2008/3/10 22:47
海狸香はレザーの匂い その他の雑学本 間違い探し編
『唐沢先生の雑学授業』 P.143
ビーバーは海狸と書き、肛門の近くから分泌するカストリウム (Castoreum) は
海狸香とも呼ばれ、 麝香、霊猫香、龍涎香と並ぶ動物性の香料として使われる。
しかし、この海狸香を、昔から媚薬として使われていたと言ったりしているのは、
フェロモン香水を売っているところなど、香水・香料関係の一部サイトくらい。
(並べて記載している麝香や霊猫香などは昔から媚薬うんぬんと説明する一方、
海狸香の方にはそうは書かずに区別しているところも、当然ある)。
カストリウムが香料として使用されるようになったのは比較的新しく 20 世紀に
なってから。19 世紀頃までのヨーロッパでは主に、毛皮の材料や、修道士など
肉食が禁じられている者向けの食材として売買され、乱獲で絶滅寸前になった。
(シルクハットは、元はビーバーの毛皮を材料とする、「カスター」とも呼ばれた
紳士必携の帽子だった。食材としてのビーバーは、水棲でウロコ状の尾をもつ
ことから魚の仲間とされていた)。
なお、カストリウムやビーバーの睾丸が薬として使用されることもあったが、
通経剤、子宮病の薬、堕胎薬などとして。覚醒作用とか万能薬とかいう話も
あるので、媚薬として使われたことも絶対になかったとまではいえないが。
http://ja.wikipedia.org/wiki/海狸香
>海狸香の使用の歴史は、麝香、霊猫香、龍涎香といった他の動物性香料に
>比べるとずっと新しい。 19世紀まではビーバーを毛皮を獲るために捕獲する
>際に、捕獲罠に塗る誘引剤として使用されていた。 その後、香水用素材と
>しての有用性が認められ、商業取引されるようになった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ビーバー
>現在シルク・ハットと呼ばれる円筒型の帽子(材料にかかわらず「トップ・
>ハット」と呼ばれる)は、元はビーバーの毛皮で作られていた。ビーバー・
>ハットbeaver hat 、ビーバー・ハイ・ハット beaver high hat 、あるいは俗に
>カスター castor とも呼ばれたこの帽子は、17世紀以降作られ、長い間紳士
>には必携の帽子だった。このためビーバーの乱獲が進み、19世紀前半には
>年間10~50万頭が殺され、ビーバーの生息数は絶滅寸前まで減少した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/中世料理
>中世人にとって「魚」とは陸生動物ではないものの総称であった。ここには
>海洋の哺乳類であるクジラ・イルカや、うろこ状の尾をもち潜水時間が長い
>ビーバー、渡りの経路や繁殖地がわからないカオジロガンなどが含まれた
>このような食品も断食の日に適切とみなされた[18]。
http://www.szagami.com/backnumber/0040.html
>また16世紀頃からビーバーの分泌液が万能薬として珍重されるようになり、
>19世紀には毛皮や食肉の用途として狩りの対象になったことも、ハンガリー
>からビーバーが1854年以降完全に姿を消してしまった理由だった。
http://www.ph.nagasaki-u.ac.jp/history/research/cp1/yunyu.html
>カストレウム:ビーバーの鼠けい部の腺からの分泌物。覚醒作用
http://www.ph.nagasaki-u.ac.jp/history/research/cp1/siebold_18dou.html6
>通経剤(月経障害を除く薬) 〈略〉 カストレウム(ビーバー分泌物),
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/physiologos/phys23.html
>ブウディノイ人〔タナイス河以北のスキュティアの民族〕は、"castor"の睾丸を、
>子宮病の良薬として珍重したという〔ヘロドトス『歴史』第4巻109〕。
>ヒポクラテスによると、"castor"の鼠蹊部の嚢から採れる海狸香(カストリオン)
>は子宮の様々な病気に処方され(『婦人の自然性について』32他)、奇胎を
>流し出すには"castor"の睾丸を飲ませるともいう(『婦人病1』71)。
ビーバーは昔、媚薬として売買されていた。
ビーバーは海狸と書き、肛門の近くから分泌するカストリウム (Castoreum) は
海狸香とも呼ばれ、 麝香、霊猫香、龍涎香と並ぶ動物性の香料として使われる。
しかし、この海狸香を、昔から媚薬として使われていたと言ったりしているのは、
フェロモン香水を売っているところなど、香水・香料関係の一部サイトくらい。
(並べて記載している麝香や霊猫香などは昔から媚薬うんぬんと説明する一方、
海狸香の方にはそうは書かずに区別しているところも、当然ある)。
カストリウムが香料として使用されるようになったのは比較的新しく 20 世紀に
なってから。19 世紀頃までのヨーロッパでは主に、毛皮の材料や、修道士など
肉食が禁じられている者向けの食材として売買され、乱獲で絶滅寸前になった。
(シルクハットは、元はビーバーの毛皮を材料とする、「カスター」とも呼ばれた
紳士必携の帽子だった。食材としてのビーバーは、水棲でウロコ状の尾をもつ
ことから魚の仲間とされていた)。
なお、カストリウムやビーバーの睾丸が薬として使用されることもあったが、
通経剤、子宮病の薬、堕胎薬などとして。覚醒作用とか万能薬とかいう話も
あるので、媚薬として使われたことも絶対になかったとまではいえないが。
http://ja.wikipedia.org/wiki/海狸香
>海狸香の使用の歴史は、麝香、霊猫香、龍涎香といった他の動物性香料に
>比べるとずっと新しい。 19世紀まではビーバーを毛皮を獲るために捕獲する
>際に、捕獲罠に塗る誘引剤として使用されていた。 その後、香水用素材と
>しての有用性が認められ、商業取引されるようになった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ビーバー
>現在シルク・ハットと呼ばれる円筒型の帽子(材料にかかわらず「トップ・
>ハット」と呼ばれる)は、元はビーバーの毛皮で作られていた。ビーバー・
>ハットbeaver hat 、ビーバー・ハイ・ハット beaver high hat 、あるいは俗に
>カスター castor とも呼ばれたこの帽子は、17世紀以降作られ、長い間紳士
>には必携の帽子だった。このためビーバーの乱獲が進み、19世紀前半には
>年間10~50万頭が殺され、ビーバーの生息数は絶滅寸前まで減少した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/中世料理
>中世人にとって「魚」とは陸生動物ではないものの総称であった。ここには
>海洋の哺乳類であるクジラ・イルカや、うろこ状の尾をもち潜水時間が長い
>ビーバー、渡りの経路や繁殖地がわからないカオジロガンなどが含まれた
>このような食品も断食の日に適切とみなされた[18]。
http://www.szagami.com/backnumber/0040.html
>また16世紀頃からビーバーの分泌液が万能薬として珍重されるようになり、
>19世紀には毛皮や食肉の用途として狩りの対象になったことも、ハンガリー
>からビーバーが1854年以降完全に姿を消してしまった理由だった。
http://www.ph.nagasaki-u.ac.jp/history/research/cp1/yunyu.html
>カストレウム:ビーバーの鼠けい部の腺からの分泌物。覚醒作用
http://www.ph.nagasaki-u.ac.jp/history/research/cp1/siebold_18dou.html6
>通経剤(月経障害を除く薬) 〈略〉 カストレウム(ビーバー分泌物),
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/physiologos/phys23.html
>ブウディノイ人〔タナイス河以北のスキュティアの民族〕は、"castor"の睾丸を、
>子宮病の良薬として珍重したという〔ヘロドトス『歴史』第4巻109〕。
>ヒポクラテスによると、"castor"の鼠蹊部の嚢から採れる海狸香(カストリオン)
>は子宮の様々な病気に処方され(『婦人の自然性について』32他)、奇胎を
>流し出すには"castor"の睾丸を飲ませるともいう(『婦人病1』71)。