トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/8/3  16:18

少なくともピカソの風采は関係ないでしょう  その他の雑学本 間違い探し編

『カラサワ堂変書録』 P.68
ピカソの言葉に、
「靴屋が共産党に入ったからといって、特別な靴を作ったりはしない」
というのがある。肩書きとか思想とか、あるいは風采とかという“外側”の
条件で人を見るな、ということだろう。

肩書き」「風采」はまあ「“外側”の条件」でよいとして、なぜ「思想とか」をこれらと同列に
並べているのか理解に苦しむのだが。

英語版 Wikipedia によると、ピカソは「私は共産党員で、私の絵は共産党員の絵だ。
……しかし、もし私が靴屋だったとして、王党員でも共産党員でもそれ以外であっても、
私の政治上の意見を示すために特別な方法で靴に釘を打つ必要があるとは思わない」
といっている。

http://en.wikipedia.org/wiki/Pablo_Picasso
> Picasso stated: “I am a Communist and my painting is Communist painting.
> … But if I were a shoemaker, Royalist or Communist or anything else, I would
> not necessarily hammer my shoes in a special way to show my politics.”[11]
〈略〉
> 11. ^ (1988) Picasso on Art: A Selection of Views. Da Capo Press, 140. ISBN
> 0306803305.

「肩書きとか」「風采とか」の「“外側”の条件」はそもそも問題にされていない。「思想」で
「人を見るな」ともいっていない。「私の絵は共産党員の絵だ」と断言しているくらいだし、
作者の思想信条で作品を見るなと主張したいわけですらなかったのではないか。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ピカソ
>1944年、ピカソはみずからフランス共産党に入党し、死ぬまで仏共産党員であり続けた。
>何かとピカソの共産主義思想を否定したがる人に対し「自分が共産主義者で自分の
>絵は共産主義者の絵」と言い返したエピソードは有名である。


ただまあ、靴屋にとっての靴、ピカソにとっての絵に政治的な信条を反映させなければ
いけないわけではない、共産党に入党したからといって作風を変える必要があるとも
思わない、作品で作者の政治的な信条を判断しようとしないでくれないか――という意味
のことはいいたかったのだろうと思われる。(Read More 参照)。

http://www.geocities.jp/nack735/picasso.html
> 1944年、ピカソの共産党入りは、世界をおどろかした。すでにスペインの動乱以来、
>彼の心の中には人民戦線への参加が考えられていたが、彼は、絵をもって民衆の敵に
>たいする攻撃、防禦の武器とすることを決意し、共産党入りによって、この覚悟を公表し
>たわけである。
> しかし彼の芸術は依然として難解で、モスコーの絵画理論家から、ブルジョアの頽廃
>芸術だときめつけられた。ピカソは笑って「靴屋が共産党に入ったって、特別の靴を作
>るか!」とうそぶいたという。しかし、彼自身に脱党の意志はなく、除名されたという話も
>きかない。


しかし、ピカソは靴屋ではなく画家であったわけで、主題に政治的信条を反映させるという
ことも可能ではあるし、実際『ゲルニカ』はピカソの平和主義が反映されたものといわれて
いるし、絵に政治的な信条が常に示される必要性は否定しているものの、信条が示され
てはいけないともいっていないようだし。「hammer my shoes in a special way」でたとえ
ようとしていたのは、絵画的技法とかのことではないかと個人的には思ったりする。

その他参考 URL (ピカソのお言葉いろいろ) :
- http://www.enotes.com/famous-quotes/author/pablo-picasso
- http://en.wikiquote.org/wiki/Pablo_Picasso
- http://www.dedicatio.com/authors/Picasso,Pablo



http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1216830166/

979 :無名草子さん:2008/08/02(土) 09:27:04
『カラサワ堂変書録』学陽書房 P68

>ピカソの言葉に、
>「靴屋が共産党に入ったからといって、特別な靴を作ったりはしない」
>というのがある。肩書きとか思想とか、あるいは風采とかという“外側”の条件で
>人を見るな、ということだろう。

なんで、そんな意味になるのかね? だいたい“風采”なんてどこから出てきたんだ。
これは1944年に共産党に入党したピカソに対して、一部の人間にしか理解できない芸術は
ブルジョアの頽廃芸術だという批判をした左派の批評家に対して言った言葉だ。
意味はそのまま「共産党に入ったから、画風が変わるわけじゃない」ということ。

995 :無名草子さん:2008/08/02(土) 13:19:22
>>979
>ピカソの言葉に、
>「靴屋が共産党に入ったからといって、特別な靴を作ったりはしない」

マルクスが『資本論』の中で、靴の生産を例にとって、資本主義の構造を説明してなかったっけ?
それをもじったものかも?

996 :無名草子さん:2008/08/02(土) 14:07:34
筒井の本からの流用って可能性はない?

997 :無名草子さん:2008/08/02(土) 16:05:30
http://d.hatena.ne.jp/hidematu/20080622/1214128828

『乱調文学大辞典』からのパクリが 1 つで済んでいるかどうか。
■[言葉]デュマ「盗作したことは認める。しかしおれの方が面白い」のネタ元はウソが9割のパロディ本

998 :無名草子さん:2008/08/02(土) 16:36:51
ウソをウソと読めないお子ちゃま唐沢俊坊
以前も「USO800」サイトのウソ事件簿を
丸っと信じて大恥かいていた。

この子は、文章を書く時に検証という物を一切やらないので
ガセとか一方的な思いこみが激しいんですよ。
ブログ主がイギリス留学した際にその家庭でみた作法を
勝手に「イギリスでは」と書き綴ってしまう俊坊。

笑いのセンスもないので、筒井御大がギャグで書いた本を
全部本当にあった事だと信じて読んでしまった可能性大。

「盗作したことは認める。しかしあれはケアミスだ、無断引用だ。」


http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1217648157/31-

31 :無名草子さん:2008/08/02(土) 20:14:26

979 :無名草子さん:2008/08/02(土) 09:27:04
『カラサワ堂変書録』学陽書房 P68

>ピカソの言葉に、
>「靴屋が共産党に入ったからといって、特別な靴を作ったりはしない」
>というのがある。肩書きとか思想とか、あるいは風采とかという“外側”の条件で
>人を見るな、ということだろう。

なんで、そんな意味になるのかね? だいたい“風采”なんてどこから出てきたんだ。
これは1944年に共産党に入党したピカソに対して、一部の人間にしか理解できない芸術は
ブルジョアの頽廃芸術だという批判をした左派の批評家に対して言った言葉だ。
意味はそのまま「共産党に入ったから、画風が変わるわけじゃない」ということ。

71 :無名草子さん:2008/08/03(日) 09:20:47
>>31
Picasso quotes shoes あたりでググっても、これというのがヒットしない……スペイン語で
探さないとダメなのかなあ。

http://www.enotes.com/famous-quotes/author/pablo-picasso
http://en.wikiquote.org/wiki/Pablo_Picasso
http://www.dedicatio.com/authors/Picasso,Pablo

74 :無名草子さん:2008/08/03(日) 09:44:05
>>71 の自己フォロー。

これのことかな?

http://en.wikipedia.org/wiki/Pablo_Picasso
> Picasso stated: “I am a Communist and my painting is Communist painting. … But
> if I were a shoemaker, Royalist or Communist or anything else, I would not
> necessarily hammer my shoes in a special way to show my politics.”[11]

> 11. ^ (1988) Picasso on Art: A Selection of Views. Da Capo Press, 140. ISBN 0306803305.

うーん、私の絵は共産党員の絵だ、私が靴屋だったら、共産党員だろうとそうでなかろうと
変わらなかっただろうけどさ、といっているような気が。

75 :無名草子さん:2008/08/03(日) 10:13:39
>>74 続き
何か日本語のネットの資料には、「もし靴屋が入党したら、共産党型の靴に作り方を変えるの
ですか?」 と共産党員仲間に言い返したことになっていたり、あげくピカソは共産党から
離れていったということにしたりしているものもあるけど……

http://www.geocities.jp/nack735/picasso.html
> 1944年、ピカソの共産党入りは、世界をおどろかした。すでにスペインの動乱以来、
>彼の心の中には人民戦線への参加が考えられていたが、彼は、絵をもって民衆の敵に
>たいする攻撃、防禦の武器とすることを決意し、共産党入りによって、この覚悟を公表し
>たわけである。
> しかし彼の芸術は依然として難解で、モスコーの絵画理論家から、ブルジョアの頽廃
>芸術だときめつけられた。ピカソは笑って「靴屋が共産党に入ったって、特別の靴を作
>るか!」とうそぶいたという。しかし、彼自身に脱党の意志はなく、除名されたという話も
>きかない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%e3%83%94%e3%82%ab%e3%82%bd%0d%0a
>1944年、ピカソはみずからフランス共産党に入党し、死ぬまで仏共産党員であり続けた。
>何かとピカソの共産主義思想を否定したがる人に対し「自分が共産主義者で自分の
>絵は共産主義者の絵」と言い返したエピソードは有名である。



   
 
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