2008/9/17 12:29
がまの油が同じでもねえ……の救心と長命丸 『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.181 表題
×成分が同じである ○共通した成分がある
媚薬として売られていた「長命丸」は、阿片が主成分の塗り薬と伝えられている。
それと「救心」とを、「成分が同じ」と書いてしまうのは、かなりマズいのではないか。
救心製薬株式会社のサイトの http://www.kyushin.co.jp/about/index.html に
よると、救心の主要成分は、「麝香(ジャコウ)」 、「牛黄(ゴオウ)」、「蟾酥(センソ)」、
「羚羊角(レイヨウカク)」、「人参(ニンジン)」、「真珠(シンジュ)」、「龍脳(リュウノウ)」、
「動物胆(ドウブツタン)」。
媚薬の「長命丸」の成分には諸説あるようだが、麝香、がまの油 (蟾酥)、龍脳の
ように救心にも含まれている成分がある一方、長命丸の阿片、丁字、紫梢花、朱砂
(硫化水銀)、救心の人参、真珠といった片方にのみ含まれるとされている成分もある。
唐沢俊一の文章には、共通して「蟾酥(センソ)」が含まれることが重要なことのように
書いてあるが、「共通の成分がある」と「成分が同じである」とでは、だいぶ違うと思う
のだが……。
長命丸が「早漏防止薬」というのも微妙。下記の引用にもあるが、バイアグラの
ような強壮剤としての効能に着目して紹介されることが多い。
http://www.ohayo-sanspo.net/dic/term2005/ir/3/311003.html
>長命丸
>ちょうめいがん
> 丁子(ちょうじ)、阿片、がまの油、紫梢花、竜脳などをまぜあわせ、粘液状に
>したものを用いる性欲刺激剤。渓斎英泉の『閨中紀聞・枕文庫』には「交合の
>半時間前にぬり、洗い落として行うとよい」とある。ちょっとひりつくそうだが…。
http://www.geocities.co.jp/Bookend/7289/gajin4/B05.htm
> 薬名はその名も『長命丸』と申します。元々は、万病に効果がるとも言われた
>気付薬であったというのですが、どこでどうなったのか、名前は一緒でも途中から
>違う薬になってしまったのか、江戸も中期の享保年間(8代将軍徳川吉宗や大岡
>越前の時代)には、その時代に暮らした人なら誰でも知っているバイアグラとなっ
>ていたのでありました。しかも、気付薬というからには飲み薬であったと思われる
>のが、そのころには蛤の殻に入れられ売られていた塗り薬になっていたというの
>ですから、おかしな話じゃありませんか。
http://soukei001.arekao.jp/entry-f792754e16ff22d847e980d4feb1ef9d.html
>その媚薬の一つに長命丸というものがあって、〈略〉作り方は、アヘン、せんそ、
>朱砂、龍脳、麝香などを混ぜて丸めるというもの。媚薬の作り方自体は、成分を
>混ぜて丸めるだけですが、その成分がね。アヘンは、もう皆さん知ってると思い
>ますが、ドラッグですよね。さらにせんそはヒキガエルの皮腺から分泌する乳白液
>でジキタリスの50倍以上の強い毒性を持つそうな。媚薬の作り方は良くても成分
>が危なすぎませんか?ということで、この作り方で作った媚薬は、当然、飲めませ
>ん。だってジキタリスの50倍以上の強い毒性って、ジキタリスって人を死に至らし
>める毒ですから。どうするかっていうと、セックスする30分前に男根に塗り洗い落と
>して使うそうです。用は、ナニを長持ちさせるための媚薬だったんですね。でも、
>これって媚薬というより長持ち強性強壮薬という感じですよね。
その他参考 URL:
- http://www.hmaj.com/dentoyaku/kyusin/
江戸時代の早漏防止薬「長命丸」と現代の「救心」は成分が同じである。
×成分が同じである ○共通した成分がある
媚薬として売られていた「長命丸」は、阿片が主成分の塗り薬と伝えられている。
それと「救心」とを、「成分が同じ」と書いてしまうのは、かなりマズいのではないか。
救心製薬株式会社のサイトの http://www.kyushin.co.jp/about/index.html に
よると、救心の主要成分は、「麝香(ジャコウ)」 、「牛黄(ゴオウ)」、「蟾酥(センソ)」、
「羚羊角(レイヨウカク)」、「人参(ニンジン)」、「真珠(シンジュ)」、「龍脳(リュウノウ)」、
「動物胆(ドウブツタン)」。
媚薬の「長命丸」の成分には諸説あるようだが、麝香、がまの油 (蟾酥)、龍脳の
ように救心にも含まれている成分がある一方、長命丸の阿片、丁字、紫梢花、朱砂
(硫化水銀)、救心の人参、真珠といった片方にのみ含まれるとされている成分もある。
唐沢俊一の文章には、共通して「蟾酥(センソ)」が含まれることが重要なことのように
書いてあるが、「共通の成分がある」と「成分が同じである」とでは、だいぶ違うと思う
のだが……。
長命丸が「早漏防止薬」というのも微妙。下記の引用にもあるが、バイアグラの
ような強壮剤としての効能に着目して紹介されることが多い。
http://www.ohayo-sanspo.net/dic/term2005/ir/3/311003.html
>長命丸
>ちょうめいがん
> 丁子(ちょうじ)、阿片、がまの油、紫梢花、竜脳などをまぜあわせ、粘液状に
>したものを用いる性欲刺激剤。渓斎英泉の『閨中紀聞・枕文庫』には「交合の
>半時間前にぬり、洗い落として行うとよい」とある。ちょっとひりつくそうだが…。
http://www.geocities.co.jp/Bookend/7289/gajin4/B05.htm
> 薬名はその名も『長命丸』と申します。元々は、万病に効果がるとも言われた
>気付薬であったというのですが、どこでどうなったのか、名前は一緒でも途中から
>違う薬になってしまったのか、江戸も中期の享保年間(8代将軍徳川吉宗や大岡
>越前の時代)には、その時代に暮らした人なら誰でも知っているバイアグラとなっ
>ていたのでありました。しかも、気付薬というからには飲み薬であったと思われる
>のが、そのころには蛤の殻に入れられ売られていた塗り薬になっていたというの
>ですから、おかしな話じゃありませんか。
http://soukei001.arekao.jp/entry-f792754e16ff22d847e980d4feb1ef9d.html
>その媚薬の一つに長命丸というものがあって、〈略〉作り方は、アヘン、せんそ、
>朱砂、龍脳、麝香などを混ぜて丸めるというもの。媚薬の作り方自体は、成分を
>混ぜて丸めるだけですが、その成分がね。アヘンは、もう皆さん知ってると思い
>ますが、ドラッグですよね。さらにせんそはヒキガエルの皮腺から分泌する乳白液
>でジキタリスの50倍以上の強い毒性を持つそうな。媚薬の作り方は良くても成分
>が危なすぎませんか?ということで、この作り方で作った媚薬は、当然、飲めませ
>ん。だってジキタリスの50倍以上の強い毒性って、ジキタリスって人を死に至らし
>める毒ですから。どうするかっていうと、セックスする30分前に男根に塗り洗い落と
>して使うそうです。用は、ナニを長持ちさせるための媚薬だったんですね。でも、
>これって媚薬というより長持ち強性強壮薬という感じですよね。
その他参考 URL:
- http://www.hmaj.com/dentoyaku/kyusin/