トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/8/??  ??:??

一種の経年劣化か——の電気椅子トリビア  その他の雑学本 間違い探し編

『名も無く美しいニュースたち』 週刊プレイボーイ連載 : 2005/02/14
おぐり●漫画『ワンピース』の、絞首刑にされた時にロープが切れて命
が助かった海賊王のエピソードを読んだことがありますが、死刑っての
は一度失敗すれば無罪になるんですよね?
唐沢●そう思っている人もいるようだが、実際は違うのだ。死刑という
のは、囚人の命を奪って初めて執行されたことになる。だから、死んで
ないうちは、まだ刑は執行されていないわけでな。
おぐり●うえー。じゃ、なんべんも吊すんですか。
唐沢●もちろん。電気椅子でもそうだ。世界最初の電気椅子死刑囚にな
ったウィリアム・ケムラーという男は、処刑執行官たちがよく電気椅子
に慣れていなかったので、3回繰り返して電気を流されたが、それでも
死ねず、さらに数回電気を流して、やっと死ぬことができたという…。

「3回繰り返して電気を流されたが、それでも死ねず、さらに数回電気を流して、やっと
死ぬことができた」って、何回目で死亡したと書くならともかく、途中の「3回」という数字
を書いて何の意味があるのか、だいたい「3回」というのはどこから出てきたものなのか、
わけがわからない不思議な文章である。

実は「3回」という数字は、唐沢俊一のパクリ元である可能性の高い『死刑百科事典』の
記述に登場している。ただし、ウィリアム・ケムラーの処刑の方ではなく、マーティン・D・
ロッピーの方に。

『死刑百科事典』の抜粋と「親切&便利な検索結果付き」との連携

上記リンクを参照していただくとわかるように、唐沢俊一自身 2004 年の Web 連載に、
ウィリアム・ケムラーについては「数回の電撃をかけた後、やっとケムラーは死んだ」、
マーティン・D・ロッピーは「3回目の電流が、今度は21.5秒間流され、やっとこの妻殺し
男は神のもとへ旅立てたのである」と、『死刑百科事典』とほぼ同じことを書いている。

これが 2 年後の 2005 年の週刊プレイボーイの連載となると、両者が奇妙に混じり合う
劣化コピーとなって、「3回繰り返して電気を流された 〈略〉 さらに数回電気を流して、
やっと死ぬことができた」に変形されてしまった——と思えば辻褄は合う。

http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1207709999/

653 :無名草子さん:2008/04/11(金) 22:43:06
27 名前:無名草子さん メェル:sage 投稿日:2008/04/11(金) 22:24:21
『名もなく美しいニュース』週プレ連載 2006年2月14日 連載41回
※アメリカで14歳の少年の眉間にナイフが刺さった事件。脳を走る
 大きな血管からわずか外れていたため大事には至らず、少年は「ナ
 イフを頭に刺すなら、ここが一番いい場所さ」と答えた。
唐沢●アメリカ人というのはこういう時には必ずジョークを言うことに
なっているんだよ。故レーガン大統領も狙撃された時、「(弾丸を)避
けるのを忘れたぜ」とジョークを飛ばしたことで、支持率がアップした
し。
おぐり●国民全員がコメディアンですか。
唐沢●いや、ジョークを言うことが、すなわち生きているという証なの
だな。

おぐり●漫画『ワンピース』の、絞首刑にされた時にロープが切れて命
が助かった海賊王のエピソードを読んだことがありますが、死刑っての
は一度失敗すれば無罪になるんですよね?
唐沢●そう思っている人もいるようだが、実際は違うのだ。死刑という
のは、囚人の命を奪って初めて執行されたことになる。だから、死んで
ないうちは、まだ刑は執行されていないわけでな。
おぐり●うえー。じゃ、なんべんも吊すんですか。
唐沢●もちろん。電気椅子でもそうだ。世界最初の電気椅子死刑囚にな
ったウィリアム・ケムラーという男は、処刑執行官たちがよく電気椅子
に慣れていなかったので、3回繰り返して電気を流されたが、それでも
死ねず、さらに数回電気を流して、やっと死ぬことができたという…。

788 :無名草子さん:2008/04/12(土) 02:39:14
>>653
>唐沢●もちろん。電気椅子でもそうだ。世界最初の電気椅子死刑囚にな
>ったウィリアム・ケムラーという男は、処刑執行官たちがよく電気椅子
>に慣れていなかったので、3回繰り返して電気を流されたが、それでも
>死ねず、さらに数回電気を流して、やっと死ぬことができたという…。

これもまた、ガセ&面白いネタをつまらなくして紹介、という唐沢の法則が発動しているような。

http://tondemonai2.web.fc2.com/189.html
>- 電気椅子のデモンストレーションの成果で、人道的に囚人を確実に即死させる
> 方法を捜していたニューヨーク州は、死刑の執行方法として電気椅子を採用。
> しかし、1890 年の初の電気椅子による死刑執行では、1000 ボルトの電流が
> 17 秒間流されても囚人は死ななかった。椅子が固定されていなかったためだ。
> 2 度目は電圧 2000 ボルトで 1 分以上。囚人は感電死というより黒焦げになり死亡。

> (http://ja.wikipedia.org/wiki/電気椅子
> http://www5b.biglobe.ne.jp/%7Emadison/murder/text2/kemmler.html )



http://www5d.biglobe.ne.jp/%7eDD2/Rumor/death_penalty.htm
> 死刑を執行された者が生き返ったら、もう1度殺すか、それとも執行は終わったものとして放置するか。
明治6年1月石鎚県(いしづちけん=松山付近)で絞首された田中耕作は、死体下げ渡しを受けた親族が家に
かつぎ帰ったところ「脈動ヲ発シ漸々蘇生」してしまう。司法省は「已ニ絞刑処分後蘇生ス。復論ズ可キナシ。
直ニ本籍ニ編入スベシ」と指令、執行者側の進退伺にも「罪ノ課スベキ無シ。無罪」とした。復活の奇跡か?
       (「図解による法律用語辞典 全訂新版」自由国民社 より)





   
 
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