2009/1/12 12:45
遺伝子の支配する領域を広くとりすぎです、唐沢俊一先生 『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.122 ~ P.123
一卵性双生児であっても指紋は同じではない。そもそも指紋は、遺伝子のみによって
決定されるものではない。
「懸想した相手の手相が見たいとは言ってそう」のコメント欄と、そのリンク先もあわせて
参照していただきたいんだけど、
http://kinki.chemistry.or.jp/pre/esa-9.html
>遺伝子も指紋の形状を完全には支配していない
http://plus.hangame.co.jp/browse/db_detail.php?dir_id=11&docid=10358
>安岡孝一 (2004-03-04 15:18 作成 / 2004-03-04 15:45 修正)
>一卵性双生児で生活習慣が全く同じだとしても、環境が全く同じになることはありえな
>い、という点が大前提です。たとえば、一卵性双生児どうしが「ケンカ」して、Aちゃんが
>Bちゃんをなぐった場合、Aちゃんにとっては「Bちゃんをなぐる」という能動的環境です
>が、Bちゃんにとっては「Aちゃんになぐられる」という受動的環境なわけです。
>それで、このような「ケンカ」が指紋にどう影響してくるかですけど。そもそも母体の中
>にいたときから「ケンカ」は始まっています。母親から来る養分の取り合いです。一卵
>性双生児の約半分は胎盤を共有しており、その戦いは熾烈を極めます。で、生まれて
>きたときには必ずと言っていいほど体重差があります。また、母体の容積を十分に活
>用するためか、1人だけが逆子になることもしばしばです。体重差や逆子などの条件は
>当然、手指の大きさにも及びますから、よく似た指紋とはいえ、形成された時点で形や
>大きさがずれてしまうわけです。
さらに続けて「当然、思考パターンも同じわけで」などと、何気なく断定しているあたりは、
トンデモさんっぽいなあ。唐沢俊一にとっては、「思考パターン」も、遺伝子によってすべて
決定されるものでしかないんだろうか。
一卵性双生児は、もともとひとりの人間として生まれるはずがふたりに
分かれてしまったものだから、顔形どころか指紋まで、遺伝子によって
現れるすべてのものが同じ。当然、思考パターンも同じわけで、いろいろ
驚くような事例が報告されている。
一卵性双生児であっても指紋は同じではない。そもそも指紋は、遺伝子のみによって
決定されるものではない。
「懸想した相手の手相が見たいとは言ってそう」のコメント欄と、そのリンク先もあわせて
参照していただきたいんだけど、
http://kinki.chemistry.or.jp/pre/esa-9.html
>遺伝子も指紋の形状を完全には支配していない
http://plus.hangame.co.jp/browse/db_detail.php?dir_id=11&docid=10358
>安岡孝一 (2004-03-04 15:18 作成 / 2004-03-04 15:45 修正)
>一卵性双生児で生活習慣が全く同じだとしても、環境が全く同じになることはありえな
>い、という点が大前提です。たとえば、一卵性双生児どうしが「ケンカ」して、Aちゃんが
>Bちゃんをなぐった場合、Aちゃんにとっては「Bちゃんをなぐる」という能動的環境です
>が、Bちゃんにとっては「Aちゃんになぐられる」という受動的環境なわけです。
>それで、このような「ケンカ」が指紋にどう影響してくるかですけど。そもそも母体の中
>にいたときから「ケンカ」は始まっています。母親から来る養分の取り合いです。一卵
>性双生児の約半分は胎盤を共有しており、その戦いは熾烈を極めます。で、生まれて
>きたときには必ずと言っていいほど体重差があります。また、母体の容積を十分に活
>用するためか、1人だけが逆子になることもしばしばです。体重差や逆子などの条件は
>当然、手指の大きさにも及びますから、よく似た指紋とはいえ、形成された時点で形や
>大きさがずれてしまうわけです。
さらに続けて「当然、思考パターンも同じわけで」などと、何気なく断定しているあたりは、
トンデモさんっぽいなあ。唐沢俊一にとっては、「思考パターン」も、遺伝子によってすべて
決定されるものでしかないんだろうか。
2009/1/12 20:53
投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/
http://tondemonai2.web.fc2.com/
2009/1/12 17:38
呼びました? うーん、唐沢俊一のまわりには、一卵性双生児が一組もいないんでしょうかね。
知識の逆襲』によると、唐沢俊一の級友に一卵性双生児の女の子はい
たみたいです。まあ、唐沢俊一の書いていることですので、どこまで
信用できるかどうかは謎ですが。
# リカとサクラコという名前のつけ方するかなあとか、
# 読むほど突っ込みどころが多くなるし。
まあ、級友程度のつき合いなら、ふたりの手を並べて指紋や手相を
じっくり比べるという機会があるかどうか。中学高校くらいまでなら
微妙な年頃なんで、あまり面白がってそんなことするのはためらわれ
るものがありますし、手の比較なんてそもそも思いつかなかったとい
うのもあります。
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.121 ~ P.122
> 私が小学生の頃、深谷リカちゃんという頭のいい女の子が隣の席
>にいた。二年から三年になったときクラス替えがあって、新しい教
>室に入り、席について隣を見たら、同じ顔をした女の子が座ってい
>る。あれ、また同じクラスになったんだ、と思っていたら、その子
>はリカちゃんの双子の妹のサクラコちゃんという子で、しばらく混
>乱した。どちらも頭がよかったが、リカちゃんは国語や社会が得
>意、サクラコちゃんは算数や理科が得意。顔も声もおんなじなの
>に、やっぱりどこか違うんだなあ、と不思議な気がしたものだ。
> 私が混乱したのは、このふたりが同じ服装をしていたということ
>にもよる。双子の親というのは、まず必ずと言っていいほどふたり
>の子に同じ服装、同じオシャレなどをさせて、他人の目をコンラン
>させようとする。まあ、不公平をなくそうとするからだろうが、そ
>れ故に双生児は自己主張や個性を発揮するのがそうでない子供より
>多少遅れる、という統計がある。マーカス兄弟と一緒にするわけで
>はないが、深谷姉妹も、やはり他の友達より、姉妹一緒にいるとき
>の方が楽しそうだった。