2008/3/3 23:49
結婚に嫉妬に忙しいユノさん その他の雑学本 間違い探し編
『唐沢俊一の雑学王』 P.148
そんな説はない。表題では、「説がある」どころか、「『ジューンブライド』という
言葉は、 “できちゃった婚”にその起源がある。 」と断定までしているが。
しかも、それに続く説明を読むと、唐沢俊一はまるで、ジューンブライドという
言葉が、50 年かそこら前の日本を起源とすると信じているのかとも思えてくる。
4月後半から5月に「ヤッちゃって」、それから妊娠が分かって結婚するには、
6月というのは早過ぎるような気もするのだが。だいたい、唐沢俊一の説明は、
「ジューンブライド」という「言葉」の起源が表題になっているのにもかかわらず、
どの辺の国または地域で最初に言われるようになったと想定しているのかすら
わからない……。大家族との同居の有無にも住宅事情にも気候にも地域差は
あるだろうに。
ジューンブライドの由来のマトモな説としては、(1) 英語の 6 月の June は
ローマ神話のジュピターの奥さんのユノ (ギリシャ神話のヘラ) からきていて、
彼女が婚姻の守護をする神様だから (2) 昔のヨーロッパでは 3 ~ 5 月が
結婚禁止で、6 月に結婚が集中し周囲の祝福も多い月だったから (3) 6 月の
ヨーロッパは雨が少なく気候もよい月だったから、などがある。
( http://www.echizenya.co.jp/mini/colum/junebride.htm )
上記 (3) にも関連するが、ジューンブライドなんて、ヨーロッパでは気温も天気も
ちょうどよいかも知れないが、6 月に梅雨が重なる日本でよくやるよなあ――と
昔 (25 年くらい前?) のオジさん週刊誌でも目にした覚えがある。まだ、出来ちゃった
婚などという言葉もなく、妊婦の結婚式が一般的でなかった頃 (結婚式はなしで、
という選択肢もあるのだから) に、すでにジューンブライドという言葉が輸入済み
だったことだけは確か。
で、どこからどう、出来ちゃった婚なんてガセビアが出てきたのかについての考察
は、元々の2ちゃんの書き込みのこれ↓にまかせることとして。
http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1203820731/
>586 :無名草子さん:2008/02/28(木) 08:16:24
〈略〉
>どこから、出来ちゃった婚なんてガセビアが出てきたのか。
>
> そうしたら、こんなサイトが見つかった。
>「LIVERTY BELL~みっきゅうが行く~」
>http://blog.livedoor.jp/mikkuu7777/archives/25306857.html
>
>ジューン・ブライド
>6月は「ジューン・ブライド」といわれる。なぜこういわれるようになったのか?
>そもそも6月は英語で「June」というが、「June」はローマ神話のユピテル
>(ジュピター)の妻ユノから取られたという。
>そのユノが結婚生活の守護神であることから、6月に結婚式を挙げる花嫁を
>「ジューン・ブライド」(6月の花嫁)と呼び、
>この月に結婚をすると幸せになれるといわれる。ということらしい。なるほどねぇ。
>その結婚のパターンに「できちゃった婚」というのがあるが、アメリカでは「ショット
>ガン・ブライド(ウエディング)」というらしい。
>どうやら彼氏が彼女の父親に「できちゃった」ことを報告すると、その父親が彼氏
>に向かって銃を向けられることから、そういわれるという。
>
> これを中途半端にパクって捏造したんじゃないか。
もちろん、上記サイトの人は、ジューンブライドと「ショットガン・ブライド」や「でき
ちゃった婚」は、ちゃんと別物として扱っているが、唐沢俊一に関しては、バイブ
レーターの例もあるし。
6月に結婚する花嫁をジューンブライドといって祝福するが、
あの言葉実は“できちゃった婚”に由来するという説がある。
そんな説はない。表題では、「説がある」どころか、「『ジューンブライド』という
言葉は、 “できちゃった婚”にその起源がある。 」と断定までしているが。
しかも、それに続く説明を読むと、唐沢俊一はまるで、ジューンブライドという
言葉が、50 年かそこら前の日本を起源とすると信じているのかとも思えてくる。
昔(50年くらい前まで)は、恋人同士がどこかでセックスを
しようと思っても、その場所がなかなか見つけられなかった。
いまのように、どこにでもラブホがある時代じゃなかったのだ。
とくに田舎では村中が顔見知りで、未婚の男女がつれこみ旅館
などを利用すれば、アッという間にそこらにその事実が広まって
しまう。家ではもちろん、両親から祖父母、イトコハトコまでが
同居しているような状態で、勝手にコトを行うなんてことはとても
できない。
結局、恋人たちが安心してセックスできるのは、春の暖かい
季節になって、草むらや麦畑で、というシチュエーションだった。
「♪誰かさんと誰かさんが麦畑」
という歌は、あれは見たままを歌った歌だったのでありますね。
これが4月後半から5月。そこでヤッちゃって、メンスがその後
ないことに気がつき、彼女から実は赤ちゃんができたの……と
告げられ、仕方なく結婚、というダンドリになるのが6月なのだ。
ジューンブライドは、野外セックス(アオカン)の後始末なのだ。
4月後半から5月に「ヤッちゃって」、それから妊娠が分かって結婚するには、
6月というのは早過ぎるような気もするのだが。だいたい、唐沢俊一の説明は、
「ジューンブライド」という「言葉」の起源が表題になっているのにもかかわらず、
どの辺の国または地域で最初に言われるようになったと想定しているのかすら
わからない……。大家族との同居の有無にも住宅事情にも気候にも地域差は
あるだろうに。
ジューンブライドの由来のマトモな説としては、(1) 英語の 6 月の June は
ローマ神話のジュピターの奥さんのユノ (ギリシャ神話のヘラ) からきていて、
彼女が婚姻の守護をする神様だから (2) 昔のヨーロッパでは 3 ~ 5 月が
結婚禁止で、6 月に結婚が集中し周囲の祝福も多い月だったから (3) 6 月の
ヨーロッパは雨が少なく気候もよい月だったから、などがある。
( http://www.echizenya.co.jp/mini/colum/junebride.htm )
上記 (3) にも関連するが、ジューンブライドなんて、ヨーロッパでは気温も天気も
ちょうどよいかも知れないが、6 月に梅雨が重なる日本でよくやるよなあ――と
昔 (25 年くらい前?) のオジさん週刊誌でも目にした覚えがある。まだ、出来ちゃった
婚などという言葉もなく、妊婦の結婚式が一般的でなかった頃 (結婚式はなしで、
という選択肢もあるのだから) に、すでにジューンブライドという言葉が輸入済み
だったことだけは確か。
で、どこからどう、出来ちゃった婚なんてガセビアが出てきたのかについての考察
は、元々の2ちゃんの書き込みのこれ↓にまかせることとして。
http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1203820731/
>586 :無名草子さん:2008/02/28(木) 08:16:24
〈略〉
>どこから、出来ちゃった婚なんてガセビアが出てきたのか。
>
> そうしたら、こんなサイトが見つかった。
>「LIVERTY BELL~みっきゅうが行く~」
>http://blog.livedoor.jp/mikkuu7777/archives/25306857.html
>
>ジューン・ブライド
>6月は「ジューン・ブライド」といわれる。なぜこういわれるようになったのか?
>そもそも6月は英語で「June」というが、「June」はローマ神話のユピテル
>(ジュピター)の妻ユノから取られたという。
>そのユノが結婚生活の守護神であることから、6月に結婚式を挙げる花嫁を
>「ジューン・ブライド」(6月の花嫁)と呼び、
>この月に結婚をすると幸せになれるといわれる。ということらしい。なるほどねぇ。
>その結婚のパターンに「できちゃった婚」というのがあるが、アメリカでは「ショット
>ガン・ブライド(ウエディング)」というらしい。
>どうやら彼氏が彼女の父親に「できちゃった」ことを報告すると、その父親が彼氏
>に向かって銃を向けられることから、そういわれるという。
>
> これを中途半端にパクって捏造したんじゃないか。
もちろん、上記サイトの人は、ジューンブライドと「ショットガン・ブライド」や「でき
ちゃった婚」は、ちゃんと別物として扱っているが、唐沢俊一に関しては、バイブ
レーターの例もあるし。
2008/3/5 1:10
投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/
http://tondemonai2.web.fc2.com/
2008/3/4 8:43
投稿者:藤岡真
http://www.fujiokashin.com/
http://www.fujiokashin.com/
このねた、2ちゃんねるに書いたのはわたしですが、引用されている「「LIVERTY BELL~みっきゅうが行く~」からパクった可能性は高いと思います。ねたがなくて「できちゃった婚」で検索して、たまたまこのサイトに行き当たり、「できちゃった婚」→「ショットガン・ブライド」→「ジューンブライド」の流れを斜め読みして、でっち上げたんでしょう。この2,3年の唐沢の仕事は、ことごとくこうした手法でなされていると思います。
>パクった可能性は高いと思います。
私もそう思います。
というか、このブログを読み違えたためとか、一応は筋の通った
(いやあまり通ってないかもしれませんが) 理由が存在していて欲しい
と思います。
そうでもなければ、ジューンブライドと出来ちゃった婚がどこでどう
間違って結びつけられることになったのか、恐過ぎと思うので。