2008/4/15 2:11
青少年の自殺を増やすのはマスコミ 『トンデモ一行知識の世界』間違い探し編
『トンデモ一行知識の世界』 P.104
まず「最近、若い世代の自殺が増えている」というのは、この本の出版された 1998 年、
『UtaN』に初出の 1996 年の時点でも、現在でもガセ。10 代の自殺は、1990 年代後半
から現在まで、ほぼ横ばいであることは http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2740.html を
参照するとわかる。
「いじめ事件と結びつけて語られることの多い自殺」といっておきながら、「ほとんどの場合
が、自殺した子のことを、明るくてクラスの人気者で、なんで死ぬのかまったくわからない、
と答えている」としているのは、意味がわからない。
いじめの被害者が自殺したときに「明るくてクラスの人気者」とか「なんで死ぬのかまったく
わからない」とか語られるのが「ほとんどの場合」などとはありえない。いじめ以外の自殺、
事故死など自殺以外の死を含めても、「明るくてクラスの人気者」が「ほとんどの場合」の
はずもない。「成績優秀」「スポーツが得意」「真面目な努力家」等々、故人を悼み褒める
言葉は様々なのだから。
「このような境界性人格障害」も意味不明だが、これは原文ママで、唐沢俊一による境界
性人格障害の定義がトンデモのため (これについては後で別項目で)。
最近、若い世代の自殺が増えている。いじめ事件と結びつけて語られる
ことの多い自殺だが、 実は、若者のあいだにこのような境界性人格障害が
増加しているのではないだろうか。自殺した人たちの家族や友人のインタ
ビューで、ほとんどの場合が、自殺した子のことを、明るくてクラスの人気者
で、なんで死ぬのかまったくわからない、と答えているところから、そう思えて
仕方がない。明るい子ほど、ちょっとしたショックに弱いのである。
まず「最近、若い世代の自殺が増えている」というのは、この本の出版された 1998 年、
『UtaN』に初出の 1996 年の時点でも、現在でもガセ。10 代の自殺は、1990 年代後半
から現在まで、ほぼ横ばいであることは http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2740.html を
参照するとわかる。
「いじめ事件と結びつけて語られることの多い自殺」といっておきながら、「ほとんどの場合
が、自殺した子のことを、明るくてクラスの人気者で、なんで死ぬのかまったくわからない、
と答えている」としているのは、意味がわからない。
いじめの被害者が自殺したときに「明るくてクラスの人気者」とか「なんで死ぬのかまったく
わからない」とか語られるのが「ほとんどの場合」などとはありえない。いじめ以外の自殺、
事故死など自殺以外の死を含めても、「明るくてクラスの人気者」が「ほとんどの場合」の
はずもない。「成績優秀」「スポーツが得意」「真面目な努力家」等々、故人を悼み褒める
言葉は様々なのだから。
「このような境界性人格障害」も意味不明だが、これは原文ママで、唐沢俊一による境界
性人格障害の定義がトンデモのため (これについては後で別項目で)。