トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/2/14  12:41

生命の水が腐らないのはピュアだからじゃない  『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.75 (文庫版)
・ウオッカはロシア語で「かわいい水」の意味。

「水」または「生命の水」が語源として紹介しているところは多いが、「かわいい水」として
いるのは極く少数。

「生命の水」 (ラテン語で Aqua-Vitae) は、錬金術師たちが、偶然に (?) 製法を発見した
蒸留酒全般 (ウォッカだけでなく、ウィスキー、ブランデーも含む) を呼んだ言葉である。

http://www.suntory.co.jp/whisky/dictionary/atoz/index.html
>ウイスキー、オー・ド・ヴィー(ブランデーのフランス語)、ウオッカ、アクアヴィット
>などの蒸溜酒の語源は、いずれも ”生命の水”に由来する。蒸溜法を広めたのは
>錬金術師であり、各地の地酒から蒸溜酒をつくったさいに、ラテン語で、”生命の水”を
>意味するアクア・ヴィテAqua-Vitaeという名でその酒を呼んだ。これが、現地の
>言語に訳され、アイルランドやスコットランドではウシュク・ベーハーからウイスキーに、
>フランスではオー・ド・ヴィーに、ロシアではズィズネニャ・ワダからウオッカに変わった。
>北欧のアクアヴィットは、ラテン語が少し変化しただけの正統的な酒名ということができる。


その「命の水」 (ロシア語の Zhiznennia Voda) の「水」 (Voda) から、16世紀には愛称形
のウォッカ (Vodka) に変化したと言われるが、これには異論もあり、特にポーランド製の
ウォッカを売るところ等では、「生命の水」または「水」のポーランド語訳オコヴィタが語源
と主張する傾向があるようだ。

http://blog.goo.ne.jp/-kalua-/e/898a65db9ea716430c04d9eb7721b916
http://bartender.blog35.fc2.com/blog-entry-125.html
http://www.milliontd.co.jp/catalog/vodka/index.html

……と、ここまで書いて思ったけど、まさか「かわいい水」でロシア語の愛称形を表現した
つもりではないだろうな。それはあんまりというか、それを言うなら「水ちゃん」「水さん」では。



2008/11/21  0:49

投稿者:トンデモない一行知識@レス遅延気味すみません
http://tondemonai2.web.fc2.com/

どうもです。(_ _) 「飴ちゃん」表記なら飴とわかるけど、「アメちゃ
ん」と耳で聞いたら、何かアメリカ人をさしている (蔑称?) と思いつ
つ、いつものように泥縄で
『食べ物に「さん」や「ちゃん」をつける』
でググってみた上位 3 つ。
- http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/
q1013530075?fr=rcmd_chie_detail
- http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1371127.html
- http://aol.okwave.jp/qa2069342.html?check_ok=1

「おいなりさん」はまあ全国区として、「お芋さん」「お粥 (おかい)
さん」「おあげさん」などがあって、京都では「お飴さん」が多い
と。

擬人化というのはあるんでしょうけど、ケーキやクッキーなどには
「さん」も「ちゃん」もつけないと書いている人もいて、愛称 (?) で
呼ばれる食べ物とそうでない食べ物との切り分けというのも興味深い
ように思えました。「やまとことば」なので、いかにも外来語という
感じの名前には、そぐわないと判断されているとか?

ロシアのウォッカが愛称形なのは、蒸留酒というものの発祥の地がど
こかというのはおいといて、ウォッカは自分の国、自分たちのものと
いう意識が働いているせいかなと、ちょっと想像してみたり。

2008/11/19  14:55

投稿者:割也

大阪などでは、食べ物に「さん」や「ちゃん」をつけることがありますが(「飴ちゃん」「お豆さん」など)、それと似たようなものなのでしょうかね。

2008/2/15  7:54


>「小水」は少々強引では。いえ、何かそう書いてみたかったのかなあ
>と邪推させていただいてますが。

 あ、無論その通りです。指小形で上手い訳語をつくろうとしても「小鳥」「小犬」「小川」みたいに綺麗に決まらないから「水ちゃん」としか訳しようがないのが残念と言いたかったのです。
 因みに「カルピス」は「カルシウム尿」。

2008/2/15  0:30

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

「指小形(愛称形)」と言っているところと、

http://city.hokkai.or.jp/%7Eishikoro/lets-study-russian
http://wwwsoc.nii.ac.jp/robun/kanto/matsuzawa.pdf

「愛称形(短縮形)」と表現しているところがあるようですね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/カチューシャ

「小水」は少々強引では。いえ、何かそう書いてみたかったのかなあ
と邪推させていただいてますが。

説明としては、こちらのサイトのものがわかりやすかったです。
「お水ちゃん」と「お」をつけたら、また別の意味にならないか、
というのは、ちょっとありますが。

http://www.russigator.ru/vodka.html
> ウォッカはロシアからの外来語で、ロシア語風に言うと"ヴォット
>カ"。ではその語源は、というと、"ヴァダー"(水)。
> ロシア語には愛称形という変化形があり、日本語で言う"ちゃん付
>け"が人でもものでも何でもできる。
> "ヴォットカ"は"ヴァダー"の愛称形、"お水ちゃん"とかわいく呼ん
>だ形なのだ。
>しかも、この愛称形はロシア語の現在の愛称形ではなく、古い愛称
>形。
> この形で現在まで残っている愛称形はとても少なく、
>"パパ"(パープカ)"ママ"(マームカ)ぐらい。
>つまり、"ウォッカ"はロシア人にとって"パパ"や"ママ"のように大切
>で懐かしく親しい、時代を超える"永遠"のシンボルといえるだろ
>う。

2008/2/14  15:23


愛称形は普通、指小形と呼ばれますね。犬に対して小犬(子犬ではなくて)といったニュアンスでしょうか。でもこれだと「小水」になっちまうんですよね、Vodka。

   
 
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