunken.com/news/news20080605161440.html

コミック雑誌の仕事は珍しいんですが……。

>『月刊 ほんとうに怖い童話』7月号に
>「唐沢先生が贈る『アブナイ奇書』講義』
>というコラムを書いています。

>『ライ麦畑でつかまえて』『ドグラ・マグラ』『阿片』などを
>紹介したもの。今でも手に入る、というこの手の記事の条件つき
>が枷で薄くなっちゃってますが、まあ掲載紙の性格上、ね。

>実は連絡ミスで字数を多く書いてしまって、大幅なカットが
>必要だったんですが、編集者が“面白いから切るのは惜しい”と
>ページ数の方をふやしてくれました。感謝。

>個人的にはまつざきあけみが『チャタレイ夫人の恋人』を漫画化
>しているのがうれしかったな、かつてのファンとして。


ページ数を増やしてくれたので、サービスとしてガセ増量。


131 :無名草子さん:2008/06/10(火) 18:49:25
2008年4月24日 http://www.tobunken.com/diary/diary20080424134523.html

>ぶんか社から原稿依頼。安仕事だが、こういうのを断らないのが
>現役ライターを続ける条件でもある。ま、楽に書ける内容ではあるし、
>一回人を誘って食事にいく小遣い稼ぎくらいにはなる。


132 :無名草子さん:2008/06/10(火) 18:54:28
どんな仕事だろうと、依頼された仕事に関して
日記に平気で「安仕事」と書けてしまう唐沢って凄い奴だな、
反面教師として尊敬しているよ。

その安い仕事をちゃちゃっと楽に仕上げて、ガセ満載w

142 :無名草子さん:2008/06/10(火) 21:04:28
サリンジャーの件、頭にきたなんてもんじゃない。
なんてふざけたインチキ野郎なんだ。人のこと言えた義理ではないではないか。
さっさと消滅してほしい。

147 :無名草子さん:2008/06/10(火) 21:11:33
>『ライ麦畑でつかまえて』『ドグラ・マグラ』『阿片』などを
>紹介したもの。今でも手に入る、というこの手の記事の条件つき
>が枷で薄くなっちゃってますが、まあ掲載紙の性格上、ね。

謙遜しなくてもいいですよ
充分に、唐沢濃度高い文章になってますから。


153 :無名草子さん:2008/06/10(火) 22:54:09
『ライ麦畑でつかまえて』の記事全文。

>ビートルズの元メンバーであるジョン・レノンを殺したマーク・チャップマン、 レーガン元大統領を暗殺しようとしたジョン・ヒンクリーなど、
>殺人犯たちの多くが愛読書にしていたのが、ジョン・サリンジャーの青春小説『ライ麦畑でつかまえて』である。
>1951年の刊行以来、売り上げ総部数はアメリカで1500万部、世界全体では6000万部に達したともいわれる世界的ベストセラーである。
>ある日、突然大学生活がバカバカしくなり、テストの答案を白紙で出して退学になった主人公ホールデン・コーンフィールド。
>なぜ彼は学校を飛び出したのか。なぜ彼は社会に対して、凄まじい疎外感を抱くのか。
>1950年代、繁栄の絶頂にあったはずのアメリカに生まれたが、人生に目標を失い、生きていく希望を持てなくなった世代、
>すなわちロスト・ゼネレーションたちにより、この本は“自分たちのことを書いた本だ!”という熱狂的な支持を受けた。
>自分たちが何をしようと、どうせこの世の中は変わりはしない。ならば、せめて人を殺すこと、有名人を殺すことで、この世界に、
>なんらかの足跡を残しておきたい……。ニヒリズムの極致のようなこの思想が、この本の中には秘められているという。
>事実、アメリカのいくつかの州では、この『ライ麦畑でつかまえて』は未成年が読むことを禁じられている悪書である。
>だが、本当にそうなのだろうか。邦名になっている『ライ麦畑でつかまえて』は、原題では「ライ麦畑の捕手」の意味である。
>主人公ホールデンは、麦畑で遊ぶ子供たちを見て、あの子たちが崖から落ちたら、下にいて、
>その落ちてくる子供たちを受け止めたい、という奇妙な想像をするのだ。
>すべての子供たちが、自分のように目的を見失う前に、それを救ってあげたい。ホールデンの本当の悲劇は、そんな、
>前向きな考えを持っているのに、それを実行に移す方法を知らないということだろう。作者は、そういう主人公のようになる前に、
>社会に目的を見いだすように、と読者に訴えかけているのだ。
>しかし現代では、すでに読者の多くは、主人公と同じく、人生に目標を失ってからこの本を手に取り、その喪失感を完全に共有し、犯罪に走る。
>悲しい運命に彩られているのは、実は「悪魔の書」といわれるこの本自体なのかもしれない。

154 :無名草子さん:2008/06/10(火) 22:59:35
>>153
いや……言葉を失うね。
ガセ、いい加減というだけでなく、ここから透けて見える唐沢俊一という人の思想と
いうか世界のとらえ方の貧しさに愕然とするよ。
唐沢俊一こそ、人生の目的を失い、ニヒリズムを気取り、パクリという犯罪的
行為に走ったその人じゃないか。ここでもまた勝手な自分語りをしてるんだな。

155 :153:2008/06/10(火) 23:24:42
まとめwikiでは、単純にガセを指摘しておくにとどめたけど、もう少し詳しく書いてみよう。
でも、書いていて思ったけど、まだガセありそうだな。
>事実、アメリカのいくつかの州では、この『ライ麦畑でつかまえて』は未成年が読むことを禁じられている悪書である。
ここなんかアヤしい。発表当時は発禁喰らったらしいけど、今でもそうなんだろうか。

まず、一番思ったのは、唐沢さんの文学的センスの無さ。
>作者は、そういう主人公のようになる前に、社会に目的を見いだすように、と読者に訴えかけているのだ。
こういう読み方ってどうなんだろう。読書感想文ならありなのかも知れないけど。
「ホールデンはかわいそうだなあと思いました」と書くのと大差ない。中学生だってもっとマシなこと書くよ。

>自分たちが何をしようと、どうせこの世の中は変わりはしない。ならば、せめて人を殺すこと、有名人を殺すことで、この世界に、
>なんらかの足跡を残しておきたい……。ニヒリズムの極致のようなこの思想が、この本の中には秘められているという。
「という」って誰の説なんだ。チャップマンやヒンクリーがそう考えたのかも知れないけど、それは『ライ麦畑』の内容とは関係ない。
それから、ヒンクリーは『タクシードライバー』を繰り返し観て、ジョディ・フォスターをストーキングしている。
作品の内容から考えて、『ライ麦畑』より『タクシードライバー』の影響を強く受けた、と考えるのが妥当じゃないかな。

あと、いちいち指摘はしないけど、文章がヒドい。
『ライ麦畑』を「アブナイ本」にしようとこじつけているせいで、流れがムチャクチャになっている。
まあ、それ以前に事実誤認があまりにも多すぎるんだけど。作者と主人公の名前を両方とも間違えるなんてミラクルすぎる。

ただ、唐沢さんはべつに『ライ麦畑』を誹謗中傷しようとしているわけじゃないと思う。
ただ単に理解できないだけで、にもかかわらず理解するための努力もしていない、きっとそういうことなんだろう。
ついでに言えば、『ライ麦畑』のような名作が実は「アブナイ本」なんだ!とウケを狙ったのもマズかったんじゃないかと。
いずれにしても、書評をするのはもうやめたほうがいいと思う。この人が朝日新聞の書評委員というのはあまりにも悪い冗談だ。


160 :無名草子さん:2008/06/11(水) 01:07:06
>>153
>しかし現代では、すでに読者の多くは、主人公と同じく、人生に目標を失ってからこの本を手に取り、その喪失感を完全に共有し、犯罪に走る。

ええと、「読者の多くは」ってのが、「犯罪に走る」にもかかっているように読めちゃったんだけど……。

それにしても、読まずに書評しやがってと指摘している人が多いけど、本を読まずに書いたとしても、
作者名と主人公の名前なんて、ググってコピペすれば間違えないんじゃないかなあと思うんだけど。

161 :無名草子さん:2008/06/11(水) 01:13:01
>ええと、「読者の多くは」ってのが、「犯罪に走る」にもかかっているように読めちゃったんだけど……。
本人はどう思ってるか分かりませんけど、文章的には完全にかかってますね
共有と完全の間に「一部」とか挟むなりして限定するか分けるかしないと
というか日本語が変

170 :無名草子さん:2008/06/11(水) 08:38:01
中途半端に裕福で親がそれなりに地位のある家庭。
親の過度な期待に答えられず、逃げ場はオタクな道。
俺はこんな物じゃない、俺はこんな小さく終わる人間じゃない。

そんな気持ちを肥大させて成長した唐沢俊一。
無差別殺人に走るほどの思い切りもないので、
異常犯罪に興味を抱き続ける。

172 :無名草子さん:2008/06/11(水) 09:03:33
そんな気持ちを肥大させて成長した唐沢俊一。
無差別殺人に走るほどの思い切りもないので、
身近な他人の誹謗中傷を続ける。

173 :無名草子さん:2008/06/11(水) 09:26:39
ttp://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/9212/JDS.main.html

↑サリンジャーのファンサイト。
 BBSもあるんだけど、しばらく放置されてるような・・・

175 :無名草子さん:2008/06/11(水) 10:22:33
唐沢俊一、遅くないから今すぐ「ライ麦畑でつかまえて」を読め。
そして絶望的未来を読み取り、この世から我が身を抹殺する方法を考えろ。


176 :無名草子さん:2008/06/11(水) 10:24:27
>>175
帽子を脱ぐだけで人生変わるとおもうけどな。

178 :無名草子さん:2008/06/11(水) 11:19:59
>>175
>唐沢俊一、遅くないから今すぐ「ライ麦畑でつかまえて」を読め。

いやぁ、大方の解釈は「読んでないだろう」という方向だけど、
読んだ上で間違ってるのかもよ。
なんせ原文を引用しながらの解説が間違いだらけという人だから。

179 :無名草子さん:2008/06/11(水) 11:31:11
『ライ麦畑でつかまえて』特殊講義
http://www.geocities.co.jp/Milkyway/8643/

ライ麦畑でつかまえて』掲示板
http://362.teacup.com/catcher/bbs

「しばらくお休みさせていただ」いてるせいか、荒らされまくってますな。
まともな書き込みは3年近く前かorz

254 :無名草子さん:2008/06/12(木) 19:45:34
『ライ麦畑でつかまえて』ってさ・・・
ホールデンの夢想する「ライ麦畑の捕手」=子供達が崖から落ちないように
捕まえる役目ってのは、子供達が世俗にまみれてつまらない大人になるのを
食い止めたい、純粋なままでいてほしい、という願望でしょ?
「ファック・ユー」なんて書かれた落書きを消して廻る描写等からも、そう
いう願望が見て取れる。
良識的な一般社会側の視点からいえば、崖から落ちることの方が「社会性を
身につけて大人になる」こと。
現実の前に、ホールデンの願望は叶わぬことを暗示して物語は終わる・・・
俺は、そんな風に読んできたんだが?

312 :無名草子さん:2008/06/14(土) 11:52:40
>>254
>俺は、そんな風に読んできたんだが?

あなただけではないです。

http://www2.dokkyo.ac.jp/%7Eesemi006/rpt98/muraser.htm
> ホールデンはこのフィービーと再会する場面で、この物語の中で一番重要な告白をする。
>それは、フィービーに好きなものを一つ挙げてみろといわれ、ホールデンは考えに考えた
>結果、ライ麦畑の捕手になりたいという。ライ麦畑の捕手とはつまり、子供たちがイノセ
>ントな世界であるライ麦畑から、“phony”な大人の世界に落ちてしまいそうになったとき、
>自分が、子供たちが落ちて行くのを阻止したい、子供たちを永遠にライ麦畑にとどめて
>おきたいと言うものである。

> アントリーニのもとを飛び出してしまったホールデンは、まさしく瀕死の状態になる。
>まさに崖に立たされたホールデンは、妹フィービーに救いを求めに行く。その途中学校の
>階段で“Fuck you”という言葉を見つけこうつぶやく。
>“ If you had a million years to do it in, you couldn’t rub out even half
> the ‘ Fuck you ‘ signs in the world. “ (p. 182)
>ホールデンは完全にライ麦畑の捕手になることは無理だと認識してしまっている。


314 :無名草子さん:2008/06/14(土) 12:05:33
「故郷の空」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%85%E9%83%B7%E3%81%AE%E7%A9%BA

>原曲はスコットランド曲で、「ライ麦畑で出逢うとき」(Comin' Thro' The Rye)
>という題名である。詩はロバート・バーンズの作である。

>原曲とほぼ同じ内容のものに、大木惇夫と伊藤武雄による共作詞の「誰かが誰かと」、
>1970年にいかりや長介とザ・ドリフターズが唄ってヒットした「誰かさんと誰かさん」
>(なかにし礼作詞)がある。

315 :無名草子さん:2008/06/14(土) 13:23:23
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/aoeiu/diary/d628

>大和田によって「故郷の空」と題されたスコットランド民謡の原題は、
>「Comin' thro' the Rye」
 
> If a body meet a body Comin' Thro' the Rye
> If a body kiss a body Need a body cry?……

>より原作に近いものに、大木惇夫・伊藤武雄共作詩の「誰かが誰かと」がある。

> 誰かが誰かと 麦畑(むぎばた)で
> こっそりキッスした いいじゃないの
> わたしにはいいひと ないけれど
> 誰にもすかれる、ネ、麦畑で

>これをさらに今風にして歌ったのが、ドリフターズの「誰かさんと誰かさん」
>(作詞なかにし礼)なのである。

> 誰かさんと誰かさんが 麦畑
> チュッチュチュッチュしている いいじゃないか
> 僕には恋人 ないけれど
> いつかは誰かさんと 麦畑


>大和田建樹の作詞は随分違ったものであることが分かる。
>しかし、明治時代、学校の唱歌として紹介するには、やはり、そのままでは
>まずかったのだろう



   
 
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