トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
旧 URL は、http://diary.aol.com/yzuc9ww/526.html
文字列の一括置換をかけた都合上、旧ブログのコメント欄および2ちゃんねるのスレからの引用の中の URL も全部新 URL に置き換わっていますことを、あらかじめご了承ください
http://tondemonai2.blog114.fc2.com/ で続きの Blog をやっています
   
 

2008/6/21  17:46

リスクが大きいから効くと思い込む人も多そうな寄生虫ダイエット  その他の雑学本 間違い探し編

唐沢俊一「知らなきゃ良かった!」 (MouRa 唐沢俊一)
第一回「ただいま寄生虫!」
http://moura.jp/liter/karasawa/001/index.html#001
寄生しても、それが消化器官の中あたりでじっとしているのなら、大した
ことはない。最近ではダイエットのためにサナダ虫の幼虫をのむ女性まで
いるくらいだ。

最近では」「サナダ虫の幼虫をのむ女性までいるくらい」という書き方をみると、何だか
マリア・カラスなどのエピソードで有名なサナダ虫の卵を飲むダイエットが、昔から話と
しては有名であることを失念しているか、そもそも知らないのかと首をひねる文章だけど
(「ギニア虫もよいけどサナダ虫を無視しないでください」でも少しふれた)。

で、まあ、2ちゃんねるのスレでもいろいろ話が続いたりした (Read More 参照)。

サナダムシの研究者として有名な藤田紘一郎によると、西洋のサナダ虫ならば「腹部の
不快感や食欲不振、嘔吐下痢、貧血などの症状
」が起こり、唐沢俊一のいう「消化器官
の中あたりでじっとしているのなら、大したことはない
」どころの話ではなくなる。痩せる
ことに成功したとしても病的な痩せ方で、マリア・カラスのサナダ虫ダイエットの話は、
おそらく伝記作家の創作とのこと。日本のサナダ虫は人体と共生するタイプで、これの
ダイエット効果はいっさいないそうだ。

唐沢俊一の文章だと、サナダ虫ダイエットは効果があり危険も少ないようにも読めて
しまうけど、まあ手を出さない方が無難。サクラマスから幼虫をとって (サケやマスを
生で食べて寄生される人は実際にいるそうだ) 1 匹数万円で売っているところもあるが、
数万円出した幼虫が確実に寄生してくれるとはかぎらないし、寄生されたらされたで
無害であるという保証は全くない」し、他人にバレたら引かれるだろうし、リスクばかり
大きくてダイエット効果は期待薄。

http://ja.wikipedia.org/wiki/サナダ虫
>サナダムシ・ダイエット
>サナダムシの研究者として藤田紘一郎元東京医科歯科大学教授がおり、サナダムシ
>が寄生した人間に及ぼす影響などを研究し、多くの著書を出版している。また彼は過
>去に自分自身の体の中にサナダムシを飼っており名前を付ける程かわいがっていた。
〈略〉
>彼の説によれば、西洋のサナダムシは腹部の不快感や食欲不振、嘔吐下痢、貧血
>などの症状が起こり、結果的に食べられなくなって痩せてしまう。これは病的な痩せ方
>であり、健康的なダイエットとは言えないので注意する必要があるという事である。マリ
>ア・カラスがサナダムシによるダイエットを行なったという話は伝記作家の創作といわ
>れる。なお日本のサナダムシは人体と共生するタイプのため、いわゆるダイエット効果
>は一切無いとの事である。


http://www.tanteifile.com/diary/2008/03/13_01/index.html
>この件に関し、財団法人・目黒寄生虫館に問い合わせをしたところ、この業者の存在
>は一応把握はしているけど、詳しくは知らないそうです。
>「4万円という額が妥当かどうかは分からないけど、常識的に考えて、売るものでは
>ないです」「そもそも1匹飲んで、100%確実に寄生するものではない。そんなに簡単
>に寄生したら大変」……とのコメントをいただきました。


http://ja.wikipedia.org/wiki/サナダ虫
>考えてみれば、寄生者が宿主の健康に負担をかける行為は、自らの命を危険にさらす
>ことであり、進化の過程でそのようなことが起こらない性質を身につけるのは当然であ
>ると考えられる。しかし無害であるという保証は全くない。


その他参考 URL :
- http://e-muscle.cocolog-nifty.com/tbaby/2006/01/post_5b50.html
- http://x51.org/x/05/04/0910.php
- http://www.kumokiri.net/bedroom/bed16.html

追記 : 藤田紘一郎氏の名前を間違えていたのを修正。失礼しました……。

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1212823815/541-

541 :無名草子さん:2008/06/20(金) 10:58:54
http://moura.jp/liter/karasawa/001/index.html#001
>寄生しても、それが消化器官の中あたりでじっとしているのなら、大したことはない。
>最近ではダイエットのためにサナダ虫の幼虫をのむ女性までいるくらいだ。

のむのは幼虫じゃなくて卵じゃないか?

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%8A%E3%83%80%E8%99%AB
>サナダムシ・ダイエット
>サナダムシの研究者として藤田紘一郎元東京医科歯科大学教授がおり、サナダムシが
>寄生した人間に及ぼす影響などを研究し、多くの著書を出版している。また彼は過去に
>自分自身の体の中にサナダムシを飼っており名前を付ける程かわいがっていた。
>実物の標本が東京医科歯科大学の自身の研究室に保存されており、中には手にとって
>触れられるものもある。これは2007年12月6日放送のABC朝日放送の番組『ビーバップ!
>ハイヒール』内で公開された。彼の説によれば、西洋のサナダムシは腹部の不快感や
>食欲不振、嘔吐下痢、貧血などの症状が起こり、結果的に食べられなくなって痩せて
>しまう。これは病的な痩せ方であり、健康的なダイエットとは言えないので注意する
>必要があるという事である。マリア・カラスがサナダムシによるダイエットを行なった
>という話は伝記作家の創作といわれる。なお日本のサナダムシは人体と共生するタイプの
>ため、いわゆるダイエット効果は一切無いとの事である。

542 :無名草子さん:2008/06/20(金) 10:59:18
「寄生虫ダイエットは危険。香港衛生局が警告へ。」
http://japan.techinsight.jp/2008/02/200802271413.html
>19日、香港の衛生当局は、サナダ虫などの寄生虫を飲み込むダイエットの危険性について言及。
>同様のダイエットは危険だとする警告を発表した。
>当局の広報官によると、最近インターネット上で、ダイエット補助製品として回虫の卵を含む製品が
>販売されるなど、寄生虫ダイエットを推奨するような報道があったため警告に踏み切ったという。
>サナダ虫などの回虫を体内に飼うことにより、減量できると考えている人は意外に多く、なかには
>そのためにわざわざサナダ虫を飲み込む人もいるという。
>これに対しても当局では、科学的根拠は一切ないとしている。
>さらに、一度寄生虫を体内に寄生させると対外へ摘出させることは非常に難しく、痛みやおう吐、
>下痢などの症状も表れるという。

551 :無名草子さん:2008/06/20(金) 11:58:01
>>541
>マリア・カラスがサナダムシによるダイエットを行なった
>という話は伝記作家の創作といわれる。

唐沢俊一の文章だと、話の真偽以前の問題で、この有名な話自体をそもそも知らなかったんじゃ?
という書きぶりになっているなあ。

http://kodansha.cplaza.ne.jp/karasawa/001/index.html
>寄生しても、それが消化器官の中あたりでじっとしているのなら、大したことはない。
>最近ではダイエットのためにサナダ虫の幼虫をのむ女性までいるくらいだ。

寄生虫ダイエットについての記述は、これだけだし。

553 :無名草子さん:2008/06/20(金) 12:08:13
↓ちなみに実践してみた人のレポート。
 ここでは幼虫が使われているようだ。
「無害であるという保証は全くない」そうだが・・・

「サナダムシの幼虫飲んでダイエット」
http://www.tanteifile.com/diary/2008/03/13_01/index.html

606 名前:無名草子さん :2008/06/21(土) 16:25:31
>>553
探偵ファイルには、
http://www.tanteifile.com/tamashii/scoop_2004/09/21_01/index.html
てのもあって、「1cm程度の白い幼体が」とか書いてあるんだよね。

http://www.tanteifile.com/diary/2008/03/13_01/index.html
でも、業者のサイトらしい画面では白い幼虫なんだけど、カプセルに入ってるのは赤い。
生きたまま着色でもしているんだろうか。




2008/6/21  19:54

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

いやもう、リンク先として挙げた
http://www.kumokiri.net/bedroom/bed16.html
を読んだだけで、もう結構ですという感じです。
この人は、サナダ虫を好意的にペットとしてとらえて (?) ますが。

お医者さんのお言葉を読んだだけでげんなりしました。↓

>先生「あー、あの虫は国産のサナダムシという結果がでました。
>駆虫薬を処方します」
>「朝なにも食べないで駆虫薬を8錠飲んでください。そのあと数時
>間したら下剤を飲みます。
>この下剤は非常に強力ですからその日は仕事には行けません、駆除
>は休日に行なってください」
>「それから念のために、同様の駆除を1週おいてもう一回行なって
>ください」

2008/6/21  18:50

投稿者:金平糖

サナダ虫というのは俗称で唐沢先生の好きな正式名称ではないわけですが

ブタを中間宿主とする有鉤条虫(カギサナダ)、ウシを中間宿主とする無鉤条虫(カギナシサナダ)、サクラマスなどのサケマス類を中間宿主とする広節裂頭条虫(ミゾサナダといろいろいます。
サナダ虫ダイエットで有名になったのがサクラマスに寄生する日本海裂頭条虫。

よくサナダ虫の卵を飲んでと言う話がありますがこれは効果がなく
サクラマスから幼虫を取り出して飲む必要があります。
卵→ミジンコ→サクラマス→人
この順番を守らないとちゃんと成虫に育てないのです

で、ダイエット効果は確実にあるわけですが
太ってる人がみるみるやせるなんてことはないそうです
基本的に入ってきた栄養の一部を横取りするわけで
入ってくる栄養が減ると活動を抑えて吸収量も減らすわけです
ただ、中性脂肪などを吸収してくれるため脂っこいものを多少多めに食べても太らなくなるそうです。
免疫機能を高めてくれるのも本当らしいのですが
1日20cmもの速度で成長し、あっという間に小腸より長くなり、時々にょろにょろおしりの穴から出てくるようになるそうです。

まあ、正直いくら身体にいいと言われても飼いたくはないですね。

   
 
HOME

 

 

inserted by FC2 system