トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
旧 URL は、http://diary.aol.com/yzuc9ww/811.html
文字列の一括置換をかけた都合上、旧ブログのコメント欄および2ちゃんねるのスレからの引用の中の URL も全部新 URL に置き換わっていますことを、あらかじめご了承ください
http://tondemonai2.blog114.fc2.com/ で続きの Blog をやっています
   
 

2008/12/18  2:01

文庫版の『星を喰った男』には載っていないこと  資料編 (引用元明記の雑学等も含む)

文庫版の『星を喰った男』には載っていないことなどについて。

星を喰った男を食い物にした男、唐沢俊一」の続きのようなもの。

『星を喰った男』 「あとがき」 (文庫本) P.314 ~ P.315
あとがき
〈略〉
 人生は日々、挑戦であると思います。これからが私にとって最後の正念場
でございます。人生の大半を映画の世界に生きた者にとって、その最後の
場所はやはり映画界しかございません。何卒いま一度、映画俳優・潮健児に
お力添えを賜りますようお願い申し上げる次第でございます。最後になりまし
たが、出版の企画から編集・構成までお一人ですっかりやっていただいた
唐沢俊一さん、出版を実現させてくれた大野浩さん、そして、だれよりも、
銀幕の中の私の姿をお心に留めて下さり、いままたこの本を御購読下さい
ました皆様に、改めて、衷心より熱く御礼申し上げます。
 有り難うございました。

                             生地・目黒にて
                             潮 健児

唐沢俊一も書いている通り、潮健児は単行本『星を喰った男』の出版記念パーティー
の直後に亡くなっている。潮健児が文庫版の「あとがき」を書き下ろせたはずはなく、
上記に引用した文章は、単行本の「あとがき」を収録したものである。

……ところが、驚いたことに、これは単行本に収録されている潮健児の「あとがき」を
そのまま持ってきた文章ではないのだ。バンダイから 1993 年に出版された単行本の
「あとがき」の後半の文章は以下の通り。


『星を喰った男』 「あとがき」 (単行本) P.336 ~ P.337
あとがき
〈略〉
 人生は日々、挑戦であると思います。これからが私にとって最後の正念場
でございます。人生の大半を映画の世界に生きた者にとって、その最後の
場所はやはり映画界しかございません。何卒いま一度、映画俳優・潮健児に
お力添えを賜りますようお願い申し上げる次第でございます。最後になりまし
たが、出版の企画から編集・構成までお一人ですっかりやっていただいた
唐澤俊一さん、仕事の枠を超えてこの本に入れ込んでくださったバンダイの
加藤智課長、拙い本に対し過分のお言葉をお寄せいただきました清川虹子
様、池部良様、出版までにいろいろお手数ご迷惑をおかけした大野浩さん、
なみきたかしさん、藤井敏夫さん、装丁・イラストレーションを引きうけてくれた
片山雅博さん、そして、誰よりも、銀幕の中の私の姿をお心に留めて下さり、
いままたこの本を御購読下さいました皆様に、改めて、衷心より熱く御礼申し
上げます。
 有り難うございました。

                             生地・目黒にて
                             潮 健児

単行本では「唐澤俊一さん」となっていたのを「唐沢俊一さん」に修正し、なぜかしらない
が「誰よりも」を「だれよりも」に変更したのはまあいいとして。

仕事の枠を超えてこの本に入れ込んでくださったバンダイの加藤智課長、拙い本に対
し過分のお言葉をお寄せいただきました清川虹子様、池部良様、出版までにいろいろ
お手数ご迷惑をおかけした大野浩さん、なみきたかしさん、藤井敏夫さん、装丁・イラス
トレーションを引きうけてくれた片山雅博さん
」が、文庫本では「出版を実現させてくれた
大野浩さん
」、ただそれだけになってしまっている。

確かに、文庫版を出版したのは早川書房で、単行本を出したバンダイとは出版社が違っ
ているし、単行本にあった清川虹子、池部良による「推薦の言葉」は文庫版にはない。
単行本では、表紙だけではなく、本文中にも片山雅博のイラストが挿入されていたが、
文庫版にはどちらもない。しかし、そのようなことは、欄外にでもその旨注釈をつけてお
けばよいことだろうに。いったい何の権利があって、故人が表明した様々な人々への
感謝の言葉を、黙って削除してしまうなんてことができるんだろう。

邪推は、いろいろとできる。もしかしたら、「仕事の枠を超えて〈略〉片山雅博さん」の中で
並べられている多くの人名は、唐沢俊一が文庫版の「著者」を名のる邪魔になるという
理由で、潮健児の「あとがき」は改ざんされたのかもしれない。

以前のエントリーにも書いた通り、バンダイの『星を喰った男』の表紙には、「星を喰った
男」「潮 健児」とだけ書いてあって、唐沢俊一とは書かれていない。奥付けに「編集・
構成――唐沢俊一」とはあるけど、装丁とか発行人とかと同列の扱いでしかないように
見える。ついでに言えば、表紙の折り返しに「装丁デザイン&イラストレーション 片山
雅博
」と書かれている片山雅博の方が、唐沢俊一より重要度が高いと扱われているか
のように見えたりする。

文庫本は単行本と異なり、表紙には「唐沢俊一編著」と比較的大きめの文字で書かれ、
潮健児の名はサブタイトルの中に「脇役・潮健児が語る昭和映画史」と、小さめの文字
で書かれている。しかし、潮健児の「あとがき」が単行本のままだと、単行本を目にして
いない読者にも、唐沢俊一は出版にあたって関わった何人かのうちの一人でしかないと
いう印象を植え付ける可能性が高い。唐沢俊一はそれを嫌ったのでは。


ところで、「大野浩さん」の、本への関与についてが、よくわからないという問題もある。
単行本の奥付には「プロデュース -- 大野浩」の文字があるのだが、同じ単行本に
収録の、唐沢俊一による「編集・構成を終えて」には、このように書かれている。

『星を喰った男』 「編集・構成を終えて」 (単行本) P.344
 潮健児さんの本を出す出すと宣言してから、早くも丸二年が過ぎてしまった。
出版界もまたバブル崩壊の波をかぶって七転八倒の最中とはいえ、ここまで
モタついたのはすべて企画・編集・構成者たる僕の責任である。最終的にこの
企画を取り上げてくれたバンダイ出版課に心から感謝するとともに、潮さんご
本人と、刊行を首を長くしてお待ちになっていたであろう潮さんファンの方々に
改めて深くおわび申し上げたい。(なぜ僕がこの本をプロデュースすることに
なったかの次第については、青林堂から刊行されている『脳天気教養図鑑』
という本に詳しいからそちらをお読みください)
 でも、待っただけのことはある、おもしろい本でしょう? まあ、僕がいばる
ことはないのだが、東映映画の黄金時代、もっと広く言えば戦後文化・芸能
史の黄金時代における、貴重な証言足りうる一冊であることはまちがいない
と思う。ご愛読を乞う次第である。

さて、「この本をプロデュース」したのは、唐沢俊一なのか大野浩なのか。そもそも本の
「プロデュース」というのも今ひとつよくわからないのだけど。唐沢俊一の他の単行本を見て
も、奥付けに「プロデュース」と書かれた本は見つからなかったし。

なお、「なぜ僕がこの本をプロデュースすることになったかの次第について」は、『脳天気
教養図鑑』 (ここに一部引用) を読むより、マイコムのインタビューの方がわかりやすい
かも。

http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/05/15/karasawa/004.html
>「伯父の小野栄一が『そっくりショー』の司会などをしていたタレントなんですけれども、
>芸能プロダクションもやっていて、それを手伝ってまして……」
〈略〉
>「その伯父から、渋谷のバーで潮健児さんと一緒になったという話を聞いて、ちょうど
>ショーの仕事があったので、ぜひ潮さんに出ていただきたいと。そのとき、潮さんが
>入院してらっしゃるというので、お見舞いがてらお願いに行ったんですよ」
〈略〉
>「これは今だから言えることなんですが、そういったご縁もあって、晩年の潮さんにうち
>の事務所の顧問という形で顧問料をお支払いしたり……」
>――『星を喰った男』という本の出版にご協力なさったりも……。
>「それを当時、平山さんが唯一知ってくださっていて、『ありがとうな、潮ちゃんの最期
>看取ってくれてな』とおっしゃっていただいて。その後、平山さんについて、いろいろな
>ところでお話をうかがったりするようになったんですね」


うわあ、「いったい誰が、自腹を切ってまで潮健児の晩年を看取ろうとしてくれたろう?
とは、「事務所の顧問という形で顧問料をお支払い」のことだったのかな、もしかして。
それを「自腹」と表現するのは、会社経営者としてどうかと思うけど。自分を批判する
ファンへの非難に使用するのは、人としてどうかという問題があるし。


さて、『星を喰った男』の 「編集・構成を終えて」に話を戻せば、そこには以下のことも
書かれている。


『星を喰った男』 「編集・構成を終えて」 (単行本) P.344
 その潮さんの書き下ろされた原稿は、この本に直せば優に五百ページを超え、
とても一冊としてまとめきれるものではなかった。涙をのんで削除したエピソード
の分量は、元原稿の三分の一にもあたる。

潮さんの書き下ろされた原稿は、この本に直せば優に五百ページを超え」ねぇ……。
なるほど、こんなことを書いている 「編集・構成を終えて」は、文庫本には収録しにくい
わな。あちらにも引用したけど、こんなこと書いている文庫本の方には。

『星を喰った男』 (文庫版) 「文庫版読者の皆様へ」
 前著の執筆作業は、潮氏のとった膨大なメモと、唐沢がインタビューした
総計十数時間に及ぶテープをもとに、唐沢が潮氏の口調をいかした形で
まとめ、原稿にする形をとった。
 もともとペンの人ではない潮氏にとってこれは最も効率的な方法であり、
なんら氏の名誉を傷つけるものではない。出版の際、著者を潮氏の単著
という形にしたのは、この出版が潮氏の永年勤続功労賞受賞記念という
性質のものだったからである。



ちなみに、唐沢俊一なんて関係ない、潮健児に興味があるだけという方には、バンダイ
の『星を喰った男』の方の入手を強くお勧めする。単行本の方の『星を喰った男』にし
か収録されていない写真が、いくつも存在するためだ。

文庫本には存在しない写真の中には、本文で潮健児の語ったエピソードのまさにその
場面とか、単行本を出版するにあたって撮影した 60 代の潮健児のブロマイドなどが
含まれているから、掲載されなくなっているのは少々痛い。

先に述べたように、冒頭の清川虹子、池部良による「推薦の言葉」、片山雅博によるイラ
ストも、文庫版の方にはない。


蛇足を承知でいえば、カバーの折り返しに掲載の写真が、単行本では 60 代の潮健児
がほほえんでいる写真、文庫本では唐沢俊一の写真という一点だけをとっても、単行本
の方がお勧め。あちらこちらを読んでいる途中、ちらちら目に入ることもある顔は、どちら
が好ましいかという問題である。



2008/12/20  8:24

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

>潮さんに関わった人物がことごとく悪く言われて

ああ、なるほど。唐沢俊一の語る潮健児さんからみのエピソードが、
どうしてどれもこれもイヤな感じの話ばかりになって、楽しい話が少
ないんだろうと思っていたら、これが大きな原因だったのかと。

特に非難されることもしていない、何の恨みもないだろう人を貶すの
がデフォの唐沢俊一が、嫉妬めいた感情をもって語るのなら、それは
無事ですむわけはないですね。

『星を喰った男』の潮健児さんの文章の傾向とは、まさに正反対とも
いえます。世に功績を認められている大スターや監督の話をし、その
有能さや人柄を褒め、自慢話 (?) をするにも、自分のような者が……
と多少謙遜しつつ、そのようなすごい人たちに認められた、細やかな
気遣いをしてもらったと、うれしそうに語っていらっしゃるため、
何だかこちらまでうれしくなってきます。

まあ、それが http://tondemonai2.web.fc2.com/807.html
「言及する人たちへの気配りのいきとどいた、人間としての品を感じ
させる文章だった。品の良さや格好の良さは、他の唐沢俊一著の本に
はない特徴である。」などと書いた理由でもあるのですが。元は他人
の話とはいえ、唐沢俊一がこの本の文章を「書いた」としたら、この
本限定の奇跡みたいなもんだと思っています。

>唐沢氏だけの言い分を一方的に鵜呑みにするのは危険

前のコメントでは、まず唐沢俊一の言い分をまとめて――などと書い
たのですが、これについては早くも後悔 (?) し始めています。
ただでさえ、他の人へのいわれのない悪口を並べ立てる手伝いをする
ことになりかねない危険をはらんでいる上に、唐沢俊一のいうことは
矛盾が多いですから。別エントリーで書く予定ですが、『星を喰った
男』の企画から出版までの期間が、単行本では「二年」、文庫本では
「四年」になっていたりする始末です。

2008/12/19  11:59

投稿者:konoe

こんにちは。
唐沢氏の発言だけ見ると、潮さんに関わった人物がことごとく悪く言われてしまっている気がしますね。親しかった女性、共演者、ご兄弟に至るまで。
四海鏡様も仰っていますが、たとえば京本氏以外にも、著作の問題、御遺骨のエピソードなどを見ても、そのように「私物化的」な方法で潮さんとの関係を強調してきた唐沢氏なら、潮さんと親しかった人物に対して良い気持ちを抱かなくても不思議ではないかもしれませんね。
他に唐沢氏側ではない関係者の証言などもあればはっきりするのかもしれませんが、どうもまとめて下さった話題を見ている限りだと、唐沢氏だけの言い分を一方的に鵜呑みにするのは危険だなと感じ、京本氏の件に関しては私もやはり皆様と同じようなことを邪推してしまいます。また、著作という件に関しては、唐沢氏の言い分を聞けば聞くほど、それは潮さんご本人以外の何物による著作とされてもいかんと思います。

2008/12/19  1:29

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

>岡田K一さん
>という単行本の表記も、そもそも嘘だったかもしれませんし。

まあそうですね。「出版の際、著者を潮氏の単著という形にしたの
は、この出版が潮氏の永年勤続功労賞受賞記念という性質のものだっ
たからである」と同じノリでの言い訳も、唐沢俊一には可能ですし
(?)。
( http://tondemonai2.web.fc2.com/803.html )

ただ、唐沢俊一の言い分を全面的に認めるとしたら、どういう話の流
れになるのだろうというのを、まず押さえたい気がしています。他の
唐沢俊一の本や日記などももう少しチェックしようかな、と。

その一方で、個人的には、唐沢俊一の書いたことを全部本当のことだ
と仮定しても、「唐沢俊一編著」は絶対ナシだよなあと思っているの
で、ある意味、何が本当か嘘かは二の次というところはあります。

たとえ全部が聞き書きだったとしても、著者はあくまで潮健児と思い
ますし (2ちゃんのスレにどなたかが書き込んでましたが、八犬伝の著
者は馬琴だろうってことですね)、乱暴かもしれませんが、唐沢俊一が
ゴーストライターで、著者を名のるのが出版常識的にアリ (?) なよう
な製作過程を経たものであっても、人として「唐沢俊一編著」にする
のはやめるべきだったと本気で思っているからです。

http://tondemonai2.web.fc2.com/803.html
にも書きましたが、潮健児氏の文章の中の言葉の選び方には、これは
自分が「書いた」「書いている」本なんだぞという主張が強く感じら
れるためです。そこに引用した部分以外にも、たとえば、エピローグ
(単行本 P.328) の

> 何度かこんなものまとまるわけはないや、と筆を折ろうとも思い
>ました。

とか。「途中でやめようかと思いました」等他の表現もできたところ
を、「筆を折ろう」と表現しています。

このような表現がそこかしこにみられる本のことを、インタビューや
メモを元に自分がまとめたと主張する唐沢俊一は、潮健児氏を嘘吐き
呼ばわりしているようなものだと思ってます。

だからこその、「なんら氏の名誉を傷つけるものではない」という
余計な一言なんでしょうけど……。

2008/12/19  0:45

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

(続き)
>潮さんとの親密さをアピールしていた唐沢氏が、嫉妬のような感情
を抱いても

私は性格が悪いので、潮健児さんとの親しさうんぬんでの嫉妬だった
ら可愛げもあるけど (←偉そう)、コレクターアイテムを横取りされた
恨みではないの? と、思い切り邪推してしまっています。

まあ、前スレの書き込みの影響が大きいんですけど。真偽不明な情報
とはわかっているつもりなんですが……。

http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1228498104/
>10 :無名草子さん:2008/12/06(土) 07:32:31
>地獄大使関連で思い出したことがある。

>潮さんの死後、唐沢氏が『開運!なんでも鑑定団』に、
>「潮健児自作による地獄大使のマスク」を
>出品したことがあった。
>営業用ではない素人っぽい造りだったが、
>「本人製作」が決め手になって15万円(ぐらいだったと思う)
>の高値がついていた。

>とは言うものの、生前の潮さんがマスクを
>自作したという話を聞いたファンが、少なくとも
>自分の周辺にはいなかった。

>そもそも、ウレタンとゴムで造形物を作るとなったら、
>素人には結構大変な作業になるが、潮さんから
>そんな話は出ていない。(出ていればどこかに
>書かれるはず)
>それに、潮さんの性格からして、自分でマスクを
>作ったとなれば、見せびらかしてまわらないなんて
>ありえないのだ。

>さて、真相は?

2008/12/19  0:43

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

>四海鏡さん
ああ、四海鏡さんが Wikipedia をお書きになっていたのですか。
……って、
http://tondemonai2.web.fc2.com/803.html
では、ずいぶんキツい書き方してますね<自分。すみません、半泣き
状態で (←言い訳) あんまり文章を書き散らかすものではないと反省し
ています。私は先に単行本の方を買って、
(ちなみに、Amazon の中古で入手は容易です↓
http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4891895187/
ref=dp_olp_1 )
1 日遅れで注文した文庫本の方を読んだのはその後という順番だった
のですが、考えてみれば、文庫本だけ購入して読んでいれば、印象が
全然違いますものね。(_ _);

で、「ザ・スカルソルジャー」……『星を喰った男』のエピローグで
の、潮健児氏と京本政樹氏の出会い、そして京本氏からの出演依頼の
話とかあったので、文庫本でふれているかと期待していたんですけ
ど。今回四海鏡さんが書き込んでくださったような話が、本のどこか
に書かれていれば、まだしもだったのですが……。

2008/12/18  18:15

投稿者:岡田K一

うーん、「クレタ人はうそつきだ」とクレタ人が言った、状態といいますか。

唐沢は嘘つきということはわかっているので、どこが本当で、どこが嘘か、もう、かいもく、わかりませんね。

>その潮さんの書き下ろされた原稿は、この本に直せば優に五百ページを超え、とても一冊としてまとめきれるものではなかった。涙をのんで削除したエピソードの分量は、元原稿の三分の一にもあたる。

という単行本の表記も、そもそも嘘だったかもしれませんし。

2008/12/18  12:24


潮さんに関する数々のまとめ、お疲れ様です。

Wikipediaの唐沢氏の項目に「潮の伝記『星を喰った男』は、潮の喋り下ろしを唐沢が聞き書きし」という文章を載せたのは自分なのですが、所有している「星を喰った男」が文庫版だった為、唐沢氏による文章などから、このような表記が「星を喰った男」の説明については相応しいかな、と考えての行為だったのですが…。今回の一連のエントリを読む限り、どうもそう単純な話ではなかったようですね。潮さんの項目でも「星を喰った男」について「唐沢俊一が、潮の語りをまとめた『星を喰った男』を出版」と書かれているので、こちらを編集された方も自分と同じように文庫版をソースにしていたのかもしれません。
古書店やオークションなどでバンダイから出版されたヴァージョンを入手する事が出来たら、改めて現物を確認して、正しいと思われる表記方法に編集し直しておこうと思います。

そう言えば、潮さんの遺作は、京本政樹さんが監督・主演・制作総指揮をとったVシネマ作品「ザ・スカルソルジャー」な訳ですが、潮さんの起用は京本さんの強い希望であり、潮さんも喜んで撮影に加わっていた、という話を耳にした事があります。潮さんが演じた主役である京本さんの執事の姿は、メフィストを思い起こさせるシルクハットを被っており、これも京本さんのこだわりだったとか。
そういう話を聞くと、京本さんが潮さんの葬儀でメフィストの帽子を…という噂も、別に本人達にしてみれば不思議な事ではないんじゃないかな、などと思ってしまうのですが。潮さんと京本さんの、こういった俳優同士だからこその関係に「潮さんを守るには、私物化的な形で囲い込むしか方法がなかった」という表現を使ってまで潮さんとの親密さをアピールしていた唐沢氏が、嫉妬のような感情を抱いても不思議ではないかな、などという邪推はしてしまいます。

   
 
HOME

 

 

inserted by FC2 system