トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/9/6  10:16

平凡な文章の中に混じる常識を飛び越えたトンデモな世界?  『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.94
 いくらカッコいい役者でも、これを男性と女性がやったなら、ここまでカルト
な人気を保つことはできないのではないか。歌舞伎の魅力は、女性を美しい
男性が演じることにある。宝塚の魅力も、女性を男性が演じることにあるの
である。
 舞台とは、現実を越えた非日常的の魅力があふれている場所でなくては
ならない。観客は、平凡な日常のウサをしばし忘れるために舞台公演へと
足を運ぶ。そこに繰り広げられるのは、ひとときのあいだ、日常のすべてを
忘れ去れるほど、常識を飛び越えた華麗な夢の世界でなくてはならない。
 れっきとした女性が男性を演じ、女性と恋を語る……それは単なる性倒錯
の魅力ではなく、日常から意識をジャンプさせるための条件なのである。
舞台の上に現実の美少年を登場させる中島梓(栗本薫)の芝居の評判が
悪いのも、そういう舞台空間というものに対する理解のなさが原因といえる
だろう。

宝塚は女性が男性を演じることに、また歌舞伎は男性が女性を演じることに魅力がある
と語る人は多いけど、「歌舞伎の魅力は、女性を美しい男性が演じることにある」と断言
する唐沢俊一のような人は相当珍しいのではないか。「美しい女性を男性が演じること」
とかいうならば、いくらでも同意するんだけど。

舞台の上の女形が観客にとって「美しい女性」ではなく「美しい男性」だったらマズいし、
舞台に上がっているとき以外の化粧を落とした素顔が「美しい男性」であることなど別に
要求されない。筋書の後ろの方に載っているような素の写真はああだけど、それが舞台
ではこうなるのかというのは、むしろポイント高いと思うし。

そして、「舞台とは、現実を越えた非日常的の魅力があふれている場所でなくてはなら
ない
」も、女性が男性を演じることは「日常から意識をジャンプさせるための条件」もまあ
いいとして。

何も「女性が男性を演じ、女性と恋を語ること」だけが観客に平凡な日常を忘れさせる
唯一無二の方法でもないだろうに、「現実の美少年を登場させる」のが「舞台空間という
ものに対する理解のなさ
」、だから「芝居の評判が悪い」と主張されても……。

当然ながら歌舞伎や宝塚以外にも評判のよい芝居はいくらでもあるし、「身毒丸」だって
ジャンプ漫画をミュージカル化した劇だって、美少年を出して受けているのではないのか。
中島梓(栗本薫)の芝居の評判が悪い」としたら、原因は別のところにあったはず。

何より、唐沢俊一が入れ込んでいる――そして、「あぁルナ掲示板 (ルナティック BBS) で
のヒドい削除
」にあるように、以前からの劇団のファンの一部にしっかり嫌がられている
――「お笑い劇団:あぁルナティックシアター」だって、男性を女性が演じたりすることを
売りにしていないと思うが、これも「舞台空間というものに対する理解のなさ」のせいか、
それとも「現実の美少年を登場させ」なければ「性倒錯」でなくともかまわないのか。


関連ガセビア:
今の歌舞伎も、そんな取り澄ましたものではないと思うが

参考 URL (?):
- http://hugo-sb.way-nifty.com/hugo_sb/2007/07/post_703a.html



2008/9/14  0:45

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

うわ、申し訳ありません。
×ミュージカルファンの書き込み
○ミュージカルファンさんの書き込み
と書くつもりだったのでした。ごめんなさい。

2008/9/14  0:43

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

こんにちは (_ _)
ああ、そこに引っかかりを覚える人がいるかもしれないなあと思って
いたら、やはり……って、我ながら後出しジャンケンぽいですが。

まあ唐沢俊一をフォローすれば (!?) 、宝塚の雪組の舞台を観た、ハデ
だった、観客もうっとりとしていた――という話の流れなので、勢い
で「華麗な夢の世界でなくてはならない」と書いてしまうのもわから
なくはないというのはあるのですが……。

ただ、演劇に詳しくない人間からみても、唐沢俊一の演劇論は何か変
なのですよ。以前のエントリでは、この人は歌舞伎とか実際にあまり
観てないんじゃないかと首をかしげましたし、悪い意味で普通とは
違うわ、何だか筋の通らないわの記述も混じりますし。

何より、2ちゃんねるのスレなどで散々指摘されてもいますが、対象
への愛情や好きだという気持ちが、文章からあまり感じられないの
ですよね。ミュージカルファンの書き込みと比べると、その点大違い
でもあります (いや比較するだけ大変失礼ではないかとも思いますが
……すみません)。

2008/9/13  22:33

投稿者:ミュージカルファン

>そこに繰り広げられるのは、ひとときのあいだ、日常のすべてを
>忘れ去れるほど、常識を飛び越えた華麗な夢の世界でなくてはならない。

 じゃあ、「三文オペラ」や「ラ・マンチャの男」はどうなるんだろう。全然、美男美女はでてこない。
 「ラ・マンチャの男」なんて、イカレタじじいとはすっぱなアルドンサ(レイプシーンまである)だが、最後の「見果てぬ夢」の大合唱には男泣きに泣いた。

 「ザ・プロデューサーズ」は?
 養老院のおばあちゃんが、「一番好きなものは・・セックス!」と歩行器を使って乱舞するグロ場面は?

 三谷幸喜の「笑いの大学」は?
 むくつけきオッサン二人の芝居だが、映画化されるほどよくできた良い芝居だった。
 
 この唐沢俊一は、舞台というものがまるで分かってない。
 
 
 

   
 
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