2009/1/10 18:31
一卵性双生児ネタでも先行資料と瓜二つにはできないというオチ 『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.123
× アメリカ ○ イギリス
× 小指の曲げ方 ○ 小指の曲がり方 (二重関節の小指)
「しまいには生まれ変わって病院で再会? <ジャクリーン姉妹」では、コメント欄に書いて
いただいた情報をもとに「ちょっとタンマ」ということにしたけど、そこで教えていただいた
本『The Third Level of Reality』の記述によると、双子の姉妹 Jacqueline と Sheila が
いたのはイギリス。
http://books.google.co.jp/books?id=1K6yZ450tuAC&printsec=frontcover&as_brr=3
> Sheila and Jacqueline Lewis were adopted at birth by different families and
> neither of them knew that they were one of a pair of identical twins until
> twenty-six years later. Both of them were admitted on the same day in June
> 1976 to Southmead Hospital in Bristol, England, suffering from the same rare
> skin disease. 〈略〉 Both had double-jointed little fingers, both had birthmarks on
> their necks, both had moles on their left knees, both had had kidney trouble and
> both had suffered fro pain in their left leg for several years.
唐沢俊一の直接のネタ元と思われる、コリン・ウィルソン編『超常現象の謎に挑む』
(教育社、1992 年) でも、「イギリスのブリストルにあるサウスミード病院」で双子は
再会したと書かれているが、アメリカとはどこにも書かれていない。
『超常現象の謎に挑む』 P.401
>たとえば、一卵性双生児ジャクリーンとシーラ・ルイスのケースがある。彼女らは、
>生まれるとすぐに別々の家族の幼女となり、おたがいが存在していることも知らずに
>育った。26年後の1976年6月、2人は同じ日に、イギリスのブリストルにあるサウス
>ミード病院に、遺伝性の珍しい皮膚病の治療のため入院することになった。彼女らは、
>まったくの偶然から、同じ治療室に入れられた。2人はすぐにお互いを一卵生双生児
>だと分かった。左ひざのほくろ、首の母斑、奇妙に曲がる小指といった些細な点まで、
>2人はそっくりだった。2人とも数年にわたって左ひざに痛みがあり、腎臓を患ってい
>た。シーラの夫は、ジャクリーンが離婚した日に亡くなっていた。
上でいう「奇妙に曲がる小指」というのが、『The Third Level of Reality』でいう「double-
jointed little fingers」 (二重関節の小指) のことなら、その訳し方はちょっとどうかとも
思うけど、唐沢俊一はさらにそれを「小指の曲げ方」と、仕草の癖であるかのように劣化
コピーしてしまっている。
ついでに、『超常現象の謎に挑む』では同じ日となっている、シーラが夫と死別した日と
ジャクリーンの離婚の日を、わざわざ「同じ時期」にとしている理由も不明。
結局、『トンデモ一行知識の逆襲』の中にある世界の再会双子シリーズは、どれもガセ
混じりだったということで。
・ジェームズというよりジムという顔をしていたのでは
・そのトリニダード、多分カリブ海の島じゃありません
・懸想した相手の手相が見たいとは言ってそう
そして、3 つとも『超常現象の謎に挑む』 に載っている話だけど、唐沢俊一は参考文献
として、この本の名前もどの本の名前も出していない。この点については、パクリ捜し編
にでも後に入れておこうかな、と。
アメリカのジャクリーン姉妹は生まれてすぐに離れ離れになり、お互いの
存在すら知らずに育ったが、二十六歳のとき、たまたま同じ遺伝病のために
入院して、そこの病院で対面した。ほくろ、あざ、小指の曲げ方、ひざの病気、
すべて同じだったそうだ。しかも、ひとりは夫と離婚し、もうひとりは同じ時期
に夫と死に別れている。
× アメリカ ○ イギリス
× 小指の曲げ方 ○ 小指の曲がり方 (二重関節の小指)
「しまいには生まれ変わって病院で再会? <ジャクリーン姉妹」では、コメント欄に書いて
いただいた情報をもとに「ちょっとタンマ」ということにしたけど、そこで教えていただいた
本『The Third Level of Reality』の記述によると、双子の姉妹 Jacqueline と Sheila が
いたのはイギリス。
http://books.google.co.jp/books?id=1K6yZ450tuAC&printsec=frontcover&as_brr=3
> Sheila and Jacqueline Lewis were adopted at birth by different families and
> neither of them knew that they were one of a pair of identical twins until
> twenty-six years later. Both of them were admitted on the same day in June
> 1976 to Southmead Hospital in Bristol, England, suffering from the same rare
> skin disease. 〈略〉 Both had double-jointed little fingers, both had birthmarks on
> their necks, both had moles on their left knees, both had had kidney trouble and
> both had suffered fro pain in their left leg for several years.
唐沢俊一の直接のネタ元と思われる、コリン・ウィルソン編『超常現象の謎に挑む』
(教育社、1992 年) でも、「イギリスのブリストルにあるサウスミード病院」で双子は
再会したと書かれているが、アメリカとはどこにも書かれていない。
『超常現象の謎に挑む』 P.401
>たとえば、一卵性双生児ジャクリーンとシーラ・ルイスのケースがある。彼女らは、
>生まれるとすぐに別々の家族の幼女となり、おたがいが存在していることも知らずに
>育った。26年後の1976年6月、2人は同じ日に、イギリスのブリストルにあるサウス
>ミード病院に、遺伝性の珍しい皮膚病の治療のため入院することになった。彼女らは、
>まったくの偶然から、同じ治療室に入れられた。2人はすぐにお互いを一卵生双生児
>だと分かった。左ひざのほくろ、首の母斑、奇妙に曲がる小指といった些細な点まで、
>2人はそっくりだった。2人とも数年にわたって左ひざに痛みがあり、腎臓を患ってい
>た。シーラの夫は、ジャクリーンが離婚した日に亡くなっていた。
上でいう「奇妙に曲がる小指」というのが、『The Third Level of Reality』でいう「double-
jointed little fingers」 (二重関節の小指) のことなら、その訳し方はちょっとどうかとも
思うけど、唐沢俊一はさらにそれを「小指の曲げ方」と、仕草の癖であるかのように劣化
コピーしてしまっている。
ついでに、『超常現象の謎に挑む』では同じ日となっている、シーラが夫と死別した日と
ジャクリーンの離婚の日を、わざわざ「同じ時期」にとしている理由も不明。
結局、『トンデモ一行知識の逆襲』の中にある世界の再会双子シリーズは、どれもガセ
混じりだったということで。
・ジェームズというよりジムという顔をしていたのでは
・そのトリニダード、多分カリブ海の島じゃありません
・懸想した相手の手相が見たいとは言ってそう
そして、3 つとも『超常現象の謎に挑む』 に載っている話だけど、唐沢俊一は参考文献
として、この本の名前もどの本の名前も出していない。この点については、パクリ捜し編
にでも後に入れておこうかな、と。