トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/8/21  2:20

「海狗」が「虎」っていうの、おかしくない?  『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.107
 徹底して精力剤に用途を絞ったものには、動物性のものが多く用いられる
ようだ。虎のペニスを漬けた海狗腎酒、ムカデを漬けた蜈蚣酒、など、とても
一般の感覚では飲めたものではないようなグロテスクなものもある。

×虎のペニス ○オットセイやアザラシのペニス、睾丸、輸精管

http://www.zenyaku.co.jp/k-1ban/file/kyosei/02.html
>海狗腎というのは、オットセイやアザラシの生殖器である陰茎(ペニス)、睾丸および
>輸精管のことです。


http://ja.wikipedia.org/wiki/オットセイ
>高価な毛皮や、さらには陰茎や睾丸(生薬名:海狗腎)が精力剤などの漢方薬材料と
>して珍重されたため、乱獲により生息数が激減した。


それと、ムカデの方は、それを漬けた酒や油が火傷に効く (飲むのではなく、塗る) という
話はいくつか見つかったけど、精力剤という話はないみたい。

http://archive.mag2.com/0000193357/20080812200000000.html
>「民間祖伝秘方大全」より
>方9:
>処方:大蜈蚣(オオムカデ)3匹(生きているのを用いる)
>用法:茶油180gにムカデを浸して、この油を取り、
>火傷に塗れば、痛みはすぐに止まる。かつまた、跡が残らない。


http://lepurmama.shashin-haiku.jp/e14328.html
>どんな火傷でもたいがいは治るというその油を塗ってもらったとたんに、ジンジンする
>痛さもスッと引き、嘘みたいに平気になったとか。あまりに不思議なので何の油かと
>たずねると「ご飯食べたら教えたるわ!」 と、食事のあとに教えてくれたのが<ムカ
>デ!>ムカデを生きたまま油に漬けて作った『ムカデ油』だったらしい。


http://blog.livedoor.jp/kaguyaso/archives/50650368.html (コメント欄)
>びわの酒が、虫刺されに効くとは知りませんでした。
>こちらの虫刺されの薬は、ムカデ液です。生きたムカデを、アルコールか焼酎に漬けた
>液を使います。


その他参考 URL:
- http://picasaweb.google.com/Doraemon.AJ/620622/photo#5215713462859750914


追記: コメント欄に指摘があり、また Wikipedia にも以下の記述を発見。

http://ja.wikipedia.org/wiki/昆虫食
>このほか、アリ、蛾の幼虫、ゴキブリ、昆虫ではないがサソリ、ムカデ
>などを、蒸留酒に付けて、酒に溶け込んだ成分を飲む例もある。

つまり、ムカデは塗り薬として使われるだけでなく、ムカデをつけた酒を
飲むことがある、と。



2008/8/23  23:43

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

>おいしい料理の話でしかないわけで

うわっ、言われてみればそうですね。
食べ物の話をするなら、一に美味しさ、二に栄養あたりについて語る
のが、健全な情報交換というもので。

http://news.ameba.jp/special/2006/08/640.html
> 中国の東北部・大連で地元民から愛される焼き鳥屋がある。この
>店、もちろん焼き鳥が大人気なのだが、裏人気メニューとも言える
>のが、「蛾のサナギ唐揚げ」だ。
> 中国人によると、「とてもおいしいが、食べ過ぎると鼻血が出
>る」らしい。皮に穴を開け、中身をチュルリと吸い込むようにして
>食べるのだが、確かに濃厚かつクリーミーで白子に近いようにも感
>じられる。

そう思えば、話を聞くだけなら、いくらでも。食べろといわれると、
マジで抵抗するけど。いや形が残ってなければ、食べてもいいんです
けど。

2008/8/23  22:54

投稿者:金平糖

まあ、中国のかたなんですがね
蛹は普通にガのサナギを油で揚げたもので
コレがスクランブルエッグとよく似てるらし

そんなことをスクランブルエッグ食ってるときに言われて気分が悪くなったりして
食事中にゲテモノ話をするデリカシーのない娘と思ってたが
ある日気づいたわけだ、デリカシーがないわけでも気持ち悪い話をしてるのでもなく
この娘の幼虫がどうこう脳みそどうこうって話は
おいしい料理の話でしかないわけで
食事中に出てくる話題として極自然な話なんだと言うことに

日本でもイナゴの佃煮、ハチの子とか食ってるし
焼肉とかも舌やら胃やら横隔膜なんて食ってるのに
ヘビとかも食うし、アナゴや蝦蛄なんて充分グロイし

そう思うと漢方の材料がグロイだのなんだのってのは
そうでもないように感じるようになる

2008/8/23  1:24

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

>一部では男性不能の回復薬としても使われるそうです

なるほどー。下記の Wikipedia の項目も見つけたことだしで、蜈蚣に
ついては、後で本文の記述を修正しようと思っています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%e6%98%86%e8%99%ab%e9%a3%9f
>このほか、アリ、蛾の幼虫、ゴキブリ、昆虫ではないがサソリ、
>ムカデなどを、蒸留酒に付けて、酒に溶け込んだ成分を飲む例も
>ある。

まあ、それにしても、唐沢俊一のいう「徹底して精力剤に用途を絞っ
たもの」はガセぽという気がしますが。

それはさておき、確かに蠍とかは、薬膳を取り上げる番組で昔見た
憶えが。あれがアリならば、蜈蚣も似たようなものという気がして
くるし、本体 (?) をポリポリ食べるのがアリなら、アルコールにつけ
ているだけのものは楽勝かなという気もしているし。……ぜひ試そう
と思うかどうかは別にして。

>蛹と犬が大好物の女の子と一緒に仕事してると
>それぐらい普通じゃね?って気になってきますよ

蛹とはカイコの蛹とか?

2008/8/22  1:02

投稿者:金平糖

蜈蚣酒、蜈蚣泡酒は漢方的には
どちらかと言うと腫瘍、癌、特に乳癌に効くものですが
一部では男性不能の回復薬としても使われるそうです

蜈蚣が精力剤に含まれることもありますが
基本は乾燥したものを粉末にしたものを使うようです

まあ悪いとこと同じ部分を食べるのが基本なので
チンチン悪いときはチンチン食うのがいいのでしょう
蜈蚣や蠍は毒をもって毒を制すの考えで薬として認識されるようです

精力剤としてムカデが使用されてるのには狼1号なんて怪しいものもあったりします

しかし、まあ、漢方全般から見て特別グロイ気もしないんですけどね

蛹と犬が大好物の女の子と一緒に仕事してると
それぐらい普通じゃね?って気になってきますよ
気になるだけですけどね

2008/8/22  0:12

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

>「虎」「鹿」「オットセイ」のペニスを浸けた酒

……(^_^; 何かすさまじく臭みとかありそうに思ってしまったのです
が、大丈夫なんでしょうか。

「至宝三鞭酒」でざっとググってみた限りでは、

http://www.rakuten.co.jp/oosima/415884/415893/
>コーリャンに人参とたつのおとしご等の薬材と、青島に 伝わる山
>オオカミをはじめ、鹿、オットセイなど動物の陽根エキスをブレン
>ドした強壮健康酒。

とか、あちこちで結構売られていますね。上記のページには、ムカデ
酒ならぬトカゲ酒とか。

http://www.kanpou-style.co.jp/cgi-bin/disease.cgi?
mode=o&no=10
>「至宝三鞭丸(しほうさんべんがん)」
〈略〉
>一般的に動物系の生薬が入っているものはのぼせ感が強く、顔など
>も紅潮してくると思いがちですが、この「至宝三鞭丸」はのぼせす
>ぎないように、からだをクールダウンさせる生薬が配合されていま
>すので、ほてりやのぼせと言った症状が出にくく飲みやすい滋養強
>壮剤といえるでしょう。

こっちは丸薬のようですが、「からだをクールダウンさせる生薬が配
合」で「飲みやすい」……うーん。

2008/8/21  7:21

投稿者:藤岡真

中華料理屋(ゲテモノ系)に「三鞭酒」というのを置いている所があります。「虎」「鹿」「オットセイ」のペニスを浸けた酒で、至宝三鞭酒という商品名で販売されているはずです。多分これと混同したのかと思われますが、「海狗(=オットセイ)」ですからねえ。

   
 
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