2008/8/19 1:14
電気椅子への道は緑色のリノリウムなんだって 『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.98 欄外
これが、少なくとも常に正しいわけではないことは、後年の唐沢俊一が別のところで
書いている通り――パクリ (『死刑百科事典』の抜粋と「親切&便利な検索結果付き」
との連携) と経年劣化 (一種の経年劣化か――の電気椅子トリビア) のトリビアだけど。
で、まあ、電気椅子といえばアメリカ (そのアメリカでも最近は廃止の方向にあり、
薬物注射に置き換えられているそうだ) のことと考えるとして、Wikipedia によると、
「はじめに弱い電気ショック」どころか、最初に 2000 ボルトの高電圧をかけて、
それから降圧していくとのこと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/電気椅子
>電気椅子による執行は、被執行者に高電圧を加え死に至らしめる。現在使用されて
>いる地域はアメリカ合衆国の数州のみである。
〈略〉
>初期に2000ボルト前後の電圧が皮膚の初期抵抗を破壊するため印加され、被執行
>者は気を失う。その後、電流を8アンペア前後に減少するように、電圧を降圧する。
>被執行者の体温は摂氏60度前後まで上昇する可能性があり、一般に電流は内臓に
>深刻なダメージを与える。
最初の電圧がたとえば 1000 ボルトならば、17 秒間電流を流され死にきれなかった
最初の電気椅子による被執行者ウィリアム・ケムラーの二の舞を踏みかねない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウィリアム・ケムラー
>発電機は1,000ボルト充電されていた。それで速やかな失神と心停止を与えるに十分
>だろうと予想されたのである。その電気椅子は事前にテストを済ませていて、前日に
>は馬を感電死させるのに成功していた。
>ケムラーは17秒間、電流を流された。立会人たちによれば、肉の焦げる臭いがし、
>吐き気を催した見物人が数人、部屋から逃げ出したそうである。電流が切られ、ケム
>ラーの死が宣言された。
>しかし、立会人はケムラーがまだ呼吸していることに気がついた。
2000 ボルトのまま降圧しなかったとすると、これもまた最初の電気椅子での処刑のとき
のように、「肉が焼け」「炎が上がる」ことにもなりかねない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/電気椅子
>2回目の感電は、電圧が2000ボルトに加圧され、1分間以上に亘り行われた。この
>現場は陰惨な状況として多くの報道陣により報道されている。肉が焼ける匂いが
>たちこもり、囚人の頭部から煙が上がり、執行後に囚人の遺体から炎が上がった。
なお、最初に高電圧をかけたときに被執行者が気絶することが、目的なのか結果なのか
は微妙だと思う。処刑の際に、被執行者の苦痛を長引かせないようにする配慮がされて
いるのは間違いないだろうが、「速やかな失神と心停止を与える」にしても、別にいきなり
心停止でもよさそうなものだし。
その他参考 URL:
- http://www.coda21.net/eiga3mai/text_review/THE_GREEN_MILE.htm
- http://nazoo.blog18.fc2.com/blog-date-20051021.html
・電気椅子は、はじめに弱い電気ショックで死刑囚が気を失った後に高電圧
をかけて殺す。
これが、少なくとも常に正しいわけではないことは、後年の唐沢俊一が別のところで
書いている通り――パクリ (『死刑百科事典』の抜粋と「親切&便利な検索結果付き」
との連携) と経年劣化 (一種の経年劣化か――の電気椅子トリビア) のトリビアだけど。
で、まあ、電気椅子といえばアメリカ (そのアメリカでも最近は廃止の方向にあり、
薬物注射に置き換えられているそうだ) のことと考えるとして、Wikipedia によると、
「はじめに弱い電気ショック」どころか、最初に 2000 ボルトの高電圧をかけて、
それから降圧していくとのこと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/電気椅子
>電気椅子による執行は、被執行者に高電圧を加え死に至らしめる。現在使用されて
>いる地域はアメリカ合衆国の数州のみである。
〈略〉
>初期に2000ボルト前後の電圧が皮膚の初期抵抗を破壊するため印加され、被執行
>者は気を失う。その後、電流を8アンペア前後に減少するように、電圧を降圧する。
>被執行者の体温は摂氏60度前後まで上昇する可能性があり、一般に電流は内臓に
>深刻なダメージを与える。
最初の電圧がたとえば 1000 ボルトならば、17 秒間電流を流され死にきれなかった
最初の電気椅子による被執行者ウィリアム・ケムラーの二の舞を踏みかねない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウィリアム・ケムラー
>発電機は1,000ボルト充電されていた。それで速やかな失神と心停止を与えるに十分
>だろうと予想されたのである。その電気椅子は事前にテストを済ませていて、前日に
>は馬を感電死させるのに成功していた。
>ケムラーは17秒間、電流を流された。立会人たちによれば、肉の焦げる臭いがし、
>吐き気を催した見物人が数人、部屋から逃げ出したそうである。電流が切られ、ケム
>ラーの死が宣言された。
>しかし、立会人はケムラーがまだ呼吸していることに気がついた。
2000 ボルトのまま降圧しなかったとすると、これもまた最初の電気椅子での処刑のとき
のように、「肉が焼け」「炎が上がる」ことにもなりかねない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/電気椅子
>2回目の感電は、電圧が2000ボルトに加圧され、1分間以上に亘り行われた。この
>現場は陰惨な状況として多くの報道陣により報道されている。肉が焼ける匂いが
>たちこもり、囚人の頭部から煙が上がり、執行後に囚人の遺体から炎が上がった。
なお、最初に高電圧をかけたときに被執行者が気絶することが、目的なのか結果なのか
は微妙だと思う。処刑の際に、被執行者の苦痛を長引かせないようにする配慮がされて
いるのは間違いないだろうが、「速やかな失神と心停止を与える」にしても、別にいきなり
心停止でもよさそうなものだし。
その他参考 URL:
- http://www.coda21.net/eiga3mai/text_review/THE_GREEN_MILE.htm
- http://nazoo.blog18.fc2.com/blog-date-20051021.html