トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/6/20  9:21

ギニア虫もよいけどサナダ虫を無視しないでください  その他の雑学本 間違い探し編

唐沢俊一「知らなきゃ良かった!」 (MouRa)
第一回「ただいま寄生虫!」
http://moura.jp/liter/karasawa/001/index.html#001
人の生き血をすする吸血鬼ドラキュラ。その恐ろしい名に由来する
“ドラキュンカルス・メディネシス”という寄生虫が西アフリカのマリにいる。
通常は“ギニア虫”と呼ばれている寄生虫だ。こいつは水中のミジンコに
卵の状態で寄生し、生水を通して人体に入ると半年から1年で、体長
1メートルの大きさにまで成長する。人体の中に寄生する虫の中でも
最大のものに属する。

体長1メートルの大きさ」では、「人体の中に寄生する虫の中でも最大のものに属する
とはいえない。サナダ虫は体長 10m にも達するといわれ、目黒寄生虫館には 8m の
標本もある。

http://www.pref.aichi.jp/eiseiken/5f/diphyllo.html
> 広節裂頭条虫(学名:Diphyllobothrium latum)は古くから我が国に広く存在し、
>サナダ虫と呼ばれ、体長10mにも達する大型の条虫である。


http://blog.livedoor.jp/marow1209/archives/cat_50023021.html
>以前から一度来たかった寄生虫館にやって来ました。とても小さな所ですが、無料で
>入場することができます。写真は実際に人の腸内に棲んでいたサナダ虫(体長8m)。

同じコラムの中で、そのサナダ虫についてもふれているのに。「最近では」とか、卵では
なく「幼虫」とかは、首をかしげるけど。
最近ではダイエットのためにサナダ虫の幼虫をのむ女性までいるくらいだ。

また、「通常は“ギニア虫”」というより「メジナ虫」の方が通常のようだ。「西アフリカの
マリにいる
」という地域の限定のしかたも少し変。

http://www.forth.go.jp/tourist/useful/06_kisei.html
>(3)メジナ虫症(ギニア虫症)症状
〈略〉
>分布 :インドからアラビア半島にかけて広く分布している。その他、ミャンマー、トルコ、
>イラン、スーダン、中部及び東沿岸のアフリカ地域、南米のギアナ、ブラジルなど


http://wiki.livedoor.jp/jaih/d/%A5%E1%A5%B8%A5%CA%C3%EE%BE%C9
>メジナ虫症(ギニア虫症)は線虫Dracunculus medinensisによる寄生虫感染症である。
〈略〉
>1986年には毎年350万人が感染していたが、現在ではサハラ以南アフリカの12カ国
>の約3万人に限局され、対策は最終段階である。


http://www.res.kutc.kansai-u.ac.jp/%7Ekubota/report/ginia.htm
>主な流行地はサハラ以南の西アフリカ地域である。
〈略〉
>2000年現在、主な感染国はスーダン(59 860)、ナイジェリア(12 297)、ガーナ
>(7 156)、ブルキナファソ(2 184)、ニジェール(1 920)、トーゴ(1 589)(カッコ内は
>1999年感染ケース数)に続くサハラ以南のアフリカを中心とした12カ国である。



その他参考 URL:
- http://blogs.yahoo.co.jp/mi_zu_chi/28937414.html


追記 : “ドラキュンカルス・メディネシス”が吸血鬼ドラキュラ由来ではないだろうというのと、
寄生虫ダイエットについてのツッコミで、2ちゃんねるのスレでは話が続いた。これについて
は、別エントリで。

ドラキュンカルスだドラキュラだというより、ドキュンなコラム
リスクが大きいから効くと思い込む人も多そうな寄生虫ダイエット


http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1212823815/532

532 名前:無名草子さん :2008/06/20(金) 07:58:39

「唐沢俊一の怪コラム 知らかなきゃ良かった!」
第一回「ただいま寄生虫!」
http://moura.jp/liter/karasawa/001/index.html#001

>人の生き血をすする吸血鬼ドラキュラ。
>その恐ろしい名に由来する“ドラキュンカルス・メディネシス”という寄生虫が西アフリカのマリにいる。
>通常は“ギニア虫”と呼ばれている寄生虫だ。こいつは水中のミジンコに卵の状態で寄生し、
>生水を通して人体に入ると、半年から1年で、体長1メートルの大きさにまで成長する。
>人体の中に寄生する虫の中でも最大のものに属する。

人体に寄生するサナダ虫は、目黒寄生虫館の標本が8.8メートル、10メートル以上のものも
存在すると言われ、1メートルでは到底最大のものには属せない。



2008/6/21  12:40

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

「小さなドラゴン」問題と寄生虫ダイエットについては、別エントリ
で書く予定だったですが、他にもツッコミどころ満載っぽいですね。

>唐沢が寄生虫についてよく知らない

私も詳しいわけではないですが、サナダ虫もマリア・カラスも念頭に
おいていないっぽい文章は、他の人に書けるものではない代物かなと
思いました。オタクの人たちって、目黒寄生虫館ネタとかを好んだり
結構寄生虫に詳しい人が多いと思っていましたが……。

2008/6/21  12:21

投稿者:金平糖

なんか読んで見たら、頭から尻尾まででたらめなんですが、、、
日本ではメジナ虫(Dracuncliasis)と呼ばれる寄生虫で
Dracunculus medinensisのドラクンクルスは小さなドラゴンと言う意味
ドラキュラとは何の関係もない
腹腔内で成虫となったなったギニア虫が末端部に向かって皮膚下を移動する際火の出るような痛みを伴うため小さなドラゴンが身体の中を暴れていることをイメージした名前、火の蛇等とも呼ばれる

で、その後の文章がもうなんか変

>子供のペットとして人気のカタツムリだが

たしかにペットショップでカタツムリ売ってるが、、、
子供のペットとして人気ってのは違うだろ

で、広東住血線虫について

>なんでマダガスカル住血線虫でなく広東住血線虫なのかは知らないけど

宿主の1種がたまたまアフリカマイマイというだけで別にアフリカマイマイだけに寄生するわけじゃないんだがその辺もまったくわかってないらしい

で、その後の記述で唐沢が寄生虫についてよく知らないことがわかる(そして調べようと言う気がないことが)

>この広東住血線虫が脳に登るのはよくわからない。脳などに入り込んでしまったら、もう外へは出られないのだから、繁殖には不利な筈なのだ。……ようは、繁殖本能より、味の方を優先させる線虫の一派がいるらしい。

中間寄生主を経由して寄生先に到達する寄生虫は本来の最終寄生主にたどり着けない場合、成虫に育つことが出来ずに死んでしまう
広東住血線虫はドブネズミなどに寄生する寄生虫でカタツムリは中間寄生主で
人間に寄生するのは言ってしまえば行き先間違いで人間に入ってしまうともう成虫にはなれず当然繁殖も出来ない
別に繁殖より味を優先してるわけでもグルメなわけでもない

   
 
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