トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/10/28  22:52

ガセビアを入れない唐沢俊一なんて……  その他の雑学本 間違い探し編

『お父さんたちの好色広告』 P.115
昔「僕のコーヒーはクリープ」という広告が、文法無視だと非難されたことが
ありました。アレは、人目をひくためにワザとやったんでありますね。そういう
言葉遣いの無茶苦茶さなら、エロ広告が元祖であります。もッとも、こちらは
ワザとかそうでないか、そこらへんは分明しがたいワケですが。

言葉遣いの無茶苦茶さなら、唐沢俊一先生も負けてはおりません。もっとも、 (以下同文)
――と続けたくなるような気がするけど、おいといて。

2ちゃんねるのスレへの指摘書き込み (Read More 参照) では、「『僕のコーヒーはクリー
プ』という広告(コピーといいたいのかな)が話題になったり非難されたりしたことはない
」、
わざとやったというほどのインパクトもないしね」、「クリープといったら『クリープのない
コーヒーなんて』だよなあ
」などと書き込まれていたけど、まったく同感である。

非難うんぬん以前に、「"僕のコーヒーはクリープ"」「"コーヒーはクリープ"」でググっても、
広告のコピーとしての記述は、唐沢俊一の文章を引用している2ちゃんねるのスレのみ。
自分の記憶をたどってみても、もしかしたらテレビ CM の中のセリフに「僕のコーヒーは
クリープ
」があったかもしれないけど、よく覚えてないのでわからないなあという感じ。

本家クリープのサイトにも、「僕のコーヒーはクリープ」はない。「クリープを入れないコー
ヒーなんて
」なら、しっかり書いてある。

http://www.creap.jp/school/history4.html
>昭和39年には複数の会社から新しいクリーミングパウダーが発売され、クリープだけ
>が持つおいしい味わいを正しく理解いただく必要が出てきたことが、チャレンジの大きな
>背景でした。

>この時期に登場したのが「クリープを入れないコーヒーなんて・・・」という広告です。商
>品を持たない・笑わない・カメラを見ない・しゃべらない。今の時代ではなく昭和40年代
>に、タレントさんのこんな出演条件にOKを出した広告を作ってしまったのです。
〈略〉
>そして「クリープを入れないコーヒーなんて・・・」という広告コピーは、今なら流行語大賞
>をいただけると思うほどの浸透を見せていきました。「・・・」の後に続く言葉を各界の
>著名な方に作っていただき、それをシリーズ広告としたりもしました。「クリープを入れ
>ないコーヒーなんて・・・風刺のないマンガのようなもの」と、漫画家の手塚治虫さんに
>も参加いただいたりしました。

上記引用の「クリープを入れないコーヒーなんて」 (昭和 39 年) よりも前、発売当初の
広告には、「いつでもフレッシュ!森永インスタントクリーム」の文字がある。「コーヒー
はクリープ
」ではない。
( http://www.creap.jp/school/history2.html )

まあ、唐沢俊一検証blogの「もはや可否を論じるまでもないガセの数々」で指摘されて
いるように、「悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、愛のように甘い
を「悪魔のように黒く、地獄のように熱く、接吻のように甘く」に変換させてしまう唐沢俊一
のことだから、「僕のコーヒーはクリープ」というのも怪しい。たとえあったのだとしても、
文法無視によって「人目をひく」ことには成功しなかったことだけは確か。

その他参考 URL:
- http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2008/0912/203626.htm?o=0&p=3
- http://okwave.jp/qa1269803.html

参考唐沢日記:
http://www.tobunken.com/diary/diary20080219143114.html
>悪文には読者をフックするパワーがあるのだ。

追記 : 「僕のコーヒーはクリープ」というのは、テレビ CM の中のジュリーのセリフにあった
ことが判明 (コメント欄を参照のこと)。


http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1224589375/460-

460 :無名草子さん:2008/10/26(日) 20:35:03
『お父さんたちの好色広告』P.115

>昔「僕のコーヒーはクリープ」という広告が、文法無視だと非難されたことがありました。
>アレは、人目をひくためにワザとやったんでありますね。そういう言葉遣いの無茶苦茶さ
>なら、エロ広告が元祖であります。もッとも、こちらはワザとかそうでないか、そこらへんは
>分明しがたいワケですが。

「僕のコーヒーはクリープ」という広告(コピーといいたいのかな)が話題になったり非難されたりしたことはない。
わざとやったというほどのインパクトもないしね。「ニュアンスしましょ」とか「力こぶる」とかなら分からぬでも
ないけど、まあわざわざ話題にするほどのものか。唐沢は「ヒットしたコピー」には文法的に滅茶苦茶なものがある。
エロ広告にも同様なものがあるが、後者は意図したからか稚拙だからか分からないと言いたかったようだ。コピー
なんてことを門外漢が書くからおかしくなるんだよな。


462 :無名草子さん:2008/10/26(日) 21:06:13
>>460
クリープといったら「クリープのないコーヒーなんて」だよなあ。
CMには手塚治虫も出ていたな。
「クリープのないコーヒーなんて、風刺のないマンガですね」だっけ。
諸手を挙げて賛同は出来ないけど。




2008/10/30  0:14

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

>EBCDIC さん
見ました、ありがとうございます。ええと、スコートから伸びた足や
「夫婦珈琲茶碗」の方が、インパクト強いかなあと思いました。

>金平糖さん
そうですね、コーヒーじゃなくてクリープだろ? と突っ込みを入れる
にしても、「文法無視」という言い方は何か変な気がします。その点
は追記を検討しようかと。

文法無視でインパクトの例↓

http://www.jamjapan.com/jp/columns/i_media/apple.html
>*Hell Froze Over:通常"Never"という意味で、用いられるセンテン
>ス"Until hell freezes over(地獄が凍りつくまで、決して~しな
>い)"を、ツイストして言い換えている。
〈略〉
>スターパワーを活用するアップルのマーケティング戦略アップルの
>こうした独特の言い回しは、「Think Different」のキャンペーン*
>の時と同様に、文法や通常の言い方を無視して、人々に意味を改め
>て思考させる力を持ち、これを強力に推進する原動力としてセレブ
>レティ(著名人)のパワーが加わります。
〈略〉
>*Think Different :文法上は"Think differently"が正しく、既成概
>念にとらわれないことを意味する広告スローガン。1998年にジョブ
>ズのカムバックとアップルの復活を告げるかのように、大規模に展
>開された一大広告キャンペーン。

2008/10/29  23:43

投稿者:金平糖

>僕のコーヒーはクリープ

どのあたりが文法無視なのか聞いてみたいとこですが
コーヒーがクリープはおかしいということなんでしょうけど

僕の部屋は畳とか、僕の家は床暖房とか

まったく何の問題もないはずなんですけどね

2008/10/29  8:12

投稿者:EBCDIC

そういえばジュリーやタイガースのメンバーがクリープのCMに出ていたことがあったよな、と思って探してみたら、動画がありました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1524594
(ニコニコ動画ですのでアカウントが無いと視聴できません)

これは1981年に放映されたものだそうで、15秒のCMです。
件のコピーは、ジュリーの台詞の中に出てくるだけで、文字としては画面に一切現れませんので印象は薄いです。(実際、この動画を見るまでこんなCMがあったことをすっかり忘れていました)

もしかしたら、このCMと連動して、新聞等の紙媒体に広告が載っていた可能性もありますが、そこまでは追い切れません。

2008/10/28  23:59

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

あったかなあ……と思い出そうとすると、「コーヒーにブライト~♪」
が頭に浮かんで邪魔してくれたりもします。「コーヒーはネスカフェ」
とかあったっけ? とか。

2008/10/28  23:44


「僕のコーヒーはクリープ」
う~ん、あったかしら。でもどっちにしろ「文法無視」と言われるようなコピーではないし、そんなことで話題になるようなものではないでしょうね。食堂で「おれトンカツ」「わたしはカレー」というような類の言葉ですから。クリープのコピーといったらやはり「クリープを入れないコーヒーなんて」が有名、というか日本コピー史上に残る名コピーです。

2008/10/28  23:36

投稿者:EBCDIC

「僕のコーヒーはクリープ」ですか。
私は四十過ぎのおっさんですが、記憶には無いですね。
でもなんか記憶の片隅に引っかかるものがあるんだよなあ。もし本当にそういうコピーが存在していたとしても、別の商品ではないでしょうか。


   
 
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