2008/12/14 13:03
『星を喰った男』を劣化コピーの『キッチュワールド案内』 その他の雑学本 間違い探し編
『キッチュワールド案内』 P.113
×ムーラン・ルージュ ○新風ショー
ずっと前に、パリのムーラン・ルージュでヒロポンを支給なんて、いや日本のムーラン・
ルージュ新宿座のことだろうと、少し話題になっていたネタ (Read More 参照)。
実は、潮健児著『星を喰った男』には、このようなことが書かれている。
『星を喰った男』 (単行本) P.82 ~ P.83
> 当時のことを思い出すと本当に楽しいんですけれど、しかしまた無茶苦茶でもあり
>ました。若いからついていけたみたいなもので。出演料が現物支給だったことがある
>んです。それも、何の現物だったと思います? ヒロポンなんですよ。ギャラが出る、
>っていうんで、みんなが日劇パーラーって日劇の二階の喫茶店にあがって行くとね、
>藤尾座長がヒロポンを山ほど抱えてきて、
>「はい、これ」
> って渡すんで……ひどいですねえ。しかもそれで、もらったその場で座長以下全員が
>そのヒロポンをうつんですから大変な劇団でしたよ。
まあ話をおもしろくするための脚色が混じっている可能性もあるし、潮健児本人も記憶に
自信がないようなことも語ってはいるが、当時の貴重な証言として聞くのはよいのではな
いかと。
ただし、潮健児の書いていたのは、パリのムーラン・ルージュでもムーラン・ルージュ
新宿座でもなく、新風ショーという軽演劇の劇団のこと。以下単行本から引用するが、
「唐沢俊一編著」の文庫版でもこれについては変わらない。
『星を喰った男』 (単行本) P.79 ~ P.80
> まあ、ここらへんの記憶はあまりにゴチャゴチャしてて、僕も前後がちょっと混乱して
>いるんですが、それから移ったのが新風ショー。昭和二十三年です。ここは昔、伴淳
>三郎さんがいらしたところでして、伴淳さんがお辞めになったあと、藤尾純さん(中原
>早苗さんのお父さんです)が座長でやってらした。それに加わって、『金瓶梅』なんて
>芝居をやったことがあります。
「藤尾純さん」が、先に引用した部分の、ヒロポンを抱えてきた「藤尾座長」ということで。
潮健児は、一時期所属していたアバンギャルドという池袋の劇団についての説明の中で
ムーラン・ルージュに言及しているが、潮健児自身がムーラン・ルージュに出演していた
とはいっていない。
『星を喰った男』 (単行本) P.79 ~ P.80
> 当時、そういう小劇場のトップだったのはムーラン・ルージュという、そのころは由利
>徹さんや須藤健さんが出演なさっていた小屋でしたが、アバンはそこの亜流みたいな
>感じのところでした。
単行本の折り返しの潮健児のプロフィールにも、「古川緑波一座に入団。その後、空気
座、アバンギャルド等の軽演劇の舞台で活躍。」とはあるが、ムーラン・ルージュの文字
はない。
http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1214482730/
713 :無名草子さん:2008/07/09(水) 12:07:16
『キッチュワールド案内』P113
>ムーラン・ルージュなどの小劇場では、役者のギャラを金ではなく、ヒロポンの現物支給でやっていたところまであったそうである。
本当ですか? 寡聞にして知りませんでしたが。
718 :無名草子さん:2008/07/09(水) 13:08:34
>ムーラン・ルージュなどの小劇場では、役者のギャラを金ではなく、
>ヒロポンの現物支給でやっていたところまであったそうである。
と書くって事は
ムーラン・ルージュは役者の出演料は金ではなくヒロポンの現物支給だった。
という事なんですね、唐沢さん。
>>713
ムーラン・ルージュは、ショーは開催されていたが、劇場ではなくキャバレー。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%BC
>キャバレーとは、本来はダンスやコメディショーなどパフォーマンスをする
>舞台のあるレストランやナイトクラブの事である。
(略)
>パリにはまた一方でムーラン・ルージュやリド、クレイジーホースなどの
>いわゆる高級キャバレーもあり、こちらは大規模な店内でトップレスの女性が
>舞台上でスペクタクルを繰り広げる(ただし決して卑猥なストリップショーでは
>ない)のが特徴である。
720 :無名草子さん:2008/07/09(水) 13:36:15
>ムーラン・ルージュなどの小劇場では、役者のギャラを金ではなく、
>ヒロポンの現物支給でやっていたところまであったそうである。
ヒロポンは昭和18年に大日本製薬(現在の大日本住友製薬)が製造・販売を開始して
昭和25年には販売中止されたはずなので、フランスへ輸出された可能性は極めて低い。
(ヒロポンの製造自体は現在でも行われている)
722 :無名草子さん:2008/07/09(水) 13:40:14
>>719
いや、これは本場パリのムーランルージュじゃなくて
ムーランルージュ新宿座の事じゃないかな?
723 :無名草子さん:2008/07/09(水) 13:51:14
>>719
ヒロポンの話題なんだから、唐沢のいう「ムーラン・ルージュ」ってのは
本場おフランスのそれではなく、日本のじゃないの、常識的に考えて。
724 :713:2008/07/09(水) 14:06:35
ごめん、言葉足らず。>>723さんの言う通り日本のムーラン・ルージュ。
725 :無名草子さん:2008/07/09(水) 14:33:03
新宿のムーランルージュてのも
小劇場というの?
726 :713:2008/07/09(水) 14:40:37
ググれば一発で見つかるのに
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5%E6%96%B0%E5%AE%BF%E5%BA%A7
ムーラン・ルージュなどの小劇場では、役者のギャラを金ではなく、ヒロポン
の現物支給でやっていたところまであったそうである。
×ムーラン・ルージュ ○新風ショー
ずっと前に、パリのムーラン・ルージュでヒロポンを支給なんて、いや日本のムーラン・
ルージュ新宿座のことだろうと、少し話題になっていたネタ (Read More 参照)。
実は、潮健児著『星を喰った男』には、このようなことが書かれている。
『星を喰った男』 (単行本) P.82 ~ P.83
> 当時のことを思い出すと本当に楽しいんですけれど、しかしまた無茶苦茶でもあり
>ました。若いからついていけたみたいなもので。出演料が現物支給だったことがある
>んです。それも、何の現物だったと思います? ヒロポンなんですよ。ギャラが出る、
>っていうんで、みんなが日劇パーラーって日劇の二階の喫茶店にあがって行くとね、
>藤尾座長がヒロポンを山ほど抱えてきて、
>「はい、これ」
> って渡すんで……ひどいですねえ。しかもそれで、もらったその場で座長以下全員が
>そのヒロポンをうつんですから大変な劇団でしたよ。
まあ話をおもしろくするための脚色が混じっている可能性もあるし、潮健児本人も記憶に
自信がないようなことも語ってはいるが、当時の貴重な証言として聞くのはよいのではな
いかと。
ただし、潮健児の書いていたのは、パリのムーラン・ルージュでもムーラン・ルージュ
新宿座でもなく、新風ショーという軽演劇の劇団のこと。以下単行本から引用するが、
「唐沢俊一編著」の文庫版でもこれについては変わらない。
『星を喰った男』 (単行本) P.79 ~ P.80
> まあ、ここらへんの記憶はあまりにゴチャゴチャしてて、僕も前後がちょっと混乱して
>いるんですが、それから移ったのが新風ショー。昭和二十三年です。ここは昔、伴淳
>三郎さんがいらしたところでして、伴淳さんがお辞めになったあと、藤尾純さん(中原
>早苗さんのお父さんです)が座長でやってらした。それに加わって、『金瓶梅』なんて
>芝居をやったことがあります。
「藤尾純さん」が、先に引用した部分の、ヒロポンを抱えてきた「藤尾座長」ということで。
潮健児は、一時期所属していたアバンギャルドという池袋の劇団についての説明の中で
ムーラン・ルージュに言及しているが、潮健児自身がムーラン・ルージュに出演していた
とはいっていない。
『星を喰った男』 (単行本) P.79 ~ P.80
> 当時、そういう小劇場のトップだったのはムーラン・ルージュという、そのころは由利
>徹さんや須藤健さんが出演なさっていた小屋でしたが、アバンはそこの亜流みたいな
>感じのところでした。
単行本の折り返しの潮健児のプロフィールにも、「古川緑波一座に入団。その後、空気
座、アバンギャルド等の軽演劇の舞台で活躍。」とはあるが、ムーラン・ルージュの文字
はない。
http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1214482730/
713 :無名草子さん:2008/07/09(水) 12:07:16
『キッチュワールド案内』P113
>ムーラン・ルージュなどの小劇場では、役者のギャラを金ではなく、ヒロポンの現物支給でやっていたところまであったそうである。
本当ですか? 寡聞にして知りませんでしたが。
718 :無名草子さん:2008/07/09(水) 13:08:34
>ムーラン・ルージュなどの小劇場では、役者のギャラを金ではなく、
>ヒロポンの現物支給でやっていたところまであったそうである。
と書くって事は
ムーラン・ルージュは役者の出演料は金ではなくヒロポンの現物支給だった。
という事なんですね、唐沢さん。
>>713
ムーラン・ルージュは、ショーは開催されていたが、劇場ではなくキャバレー。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%BC
>キャバレーとは、本来はダンスやコメディショーなどパフォーマンスをする
>舞台のあるレストランやナイトクラブの事である。
(略)
>パリにはまた一方でムーラン・ルージュやリド、クレイジーホースなどの
>いわゆる高級キャバレーもあり、こちらは大規模な店内でトップレスの女性が
>舞台上でスペクタクルを繰り広げる(ただし決して卑猥なストリップショーでは
>ない)のが特徴である。
720 :無名草子さん:2008/07/09(水) 13:36:15
>ムーラン・ルージュなどの小劇場では、役者のギャラを金ではなく、
>ヒロポンの現物支給でやっていたところまであったそうである。
ヒロポンは昭和18年に大日本製薬(現在の大日本住友製薬)が製造・販売を開始して
昭和25年には販売中止されたはずなので、フランスへ輸出された可能性は極めて低い。
(ヒロポンの製造自体は現在でも行われている)
722 :無名草子さん:2008/07/09(水) 13:40:14
>>719
いや、これは本場パリのムーランルージュじゃなくて
ムーランルージュ新宿座の事じゃないかな?
723 :無名草子さん:2008/07/09(水) 13:51:14
>>719
ヒロポンの話題なんだから、唐沢のいう「ムーラン・ルージュ」ってのは
本場おフランスのそれではなく、日本のじゃないの、常識的に考えて。
724 :713:2008/07/09(水) 14:06:35
ごめん、言葉足らず。>>723さんの言う通り日本のムーラン・ルージュ。
725 :無名草子さん:2008/07/09(水) 14:33:03
新宿のムーランルージュてのも
小劇場というの?
726 :713:2008/07/09(水) 14:40:37
ググれば一発で見つかるのに
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5%E6%96%B0%E5%AE%BF%E5%BA%A7