トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/2/14  23:15

水も唐沢俊一も答えなんか知っちゃいない  本以外の媒体 間違い探し編

「週刊朝日」2月22日号
「羊水腐る」発言の倖田來未が傾倒する奇妙な“信仰”の名前
「騒動が大きくなった背景には、世間の根強い"ピュア信仰”がある」
と指摘するのはコラムニストで評論家の唐沢俊一氏。
「ピュア信仰とは私の造語で、一切の汚れを排除したキレイな自分を追求
すること。 公害が社会問題になった1970年代から見られる思想風潮で、
実は倖田はそのシンボル的存在です。 今回、ネットなどで彼女を過剰に
批判している人々もピュア信者。
エロを素直に出し、本音で語る倖田をピュアな存在としていたからこそ、
『腐る』発言は裏切りに値した。 ピュア信者にとってピュアでないものは
攻撃の対象になってしまうのです」
唐沢氏は、倖田自身もピュア信者だとみている。
「彼女はテレビ番組で『水は答えを知っている』という“エセ科学"とも言わ
れている本の論理を推奨していた。 『ありがとう』と声をかけた水はきれい
になる。 だから、70%が水分の人間も『かわいい』と言われることで美しく
なれる、というのです。
そんなカルト的思考があるから、年をとると羊水が汚れるので、きれいな
うちに子供を産まなければならないと思い込み、 あんな発言をしたのでは
ないでしょうか」

「一切の汚れを排除したキレイな自分」への信仰が、何でまた 1970 年代の公害の
社会問題化を発端としなければいけないのかは不明。キレイな自然との混同か。

あけすけなエロは排除される汚れに含まれないのか、そもそも倖田ってどちらかというと
汚れ系ではなかったのかとか、本音で語る率直さのためにファンは倖田をピュアな存在と
みなしていたと言うなら、「腐る」発言は「裏切りに値」しないんじゃないか、今回はいくら
何でも言い過ぎちゃったねがせいぜいじゃないかとか、いろいろツッコミどころは多いが。

ちなみに、発言直後にググってみたかぎりでは、倖田へのヒステリックな攻撃というのは
期待していたほど目立つものではなく、もっとも怒りにふるえそうな 30 代以上の女性が、
高齢出産のリスクや羊水検査の話を聞きかじって勘違いしたせいではないかなどと、
「腐る」というトンデモ発言が生まれたその元を冷静に推測・分析したりもしていた。
25 歳 (昔のクリスマスケーキのたとえで言えばそろそろ……?) の倖田自身が抱いている
らしい若さへの執着についても、いつか来た道という感じで結構寛大な反応だったのには、
こちらが拍子抜けしたくらいだった。

で、『水は答えを知っている』という、と学会もネタにしていたトンデモ本。
http://www.amazon.co.jp/dp/4763193961

以前に立ち読みした覚えがあるけど、「 『ありがとう』と声をかけた水はきれいになる
というより「 『ありがとう』と声をかけた水はきれいな結晶をつくる」ではなかったかと。
この本で「美しい」とされているのは氷結結晶の形の話だから、「70%が水分の人間も
『かわいい』と言われることで美しくなれる
」は人体を氷結でもさせないかぎり整合性が
とれないし、実際この本には確かそんなことは書かれていなかったはず。唐沢俊一には、
(倖田の論理ではなく) 「本の論理」と書かれてしまっているが。

http://musetherapie.blog69.fc2.com/blog-entry-20.html
>倖田來未さんが、テレビで「水は答えを知っている」という本の話しているのを前に
>聞いたのですが、片方のコップには「好き」と書き、もう片方のコップには「嫌い」と
>書いて、「好き」の水に「可愛い・すっきやねん」などと言葉をかけ、「嫌い」の水には
>「大嫌い」って言い続ける。すると、同じ水が入ってるのに関わらず、顕微鏡で見ると、
>水の結晶が「好き」の方は物凄く綺麗なのに、「嫌い」の方は形がいびつになっている。

>「・・・って事は、ここからは私の考えなんだけど、人間の身体は70%は水でできている
>から、自分で自分を褒め続けると、細胞から綺麗になれると思わない?好きな人に
>可愛い・綺麗って言われた方がもっともっと細胞から綺麗になれると思うの」と・・・


さらに、『水は答えを知っている』は、年をとることは汚くなることだといった若さ信仰を
推奨している本というわけではないのに、「年をとると羊水が汚れる」だの「きれいな
うちに子供を産まなければならない
」だのを、この本の「カルト的思考」が由来と分析
しているのだから、もう唐沢俊一とこの本の著者、どちらがトンデモかわからない状態。



   
 
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