トンデモない一行知識の世界 OLD　- 唐沢俊一の「雑学」とは -

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.35 (文庫版)

・戦前の日本最高峰は富士山ではなく台湾の玉山 （3950m） である。

間違いじゃないが玉山の戦中の名前はニイタカヤマだと説明を加えた方が
わかりやすいし、 唐沢の提唱する「使いやすい雑学」になるんじゃないかと
思うんだが……ということで。

- 戦前の日本最高峰は、現在は台湾領の新高山 (ニイタカヤマ)。
　現在の名前は玉山で、台湾の最高峰かつ東南アジア最高峰。
　(http://www.nurs.or.jp/%7Enodaatsu/gyokusamu.html)

- 日米開戦を告げる暗号電文が「ニイタカヤマノボレ一二〇八」であり、
　12月8日に攻撃を開始せという意味であったと言われている。

　が、Wikipedia の「玉山_(台湾)」では、「当時の海軍の通信符号表には
　“ニイタカヤマ”は登載されておらず確証はない」としていて、同じ Wikipedia
　の「真珠湾攻撃」の記述とは異なる見解を示しているようなのが興味深い。

http://ja.wikipedia.org/wiki/真珠湾攻撃
＞12月2日、大本営より機動部隊に対して「ニイタカヤマノボレ一二〇八」の
＞暗号電文が発信された。ニイタカヤマ（新高山）当時日本領であった台湾
＞の山の名（現・玉山）で当時の日本の最高峰、一二〇八とは12月8日のこ
＞とで、「12月8日午前零時を期して戦闘行動を開始せよ」という意味の符丁
＞であった[3]。
〈略〉
＞3. ^ ちなみに、戦争回避で攻撃中止の場合の電文は「ツクバヤマハレ」であった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/玉山_(台湾)
＞1941年12月2日に発令された日米開戦の日時を告げる海軍の暗号電文
＞「ニイタカヤマノボレ一二〇八」のニイタカヤマとは当山の事であるといわ
＞れているが、当時の海軍の通信符号表には“ニイタカヤマ”は登載されて
＞おらず確証はない。


- 「ニイタカヤマノボレ一二〇八」を送信した無線塔であると言われ、観光の
　名所になっているのが長崎県佐世保市の針尾無線塔。かなり巨大。
　(http://www.yado.co.jp/kankou/nagasaki/nagasaki/hario/hario.htm)