2008/8/16 13:39
桶を流して決めればオッケーという問題でもないでしょう 『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.121 欄外
×領主が両岸から桶を流し、ぶつかったところに定めた
○漁業権争いから幕府に解決が要請され、南町奉行の大岡越前らが県境を決めた
海に桶を流して、都合よくぶつかってくれるというのは奇跡に近いと思うが。
以下は、香川県のサイトからの引用。桶を流したという話は全然出てこないし、わざわざ
幕府に要請して県境を決めて、「このときに定められた境界が,現在でも香川県と岡山
県の県境となっている」のだから、桶を流して決めたというエピソードなどというものは、
その前にも後にも入る余地がなさそう。
http://www.pref.kagawa.jp/sizeka/siki/spring/kenzakai.htm
> 大崎鼻から瀬戸内海を見渡すと,対岸の岡山県を間近に見ることができます。
〈略〉
> 享保16年(1731),讃岐国(香川県)と備前国(岡山県)の漁民の間で,大槌島の
>領有権と周辺の漁業権をめぐる争いが生じ,その解決を幕府に求めました。その後,
>幕府の審理が行われ,南町奉行の大岡越前らによって,「大槌島は中央を境とし,
>北を備前領,南を讃岐領とする。」という決定が下されました。このときに定められた
>境界が,現在でも香川県と岡山県の県境となっているのです。
> つまり,大槌島の中央から手前(南側)は香川県,中央から向こう(北側)は岡山県
>になります。今も大槌島を通る県境には白いペンキが塗られ,島の頂上には県境を
>示す杭が立てられています。
……と思ったら、知泉との重複ネタ?
http://www.tisen.jp/tisenwiki/?%B2%AC%BB%B3%B8%A9
>四国の香川県と本州の岡山県、瀬戸内海の途中にある県境は、領主が両岸から桶を
>流し、ぶつかったところに定めたと言われている。(豆知泉No.0690/知泉No.238-
>2000.07.07号掲載)
唐沢俊一の『トンデモ一行知識の逆襲』は 2000 年 9 月に初版だから、唐沢の本の方が
後で、「領主が両岸から桶を流し、ぶつかったところに定めたと言われている」の部分が
完全一致。
桶を流すという話は、別のもっと昔の話のエピソードとしてなかったかと思って捜したけど、
うまく見つけられなかった。下記引用の「源平の戦い」とか、それらしいと思うんだけど、
裏が取れなかったので挫折しているところ……。
http://photo.air-nifty.com/blog/2005/11/post_42bc.html
>また、大槌島(標高150m)は、ほぼ島の中央を東西に岡山県と香川県の県境が走っ
>ているという珍しい島。その数およそ3,000と言われる瀬戸内海の島々の中でも県境
>の島はたったの4つ(大槌島、井島、甲島、瓢箪島)しかないのです。
以下、コメント欄↓
>昔、源平の戦いで桶を流してそれを境界に・・・というのがありましたが、島の中央に
>境界があるのもホント珍しいですね。
・香川県と岡山県の県境は、領主が両岸から桶を流し、ぶつかったところに
定めたと言われている。
×領主が両岸から桶を流し、ぶつかったところに定めた
○漁業権争いから幕府に解決が要請され、南町奉行の大岡越前らが県境を決めた
海に桶を流して、都合よくぶつかってくれるというのは奇跡に近いと思うが。
以下は、香川県のサイトからの引用。桶を流したという話は全然出てこないし、わざわざ
幕府に要請して県境を決めて、「このときに定められた境界が,現在でも香川県と岡山
県の県境となっている」のだから、桶を流して決めたというエピソードなどというものは、
その前にも後にも入る余地がなさそう。
http://www.pref.kagawa.jp/sizeka/siki/spring/kenzakai.htm
> 大崎鼻から瀬戸内海を見渡すと,対岸の岡山県を間近に見ることができます。
〈略〉
> 享保16年(1731),讃岐国(香川県)と備前国(岡山県)の漁民の間で,大槌島の
>領有権と周辺の漁業権をめぐる争いが生じ,その解決を幕府に求めました。その後,
>幕府の審理が行われ,南町奉行の大岡越前らによって,「大槌島は中央を境とし,
>北を備前領,南を讃岐領とする。」という決定が下されました。このときに定められた
>境界が,現在でも香川県と岡山県の県境となっているのです。
> つまり,大槌島の中央から手前(南側)は香川県,中央から向こう(北側)は岡山県
>になります。今も大槌島を通る県境には白いペンキが塗られ,島の頂上には県境を
>示す杭が立てられています。
……と思ったら、知泉との重複ネタ?
http://www.tisen.jp/tisenwiki/?%B2%AC%BB%B3%B8%A9
>四国の香川県と本州の岡山県、瀬戸内海の途中にある県境は、領主が両岸から桶を
>流し、ぶつかったところに定めたと言われている。(豆知泉No.0690/知泉No.238-
>2000.07.07号掲載)
唐沢俊一の『トンデモ一行知識の逆襲』は 2000 年 9 月に初版だから、唐沢の本の方が
後で、「領主が両岸から桶を流し、ぶつかったところに定めたと言われている」の部分が
完全一致。
桶を流すという話は、別のもっと昔の話のエピソードとしてなかったかと思って捜したけど、
うまく見つけられなかった。下記引用の「源平の戦い」とか、それらしいと思うんだけど、
裏が取れなかったので挫折しているところ……。
http://photo.air-nifty.com/blog/2005/11/post_42bc.html
>また、大槌島(標高150m)は、ほぼ島の中央を東西に岡山県と香川県の県境が走っ
>ているという珍しい島。その数およそ3,000と言われる瀬戸内海の島々の中でも県境
>の島はたったの4つ(大槌島、井島、甲島、瓢箪島)しかないのです。
以下、コメント欄↓
>昔、源平の戦いで桶を流してそれを境界に・・・というのがありましたが、島の中央に
>境界があるのもホント珍しいですね。