トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/8/31  11:12

カキもコケラも同じ字の別字体との説もあり  『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編

『トンデモ一行知識の逆襲』 まえがき
 果物の柿(かき)は9画、“杮(こけら)落とし”の杮は8画(市の上が点か、
棒かの違い)。

 などというのは、今のワープロではどちらも同じになってしまうため、以前
は実用性があった一行知識だが、今は本当に実用性がないものになって
しまった。ちなみに、“こけら”とはカンナクズのことである。

市の上が点か、棒かの違い」という説明は少々ひどいと思うが……これではまるで
“杮(こけら)”の旁は「市の上が」「」であるかのようだ。“杮(こけら)”の方の旁は、
縦棒がつながっている (巾の上の方を横棒が通っている) ことを、なるべく誤解のない
ように説明する気はなかったらしい。

今のワープロではどちらも同じになってしまう」というのは、ディスプレイ上はともかく、
2000 年時点でもプリンタ出力では充分違いを表現できたはず――と首をひねったが、
これは「JIS規格では『柿(木部五画)』が両方の字を包摂するもの」と定義されていた
ことによるもののようだ。

ただ、それをもって「今は本当に実用性がないもの」といってしまうのはどうかと思う。
ちなみに、現在は、JIS 補助漢字に“杮(こけら)”の字が定義されている。
( http://www.asahi-net.or.jp/%7Eax2s-kmtn/ref/jisx0212/ )

“こけら”とはカンナクズ」は間違いに数えてよいだろう。杮(こけら)落としの際に
払ったり落としたりする木片は、カンナによるものと限定されないし、杮(こけら)葺に
使う“こけら”は当然カンナクズではなく、「板厚は2~3ミリメートル」程度の薄い板で
あるためだ。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=こけら&dtype=0&stype=1&dname=0ss
>こけら0 【▼・▼・木▼屑】
>[1]材木をおのや小刀でけずった時にできる、けずり屑。木片。
>[2]「こけらいた」に同じ。


http://ja.wikipedia.org/wiki/こけら落とし
>「杮(こけら)」とは木片のことであり、建設工事の最後に木片を払うことが語源に
>なっている。
〈略〉
>「杮(こけら)」という字は「柿(かき)」と同じに見えるが、「柿(かき)」は「木部五画
>(旁が「亠+巾」)」なのに対し、「杮(こけら)」は「木部四画(縦棒が繋がる)」である。
>しかし、過去の文献によれば、両者は明確には区別されておらず、例えば『康熙
>字典』では逆になっており、両方とも「柿(木部五画)」とするものや、両字は同じ字の
>別字体と説明するものもある。これを根拠にして、JIS規格では「柿(木部五画)」が
>両方の字を包摂するものとしている。これに対し、字典で区別されていないのは後の
>混同によるものであり、字義を考えれば「こけら」は「杮(木部四画)」で書くべきとする
>説もある。


http://ja.wikipedia.org/wiki/こけら葺
>杮葺(こけらぶき)とは、屋根葺手法の一つで、木材の薄板を用いて施工する。板葺
>(いたぶき)の代名詞にも使われる。
〈略〉
>杮葺(こけらぶき)
>最も薄い板(杮板)を用いる。板厚は2~3ミリメートル。


その他参考 URL:
- http://www.d1.dion.ne.jp/%7Emthouse/page1666.htm



   
 
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