2008/9/13 3:54
脳内麻薬物質は人体実験によって発見されたものではない、と その他の雑学本 間違い探し編
『唐沢俊一のカルト王』 P.108
×人間の脳の内で ○動物の脳の内に または 人間の脳の中にも存在する
×ジョン・ヒュージ ○ジョン・ヒューズ
×科学物質 ○神経伝達物質 または 脳内伝達物質 または アヘン類縁物質
1975 年に John Hughes (ジョン・ヒューズ) と Hans Walter Kosterlitz が発見した
のは、ブタの脳の中に存在していたエンケファリン (ギリシア語で「脳」の意味) 。
唐沢俊一のいう「人間の脳の内で」「発見された」は間違い――というのは、最初
にこのネタを2ちゃんねるのスレに書き込んだ人の主張に同意 (Read More 参照)。
この John Hughes の表記を「ジョン・ヒュージ」としている資料は見あたらなかった、
音声出力サービス http://www.research.att.com/%7Ettsweb/tts/demo.php で
聞いてみても、どちらかといえば「ジョン・ヒューズ」。
そしてこれも2ちゃんねるのスレで指摘されているが、「科学物質」は日本語として変。
おそらく「化学物質」の誤変換と思われるが、上では「神経伝達物質」「脳内伝達物質」
「アヘン類縁物質」を採用してみた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/エンケファリン
>エンケファリン (enkephalin) は、オピオイド(内在性のアヘン類縁物質)の一種。
http://www.shiga-med.ac.jp/%7Ekoyama/analgesia/subs-endorphine.html
>オピオイドは、作用する受容体の違いによって、エンドルフィン類、エンケファリン類、
>ダイノルフィン類の3つに分類される。 ←→オピオイド受容体
>エンケファリンやエンドルフィンの部分構造はモルヒネとよく似ている。
〈略〉
>1975年 John Hughes(ジョン・ヒューズ)とHans Walter Kosterlitzがエンケファリン
>を発見した。オピオイドがモルモット回腸(GPI)とマウス輸精管(mouse vas
>deferens:MVD)の電気刺激による収縮を抑制することを利用して、ブタの脳組織
>からモルヒネ様活性を持つ化合物を精製した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/エンドルフィン
>この脳内伝達物質は1975年に、異なる2つのグループによってそれぞれ発見された。
>1つめのグループは、スコットランドのJohn HughesとHans Kosterlitzで、彼らは豚
>の脳からこれを発見した。彼らは、この物質を「エンケファリン」(ギリシア語で「脳」
>を意味する)と名づけた。
>ちょうど同じ頃、アメリカ合衆国のRabi SimantovとSolomon H. Snyderは、仔牛の
>脳から同様の物質を発見し、彼らはこれを後に「エンドルフィン」と名づけた。Roger
>Guilleninらも豚の視床下部、脳下垂体などからモルヒネ様物質を抽出して、エンド
>ルフィンと名づけた。
で、個人的には、すぐ上に引用した Wikipedia のエンドルフィンの記述を読んで混乱
しそうになったのだけど、エンケファリンとエンドルフィンは別物。どちらも「オピオイド
(内在性のアヘン類縁物質)の一種」であり、モルヒネに似た部分構造をもっていて、
脳内麻薬物質と呼ばれるが、それぞれ作用する受容体が異なり、エンケファリンは
δ受容体で、エンドルフィンはμ受容体。
その他参考 URL:
- http://ja.wikipedia.org/wiki/脳内麻薬
- http://ja.wikipedia.org/wiki/ジョン・ヒューズ (映画監督の John Hughes さん)
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1220892240/353-
353 :無名草子さん:2008/09/11(木) 09:01:54
「知ったかぶりで頭の悪い唐沢俊一」の話題
『唐沢俊一のカルト王』P.108
>人間の脳の内で麻薬に似た物質が発見されたのは、
>一九七五年、スコットランドのジョン・ヒュージ教授によって
>エンケフェリンという科学物質が発見されたのが嚆矢であった。
これまた凄い悪文だな。内容云々を別にして日本語として書き直せば
「人間の脳内麻薬の発見は、一九七五年、スコットランドのジョン・ヒュージ教授による
エンケファリンの発見を嚆矢とする」
しかも、ジョン・ヒュージが発見した脳内麻薬物質はエンドルフィンであり、
「科学物質」なんて日本語もない。
354 :無名草子さん:2008/09/11(木) 09:17:34
>>353
>この脳内伝達物質は1975年に、異なる2つのグループによってそれぞれ発見された。
>1つめのグループは、スコットランドのJohn HughesとHans Kosterlitzで、
>彼らは豚の脳からこれを発見した。彼らは、この物質を「エンケファリン」(ギリシア語で「脳」を意味する)
>と名づけた。
>ちょうど同じ頃、アメリカ合衆国のRabi SimantovとSolomon H. Snyderは、仔牛の脳から同様の物質を発見し、
>彼らはこれを後に「エンドルフィン」と名づけた。(以下略)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3
355 名前:353 :2008/09/11(木) 09:38:38
>>354
おっといけない。353の
>ジョン・ヒュージが発見した脳内麻薬物質はエンドルフィン
は削除ですね。
ところで、どちらの発見も「人間の脳」ではないということですか。
ということは、
唐沢が書いている
>人間の脳の内で麻薬に似た物質が発見された
は大嘘と言うことでOKですね。
人間の脳の内で麻薬に似た物質が発見されたのは、一九七五年、
スコットランドのジョン・ヒュージ教授によってエンケファリンという科学
物質が発見されたのが嚆矢であった。
×人間の脳の内で ○動物の脳の内に または 人間の脳の中にも存在する
×ジョン・ヒュージ ○ジョン・ヒューズ
×科学物質 ○神経伝達物質 または 脳内伝達物質 または アヘン類縁物質
1975 年に John Hughes (ジョン・ヒューズ) と Hans Walter Kosterlitz が発見した
のは、ブタの脳の中に存在していたエンケファリン (ギリシア語で「脳」の意味) 。
唐沢俊一のいう「人間の脳の内で」「発見された」は間違い――というのは、最初
にこのネタを2ちゃんねるのスレに書き込んだ人の主張に同意 (Read More 参照)。
この John Hughes の表記を「ジョン・ヒュージ」としている資料は見あたらなかった、
音声出力サービス http://www.research.att.com/%7Ettsweb/tts/demo.php で
聞いてみても、どちらかといえば「ジョン・ヒューズ」。
そしてこれも2ちゃんねるのスレで指摘されているが、「科学物質」は日本語として変。
おそらく「化学物質」の誤変換と思われるが、上では「神経伝達物質」「脳内伝達物質」
「アヘン類縁物質」を採用してみた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/エンケファリン
>エンケファリン (enkephalin) は、オピオイド(内在性のアヘン類縁物質)の一種。
http://www.shiga-med.ac.jp/%7Ekoyama/analgesia/subs-endorphine.html
>オピオイドは、作用する受容体の違いによって、エンドルフィン類、エンケファリン類、
>ダイノルフィン類の3つに分類される。 ←→オピオイド受容体
>エンケファリンやエンドルフィンの部分構造はモルヒネとよく似ている。
〈略〉
>1975年 John Hughes(ジョン・ヒューズ)とHans Walter Kosterlitzがエンケファリン
>を発見した。オピオイドがモルモット回腸(GPI)とマウス輸精管(mouse vas
>deferens:MVD)の電気刺激による収縮を抑制することを利用して、ブタの脳組織
>からモルヒネ様活性を持つ化合物を精製した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/エンドルフィン
>この脳内伝達物質は1975年に、異なる2つのグループによってそれぞれ発見された。
>1つめのグループは、スコットランドのJohn HughesとHans Kosterlitzで、彼らは豚
>の脳からこれを発見した。彼らは、この物質を「エンケファリン」(ギリシア語で「脳」
>を意味する)と名づけた。
>ちょうど同じ頃、アメリカ合衆国のRabi SimantovとSolomon H. Snyderは、仔牛の
>脳から同様の物質を発見し、彼らはこれを後に「エンドルフィン」と名づけた。Roger
>Guilleninらも豚の視床下部、脳下垂体などからモルヒネ様物質を抽出して、エンド
>ルフィンと名づけた。
で、個人的には、すぐ上に引用した Wikipedia のエンドルフィンの記述を読んで混乱
しそうになったのだけど、エンケファリンとエンドルフィンは別物。どちらも「オピオイド
(内在性のアヘン類縁物質)の一種」であり、モルヒネに似た部分構造をもっていて、
脳内麻薬物質と呼ばれるが、それぞれ作用する受容体が異なり、エンケファリンは
δ受容体で、エンドルフィンはμ受容体。
その他参考 URL:
- http://ja.wikipedia.org/wiki/脳内麻薬
- http://ja.wikipedia.org/wiki/ジョン・ヒューズ (映画監督の John Hughes さん)
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1220892240/353-
353 :無名草子さん:2008/09/11(木) 09:01:54
「知ったかぶりで頭の悪い唐沢俊一」の話題
『唐沢俊一のカルト王』P.108
>人間の脳の内で麻薬に似た物質が発見されたのは、
>一九七五年、スコットランドのジョン・ヒュージ教授によって
>エンケフェリンという科学物質が発見されたのが嚆矢であった。
これまた凄い悪文だな。内容云々を別にして日本語として書き直せば
「人間の脳内麻薬の発見は、一九七五年、スコットランドのジョン・ヒュージ教授による
エンケファリンの発見を嚆矢とする」
しかも、ジョン・ヒュージが発見した脳内麻薬物質はエンドルフィンであり、
「科学物質」なんて日本語もない。
354 :無名草子さん:2008/09/11(木) 09:17:34
>>353
>この脳内伝達物質は1975年に、異なる2つのグループによってそれぞれ発見された。
>1つめのグループは、スコットランドのJohn HughesとHans Kosterlitzで、
>彼らは豚の脳からこれを発見した。彼らは、この物質を「エンケファリン」(ギリシア語で「脳」を意味する)
>と名づけた。
>ちょうど同じ頃、アメリカ合衆国のRabi SimantovとSolomon H. Snyderは、仔牛の脳から同様の物質を発見し、
>彼らはこれを後に「エンドルフィン」と名づけた。(以下略)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3
355 名前:353 :2008/09/11(木) 09:38:38
>>354
おっといけない。353の
>ジョン・ヒュージが発見した脳内麻薬物質はエンドルフィン
は削除ですね。
ところで、どちらの発見も「人間の脳」ではないということですか。
ということは、
唐沢が書いている
>人間の脳の内で麻薬に似た物質が発見された
は大嘘と言うことでOKですね。