2008/11/16 0:45
1998 年のパクリとガセと使い回し 『トンデモ一行知識の世界』間違い探し編
『トンデモ一行知識の世界』 P.128
×お抱えのシェフ ○臨時に雇った有名レストランのシェフ
×ワインには安いものしか使わせないケチ
○ワインには高価なものを使わせようとしないで抵抗したケチ
この文章は、以前「世界の超リッチ (4) - 五千キロの旅と肉」のエントリーで取り上げた
もので、『トンデモ怪書録』からのほぼそのまま使い回しであり、しかも『トンデモ怪書録』
の方では明記していた引用元『世界の超リッチ』 (駿河台出版) を、『トンデモ一行知識
の世界』ではいっさい言及していないというパクリ物件でもある。
『トンデモ怪書録』 P.141
で、元ネタの『世界の超リッチ』 (駿河台出版) によると、ロイ・カーヴァーが「飛行機に
乗せて、自分の経営する牧場まで肉を選ばせにやった」のは彼の「お抱えのシェフ」
ではなく、強引に臨時に雇った有名シェフだった。シェフの名前はアラン・サンドランと
いって、「当時アルケストラートのシェフだった」とのこと。
また、「ソースに使うワインには安いものしか使わせないケチ」というのも、結局ロイ・
カーヴァーの方が折れて、シェフの希望通りのワインを使うようにしたのだから、ちょっと
間違っている。
『世界の超リッチ』 P.48
> たっぷり金があれば、世界でもえりぬきのシェフを自宅に呼ぶこともできる。当の
>シェフたちにとって、そういう経験は自分の作る料理に劣らずすばらしいこともある。
>マドレーヌ広場のリュカ・カルトンを立て直した偉大なシェフのアラン・サンドランは、
>アメリカ人のロイ・カーヴァー、あの飛行機のタイヤの再生事業の王者とのつき合い
>でそのことを学んだ。
『世界の超リッチ』 P.49 ~ P.50
>「クリスマスと年越しの二つの真夜中の会食の準備をするために、マイアミの私の
>家に来てもらいたいのだが。」
>「よろしいでしょう、ただし私たち夫妻二人で、三人の助手を連れて行っていいという
>条件でならばですが。」
> 彼らの行かずにすましたいという希望はたちまちくだかれてしまう。こういう要求も
>ロイ・カーヴァーをしりごみさせはしなかったのである。
『世界の超リッチ』 P.51
> 気前のいい彼にしては奇妙なことだが、彼の心の底にはけちんぼうの最後のかけら
>が残っていて、それがたとえばソースを作らせる時などに出てきたりする。
> 二千キロ離れた所に行って取ってきたリブロースにかけるためのボルドー風ソースを
>作るため、シェフは彼に赤ワインを一本選んでくれと頼む。そこで彼は我慢できなく
>なる。ロイ・カーヴァーは、そんな目的のために「上等のボルドーを無駄使いする」など
>という考えに耐えられない。これはフランス風の軽率さと無頓着の表れだと考えて、
>抵抗し、いい加減なワインしか渡そうとしない。何時間も忍耐強く交渉したあげく、アラ
>ン・サンドランは相手の気を変えさせる。相手がついに断腸の思いで渡すワインは、
>実際の値段は三百フランなのだが、渡す本人にはもっと高価なものという気がするの
>であった。
つまり、まあ、1998 年の『トンデモ一行知識の世界』の時点ですでに、引用元の隠蔽
(パクリ)、自著からの豪快な使い回し、元ネタを正確に要約できないでガセを混入という
三連コンボをやらかしていたというオチ。
飛行機のタイヤ王と呼ばれるアメリカの大富豪、ロイ・カーヴァー
は、お抱えのシェフが今夜の夕食に極上の牛肉が必要だと言うと、
彼を飛行機に乗せて、自分の経営する牧場まで肉を選ばせにやった。
フロリダにあるカーヴァーの家とコロラドの牧場までの距離は
二千五百キロ。シェフは晩飯の材料を買いに往復五千キロの旅を
しなければならなかったわけだ。〈中略〉ところが、そんな無駄を
するくせに、このタイヤ王は、この二千五百キロかけて運んだ肉に
かけるソースに使うワインには安いものしか使わせないケチだと
いうんだからわけがわからない。
×お抱えのシェフ ○臨時に雇った有名レストランのシェフ
×ワインには安いものしか使わせないケチ
○ワインには高価なものを使わせようとしないで抵抗したケチ
この文章は、以前「世界の超リッチ (4) - 五千キロの旅と肉」のエントリーで取り上げた
もので、『トンデモ怪書録』からのほぼそのまま使い回しであり、しかも『トンデモ怪書録』
の方では明記していた引用元『世界の超リッチ』 (駿河台出版) を、『トンデモ一行知識
の世界』ではいっさい言及していないというパクリ物件でもある。
『トンデモ怪書録』 P.141
飛行機のタイヤ王と呼ばれるアメリカの大富豪、ロイ・カーヴァー
は、お抱えのシェフが今夜の夕食に極上の牛肉が必要だと言うと、
彼を飛行機に乗せて、自分の経営する牧場まで肉を選ばせにやった。
フロリダにあるカーヴァーの家とコロラドの牧場までの距離は二千
五百キロ。シェフは晩飯の材料を買いに往復五千キロの旅をしなけ
ればならなかったわけだ。そのくせ、このタイヤ王は、その肉に
かけるソースに使うワインには安いものしか使わせないケチだと
いうんだからわけがわからない。
で、元ネタの『世界の超リッチ』 (駿河台出版) によると、ロイ・カーヴァーが「飛行機に
乗せて、自分の経営する牧場まで肉を選ばせにやった」のは彼の「お抱えのシェフ」
ではなく、強引に臨時に雇った有名シェフだった。シェフの名前はアラン・サンドランと
いって、「当時アルケストラートのシェフだった」とのこと。
また、「ソースに使うワインには安いものしか使わせないケチ」というのも、結局ロイ・
カーヴァーの方が折れて、シェフの希望通りのワインを使うようにしたのだから、ちょっと
間違っている。
『世界の超リッチ』 P.48
> たっぷり金があれば、世界でもえりぬきのシェフを自宅に呼ぶこともできる。当の
>シェフたちにとって、そういう経験は自分の作る料理に劣らずすばらしいこともある。
>マドレーヌ広場のリュカ・カルトンを立て直した偉大なシェフのアラン・サンドランは、
>アメリカ人のロイ・カーヴァー、あの飛行機のタイヤの再生事業の王者とのつき合い
>でそのことを学んだ。
『世界の超リッチ』 P.49 ~ P.50
>「クリスマスと年越しの二つの真夜中の会食の準備をするために、マイアミの私の
>家に来てもらいたいのだが。」
>「よろしいでしょう、ただし私たち夫妻二人で、三人の助手を連れて行っていいという
>条件でならばですが。」
> 彼らの行かずにすましたいという希望はたちまちくだかれてしまう。こういう要求も
>ロイ・カーヴァーをしりごみさせはしなかったのである。
『世界の超リッチ』 P.51
> 気前のいい彼にしては奇妙なことだが、彼の心の底にはけちんぼうの最後のかけら
>が残っていて、それがたとえばソースを作らせる時などに出てきたりする。
> 二千キロ離れた所に行って取ってきたリブロースにかけるためのボルドー風ソースを
>作るため、シェフは彼に赤ワインを一本選んでくれと頼む。そこで彼は我慢できなく
>なる。ロイ・カーヴァーは、そんな目的のために「上等のボルドーを無駄使いする」など
>という考えに耐えられない。これはフランス風の軽率さと無頓着の表れだと考えて、
>抵抗し、いい加減なワインしか渡そうとしない。何時間も忍耐強く交渉したあげく、アラ
>ン・サンドランは相手の気を変えさせる。相手がついに断腸の思いで渡すワインは、
>実際の値段は三百フランなのだが、渡す本人にはもっと高価なものという気がするの
>であった。
つまり、まあ、1998 年の『トンデモ一行知識の世界』の時点ですでに、引用元の隠蔽
(パクリ)、自著からの豪快な使い回し、元ネタを正確に要約できないでガセを混入という
三連コンボをやらかしていたというオチ。