2008/7/19 15:03
最近のデバカメはデジカメを使うことが多いそうだ その他の雑学本 間違い探し編
『猟奇の社会史』 P.12
「出歯亀」という言葉が、「窃視趣味やその窃視行動を指す語」となった由来の事件の
紹介……のはずが、そのことについてはいっさい言及していない。
2ちゃんねるのスレへの指摘書き込み (Read More 参照) には、「新説を披露するのかと
思いきや、なんと『知らなかった』ようだ」とあるが、まさかと思う一方、インドの性交体位図
の話をしながら『カーマ・スートラ』に言及しないという例もあった (「インドの 64 手は充分
多いし、腰吊位とかスゴいのもアリ」) ので、さもありなんと思えないこともない。
池田亀太郎が殺人犯だったかどうかは冤罪説もあるが、「女湯のぞきの常習者」であった
ことは事実で、逮捕の理由となったのは、「単に女湯を隙間から覗くことでは飽きたらず、
銭湯帰りの女性に悪戯をしようとしたことがあったことから」だという。ただし、唐沢俊一の
書いているように、女湯覗きの方ではなく、「風呂屋帰りの女性の後を追い回しては警察
に目をつけられていた痴漢の常習犯」といえるかどうかは微妙。
なお、「植木屋仲間では、彼は前歯が出ていたために、『出歯亀』とアダ名されていた」
については、高島俊男などから疑義も提示されていて、同僚のいった「でばのかめきち」
の「でば」は「出歯」ではなく、「出張り」「出しゃばり」の意味だったという説もある。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=出歯亀&dtype=0&stype=1&dname=0ss
>でばかめ0 【出歯▼亀】
>のぞきの常習者。また、変質者。〔補説〕 1908 年(明治 41)、女湯のぞきの常習者で
>出っ歯の池田亀太郎が猟奇殺人事件を引き起こしたことから
http://ja.wikipedia.org/wiki/出歯亀
>出歯亀という言葉の語源は、1908年に遡る。この年の3月22日、豊多摩郡大久保村
>(現在の東京都新宿区大久保)で銭湯帰りの女性(当時27歳、実は詩人・野口米次郎
>の元妻)が殺害され、手ぬぐいを口に押し込まれた状態で発見された。この事件が判
>明の当初より大々的に紙誌で報道される中、以前にも女湯の覗き行為を行っていた
>「出歯の亀吉」こと植木職人の池田亀太郎(当時35歳)が強姦殺人の犯人として逮捕さ
>れた。
>衆目を集める事件であったために、新聞は捜査の当初から詳細に報道しており、逮捕
>時には大見出しが紙面を飾った。また、池田が出っ歯という身体的特徴を持っていたこ
>とから彼を出歯亀と呼んで報道し、その語は彼を指す言葉としてここで定着したという。
>このセンセーショナルな事件は「出歯亀事件」として同時代人の心に焼き付き、森鴎外
>も「ヰタ・セクスアリス」の中で言及している。
〈略〉
>彼が覗きの常習犯であったという事実に対しては、どの史料も疑問を差し挟んではいな
>い。しかし窃視趣味と強姦殺人(あるいは致死)との間には大きな隔たりがあることも
>事実である。警察が複数名の中から容疑者を絞り込んだのは、池田の性向は単に女
>湯を隙間から覗くことでは飽きたらず、銭湯帰りの女性に悪戯をしようとしたことがあっ
>たことからという。
〈略〉
>「でばかめ」の「でば」が出っ歯(反歯)を意味するものではなく「出張り」すなわち「出
>しゃばり」を意味していたのだと、例えば高島俊男などは指摘している。
>同僚が語ったという「でばのかめきち」とは、その身体的特徴をあげつらうものではな
>く、何にでも首を突っ込みたがる彼の日常的な行動パターンを指して「出張(でば)」と
>呼んでいたものが、記者の誤解かあるいは「出っ歯の男が女湯をニタニタ覗いている
>イメージ」の鮮烈さのゆえにか大きく報道され、日本語の慣用表現として後代まで残る
>こととなってしまった可能性も実は低くはない。現在では国語辞典に至るまで、彼が生
>来出っ歯であったことを前提として書かれているが、その根拠は実のところ薄く弱い。
参考 URL:
- http://indoor-mama.cocolog-nifty.com/turedure/2008/03/post_acde.html
- http://d.hatena.ne.jp/higonosuke/20050307
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1215619596/481-
481 :無名草子さん:2008/07/16(水) 08:11:15
『猟奇の社会史』P12
人類テーゼ実現に為の“清涼剤”という高邁な役割を持った「猟奇殺人記録」は
あの有名な「出歯亀事件」に言及する。
>植木屋を職業とするその犯人、名前は池田亀太郎といい、普段から風呂上りの女性が好きで、
>風呂屋帰りの女性の後を追い回しては警察に目をつけられていた痴漢の常習犯であった。
>植木屋仲間では、彼は前歯が出ていたために、「出歯亀」とアダ名されていた……。
「出歯亀」といったら「窃視症や窃視趣(覗き)」の代名詞。唐沢は後の文章でも、一切そのことには触れず、
新説を披露するのかと思いきや、なんと「知らなかった」ようだ。「出歯亀」のなんたるかも知らずに「猟奇殺人」を
語るというのも凄い。この事件に関しては、冤罪説もあるし、唐沢がくどくど書いている「被害者の女性」に関しても
「野口米次郎の元妻」という事実があるし、またそもそも「出歯」ではなく「出張(でしゃばりの意)」だろうという
高島俊夫の指摘があるのだが、一切スルー。
529 :無名草子さん:2008/07/17(木) 09:22:13
あいかわらず、専門のハズの猟奇でもアニメでも杜撰な仕事していますね。
531 :無名草子さん:2008/07/17(木) 09:30:45
>>529
出歯亀の話が本当なら(本当のようだが)、致命的だけどね。
植木屋を職業とするその犯人、名前は池田亀太郎といい、普段から風呂
上りの女性が好きで、風呂屋帰りの女性の後を追い回しては警察に目を
つけられていた痴漢の常習犯であった。植木屋仲間では、彼は前歯が出
ていたために、「出歯亀」とアダ名されていた……。
「出歯亀」という言葉が、「窃視趣味やその窃視行動を指す語」となった由来の事件の
紹介……のはずが、そのことについてはいっさい言及していない。
2ちゃんねるのスレへの指摘書き込み (Read More 参照) には、「新説を披露するのかと
思いきや、なんと『知らなかった』ようだ」とあるが、まさかと思う一方、インドの性交体位図
の話をしながら『カーマ・スートラ』に言及しないという例もあった (「インドの 64 手は充分
多いし、腰吊位とかスゴいのもアリ」) ので、さもありなんと思えないこともない。
池田亀太郎が殺人犯だったかどうかは冤罪説もあるが、「女湯のぞきの常習者」であった
ことは事実で、逮捕の理由となったのは、「単に女湯を隙間から覗くことでは飽きたらず、
銭湯帰りの女性に悪戯をしようとしたことがあったことから」だという。ただし、唐沢俊一の
書いているように、女湯覗きの方ではなく、「風呂屋帰りの女性の後を追い回しては警察
に目をつけられていた痴漢の常習犯」といえるかどうかは微妙。
なお、「植木屋仲間では、彼は前歯が出ていたために、『出歯亀』とアダ名されていた」
については、高島俊男などから疑義も提示されていて、同僚のいった「でばのかめきち」
の「でば」は「出歯」ではなく、「出張り」「出しゃばり」の意味だったという説もある。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=出歯亀&dtype=0&stype=1&dname=0ss
>でばかめ0 【出歯▼亀】
>のぞきの常習者。また、変質者。〔補説〕 1908 年(明治 41)、女湯のぞきの常習者で
>出っ歯の池田亀太郎が猟奇殺人事件を引き起こしたことから
http://ja.wikipedia.org/wiki/出歯亀
>出歯亀という言葉の語源は、1908年に遡る。この年の3月22日、豊多摩郡大久保村
>(現在の東京都新宿区大久保)で銭湯帰りの女性(当時27歳、実は詩人・野口米次郎
>の元妻)が殺害され、手ぬぐいを口に押し込まれた状態で発見された。この事件が判
>明の当初より大々的に紙誌で報道される中、以前にも女湯の覗き行為を行っていた
>「出歯の亀吉」こと植木職人の池田亀太郎(当時35歳)が強姦殺人の犯人として逮捕さ
>れた。
>衆目を集める事件であったために、新聞は捜査の当初から詳細に報道しており、逮捕
>時には大見出しが紙面を飾った。また、池田が出っ歯という身体的特徴を持っていたこ
>とから彼を出歯亀と呼んで報道し、その語は彼を指す言葉としてここで定着したという。
>このセンセーショナルな事件は「出歯亀事件」として同時代人の心に焼き付き、森鴎外
>も「ヰタ・セクスアリス」の中で言及している。
〈略〉
>彼が覗きの常習犯であったという事実に対しては、どの史料も疑問を差し挟んではいな
>い。しかし窃視趣味と強姦殺人(あるいは致死)との間には大きな隔たりがあることも
>事実である。警察が複数名の中から容疑者を絞り込んだのは、池田の性向は単に女
>湯を隙間から覗くことでは飽きたらず、銭湯帰りの女性に悪戯をしようとしたことがあっ
>たことからという。
〈略〉
>「でばかめ」の「でば」が出っ歯(反歯)を意味するものではなく「出張り」すなわち「出
>しゃばり」を意味していたのだと、例えば高島俊男などは指摘している。
>同僚が語ったという「でばのかめきち」とは、その身体的特徴をあげつらうものではな
>く、何にでも首を突っ込みたがる彼の日常的な行動パターンを指して「出張(でば)」と
>呼んでいたものが、記者の誤解かあるいは「出っ歯の男が女湯をニタニタ覗いている
>イメージ」の鮮烈さのゆえにか大きく報道され、日本語の慣用表現として後代まで残る
>こととなってしまった可能性も実は低くはない。現在では国語辞典に至るまで、彼が生
>来出っ歯であったことを前提として書かれているが、その根拠は実のところ薄く弱い。
参考 URL:
- http://indoor-mama.cocolog-nifty.com/turedure/2008/03/post_acde.html
- http://d.hatena.ne.jp/higonosuke/20050307
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1215619596/481-
481 :無名草子さん:2008/07/16(水) 08:11:15
『猟奇の社会史』P12
人類テーゼ実現に為の“清涼剤”という高邁な役割を持った「猟奇殺人記録」は
あの有名な「出歯亀事件」に言及する。
>植木屋を職業とするその犯人、名前は池田亀太郎といい、普段から風呂上りの女性が好きで、
>風呂屋帰りの女性の後を追い回しては警察に目をつけられていた痴漢の常習犯であった。
>植木屋仲間では、彼は前歯が出ていたために、「出歯亀」とアダ名されていた……。
「出歯亀」といったら「窃視症や窃視趣(覗き)」の代名詞。唐沢は後の文章でも、一切そのことには触れず、
新説を披露するのかと思いきや、なんと「知らなかった」ようだ。「出歯亀」のなんたるかも知らずに「猟奇殺人」を
語るというのも凄い。この事件に関しては、冤罪説もあるし、唐沢がくどくど書いている「被害者の女性」に関しても
「野口米次郎の元妻」という事実があるし、またそもそも「出歯」ではなく「出張(でしゃばりの意)」だろうという
高島俊夫の指摘があるのだが、一切スルー。
529 :無名草子さん:2008/07/17(木) 09:22:13
あいかわらず、専門のハズの猟奇でもアニメでも杜撰な仕事していますね。
531 :無名草子さん:2008/07/17(木) 09:30:45
>>529
出歯亀の話が本当なら(本当のようだが)、致命的だけどね。