トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/6/14  16:05

似ているようで違う――失われた世代と打ちひしがれた世代  その他の雑学本 間違い探し編

『月刊ほんとうに怖い童話』 2008 年 7 月号
コラム 『唐沢俊一が選ぶアブナイ奇書』 の『ライ麦畑でつかまえて』の紹介。
(「似ているようで違う――サリンジャーとサレンダー」に引用した文章の続き)
なぜ彼は学校を飛び出したのか。なぜ彼は社会に対して、凄まじい疎外感
を抱くのか。
1950年代、繁栄の絶頂にあったはずのアメリカに生まれたが、人生に目標を
失い、生きていく希望を持てなくなった世代、すなわちロスト・ゼネレーション
たちにより、この本は“自分たちのことを書いた本だ!”という熱狂的な支持を
受けた。

×アメリカに生まれたが ○アメリカで青春時代をむかえたが
×ロスト・ゼネレーション ○ビート・ゼネレーション

1951 年に発表された『ライ麦畑でつかまえて』が、「1950年代、繁栄の絶頂にあった
はずのアメリカに生まれた
」世代たちに、「“自分たちのことを書いた本だ!”という熱狂
的な支持を受けた
」というのはおかしな話だ。熱狂的に支持したのは、1950 年代に
生まれた」のではなく、1950 年代に青春時代を過ごした世代だろう。

で、「ロスト・ゼネレーション」は、「1920年から世界大恐慌の1929年の間」で、ヘミング
ウェイや禁酒法の時代。1950 年代のアメリカならばビート・ゼネレーションで、プレスリー
とかバロウズとか (『ライ麦畑でつかまえて』はビート・ゼネレーションの代表作とはされ
ていないが、その先駆け的な作品と位置づけることは可能)。

ロスト・ゼネレーションが失われた世代で、ビート・ゼネレーションが打ちひしがれた世代。
これらの日本語訳が似通っている (?) ことによる混同で、「ロスト・ゼネレーション」という
間違いが発生したのではないかと思われる。

http://www.amazon.co.jp/dp/4620791636
>ロストゼネレーション―失われた世代 (毎日ムック―シリーズ20世紀の記憶)
>ヘミングウェイ、カポネと禁酒法、ファシストローマ進軍、チャップリンとキートン、世界
>恐慌など、1920~29年までを豊富な写真で振り返る。〈ソフトカバー〉


http://d.hatena.ne.jp/shinju-oonuki/20070124
>『ロストゼネレーション 失われた世代1920-1929]』をよむ
〈略〉
>ロストジェネレーションとは第一次世界大戦が終わった1920年から世界大恐慌の
>1929年の間をそう呼ぶのだそうだ。
〈略〉
>「共有されていたはずのある世界が実は既に失われていた、とする世界の喪失感こそ
>が、大戦間に世界を覆ったロスト感覚だった。


http://www.jamda.gr.jp/museum/02/03.htm
>1950年代のアメリカに登場したロック歌手プレスリーに代表されるビート・ゼネレーショ
>ン(打ちひしがれた世代)に端を発し、その延長上に派生した体制に反発する若者のラ
>イフスタイルから生まれた装いは、様々な流れとなって、


http://www.kanshin.com/keyword/162127
>ビート・ゼネレーション
>1950年代、アメリカから発生した文化ムーブメント。JAZZの父であり、ヒッピーの母で
>ある。


追記 : 「『ライ麦畑でつかまえて』は殺人教唆はしていない」に続く。



   
 
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