トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
旧 URL は、http://diary.aol.com/yzuc9ww/680.html
文字列の一括置換をかけた都合上、旧ブログのコメント欄および2ちゃんねるのスレからの引用の中の URL も全部新 URL に置き換わっていますことを、あらかじめご了承ください
http://tondemonai2.blog114.fc2.com/ で続きの Blog をやっています
   
 

2008/9/27  23:18

ちなみに本日 9 月 27 日は世界観光の日で女性ドライバーの日  『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.151
 ……もっとも中には、語呂合わせではどうしてもわからない記念日もある。
九月十五日がヒジキ(海草)の日なのはなんでなのか。九月十八日がかい
われ大根の日なのは何か意味があるのか。

 九月二十六日がワープロ記念日、同じく二十八日がパソコン記念日。

 なのは、一号機が開発された日でもあるのだろうが、こう連続してあるのは
何か偶然にしても興味深い。

……確かに語呂合わせの記念日は多く、唐沢も例にあげている櫛の日の 9 月 4 日など
があるが、「語呂合わせではどうしてもわからない記念日もある」のは当然というか、全部
の記念日が語呂合わせで決められているわけはないだろうと思うのだが。

9 月 15 日がヒジキの日なのは、栄養のあるヒジキを食べて長生きしてもらおうということ
で、敬老の日にちなんだもの。

http://www.kaijipr.or.jp/cgi-bin/diary_utf8/diary.cgi?year=2008&month=9&day=9
>9月15日 ひじきの日 栄養豊富なひじきをもっと食べて健康長寿につなげてもらおうと
>三重県ヒジキ協同組合が定めた日。敬老の日にちなんだもの。日本ひじき協会


9 月 18 日がかいわれ大根の日なのは、記念日制定を決めた会合があったのが 9 月
で、18 というのは、8 を横にして (∞) 下に 1 を置けば、かいわれ大根の双葉の形になる
からとのこと。発想が AA みたいだなと思ったけど、1986 年制定ということだから、AA が
ヒントということはなさそう。




http://www.maruka-ishikawa.co.jp/PROMOTION/kaiware_daikon.htm
>日本かいわれ協会が1986(昭和61)年9月に開いた会合で、無農薬の健康野菜で
>あるかいわれ大根にもっと親しんでもらおうと「かいわれ大根の日」を制定しました。
>9月18日に決めた理由は、会合を開いた月であることと、18は8を横にして(∞)、下に
>1を置くとかいわれ大根の双葉の形(竹とんぼの形)になることからだそうです。語呂合
>わせとはまた違って、おもしろい決め方ですね。



で、9 月 26 日のワープロ記念日と 9 月 28 日のパソコン記念日。唐沢俊一は「一号機
が開発された日でもあるのだろうが
」と書いているが、そういうわけでもない。

http://sankei.jp.msn.com/economy/it/080926/its0809260313001-n1.htm
>【きょうは何の日】ワープロ記念日
>2008.9.26 03:13 昭和53年9月26日、東芝が世界初の日本語ワードプロセッサー
>(ワープロ)の完成を発表したことにちなむ。第1号機は翌年2月から市場に出荷され
>たが、価格は630万円もした。


http://ja.wikipedia.org/wiki/9月28日
>パソコン記念日(日本)1979年9月28日にNECがパソコンブームの火付け役となった
>「PC-8001」を発売したことに由来。


パソコンについてもワープロについても、「開発された日」ではないし。

ワープロ記念日は、東芝が日本語ワープロの一号機を発表した日にちなんでいて、
これは最初の日本語ワープロではあっても、ワープロの一号機ではないんだよなあ。
昭和 53 年ということは 1978 年であり、世界初のワードプロセッサといわれる TJ-2 の
開発された 1963 年の 15 年後、パロアルト研究所がマウスを使った GUI 操作を実現
したワードプロセッサ (Star かな?) を開発した 1974 年の 4 年後でもある。

日本最初のパソコンについては諸説あるようだが、まあ量産型の最初のパソコンは
NEC の PC-8001 でよいとして、こちらも当然ながら、パソコンの一号機とは言い難い。
パロアルト研究所の Alto が 1973 年で、上で引用した PC-8001 の 1979 年の 6 年前。
まあ、世界最初の商業的に成功したパソコンは Apple II だとする資料もあるが、そちらを
採用するとしたら 1978 年で、PC-8001 の 1 年前。

http://ja.wikipedia.org/wiki/PDP-1
>PDP-1 の大部分は DEC 1000-series System Building Blocks(回路モジュール製
>品)で構成され、それにはマイクロアロイ形かマイクロアロイ拡散形トランジスタが使わ
>れていた。スイッチング速度は5MHzである。
>記憶媒体としては、さん孔紙テープが使われた。ソートや並べ替えが簡単なパンチ
>カードとは異なり、紙テープは編集することが困難である。そのため、Expensive
>Typewriter や TECO といったテキスト編集プログラムが開発されることとなった。装備
>していたプリンタはIBMの電気タイプライター機構を使用しており、80年代風に言えば
>「Letter-quality printing(ビジネスレターを打つタイプライター並みの印字品質)」を実
>現していた。そのため、世界初のワードプロセッサと呼ばれるTJ-2が発想されることに
>繋がったのである。


http://en.wikipedia.org/wiki/TJ-2
> Type Justifying Program called TJ-2 was published by Peter Samson in May 1963
> and is thought to be the first page layout program. Although it lacks page
> numbers, headers and footers, TJ-2 is the first application software and word
> processor to offer all of the features needed to indent, center, word wrap, justify,
> and hyphenate text, to simulate tabs, and to create two columns, page breaks and
> margins.


http://watersky.jp/memo/wiki.cgi?page=%B1%C7%C1%FC%B4%F0%C1%C3%B1%E9%BD%AC-%C2%E810%B2%F3-2008
>●1973 パロアルト研究所のアラン・ケイ、パーソナルコンピュータ「Alto」を開発。
>●1974 パロアルト研究所でWYSIWYGを可能にしたテキストエディタとマウスによるGUI
>操作が可能な世界初のワードプロセッサを開発。


http://ja.wikipedia.org/wiki/Apple_II
>Apple II(アップル ツー)は、アップルが1977年に発表したマイクロコンピュータである。
〈略〉
>Apple I の成功でマイクロコンピュータの潜在的な市場が存在することに確信を持った
>ジョブズらにより、技術者ではない一般的なマイコン愛好家などでも使えるホームコン
>ピュータとして製造された。Apple II は組み立てキットではなく、世界で初めて個人向け
>に完成品コンピュータとして大量生産・大量販売されたマイクロコンピュータである。
>AppleではApple IIを他のパーソナルコンピュータ(other personal computer)と差別化し、
>ホームコンピュータとして宣伝した。




   
 
HOME

 

 

inserted by FC2 system