トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/7/30  1:26

本当にあった狐の舌の話  『トンデモ一行知識の世界』間違い探し編

『トンデモ一行知識の世界』 P.77
 ところで、ホントウに漢方薬の中に、狐の舌なんてものがあるんだろうか?
以前、大阪道修町の漢方薬屋さんで丸焼きにした猿の頭を売っているのを
みつけて仰天したことはあるが、狐の舌というのはさすがにその店にもなかっ
た。いったい、何に使う薬なんだろう。

唐沢俊一は怪しげな漢方薬の専門家という先入観が残っていたせいで、上記の文章
から、熊楠のころはともかく、今は「狐の舌なんてもの」は絶滅状態なのかと思っていた
が、実際はそんなこともなかった。珍しいには珍しいんだろうけど。

ホントウに漢方薬の中に、狐の舌なんてものがある」ということがわかりやすいのは、
http://www.enjoytokyo.jp/id/cazcaz/120885.html に載っていた蛇善 (最寄駅は
浅草橋駅、 創業明治17年) の店頭写真。「営業品目」に「狐の舌」の文字がある。

蛇善のサイト http://www.hebizen.co.jp/shouhin.html で、狐の舌の写真も見れる。

これ以外にも、「狐の舌 漢方」でググったら目撃例多数だった、漢方薬屋さんの狐の舌。

http://youyou.way-nifty.com/blog/2008/05/post_319f.html
>狐の舌、狼の頭、鹿の胎児、黒蛇の玉子、まむしの皮-、瓶詰めにして並べてある。
>いや、これ、見ているだけで、おどろおどろしい。
> 漢方薬屋さんのショーウインドウだ。川端二条下ルで、屋号は平井常栄堂薬房。


http://www.mammo.tv/column/yuki_shirakawa/20030502.html
>「狐の頭の黒焼き」に「マムシのムシ焼き」「狐の舌」に「マムシの玉子」。(一体こんな
>もの、なにに使うのか?)


で、効能はというと、江戸時代に書かれたらしい本には「吃りに狐の舌を」とあるそうで、
また別の人は胸の病が治ったとかで、正直よくわからない。「盲目にならず」とする資料も
あったが、「キツネの舌を身につける人は」では、まるでおまじないのようである。

http://www.ne.jp/asahi/haiku-salon/rutsubo/contents/tusin/backnumber/04232000.htm
> てんかんのやまいは きじの黒やきに しろきさとうを まぜてのむべし
>現代でも難病。この妙方は奇方の範疇にはいります。吃りに狐の舌を、神経衰弱に
>猿の頭の黒焼きを、なんてのがそうです。雉の黒焼き、切ない希求が見えて来ます。


http://www.mynara.co.jp/1DPic/d1-12.html
>「お医者さんに勧めるのはおかしいけれど、昔から狐の舌を煎じて飲ませると死にかけ
>ている人でも助かると言うから、駄目でもともとだと思って勧めてみたら」


http://reposit.lib.kumamoto-u.ac.jp/bitstream/2298/7997/1/BR0098_167-182.pdf
>大家のプリニウスは第28巻で、キツネの舌を身につける人は盲目にならず、目が痛く
>なることもないと言っている。




   
 
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