トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/12/7  14:55

バナナにではなく時間にスベってタイムスリップ  『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.69
現在、我々が食べているバナナの八割以上が、フィリピンから輸入されて
いるフィリピンバナナというやつだ。これは皮が硬くて、あまり甘くなく、痛ん
で黒くなることもそんなにない。今から二十五年前くらいに日本に初めて
入ってきて、この“痛みにくい”という特性から贈答用などに喜ばれ、あっと
いう間に普及した。

×二十五年前くらい ○三十年前くらい (本の出た 2000 年当時で) または 1968 年

今年 2008 年に、ドールがフィリピン産バナナ輸入 40 周年を記念した CM を製作して
いる。『トンデモ一行知識の逆襲』の 2000 年の時点では、「三十年前くらい」と書くべき
であり、「二十五年前くらい」だと 5 年以上もズレていることに。

雑誌掲載時の数字の修正漏れかとも考えたが、『トンデモ一行知識の逆襲』の巻末の
方にある「初出一覧」には、このバナナの章に該当するものはない。

フィリピンバナナが日本での輸入シェアのトップをとったのが 1973 年で、2000 年の
時点では 27 年前。これが「二十五年前くらいに日本に初めて入ってきて」に変形して
しまった可能性もある。

http://www.wadai-da.net/archives/cat/cm/
>SMAPの香取慎吾さんが、ドール・フィリピン産バナナ輸入40周年を記念したイメー
>ジキャラクターとして、フィリピン産バナナ「ドールバナナ」の新CMに出演。


http://www.maboroshi-ch.com/ata/lif_19.htm
> 中南米産の攻勢に勝利した台湾バナナであったが、ほどなく新手が現れた。フィリ
>ピン産バナナだ。中南米でバナナを生産していた米国系企業が日本の総合商社と
>提携して、フィリピンでの大規模生産を開始したのだ。安価で、しかも日本に近いため
>風味は損なわれず、これが台湾バナナに大打撃を与えた。昭和44年に2.9%だった
>フィリピン産バナナの輸入量シェアは、短期間で急成長を遂げて、48年には47.5%
>となり輸入バナナのトップとなった。シェアは更に伸び、49年以降今日まで7割超の
>水準を維持し続けている。「台湾バナナの時代」は終わり、「フィリピンバナナの時代」
>が始まったのだ。
〈略〉
>[参考文献
>高木一也『バナナ輸入沿革史』日本バナナ輸入組合 昭和42年
>高木一也『続・バナナ輸入沿革史』日本バナナ輸入組合 昭和50年
>北園忠治『香具師はつらいよ』葦書房 平成2年
>週刊朝日編『値段の明治・大正・昭和 風俗史』朝日新聞社 昭和56年]


なお、唐沢俊一のいう「皮が硬くて、あまり甘くなく」にも多少引っかかりを感じるが、ここ
ではおいておくことにする。



2008/12/10  1:43

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

http://www.toyama-cmt.ac.jp/%7Ekanagawa/goyaku.html
>誤訳の思想---「時間蝿は矢を好む」

このページのタイトル通り、誤訳の代表例みたいな紹介のされ方を
することが多いですが、SF などなら「時間蝿」も誤訳ではない場合
が充分考えられるわけで――とか書いてある本も読んだおぼえがあり
ます。

で、唐沢俊一は、「時をかける少女」ならぬ「時をすべる中年」とか? 
時を統べる中年とか誤解されたらいやですけど。

2008/12/10  1:15


 グルーチョ・マルクスがこんな迷言を吐いています。
 “Time flies like an arrow; fruit flies like a banana ”
「時間蠅は矢が好き、猩猩蠅はバナナが好き」

 あるいは

「光陰矢のごとし、果実はバナナの如く飛ぶ」

 バナナがタイムスリップするのもあながち椿事ではないのかも。

2008/12/8  2:02

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

ああ、まさにそうですね<ものは言いよう
これがたとえば、おっしゃるように「皮が厚く」「控えめな甘さ」で
あったならば、全然引っかかりを感じなかったでしょう。

本文にも引用した
http://www.maboroshi-ch.com/ata/lif_19.htm
を見ながら、日持ちするというメリットは大きいだろうが、それ以外
がダメなら、そんな短期間にシェアを急激に伸ばせるのも少し不自然
かな、でも唐沢俊一の書いていることが嘘だともいえないし……と
思いつつ「おいといて」としたのでした。

台湾バナナの味の方は、小さい頃家にあったあれが多分そうかなと思
うくらいで、よく覚えていません。^_^; お話を読んで食べたくなりま
したけど。できれば、房で買うのではなくて外食か何かで。

2008/12/8  0:47

投稿者:金平糖

>なお、唐沢俊一のいう「皮が硬くて、あまり甘くなく」にも多少引っかかりを感じるが、ここ
ではおいておくことにする。

これはもう、ものは言いようというか単なる特徴でどっちが優れてると言うものでもないですね

フィリピンバナナは皮が厚く日持ちして実が滑らかで控えめな甘さが特徴です
台湾バナナはより濃厚で甘いですが、ねっちょりした舌触りときつい甘さは好みが分かれます

年配の方のいうわしが子供の頃はバナナが高級フルーツじゃった
というバナナはまず台湾バナナです。

私は台湾バナナ派、でも手に入りにくい上に倍ぐらいの値段がします

   
 
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