トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/3/23  11:17

注射針の使い回しだけはやめた方が  『トンデモ一行知識の世界』間違い探し編

『トンデモ一行知識の世界』 P.186
お隣の中国ではつい何年か前、ニワトリの血を血管に直接注射する
という乱暴きわまる健康法がブームになったことがあった。

そんな話は残っていない。「ニワトリの血」とか血に関するものはもちろん、そもそも
中国の健康法関係で、注射を使うもの自体がほとんど見当たらない。少なくとも、
日本で紹介されるようなものは、注射は西洋的な医療で、中国などの東洋医療や
健康法と対比させる感じ。

漢方生薬成分を注射する療法か、1990 年代半ばに中国で流行ったという有償献血
(売血)、または世界市場にでまわる血液凝固抑止剤ヘパリンの多くが中国製や
中国産原材料であることあたりからの混同ではないか。

http://www.9393.co.jp/naorugan/kako_gan/2005/05_0930_naorugan.html
>とくに末期ガンの患者に、王医師の開発した漢方複合薬の「大量投与療法」、
>さらに漢方生薬成分を精製した点滴液の「静脈注射療法」という独特の治療法を
>施して、多くの末期ガンの患者に救いの手をさしのべているわけです。(注・この
>注射療法も中国国内でしか許されないものです)


http://www.orimoto.or.jp/images/kenkou-bn/ac1.pdf
>中国では2000 年も前から痔の注射による治療が行われていました。100 種類も
>の天然の植物に薬効があると言われて使われていたのです。


http://www.habatakifukushi.jp/ketsueki/report/20070129_04.html
>  1990年代半ば、河南省の農村に有償献血(売血)センターが次々と現れた。
>当時の中国は輸血用血液が不足しており「血液がビジネスになる」と考えた地方
>当局や腐敗幹部らが製薬会社と結託。貧しい農民に売血を奨励した。採血に使う
>機器は殺菌されず、注射針も使い回された。当時の年収はたった500元(約7500
>円)。売血すれば一度に50元も手に入った。


http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2364932/2740386
>FDAは今年2月、2度にわたって米バクスター(Baxter Healthcare Corporation)
>が製造したヘパリンの回収を指示。3月上旬には、同社のヘパリンで異物混入を
>確認したと発表している。
> 同社は、中国江蘇省常州(Changzhou)の工場から輸入した原料を用いていた。



2008/3/24  0:33

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

>真相は中岡俊哉方式(まるっきり嘘)

その可能性も高いとは思うのですが、本当にベースも何もないところ
から、あの数々の (特に『トンデモ一行知識の世界』の P.184 から
P.186 あたりの) ガセビアを生み出しているとしたら、それはそれで
一種の才能があるということになってしまわないでしょうか。

唐沢俊一という人は基本的にコピペの人で、コピーからペーストする
過程での劣化のさせ方にオリジナリティめいたものが自然発生する
ことがあるんじゃないかなと思っています。まあ偏見ですけど……。

2008/3/23  17:23

投稿者:藤岡真
http://www.fujiokashin.com/

>漢方生薬成分を注射する療法か、1990 年代半ばに中国で流行ったという有償献血
>(売血)、または世界市場にでまわる血液凝固抑止剤ヘパリンの多くが中国製や
>中国産原材料であることあたりからの混同ではないか。

うーん。それはかなり好意的な見方ですね。真相は中岡俊哉方式(まるっきり嘘)だと思います。

   
 
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