トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/6/15  1:24

『ライ麦畑でつかまえて』は殺人教唆はしていない  その他の雑学本 間違い探し編

『月刊ほんとうに怖い童話』 2008 年 7 月号
コラム 『唐沢俊一が選ぶアブナイ奇書』 の『ライ麦畑でつかまえて』の紹介。
(「似ているようで違う――失われた世代と打ちひしがれた世代」に引用した文章の続き)
自分たちが何をしようと、どうせこの世の中は変わりはしない。ならば、
せめて人を殺すこと、有名人を殺すことで、この世界に、なんらかの足跡
を残しておきたい……。ニヒリズムの極致のようなこの思想が、この本の
中には秘められているという。

『ライ麦畑でつかまえて』にそんな思想が秘められていないことは言うに及ばず、この本
の愛読者として唐沢俊一が名前を挙げた、ジョン・レノン射殺犯のマーク・チャップマン、
レーガン元大統領の暗殺未遂のジョン・ヒンクリーでさえ「せめて人を殺すこと、有名人を
殺すことで、この世界に、なんらかの足跡を残しておきたい
」と思っていたかどうか……。
(「似ているようで違う――サリンジャーとサレンダー」を参照)。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ジョン・ヒンクリー によると、ヒンクリーは、「...私が今この
計画を進める理由はもはやあなたに印象づけるのを待つことが出来ないからです。
」と
ジョディ・フォスターへの手紙に書いたそうだが、そんな彼にとって、「この世の中は変わり
はしない。ならば、せめて
」などというのは二の次で、重要なのはひたすらフォスターの
気を引くことだったのでは。

マーク・チャップマンの方は、まあ該当するかもしれないが、「有名人を殺すことで 〈略〉
この世界に、なんらかの足跡を残しておきたい
」という理由で、殺害相手にジョン・レノン
を選んだかどうかは疑問。『ライ麦畑でつかまえて』の影響を重視するなら、レノンが
「いんちき」であるかどうかが重要ではないだろうか。幼少の頃からファンだったという
ビートルズのメンバーを殺害相手に選んでいるのは、有名人を殺せば自分の名を残せる
――といった売名主義的な動機とは少し違うような気もする。

http://ja.wikipedia.org/wiki/マーク・チャップマン
>チャップマンによればジョンへの怒りは「愛と平和(Love and Peace)」を説いていた
>ジョンが、多額のお金を持っていたことに怒りを覚えたため、彼を偽善者即ち「いんち
>き」とし、殺害に至ったという。だが、殺害の経緯にはかなりの説がある(殺害し「ライ
>麦畑で捕まえて」を広めるため」という説など) 書籍「ライ麦畑で捕まえて」を愛読し、
>自分を「ライ麦畑―」の主人公「ホールデン・コールフィールド」と重ね合わせて「何者
>か」になろうと銃を撃った。
〈略〉
>子供の頃からビートルズが好きで、リトル・チャイルドなどの歌詞をすべて暗記をして
>いた。
〈略〉
>チャップマンがジョンのファンだったのは幼少期であり、前述の通りジョンを偽善者と
>し犯行に及んだ。


どんなに歪んでいてハタ迷惑なものであっても、一応他人への愛が犯行のベースにある
ような場合に、それを「ニヒリズムの極致」といってよいかどうか。実は、「自分たちが何を
しようと、どうせこの世の中は変わりはしない。ならば、せめて人を殺すこと、有名人を
殺すことで、この世界に、なんらかの足跡を残しておきたい
」に、すんなりつながりそうな、
以下のような文章を唐沢俊一は書いていたりする。

『トンデモ本の世界R』の三島由紀夫『美しい星』 P.342 ~ P.343
「自分はそこらの平凡な連中とは違う。選ばれた、特別な存在なのだ」
という認識を持つことは、およそ人間と生まれ自意識のある者全てにとっての、
火の出るような願望であろう。

三島由紀夫の『美しい星』の主人公大杉重一郎について、「親の財産を食いつぶすだけ
の無能力者
」「表面上は平凡な一般人を下に見て高踏的な生き方をしているふりをして
いるが
」「劣等意識に苛まれながら青春期を過ごし、 無為の存在のまま五十代を迎えた
」と、とりようによっては自己分析にも近いようなことを書き連ねた後に続く文章。
ここでは、他人はすべて、その他大勢の登場人物でしかない。

その他参考 URL:
- http://book.2ch.net/book/kako/1038/10385/1038503678.html

追記 : 「『ライ麦畑でつかまえて』が『悪魔の書』である平行世界の話?」に続く。



http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1212823815/154-

154 :無名草子さん:2008/06/10(火) 22:59:35
>>153
いや……言葉を失うね。
ガセ、いい加減というだけでなく、ここから透けて見える唐沢俊一という人の思想と
いうか世界のとらえ方の貧しさに愕然とするよ。
唐沢俊一こそ、人生の目的を失い、ニヒリズムを気取り、パクリという犯罪的
行為に走ったその人じゃないか。ここでもまた勝手な自分語りをしてるんだな。

155 :153:2008/06/10(火) 23:24:42
まとめwikiでは、単純にガセを指摘しておくにとどめたけど、もう少し詳しく書いてみよう。
でも、書いていて思ったけど、まだガセありそうだな。
>事実、アメリカのいくつかの州では、この『ライ麦畑でつかまえて』は未成年が読むことを禁じられている悪書である。
ここなんかアヤしい。発表当時は発禁喰らったらしいけど、今でもそうなんだろうか。

まず、一番思ったのは、唐沢さんの文学的センスの無さ。
>作者は、そういう主人公のようになる前に、社会に目的を見いだすように、と読者に訴えかけているのだ。
こういう読み方ってどうなんだろう。読書感想文ならありなのかも知れないけど。
「ホールデンはかわいそうだなあと思いました」と書くのと大差ない。中学生だってもっとマシなこと書くよ。

>自分たちが何をしようと、どうせこの世の中は変わりはしない。ならば、せめて人を殺すこと、有名人を殺すことで、この世界に、
>なんらかの足跡を残しておきたい……。ニヒリズムの極致のようなこの思想が、この本の中には秘められているという。
「という」って誰の説なんだ。チャップマンやヒンクリーがそう考えたのかも知れないけど、それは『ライ麦畑』の内容とは関係ない。
それから、ヒンクリーは『タクシードライバー』を繰り返し観て、ジョディ・フォスターをストーキングしている。
作品の内容から考えて、『ライ麦畑』より『タクシードライバー』の影響を強く受けた、と考えるのが妥当じゃないかな。

あと、いちいち指摘はしないけど、文章がヒドい。
『ライ麦畑』を「アブナイ本」にしようとこじつけているせいで、流れがムチャクチャになっている。
まあ、それ以前に事実誤認があまりにも多すぎるんだけど。作者と主人公の名前を両方とも間違えるなんてミラクルすぎる。

ただ、唐沢さんはべつに『ライ麦畑』を誹謗中傷しようとしているわけじゃないと思う。
ただ単に理解できないだけで、にもかかわらず理解するための努力もしていない、きっとそういうことなんだろう。
ついでに言えば、『ライ麦畑』のような名作が実は「アブナイ本」なんだ!とウケを狙ったのもマズかったんじゃないかと。
いずれにしても、書評をするのはもうやめたほうがいいと思う。この人が朝日新聞の書評委員というのはあまりにも悪い冗談だ。

170 :無名草子さん:2008/06/11(水) 08:38:01
中途半端に裕福で親がそれなりに地位のある家庭。
親の過度な期待に答えられず、逃げ場はオタクな道。
俺はこんな物じゃない、俺はこんな小さく終わる人間じゃない。

そんな気持ちを肥大させて成長した唐沢俊一。
無差別殺人に走るほどの思い切りもないので、
異常犯罪に興味を抱き続ける。

172 :無名草子さん:2008/06/11(水) 09:03:33
そんな気持ちを肥大させて成長した唐沢俊一。
無差別殺人に走るほどの思い切りもないので、
身近な他人の誹謗中傷を続ける。

178 :無名草子さん:2008/06/11(水) 11:19:59
>>175
>唐沢俊一、遅くないから今すぐ「ライ麦畑でつかまえて」を読め。

いやぁ、大方の解釈は「読んでないだろう」という方向だけど、
読んだ上で間違ってるのかもよ。
なんせ原文を引用しながらの解説が間違いだらけという人だから。

182 :無名草子さん:2008/06/11(水) 13:12:46
サリンジャースレから来ました。
この人の下品な発言と史実をひん曲げる独善的解釈は、作者と作品とそのファンを卑下していますね。
どんな人物だか見てみると胡散臭い風貌してるし、世の中金よと商売嘗めてるんじゃないですかね。



   
 
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