トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/8/23  23:03

アジテーターカーといっても演説カーではなくて  『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.148 欄外
・コンクリートミキサー車がコンクリートを出すときは、ドラムの回転を輸送時
 とは逆にする。

Wikipedia によると、運転席のレバーで回転方向は調整可能とのこと。つまり輸送中にも
ドラムの回転方向を適宜変更するようになっているようだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/トラックミキサ
>ミキサー車、アジテータトラック、アジテータ、トラックアジテータ、生コン車、移動式
>ミキサとも呼ばれる。マスメディア及び一般社会においては専ら「ミキサー車」の呼称
>が使われている。官公庁および土木・建築業界においては「アジテータ」の呼称が
>よく使われる(詳しくは後述)。
〈略〉
>ドラムの回転方向および回転速度を調整するための操作レバー。横に動かして回転
>方向を、縦に動かして回転速度を調整する。車両後部左右、ホッパ付近、および運転
>席にある。ただし運転席のレバーは回転方向のみで回転速度は調整できない。運転
>席にはアクセルペダルがあり、回転速度はこちらで調整できるためである。


アジテーターカー (コンクリート運搬車)」を製造している柴田建機のサイトで仕様を見て
みると、運搬中はドラム内のらせん状回転翼を使い、現場到着後はミキシングドラムを
回転させてコンクリートを排出するとある。

http://www.shibatakenki.co.jp/html/seihin-annai-agitatorcar-shosai.html
>アジテーターカー  (コンクリート運搬車)
>概要ー1
> STA シバタアジテーターカーは、高性能、高能率打設という、近代のコンクリート
>打設を取り巻く環境に対応する為に、開発された、隧道コンクリート工事専用コンク
>リート運搬機械です。
> ミキシングドラム上部に設置された投入口から生コンクリートを投入し、ドラム内に
>設けられたらせん状回転翼で、生コンクリートを混練、堕接現場到着後は、ミキシング
>ドラムを回転させる事により、生コンクリートを再度混練しながら、ドラム内から排出側
>へ誘導し、シュートでコンクリートポンプへ供給できます。


まあ車種によって違いがあるかもしれないが、唐沢俊一のいう「コンクリートを出すとき
は、ドラムの回転を輸送時とは逆にする」はガセビアと考えてよいだろう。

その他参考 URL:
- http://ja.wikipedia.org/wiki/スクリュークリート

関連ガセビア:
ラジコンのヘリコプターも回転方向は両方アリ



   
 
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