トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/7/19  21:12

幼女と少女人形とロボットの区別をつけてから話した方がよくね?  その他の雑学本 間違い探し編

『キッチュワールド案内』 P.37
 女性は男性の人形にあまり愛着を感じない(例外の例は後程述べる)。
それは女性の場合、人形は自分のアイデンティティを仮託して封じ込める
ものだからだ。しかし、男性にとって、少女人形はうつろいゆく自分とは懸絶
した、永遠の存在である。心を持たぬ人形であるからこそ、それは完全な
所有物になる。天馬博士は息子のトビオに似せて作ったロボットの身長が
伸びないことに怒って彼を捨てたが、手塚治虫は人形の本質がわかって
いなかったようだ。永遠に年をとらず、子供のままだからこそ、人造の子供
は本当の子供を越えられるのである。デカルトは夜毎、永遠に乙女のまま
父親を裏切らぬ娘、フランシーヌに、いったい何を語ったのであろうか。

上で引用したのは、「そもそも美幼女じゃなくて美少女もロリコンの対象?」と同様、「ボッコ
ちゃんの末裔」という章の文章で、これが章の最後の段落。「例外の例は後程述べる」と
書いてあるものの、「女性は男性の人形にあまり愛着を感じない」ことについての「例外の
」は、ついに語られないままである。

男性にとって、少女人形はうつろいゆく自分とは懸絶した、永遠の存在である」と書いた
すぐその後で、「天馬博士は息子のトビオに似せて作ったロボットの身長が伸びないこと
に怒って彼を捨てた
」から「手塚治虫は人形の本質がわかっていなかったようだ」と難癖を
つけるのだからたまらない。アトムは「少女人形」じゃないし。「息子のトビオ」の代用品と
してつくられたと唐沢俊一本人が書いているように、そもそも「少女」の代用品じゃない。

いやまあ、では少女、娘の代用品ならば、子どもの代用品ロボットは年をとらないのが
望ましい、「子供のままだからこそ、人造の子供は本当の子供を越えられる」という話に
はならないが。

その他参考 URL (デカルトとフランシーヌ関連):
- http://ha5.seikyou.ne.jp/home/seamew/diaries/diary06.htm
- http://www.xsunx.org/columns/2bb_tetsugaku/Descartes_Francine.htm
- http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/477801/




http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1214482730/

380 :無名草子さん:2008/07/03(木) 13:17:27
『キッチュワールド案内』P37

>女性は男性の人形にあまり愛着を感じない(例外の例は後程述べる)。
>それは女性の場合、人形は自分のアイデンティティを仮託して封じ込めるものだからだ。
>しかし、男性にとって、少女人形はうつろいゆく自分とは懸絶した、永遠の存在である。
>心を持たぬ人形であるからこそ、それは完全な所有物になる。
>天馬博士は息子のトビオに似せて作ったロボットの身長が伸びないことに怒って彼を捨てたが、
>手塚治虫は人形の本質がわかっていなかったようだ。
>永遠に年をとらず、子供のままだからこそ、人造の子供は本当の子供を越えられるのである。
>デカルトは夜毎、永遠に乙女のまま父親を裏切らぬ娘、フランシーヌに、いったい何を語ったのであろうか。

男が少女人形に抱く思いと、死んだ息子替わり(代替品)としてのロボットをなんで同次元で比較するのだろう。
限りなく人間であることを期待されたロボットにとって「成長」という問題をクリア出来なかったことは致命的な欠陥といえる。
「人形の本質がわかっていなかったようだ」って「人形」では駄目だということがまるで分かっていないようだ。そして、この文章
「ボッコちゃんの末裔」という章の最後の部分だが、「例外の例は後程述べる」といいながら、一切言及されていない。



   
 
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