トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/10/26  18:16

究極超人あ~るは、きっとアール・ヌーヴォー  その他の雑学本 間違い探し編

「裏モノ日記」 2000年 04月 18日 (火曜日)
http://www.tobunken.com/diary/diary20000418000000.html
そこをくぐって議事堂内に入ると、明治の建築らしい、重厚なアール・デコ調
装飾。

国会議事堂がどのような装飾であっても、「明治の建築らしい、重厚なアール・デコ調
というのは、その記述自体に矛盾を含む間違い。2ちゃんねるのスレの書き込みで指摘
されているように (Read More 参照)、「明治期には、まだアール・デコというものは存在
しない
」からだ。

また、「直線と立体の知的な構成と、幾何学的模様の装飾をもつスタイル」で、「鉱物的
で直線的
」な基調、「電波を表現したジグザグ模様」や「スピード感あふれる流線形」で
構成されるアール・デコを、注釈抜きで「重厚な」と表現するのも何か間違っている。

まあ装飾は後から変更可能だし、「明治の建築らしくない、アール・デコ調装飾」ならば、
ありえないこともない。しかし、1936 年 (昭和11年) に建設された国会議事堂のことを
明治の建築」といってよいのかという問題は依然として残るが。

http://ja.wikipedia.org/wiki/アール・デコ
>アール・デコ(仏:Art Dêco)とは、一般にアール・ヌーヴォーの時代に続き、ヨーロッパ
>およびアメリカ(ニューヨーク)を中心に1910年代半ばから1930年代にかけて流行、発展
>した装飾の一傾向。


http://www.teien-art-museum.ne.jp/museum/artdeco.html
>アール・デコ
>アール・ヌーヴォーの最も簡素な側面、キュビスム、ロシア・バレエなど様々な芸術を
>源泉として、直線と立体の知的な構成と、幾何学的模様の装飾をもつスタイルが徐々
>に確立されていきました。
>  1920年代というのは、〈略〉汽車や車はスピードを上げ、世の中のあらゆるものが
>めまぐるしく動き始めました。この動き-リズミカルでメカニックな動きの表現が、アー
>ル・ヌーヴォーの有機的形態に取って代わり、鉱物的で直線的なアール・デコの基調
>となっています。それは電波を表現したジグザグ模様やスピード感あふれる流線形、
>噴水の図様などに見ることができます。


http://ja.wikipedia.org/wiki/国会議事堂
>国会議事堂(こっかいぎじどう)は、国会が開催される建物。現在の建物は1936年
>(昭和11年)に帝国議会議事堂として建設された。



ちなみに、Wikipedia の方であげられている日本の代表的なアール・デコ調の建築は、
聖路加国際病院(旧病院棟)伊勢丹新宿店東京都庭園美術館。国会議事堂に
ついての言及は、ない。

その他参考 URL:
- http://art.pro.tok2.com/A/ArtNouveau/ArtNouveau.htm




http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1224589375/298-

298 :無名草子さん:2008/10/24(金) 11:19:00
「裏モノ日記」2000年4月18日
http://www.tobunken.com/diary/diary20000418000000.html
>そこをくぐって議事堂内に入ると、明治の建築らしい、重厚なアール・デコ調装飾。


明治期には、まだアール・デコというものは存在しない。

「アール・デコ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%B3

>アール・デコとは、一般にアール・ヌーヴォーの時代に続き、ヨーロッパおよびアメリカ
>(ニューヨーク)を中心に1910年代半ばから1930年代にかけて流行、発展した装飾の一傾向。

>アール・デコは1925年に開催されたパリ万国装飾美術博覧会で花開いた。博覧会の正式名称は
>「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」(Exposition Internationale des Arts Decoratifs et
>Industriels modernes)、略称をアール・デコ博といい、この略称にちなんで一般に「アール・
>デコ」と呼ばれるようになった。また「1925年様式」と呼ばれることもある。

299 :無名草子さん:2008/10/24(金) 11:26:18
>>298
唐沢が社会派でさんざん拉致被害者を貶めている理由もわかったよ。
社民党の保坂と知り合いだったとはな。
そういや、都知事選の時唐沢がからかってた山本夜羽も保坂とつながってたっけか。

300 :無名草子さん:2008/10/24(金) 11:35:00
>>298
「~~調」って書いてるんだから、いいんじゃないの?唐沢が見て、
アールデコ様式風に見えたって書いてるだけでしょ?

その見立て自体が頓珍漢なのかも知れないが。

301 :無名草子さん:2008/10/24(金) 11:50:42
国会議事堂はアール・ヌーヴォー調からアール・デコに
移行する途上のデザインだったような気がするので
アール・デコ調も間違いではない気がする

303 :無名草子さん:2008/10/24(金) 12:06:26
>>300
「明治の建築らしい、重厚なアール・デコ調装飾」と書いているので、
明治時代がアール・デコ全盛期と思っている節がある。
また、アール・デコはある意味アール・ヌーボーのアンチ的発想のデザイン
なので、両者の特長を併せ持つデザインというのも考え難いのだが...

304 :無名草子さん:2008/10/24(金) 12:24:16
国会議事堂にアール・デコ的な様式が使われていてもおかしくないけど、
大正期に着工して昭和に完成した議事堂を「明治の建築」というのが間違いだろ。

それと「重厚なアール・デコ調」というのも、注記なしだと違和感を感じる表現。
アール・デコはマシンエイジの軽快なデザインを指すのだから。



2008/10/26  22:08

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

>そもそもアール・デコって何よ?って話になるわけで

アール・デコもアール・ヌーヴォーも何となぁく好きなんだけど、
どっちがどうだっけ? な状態だったので、いい機会だと思って今回、
ほんのちょこっとだけ調べてみたのですが、アール・デコの説明は、
本文にも引用した東京都庭園美術館のそれが、かなり納得できるもの
に思えました。(今度は、アール・デコとガーンズバック連続体とが
見事に頭の中でごっちゃになってくれていますが)。

で、唐沢俊一の日記は、以下のように続くわけですが、

>エレベーターの昇降指示器や、照明のスイッチ、火災報知機などの
>デザインひとつ々々が凝っていていい。天井はあくまで高く、やや
>薄暗めの照明も威厳があって、しかもところどころ和洋折衷のキッ
>チュさがある。

「薄暗めの照明も威厳があって」→「重厚」
「和洋折衷のキッチュさ」→「アール・デコ」
という、ちょっと恐い仮説を立ててみようかなと思っています。

2008/10/26  21:34

投稿者:金平糖

国会議事堂がアール・デコかと聞かれたら微妙ですが

そもそもアール・デコって何よ?って話になるわけで
明確な答えは設計者にでも聞かないとわからないだろう
時期的に影響を受けてる可能性は高いが

中央広間に関しては(多分中央広間の話だと思うんだが
吹き抜けの高い天井にステンドグラス、4面に春夏秋冬の絵画と
豪奢なつくりは個人的にバロック様式で問題ないかと思います

アール・デコっぽいとこもあるかもしれないが
とりあえず、唐沢がアール・デコってなにか知らないのに1票

   
 
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