2008/9/21 2:42
バッキンガム宮殿って約半分の部屋に振子時計があるのかな 『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.92
×六百五十の部屋 ○七百七十五の部屋
×三百四十六人の使用人がおり ○六百人の人が勤務していて
日本版 Wikipedia に列挙されている部屋の数の合計は 429 になるけど、これには
「舞踏会場、音楽堂、美術館、接見室や図書館等」の分が含まれていないようだ。
そこからたどれる Backingham Palace の公式サイトによると、部屋数は 775。
また、日本版 Wikipedia によると「宮殿に勤務する人は約450名」だが、公式サイトに
よると、フルタイムとパートタイムのスタッフ約 600 名とのことなので、そちらを採用
することにした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/バッキンガム宮殿
>宮殿約1万坪の敷地を誇り、舞踏会場、音楽堂、美術館、接見室や図書館等が
>設置されている。部屋数は、スイートルーム19、来客用寝室52、スタッフ用寝室
>188、事務室92、バスルーム78である。宮殿に勤務する人は約450名、年間の招
>待客は4万人にもなるという。王族たちを補助する侍従50人は同じ宮に住み込み、
>その他の侍従達は王室厩舎であるロイヤル・ミューズ(Royal Mews)に寄居する。
http://www.royal.gov.uk/OutPut/Page569.asp
> Buckingham Palace has 775 rooms. These include 19 State rooms, 52 Royal
> and guest bedrooms, 188 staff bedrooms, 92 offices and 78 bathrooms.
http://www.royal.gov.uk/output/page3718.asp
> Power at Buckingham Palace
> As well as being The Queen's official London residence, Buckingham Palace
> is the venue for numerous receptions, audiences and banquets each year
> and houses approximately 600 full and part-time staff. It therefore needs
> to provide heat and power for a huge number of people and purposes.
『トンデモ一行知識の逆襲』は 2000 年の本だが、8 年経ったからといって、部屋数
はもちろん、スタッフの数もそう大きく増えたとは考えにくい。
また、バッキンガム宮殿の中の振子時計の数までは調べられなかったが、「三百個
の振子時計のゼンマイを巻くのに、係が一日八時間かける」というのは、移動時間を
考慮するとしても、かなり疑わしい。一人の係がすべての時計を、毎日欠かさずネジ
を巻いて回るとの前提だろうか。
ちなみに、「看守のつぶやき、街の歌」「『倫敦千夜一夜』はマトモな本なのに……」
で取り上げた『倫敦千夜一夜』には、バッキンガム宮殿についての記述は当然ある
ものの、残念ながら部屋数や使用人の数、時計については書かれていなかった。
その他参考 URL:
- http://ameblo.jp/his-london/entry-10123379505.html
- http://en.wikipedia.org/wiki/Buckingham_Palace
→ 時計については、やはりガセだったよというのを「時計仕掛けの明け暮れ」に書いた。
追記 : 「三百四十六人」を「三百六十四人」と打ち間違えていたので、訂正。
バッキンガム宮殿の中は六百五十の部屋と三百四十六人の使用人が
おり、三百個の振子時計のゼンマイを巻くのに、係が一日八時間かける。
×六百五十の部屋 ○七百七十五の部屋
×三百四十六人の使用人がおり ○六百人の人が勤務していて
日本版 Wikipedia に列挙されている部屋の数の合計は 429 になるけど、これには
「舞踏会場、音楽堂、美術館、接見室や図書館等」の分が含まれていないようだ。
そこからたどれる Backingham Palace の公式サイトによると、部屋数は 775。
また、日本版 Wikipedia によると「宮殿に勤務する人は約450名」だが、公式サイトに
よると、フルタイムとパートタイムのスタッフ約 600 名とのことなので、そちらを採用
することにした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/バッキンガム宮殿
>宮殿約1万坪の敷地を誇り、舞踏会場、音楽堂、美術館、接見室や図書館等が
>設置されている。部屋数は、スイートルーム19、来客用寝室52、スタッフ用寝室
>188、事務室92、バスルーム78である。宮殿に勤務する人は約450名、年間の招
>待客は4万人にもなるという。王族たちを補助する侍従50人は同じ宮に住み込み、
>その他の侍従達は王室厩舎であるロイヤル・ミューズ(Royal Mews)に寄居する。
http://www.royal.gov.uk/OutPut/Page569.asp
> Buckingham Palace has 775 rooms. These include 19 State rooms, 52 Royal
> and guest bedrooms, 188 staff bedrooms, 92 offices and 78 bathrooms.
http://www.royal.gov.uk/output/page3718.asp
> Power at Buckingham Palace
> As well as being The Queen's official London residence, Buckingham Palace
> is the venue for numerous receptions, audiences and banquets each year
> and houses approximately 600 full and part-time staff. It therefore needs
> to provide heat and power for a huge number of people and purposes.
『トンデモ一行知識の逆襲』は 2000 年の本だが、8 年経ったからといって、部屋数
はもちろん、スタッフの数もそう大きく増えたとは考えにくい。
また、バッキンガム宮殿の中の振子時計の数までは調べられなかったが、「三百個
の振子時計のゼンマイを巻くのに、係が一日八時間かける」というのは、移動時間を
考慮するとしても、かなり疑わしい。一人の係がすべての時計を、毎日欠かさずネジ
を巻いて回るとの前提だろうか。
ちなみに、「看守のつぶやき、街の歌」「『倫敦千夜一夜』はマトモな本なのに……」
で取り上げた『倫敦千夜一夜』には、バッキンガム宮殿についての記述は当然ある
ものの、残念ながら部屋数や使用人の数、時計については書かれていなかった。
その他参考 URL:
- http://ameblo.jp/his-london/entry-10123379505.html
- http://en.wikipedia.org/wiki/Buckingham_Palace
→ 時計については、やはりガセだったよというのを「時計仕掛けの明け暮れ」に書いた。
追記 : 「三百四十六人」を「三百六十四人」と打ち間違えていたので、訂正。