2008/11/10 2:31
で、リカちゃん人形とかも「赤裸な人間性を剥き出し」にするの? その他の雑学本 間違い探し編
『唐沢俊一のB級裏モノ探偵団』 P.219
「自分の人生におけるビルドゥングス」って何……? これ、結構難しい話のような気が。
ビルドゥングスロマン (Bildungsroman) ならば、教養小説または成長物語などと訳せば
よいとして、「ビルドゥングス」単独だと「英語ではformation, creation, education」との
ことで、形成、育成、発達、創造、教育、教養 etc. 候補がいろいろ。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000426055/
>ドイツ語のBildung1に意味内容上完全に対応する語は、他言語には見られないと言
>われている。2 Bildungは、英語ではformation, creation, education、フランス語では
>formation, [?]ducation, culture等と訳されるが ...
まあ Bildung は「教養」の意味だと定義している資料もあったし、前半部分の「こちら
がここまでの人生かけて身につけた教養とか、高尚な趣味みたいなものをテンから無視」
から推測し、ここでの「ビルドゥングス」は「教養」と解釈すればよいだけの話かも。
http://kyoto.cool.ne.jp/bildung/
>Bildungとは、ドイツ語で「教養」という意味です。
そうだとしても、「ビルドゥングス」でなく「ビルドゥング」ではないかという疑問は消えない
し、教養などとは書かないで Bildungs の片仮名表記をあえて選択した理由とか、「自分の
人生における教養を無視」とは結局どういう意味かとかいう問題は残るけど。
で、「『オラオラ、おまえの本質はこういう下品なものだろうが』と、傍若無人に押し付け
てくるような不快感を与える」については、唐沢俊一人形説という興味深い意見がスレに
書き込まれていたので、Read More の方を参照していただくとして。
「下品な、しかし躍動的パワーのある世界に、こちらを引き戻してくれる」というのも、
ちょっとどうかと思った。「引き戻してくれる」って、人間が本来属していた場所とは、
「下品な、しかし躍動的パワーのある世界」なんですか、アナタといっしょにしないで
欲しいというか。
たぶん唐沢俊一の念頭にあったのは、人間から「教養とか、高尚な趣味みたいなもの」
を取り除いたときにあらわれる、原初的なパワーに満ちた世界のイメージではないかと
は思うけれど。しかし、人間の本質を、「秘宝館のあのセックス人形」や「タイガーバー
ム・ ガーデンのあの泥くさい極彩色のセメント人形」で象徴されても少し困る。「下品」
だからではなく、あまりに人工的で観光地的な世界でしかない感じだから。
追記 : 「ビルドゥングス」問題は、コメント欄に書いてくださった唐沢俊一検証blogさん
のところの「わからない言葉は使わないように。」にある説明の方が、ずっときちんと
しているのでお勧め。
……それにしても、1997 年の『人形考』 (パロル舎) に収録の文章を、1999 年の
『唐沢俊一のB級裏モノ探偵団』 (大和書房) に、豪快セルフコピペですかそうですか。
http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1225599380/
886 :無名草子さん:2008/11/01(土) 15:18:14
『唐沢俊一のB級裏物探偵団』 P.219
>それはおよそ人形というものであればどれも、面と向かったときに大なり小なり、
>このような、自分の人生におけるビルドゥングスを無視して、赤裸な人間性を
>剥き出しにするような、そんな性質を持っているからではないか、と思えて
>ならないのである。
ビルドゥングスだってさw 馬鹿が無理して難しい言葉を使う見本みたいな文章だね。
このわずか8行前に、唐沢は、
>温泉場などにある秘宝館のあのセックス人形、それから香港でみたタイガーバーム・
>ガーデンのあの泥くさい極彩色のセメント人形である。いずれも、こちらがここまでの
>人生かけて身につけた教養とか、高尚な趣味みたいなものをテンから無視して
>「オラオラ、おまえの本質はこういう下品なものだろうが」
>と傍若無人に押し付けてくるような不快感を与える
と書いているんだが、内容の幼稚さは別にして同じことだよね。「教養」を
「ビルドゥングス」と言い換えてみましたってことですか。
http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1225599380/
887 :無名草子さん:2008/11/01(土) 15:28:13
>>886
たかが秘宝館に入っただけで、
>「オラオラ、おまえの本質はこういう下品なものだろうが」
>と傍若無人に押し付けてくるような不快感を与える
って、どんな育ち方をしているものやら。下品かつ打たれ弱い唐沢俊一先生らしいけど。
888 :無名草子さん:2008/11/01(土) 15:34:27
>>887
唐沢先生は秘宝館の人形に欲情してしまい、ああ、知性も教養も性欲の前には無力だ
と感じるってことだな。「高尚な趣味」とか言ってるくせにw
889 :無名草子さん:2008/11/01(土) 15:36:03
>「オラオラ、おまえの本質はこういう下品なものだろうが」
>と傍若無人に押し付けてくるような不快感を与える
おお、唐沢さんそのもの。たぶん唐沢さんは自分自身が、
その本質において純粋な「人形」にならん!
と決意した瞬間があったのですね。(’・ω・’)/
890 :無名草子さん:2008/11/01(土) 15:50:24
そういえば、別の本では、こういうことも書いているよ。
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.110
--------------
熱海秘宝館に、「新・一寸法師」という展示物がある。“ハイテクを駆使した
奇跡の映像”と謳っているが、機械仕掛の人形(オートマトン)と立体映像
(人間が演じている)を組み合わせたもので、人形のお姫さまと一寸法師が
ズッコンバッコンやりまくるのである。
--------------
「オートマトン」にはちょい違和感あったけど、まあ間違いとも言い切れないしで、
その点についてはスルーした。
892 :無名草子さん:2008/11/01(土) 16:00:27
/Vヽ.
. / i、
/二二二l そーなんです。わたしは人形だったのです!
/___ \ 「社会派くんがゆく」に見られるような鬼畜路線。低俗で無教養な
7 (@)(@)ゝ 唐沢像というものは、あれは戦略的に装われたものだったんですぅ。
~`! ,、,、 |´~ いわば唐沢俊一という主体が選択した結果なのですね。
,,.-ヽ、_ _.,/-.、 本当のわたしっていうか、人形化する以前の唐沢俊一は
| < | Y | > l 知的であり教養もあればハイソな趣味も解する趣味人、
ヽ、/,O〈〉|Oレ′ 雅な人間だったのですよ。いやぁ~みんな騙されたね!
|_/==.|__|
この美女惨殺シーンの羅列を見て、まずまっさきに連想するのは温泉場
などにある秘宝館のあのセックス人形、それから香港でみたタイガーバー
ム・ ガーデンのあの泥くさい極彩色のセメント人形である。いずれも、こちら
がここまでの人生かけて身につけた教養とか、高尚な趣味みたいなものを
テンから無視して
「オラオラ、おまえの本質はこういう下品なものだろうが」
と、傍若無人に押し付けてくるような不快感を与えるが、まさにこのスク
ラップ・ブックの中の絵は、そのような役割を果たし、下品な、しかし躍動的
パワーのある世界に、こちらを引き戻してくれるのである。
博多人形のような、人形の名を借りた工芸品以外、一般的な意味での
人形というものを大人は普通、自分の身の回りに置くことを好まないもの
だ。それは、およそ人形というものであればどれも、面と向かったときに
大なり小なり、このような、自分の人生におけるビルドゥングスを無視して、
赤裸な人間性を剥き出しにするような、そんな性質を持っているからでは
ないか、と思えてならないのである。
「自分の人生におけるビルドゥングス」って何……? これ、結構難しい話のような気が。
ビルドゥングスロマン (Bildungsroman) ならば、教養小説または成長物語などと訳せば
よいとして、「ビルドゥングス」単独だと「英語ではformation, creation, education」との
ことで、形成、育成、発達、創造、教育、教養 etc. 候補がいろいろ。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000426055/
>ドイツ語のBildung1に意味内容上完全に対応する語は、他言語には見られないと言
>われている。2 Bildungは、英語ではformation, creation, education、フランス語では
>formation, [?]ducation, culture等と訳されるが ...
まあ Bildung は「教養」の意味だと定義している資料もあったし、前半部分の「こちら
がここまでの人生かけて身につけた教養とか、高尚な趣味みたいなものをテンから無視」
から推測し、ここでの「ビルドゥングス」は「教養」と解釈すればよいだけの話かも。
http://kyoto.cool.ne.jp/bildung/
>Bildungとは、ドイツ語で「教養」という意味です。
そうだとしても、「ビルドゥングス」でなく「ビルドゥング」ではないかという疑問は消えない
し、教養などとは書かないで Bildungs の片仮名表記をあえて選択した理由とか、「自分の
人生における教養を無視」とは結局どういう意味かとかいう問題は残るけど。
で、「『オラオラ、おまえの本質はこういう下品なものだろうが』と、傍若無人に押し付け
てくるような不快感を与える」については、唐沢俊一人形説という興味深い意見がスレに
書き込まれていたので、Read More の方を参照していただくとして。
「下品な、しかし躍動的パワーのある世界に、こちらを引き戻してくれる」というのも、
ちょっとどうかと思った。「引き戻してくれる」って、人間が本来属していた場所とは、
「下品な、しかし躍動的パワーのある世界」なんですか、アナタといっしょにしないで
欲しいというか。
たぶん唐沢俊一の念頭にあったのは、人間から「教養とか、高尚な趣味みたいなもの」
を取り除いたときにあらわれる、原初的なパワーに満ちた世界のイメージではないかと
は思うけれど。しかし、人間の本質を、「秘宝館のあのセックス人形」や「タイガーバー
ム・ ガーデンのあの泥くさい極彩色のセメント人形」で象徴されても少し困る。「下品」
だからではなく、あまりに人工的で観光地的な世界でしかない感じだから。
追記 : 「ビルドゥングス」問題は、コメント欄に書いてくださった唐沢俊一検証blogさん
のところの「わからない言葉は使わないように。」にある説明の方が、ずっときちんと
しているのでお勧め。
……それにしても、1997 年の『人形考』 (パロル舎) に収録の文章を、1999 年の
『唐沢俊一のB級裏モノ探偵団』 (大和書房) に、豪快セルフコピペですかそうですか。
http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1225599380/
886 :無名草子さん:2008/11/01(土) 15:18:14
『唐沢俊一のB級裏物探偵団』 P.219
>それはおよそ人形というものであればどれも、面と向かったときに大なり小なり、
>このような、自分の人生におけるビルドゥングスを無視して、赤裸な人間性を
>剥き出しにするような、そんな性質を持っているからではないか、と思えて
>ならないのである。
ビルドゥングスだってさw 馬鹿が無理して難しい言葉を使う見本みたいな文章だね。
このわずか8行前に、唐沢は、
>温泉場などにある秘宝館のあのセックス人形、それから香港でみたタイガーバーム・
>ガーデンのあの泥くさい極彩色のセメント人形である。いずれも、こちらがここまでの
>人生かけて身につけた教養とか、高尚な趣味みたいなものをテンから無視して
>「オラオラ、おまえの本質はこういう下品なものだろうが」
>と傍若無人に押し付けてくるような不快感を与える
と書いているんだが、内容の幼稚さは別にして同じことだよね。「教養」を
「ビルドゥングス」と言い換えてみましたってことですか。
http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1225599380/
887 :無名草子さん:2008/11/01(土) 15:28:13
>>886
たかが秘宝館に入っただけで、
>「オラオラ、おまえの本質はこういう下品なものだろうが」
>と傍若無人に押し付けてくるような不快感を与える
って、どんな育ち方をしているものやら。下品かつ打たれ弱い唐沢俊一先生らしいけど。
888 :無名草子さん:2008/11/01(土) 15:34:27
>>887
唐沢先生は秘宝館の人形に欲情してしまい、ああ、知性も教養も性欲の前には無力だ
と感じるってことだな。「高尚な趣味」とか言ってるくせにw
889 :無名草子さん:2008/11/01(土) 15:36:03
>「オラオラ、おまえの本質はこういう下品なものだろうが」
>と傍若無人に押し付けてくるような不快感を与える
おお、唐沢さんそのもの。たぶん唐沢さんは自分自身が、
その本質において純粋な「人形」にならん!
と決意した瞬間があったのですね。(’・ω・’)/
890 :無名草子さん:2008/11/01(土) 15:50:24
そういえば、別の本では、こういうことも書いているよ。
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.110
--------------
熱海秘宝館に、「新・一寸法師」という展示物がある。“ハイテクを駆使した
奇跡の映像”と謳っているが、機械仕掛の人形(オートマトン)と立体映像
(人間が演じている)を組み合わせたもので、人形のお姫さまと一寸法師が
ズッコンバッコンやりまくるのである。
--------------
「オートマトン」にはちょい違和感あったけど、まあ間違いとも言い切れないしで、
その点についてはスルーした。
892 :無名草子さん:2008/11/01(土) 16:00:27
/Vヽ.
. / i、
/二二二l そーなんです。わたしは人形だったのです!
/___ \ 「社会派くんがゆく」に見られるような鬼畜路線。低俗で無教養な
7 (@)(@)ゝ 唐沢像というものは、あれは戦略的に装われたものだったんですぅ。
~`! ,、,、 |´~ いわば唐沢俊一という主体が選択した結果なのですね。
,,.-ヽ、_ _.,/-.、 本当のわたしっていうか、人形化する以前の唐沢俊一は
| < | Y | > l 知的であり教養もあればハイソな趣味も解する趣味人、
ヽ、/,O〈〉|Oレ′ 雅な人間だったのですよ。いやぁ~みんな騙されたね!
|_/==.|__|
2008/11/11 1:05
投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/
http://tondemonai2.web.fc2.com/
2008/11/11 0:40
投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/
http://tondemonai2.web.fc2.com/
>岡田さん
いやもう本当に「博多人形のような、人形の名を借りた工芸品以外、
一般的な意味での人形というもの」というのはどういうものかと。
博多人形を「人形の名を借りた工芸品」というのも、「名を借りた」
って何よ?と思いましたし……。市松人形やビスクドールのような、
いかにも怪談の主役になりそうな人形たち (←という定義もどうか) の
位置づけも、よくわかりませんし。
「呪物としての人形」の方は、どうなんでしょ、「大人は普通、自分
の身の回りに置くことを好まないもの」というより、子どもも普通は
身の回りに置きたがらないような気もしますし。
とにかく、この電波文章は本当に解読困難で、「赤裸な人間性を剥き
出しにするような」人形とは、どういう人形を想定しているのか……
秘宝館のセックス人形やタイガーバーム・ ガーデンの極彩色のセメン
ト人形に相当するような人形で、大人は「自分の身の回りに置くこと
を好まない」(子どもならアリ?)、「赤裸な人間性を剥き出しにするよ
うな」人形とは? @_@
いやもう本当に「博多人形のような、人形の名を借りた工芸品以外、
一般的な意味での人形というもの」というのはどういうものかと。
博多人形を「人形の名を借りた工芸品」というのも、「名を借りた」
って何よ?と思いましたし……。市松人形やビスクドールのような、
いかにも怪談の主役になりそうな人形たち (←という定義もどうか) の
位置づけも、よくわかりませんし。
「呪物としての人形」の方は、どうなんでしょ、「大人は普通、自分
の身の回りに置くことを好まないもの」というより、子どもも普通は
身の回りに置きたがらないような気もしますし。
とにかく、この電波文章は本当に解読困難で、「赤裸な人間性を剥き
出しにするような」人形とは、どういう人形を想定しているのか……
秘宝館のセックス人形やタイガーバーム・ ガーデンの極彩色のセメン
ト人形に相当するような人形で、大人は「自分の身の回りに置くこと
を好まない」(子どもならアリ?)、「赤裸な人間性を剥き出しにするよ
うな」人形とは? @_@
2008/11/10 17:31
投稿者:kensyouhan
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/
いつもお世話になっています。
この『裏モノ探偵団』の文章って『人形考』に収録されたものの使いまわしみたいですね。
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20080712/1215837745
「ビルドゥング」の使い方がおかしいのもつっこんでおきましたけど。
この『裏モノ探偵団』の文章って『人形考』に収録されたものの使いまわしみたいですね。
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20080712/1215837745
「ビルドゥング」の使い方がおかしいのもつっこんでおきましたけど。
2008/11/10 17:11
投稿者:岡田
>博多人形のような、人形の名を借りた工芸品以外、一般的な意味での人形というものを
という文章もワケわかりませんね。
文明社会であれば、「工芸品としての人形」が一般的な人形であると思うのですが。
まあ、祭礼の際のみの「呪物としての人形」は文明社会でも存続していますが。それについては、この唐沢文ではスルーされてますし・・。
という文章もワケわかりませんね。
文明社会であれば、「工芸品としての人形」が一般的な人形であると思うのですが。
まあ、祭礼の際のみの「呪物としての人形」は文明社会でも存続していますが。それについては、この唐沢文ではスルーされてますし・・。
こちらこそお世話になっております。(_ _) (_ _)
「わからない言葉は使わないように。」のエントリーの方は、遅れば
せながら、追記にリンクを張らさせていただきました。
それにしても、1997 年に出した本に収録した文章を、1999 年に出
した別の本 (出版社も別) というのは、権利関係としてはどうなのかな
というのが少し気になります。同じようなことは『トンデモ怪書録』
(1996 年、光文社) から『トンデモ一行知識の世界』(1998 年、大和
書房) への豪快セルフコピペ (宮沢賢治についてのトンデモ本紹介など)
にも思うのですけど。