2008/7/5 12:41
クロロホルム吸った女性が大暴れの方が緊迫感がありそうだけど その他の雑学本 パクリ探し編
『唐沢先生の雑学授業』 P.36
パクリ元と目されているのが、雑学メールマガジン「重箱の隅」 2003 年 7月 11 日号の
下記の文章。2005 年 9 月 25 日に初版発行の『唐沢先生の雑学授業』よりも先。
http://www.jubako.com/bn/index.php?1000
>[ 1000 ] 2003/07/11 「クロロホルムの誤解」
〈略〉
>CHCl(3)、トリクロロメタン。クロロホルムという名で有名なこの物質は常温
>では液体。2時間ドラマなどではハンカチにクロロホルムを染み込ませ、それ
>で口や鼻を覆ってあっという間に気絶させる、というシーンが多い。ところが、
>そんなにうまく行かないのが現実。
>
>毒劇物に指定されているクロロホルム、かつてはその麻酔作用から吸気麻酔と
>して使われることもあったが、肝臓や呼吸器障害を起こすことから現在はあま
>り使われていない。麻酔作用と言ってもドラマのように数秒で気絶するわけで
>はなく、成人男性でも10分以上かかるという。
>
>また、気絶だけでなく死に至ることもある危険なもの。気絶で済むとしても、
>その前に興奮期になり普段以上の力で抵抗され、そんなに簡単には行かない。
>さらに揮発性が非常に高いクロロホルムは、ハンカチに染み込ませてもすぐ蒸
>発してしまう。 直前に瓶からハンカチに…と行きたいところだが、蒸発した気
>体が犯人にも頭痛や眩暈をもたらすことは言うまでもない。
「ハンカチにクロロホルムを染み込ませ」が「クロロホルムをハンカチに染みこませて」、
「成人男性でも10分以上かかる」が「成人男性でもまず十分以上はかかる」、そして
「2時間ドラマ」が「二時間ドラマ」あたりが、ほぼそのままである。
他に同じ意味の文章が複数存在、「重箱の隅」にあって唐沢俊一の文章にない情報も
見あたらないというのは、唐沢俊一まとめ wiki 間違い5での検証 (Read More を参照)
の通り。
>また、表現は変えてあるが、ほぼ同じ意味の文章が複数見られる。
>ハンカチに染み込ませてもすぐ蒸発してしまう → ハンカチからどんどん揮発していって
>蒸発した気体が犯人にも頭痛や眩暈をもたらす → それを吸った犯人の方も頭がクラク
>ラしてくるし
ただまあ、ハンカチを顔に当てられた側が「普段以上に暴れたりする」ことを、なぜか
「もっと緊迫感がないのは」と表現する箇所に限っては、唐沢俊一オリジナルというか、
劣化コピーというか。
その他参考 URL:
- http://www.med.nihon-u.ac.jp/hospital/surugadai/masui/index.html
http://www13.atwiki.jp/tondemo/pages/69.html
『唐沢先生の雑学授業』P36 クロロホルムについて
実際の本文から唐沢の発言のみを抜粋。 上の文章は、雑学メールマガジン「重箱の隅」
からの盗用だと思われる。 「重箱の隅」2003年7月11日号には「クロロホルムの誤解」というタイトルで次のように書かれている。なお、『唐沢先生の雑学授業』は、 2005年9月25日 に初版が発行されている。
比較すると、 「成人男性でも10分以上かかるという」 は、ほぼそのままである。
「普段以上」 という同じ表現もある。
また、表現は変えてあるが、ほぼ同じ意味の文章が複数見られる。
ハンカチに染み込ませてもすぐ蒸発してしまう → ハンカチからどんどん揮発していって
蒸発した気体が犯人にも頭痛や眩暈をもたらす → それを吸った犯人の方も頭がクラクラしてくるし
加えて、唐沢の発言には「重箱の隅」で書かれている以外の情報が無い。 以上の点から、 クロだと判断する。
唐●例えばクロロホルムをハンカチに染みこませて相手の顔に当てて
眠らせるというシーンね……。
〈略〉
唐●〈略〉いや、しかしアレも実際にはあんなにすぐには相手は気を失
わない。成人男性でもまず十分以上はかかる。
お●そんなに! じゃ被害者が十二人いたら二時間ドラマそれだけで
終わっちゃいますよ!
唐●知るか、そんなこと……しかもクロロホルムは揮発性だから、その
間にハンカチからどんどん揮発していって、それを吸った犯人の方も頭が
クラクラしてくるし。
お●お互いフラフラになりながらじゃ、緊迫感ないですねえ。
唐●もっと緊迫感がないのは、クロロホルムによる麻酔は「興奮期」と
言って、普段以上に暴れたりする過程があるんだ。 このときはかよわい
女性でも大力を出すんで、犯人が逆に殴られたりする。
パクリ元と目されているのが、雑学メールマガジン「重箱の隅」 2003 年 7月 11 日号の
下記の文章。2005 年 9 月 25 日に初版発行の『唐沢先生の雑学授業』よりも先。
http://www.jubako.com/bn/index.php?1000
>[ 1000 ] 2003/07/11 「クロロホルムの誤解」
〈略〉
>CHCl(3)、トリクロロメタン。クロロホルムという名で有名なこの物質は常温
>では液体。2時間ドラマなどではハンカチにクロロホルムを染み込ませ、それ
>で口や鼻を覆ってあっという間に気絶させる、というシーンが多い。ところが、
>そんなにうまく行かないのが現実。
>
>毒劇物に指定されているクロロホルム、かつてはその麻酔作用から吸気麻酔と
>して使われることもあったが、肝臓や呼吸器障害を起こすことから現在はあま
>り使われていない。麻酔作用と言ってもドラマのように数秒で気絶するわけで
>はなく、成人男性でも10分以上かかるという。
>
>また、気絶だけでなく死に至ることもある危険なもの。気絶で済むとしても、
>その前に興奮期になり普段以上の力で抵抗され、そんなに簡単には行かない。
>さらに揮発性が非常に高いクロロホルムは、ハンカチに染み込ませてもすぐ蒸
>発してしまう。 直前に瓶からハンカチに…と行きたいところだが、蒸発した気
>体が犯人にも頭痛や眩暈をもたらすことは言うまでもない。
「ハンカチにクロロホルムを染み込ませ」が「クロロホルムをハンカチに染みこませて」、
「成人男性でも10分以上かかる」が「成人男性でもまず十分以上はかかる」、そして
「2時間ドラマ」が「二時間ドラマ」あたりが、ほぼそのままである。
他に同じ意味の文章が複数存在、「重箱の隅」にあって唐沢俊一の文章にない情報も
見あたらないというのは、唐沢俊一まとめ wiki 間違い5での検証 (Read More を参照)
の通り。
>また、表現は変えてあるが、ほぼ同じ意味の文章が複数見られる。
>ハンカチに染み込ませてもすぐ蒸発してしまう → ハンカチからどんどん揮発していって
>蒸発した気体が犯人にも頭痛や眩暈をもたらす → それを吸った犯人の方も頭がクラク
>ラしてくるし
ただまあ、ハンカチを顔に当てられた側が「普段以上に暴れたりする」ことを、なぜか
「もっと緊迫感がないのは」と表現する箇所に限っては、唐沢俊一オリジナルというか、
劣化コピーというか。
その他参考 URL:
- http://www.med.nihon-u.ac.jp/hospital/surugadai/masui/index.html
http://www13.atwiki.jp/tondemo/pages/69.html
『唐沢先生の雑学授業』P36 クロロホルムについて
(略)いや、しかしアレも実際にはあんなにすぐには相手は気を失わない。成人男性でもまず十分以上はかかる。
(中略)
(略)しかもクロロホルムは揮発性だから、その間にハンカチからどんどん揮発していって、それを吸った犯人の方も頭がクラクラしてくるし。
(中略)
もっと緊迫感がないのは、クロロホルムによる麻酔は「興奮期」と言って、普段以上に暴れたりする過程があるんだ。 このときはかよわい女性でも大力を出すんで、犯人が逆に殴られたりする。
実際の本文から唐沢の発言のみを抜粋。 上の文章は、雑学メールマガジン「重箱の隅」
からの盗用だと思われる。 「重箱の隅」2003年7月11日号には「クロロホルムの誤解」というタイトルで次のように書かれている。なお、『唐沢先生の雑学授業』は、 2005年9月25日 に初版が発行されている。
麻酔作用と言ってもドラマのように数秒で気絶するわけではなく、成人男性でも10分以上かかるという。 また、気絶だけでなく死に至ることもある危険なもの。気絶で済むとしても、 その前に興奮期になり普段以上の力で抵抗され、そんなに簡単には行かない。 さらに揮発性が非常に高いクロロホルムは、ハンカチに染み込ませてもすぐ蒸発してしまう。 直前に瓶からハンカチに…と行きたいところだが、蒸発した気体が犯人にも頭痛や眩暈をもたらすことは言うまでもない。
比較すると、 「成人男性でも10分以上かかるという」 は、ほぼそのままである。
「普段以上」 という同じ表現もある。
また、表現は変えてあるが、ほぼ同じ意味の文章が複数見られる。
ハンカチに染み込ませてもすぐ蒸発してしまう → ハンカチからどんどん揮発していって
蒸発した気体が犯人にも頭痛や眩暈をもたらす → それを吸った犯人の方も頭がクラクラしてくるし
加えて、唐沢の発言には「重箱の隅」で書かれている以外の情報が無い。 以上の点から、 クロだと判断する。
2008/7/6 11:03
投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/
http://tondemonai2.web.fc2.com/
2008/7/5 22:50
投稿者:金平糖
まず、ドラマのような手法でクロロホルムを使って人を気絶させるのは不可能です
10分以上鼻と口をふさぐだけでなく
途中で何度もクロロホルムを補充する必要があります
あと、元の文章でもおかしいんですが
「成人男性でも10分以上かかる」
老若男女すべての中でもっとも時間がかかると思われる成人男性に対して”でも”はないだろうと
この点を見ても唐沢がコレをパクッタ可能性は高いですね
クロロホルムを使って相手を気絶させるいい方法としては
タオルにたっぷりクロロホルムを染み込ませた上で
高温のものを押し付けるなどして一気に揮発させると
息を吸い込んだ際の酸素濃度が低いため反射的にさらに酸素を取り入れようと深く息を吸い
さらに低い酸素濃度の気体を吸い込むことで
酸欠で気絶します
問題はかなり大量のクロロホルムが必要なことと
相手の目の前で一気に揮発させる必要があることと
クロロホルムである必要がまったくないことですね
10分以上鼻と口をふさぐだけでなく
途中で何度もクロロホルムを補充する必要があります
あと、元の文章でもおかしいんですが
「成人男性でも10分以上かかる」
老若男女すべての中でもっとも時間がかかると思われる成人男性に対して”でも”はないだろうと
この点を見ても唐沢がコレをパクッタ可能性は高いですね
クロロホルムを使って相手を気絶させるいい方法としては
タオルにたっぷりクロロホルムを染み込ませた上で
高温のものを押し付けるなどして一気に揮発させると
息を吸い込んだ際の酸素濃度が低いため反射的にさらに酸素を取り入れようと深く息を吸い
さらに低い酸素濃度の気体を吸い込むことで
酸欠で気絶します
問題はかなり大量のクロロホルムが必要なことと
相手の目の前で一気に揮発させる必要があることと
クロロホルムである必要がまったくないことですね
>老若男女すべての中でもっとも時間がかかると思われる成人男性に
>対して”でも”はないだろう
ああ、スルーしてしまっていましたけど確かにちょっとアレですね。
>酸欠で気絶します
参考リンク先のお医者さんも、「なったとしたらそれは『酸欠』(=
窒息)」とかいってますしね。
http://www.med.nihon-u.ac.jp/hospital/surugadai/masui/
index.html
>吸入麻酔のところにあった「エーテル」や、あと「クロロホルム」
>なんかはTVドラマでも有名ですが、 現在の手術場では爆発するの
>で使ってません。それからTVの真似をしてハンカチに含ませても、
>あんなふうにはなりません。もしなったとしたらそれは「酸欠」
>(=窒息)です。現実には麻酔がかかる(手術期) 前に「興奮期」
>という状態を通過するので、大暴れをされて怪我をするのがオチで
>しょう。実際、興奮期にある場合、 10歳くらいの子でも一人では
>押さえられないくらい力が出てくるのです。
Yahoo 知恵袋では、5 分くらいあてがってないとダメとか、臭いがキ
ツくてこっそり忍びよるのに無理があるなどの意見にまじって、こう
いう意見も。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/
q1411200559
>酸欠危険作の資格を取った時に聞いた話ですが、二息吸うと倒れる
>そうです。
>非常に酸素濃度の低い気体を吸うと、それを体が察知して次の呼吸
>ではより多くの酸素を取り込もうとします。で、次の呼吸の時にも
>非常に酸素濃度の低い気体が入ってくると、急激な酸欠状態にな
>り、倒れるとのこと。
ハンカチに大量に含ませたら、肌に大ダメージじゃないかという話も
どこかに書いてありました。
若桜木虔さんも一言
http://www.mystery.or.jp/kaiho/0503/kuro.html