トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/7/5  15:49

1980 年、映画、となると、ガセビアとなるのは当然の帰結?  その他の雑学本 間違い探し編

『お怪物図鑑』 P.22
ドロシー・ストラットンと言ってもご存知ない方の方が多いだろうが、 一九八〇
年度の『プレーボーイ』誌のプレイメイトで『ラスト・ショー』 『ペーパー・ムーン』
などでおなじみの映画監督、ピーター・ボグダノビッチの愛人。
もともと彼女は彼女をプレイメイトとして売り出したポール・スナイダーの愛人
だったが、彼女主演の映画を企画して、ボグダノビッチに紹介したところドロシー
はボグダノビッチとデキてしまった。
カンシャクを起こしたスナイダーは、ある日彼女がボグダノビッチと同棲していた
マンションを襲って 彼女をレイプしたあと、ショットガンで彼女の頭を吹っ飛ばし
てしまった (ついでに、自分の頭を同じく吹っ飛ばした)。

×ポール・スナイダーの愛人 ○ポール・スナイダーの妻

ドロシー・ストラットン (Dorothy Stratten) がプレイメイトとなり、1980 年にはプレイメイト・
オブ・ザ・イヤーにまでなったのは、プレイボーイ誌にポール・スナイダーがドロシーの
写真を送ったことがきっかけだけど、それをもって「彼女をプレイメイトとして売り出した
ポール・スナイダー
」といえるかどうかは微妙。プレイボーイ創刊者のヒュー・ヘフナーには
嫌われていたようだし。

ドロシーと結婚して夫となったポール・スナイダーが持ち込んできたのは、B 級 SF 映画
『ギャラクシーナ』の企画で、ピーター・ボグダノヴィッチ監督がドロシーを起用した『ニュー
ヨークの恋人たち』とは、まったく別の作品である。

ピーターが「ボグダノビッチに紹介」どころか、『ギャラクシーナ』の企画と『ニューヨークの
恋人たち』の出演依頼は時期がかぶっていたらしい。ドロシーは夫の顔を立てて『ギャラ
クシーナ』でまず主演。その後で『ニューヨークの恋人たち』に出演した。

それにしても、ドロシーの死に責任を感じて妹を養育したまではよいが、その後ドロシー
とそっくりに整形させて結婚したボグダノヴィッチ監督というのも、なかなかの人物である。
唐沢俊一スルーの法則で、この本ではその件についてふれられていないが。

http://www13.atwiki.jp/tondemo/pages/69.html
> ドロシー・ストラットンは1980年の 「プレイメイト・オブ・ザ・イヤー」。
> ポール・スナイダー は愛人ではなくて夫 。スナイダーが企画した映画はB級SF『ギャ
>ラクシーナ』であり、 ボグダノヴィッチ が彼女を起用したのは『ニューヨークの恋人たち』
>である。 全く別の作品だし、スナイダーが紹介したわけでもない。
> ボグダノヴィッチは自分との浮気が原因でドロシーがスナイダーに殺された責任をとっ
>て、彼女の母親と妹を引き取るが、妹を整形手術で姉そっくりにして、20歳になったの
>と同時(ドロシーが死んだのと同じ歳)に結婚、というおいしいネタはお約束通りスルー
>しているな。


http://ja.wikipedia.org/wiki/ドロシー・ストラットン
>苗字をストラットンに改名した後の1979年、彼女はPlayboy's Miss Augustに輝き、プレ
>イボーイクラブでバニーガールとして働き始める。そして1980年にはついに、プレイメイ
>ト・オブ・ザ・イヤーの栄冠を手にする。
>1979年にはスナイダーと結婚するが、彼は彼女のヒモに堕し、二人の関係は早々に
>崩壊した。プレイボーイ創刊者のヒュー・ヘフナーはたびたびスナイダーと縁を切るよう
>促している。それに対しスナイダーは奇行に走り、探偵を雇って彼女の一挙一動を
>監視するまでになっていた。
>一方モデルとして成功を収めたストラットンは、女優としての活動を開始し、2本の映画
>に出演を決める。1本は夫スナイダーが持ち込んできたB級SF「ギャラクシーナ」、もう
>1本は名匠ピーター・ボグダノヴィッチ監督の「ニューヨークの恋人たち」である。また私
>生活においても、スナイダーと別居し、撮影中に交際を開始したボグダノヴィッチ監督と
>同棲生活を送っていた。誰もが彼女の順調なキャリアを予想したが、彼女の女優生活
>は突然幕を下ろすことになる。
>嫉妬に狂ったスナイダーが8月14日、彼女を射殺し、その場で自らも自殺したのである
>。わずか20年の生涯であった。
〈略〉
>なおボグダノヴィッチはストラットンの妹・ルイズを養育し、20歳になった時亡き彼女
>そっくりに整形して結婚し、世上の話題を呼んだ(2001年離婚)。


http://www5b.biglobe.ne.jp/%7Emadison/worst/spaceman/galaxina.html
> 彼女を殺した男の名はポール・スナイダー。デイリー・クイーンで働いていた彼女を口
>説いて写真を撮り、それを「プレイボーイ」誌に送りつけた。写真は社主ヒュー・ヘフナー
>の眼に止まり、「ブレイメイト・オブ・80」に選ばれた。
〈略〉
> 今は伴侶となったスナイダーが持ち込んだ企画が、この『ギャラクシーナ』であった。
>しかし、彼女はピーター・ボグダノヴィッチ監督の眼に止まり、次回作『ニューヨークの
>恋人たち』への出演を依頼されていたのだ。どちらに出るべきかを悩む奴はバカであ
>る。かたやC級SF、かたや名匠の作品だ。
> しかし、彼女は夫の手前、本作に出演した。そして『ニューヨークの恋人たち』にも出
>演した。これが間違いの元だった。彼女は、ボグダノヴィッチとデキてしまったのである。


その他参考 URL:
- http://jtoy.blog85.fc2.com/blog-entry-203.html




   
 
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