トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/5/30  2:28

甘茶は甘茶でよいだろうと思うのは甘ちゃんですか  『トンデモ一行知識の世界』間違い探し編

『トンデモ一行知識の世界』 P.66 欄外
「甘茶でかっぽれ」はイタリア語の「アンマチャ・デ・カプリオーレ」
(酒を飲んで踊ろう)からきていると言われる。

初版では「ヘーベーエリュケ」だったのが、以降の版や文庫本では「アンマチャ・デ・
カプリオーレ
」。イタリア語の「酒を飲んで踊ろう」も忙しいことである。

「ヘーベーエリュケ」の方は、と学会でトンデモさん扱いの木村鷹太郎の説を、さらに
トンデモっぽく変形したもの――というのは「トンデモさんをも超えたトンデモ」の方で。

「かっぽれ」の語源には諸説あって、定説の「おかぼれ (かっ惚れた)」説をはじめ、
韓国語の「カッポレ (帰りなさい)」説、新渡戸稲造の提唱する古代ギリシア語の
「カルポーレ (収穫)」説、「かっ掘れ」とする労働歌説がある [1]。

で、語源以前に、そもそもイタリア語で「酒を飲んで踊ろう」は本当に「アンマチャ・
デ・カプリオーレ
」というのかと疑問に思って調べたけど、英語の wine に相当するの
がイタリア語で vine だし、dance は ballare か danzare。

ただし、イタリア語の capriola (とんぼ返り、跳躍) に相当する古フランス語 capriole
が、バレエの跳躍 Cabriole の語源とされていたり、昔のイギリスではダンスの跳躍
を意味していたり、まったく踊りとは無関係でもないかも。

そして、「『酒を飲んで踊ろう』をイタリア語では『アンマチャ・デ・カブリオーレ(うろ
覚えです)』 という
」「『甘茶でかっぽれ』に似ている」と日記に書いている人もいた。
1999 年 4 月の日記 [3] であり、こちらがネタ元の可能性もあるか。

まあ、江戸時代にはやった「甘茶でかっぽれ」が、どうしてイタリア語でなければ
いけないのか、「かっぽれ」だけでなく「甘茶で」の部分まで外国語にしなくてよいの
ではないか (韓国語説もあるが) と考えると、古代ギリシア語の「カルポーレ (収穫)」
説以上の珍説であるし、真面目に取り合わない方がよさそうではある。

[1] - http://tagaya.jp/kappore_toha.html
>いろいろな説がありますが、定説は
>「おかぼれ」-あなたに命がけで惚れました、という意味。  天保年間(1830-
>43)に流行った鳥羽節のはやし言葉「わたしゃ おまえにかっ惚れた」から出た
>名称。(平凡社・世界大百科事典 より)

>その他の珍説?をご紹介します
>○韓国語説
>「かっぽれ」の歌詞を照らし、紀伊国屋文左衛門(みかんで儲けた人)となんらか
>のつながりがあるというのです。「カッポレ(;帰りなさい)、カッポレ(帰りなさい)、
>アマチャデ(アマ;女、;ふさがっている=もう女はいないよ)、カッポレ(帰りなさ
>い)」という韓国慶尚道方言会話体だと、言うのが韓国人 李寧煕(イヨンヒ)著 
>「フシギな日本語」の説。
>○古代ギリシア語説
> “かっぽれ”の語源はギリシア語のカルポーレ(収穫)であり、かっぽれ踊りは
>収穫祭の踊りであった、と主張するのは新渡戸稲造〈!〉
>○「かっ掘れ」-労働歌説
>  江戸初期に江戸城周辺のお堀をつくる工事の際に、集められた人足が「かっ
>掘れ、かっ掘れ」といって景気づけのため はやしたとのこと、休憩には甘茶が
>振舞われたであろう、と司馬遼太郎が 随筆で書いています。
>  参考図書「ぴん助浮世草子」(草風社)「かっぽれに惚れた」(朝日ソノラマ社)


[2] - http://d.hatena.ne.jp/dadako/20060408
>さて、イタリア語のカプリオラcapriolaに相当する古フランス語caprioleが子音交替
>を起こして変形し、cabrioleという言葉が生まれました。これが今回取り上げるカブ
>リオールCabrioleの起源です。ついでに言っておきますと、古フランス語の
>caprioleは、16世紀のイギリスでは馬術やダンスの跳躍を意味していました。


[3] - http://air.niu.ne.jp/diary/diary9904.html
>「酒を飲んで踊ろう」をイタリア語では「アンマチャ・デ・カブリオーレ(うろ覚え
>です)」 というが、なんとなく「甘茶でかっぽれ」に似ている





http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1203820731/

654 :無名草子さん:2008/02/28(木) 14:19:23
http://homepage3.nifty.com/ksmansaku/site5_books/dokusho_2003b.html

>今日,出張の際に移動の車中で唐沢俊一の『トンデモ一行知識の世界』を読んでいたら
>p.66 の欄外に,それこそ一行知識として次のようなことが書かれていた.

>《「甘茶でかっぽれ」はイタリア語の「アンマチャ・デ・カプリオーレ」(酒を飲んで
>踊ろう)からきていると言われる》

>そうだったのか.これが正しいという根拠は示されていないのであるが「おお,
>そうだったのか」と納得した.

655 :654:2008/02/28(木) 14:27:42
どちらが本当なのかな?

http://homepage1.nifty.com/kappore/pages/fm-what.htm
>「かっぽれ」を作るきっかけとなりましたのは、天保の改革に際し、
>天保13年(1842)11月、願人坊主の住吉踊が禁止されたことに
>あると思われます。願人坊主の住吉踊については、弘化4年(1847)
>7月にも取締(『市中取締類集』)があり、この時は、願人坊主ではなく
>乞胸が、住吉踊ではなく豊年踊を踊ったものと弁明しています。
>このような状況のもとで、住吉踊以外の踊りが必要とされ、天保年間
>(1830~1844)に流行った志摩の国の鳥羽節の囃子言葉を、
>囃子言葉にした「かっぽれ」ができたものと思われます。

656 :654:2008/02/28(木) 14:43:21
↓ここでか「定説」が紹介され、
 その他、珍説として「韓国語説」「古代ギリシア語説」「労働歌説」等...

http://tagaya.jp/kappore_toha.html
>「おかぼれ」-あなたに命がけで惚れました、という意味。
>天保年間(1830-43)に流行った鳥羽節のはやし言葉
>「わたしゃ おまえにかっ惚れた」から出た名称。
>(平凡社・世界大百科事典 より)

657 :656:2008/02/28(木) 14:46:11
ごめん。

× ここでか
○ ここでは

658 :無名草子さん:2008/02/28(木) 14:48:09
かっぽれの語源は>>655では特定しているけど、言語学的には決定打が無いみたいですね。
でもって「アンマチャ・デ・カプリオーレ」で検索したらこんなページがあった
お馴染み「知泉」の掲示板の「しりとり雑学」w

>8 :キャベツ人形 : 2007/06/19(火) 21:26:22 ID:cEdJeBXk
>→イタリア語
>江戸時代末期から明治時代にかけて流行った踊りで
>「かっぽれ かっぽれ 甘茶でかっぽれ♪」という囃子言葉がある。
>かっぽれが何を意味するのかが今でも不明だが
>イタリア語で「酒を飲んで踊ろう」と言う意味の
>『アンマチャ・デ・カプリオーレ』が語源という説がある。

>9 :らぶらじちゃん : 2007/06/20(水) 07:43:41 ID:CV24mDZk
>→かっぽれ
>「かっぽれ」の意味は現時点でも不明だが
>「ギリシア語で収穫を意味するカルポーレ」という説もある。
>つまりかっぽれという踊りは収穫祭の踊りだという説。
>ちなみにこの説を言い出したのが旧5千円の人・新渡戸稲造。

これみたいに「という説がある」だったらいいんだけど、
唐沢は断定が多いんだよなぁ、他の説は無視して。
上記の「9 :らぶらじちゃん」って、おそらく知泉氏だと思うが
(氏がレギュラー出演しているラジオ番組が『らぶらじ』なので)
これなんか、こんな説もある、と誰が発言した説なのかというのも列記してある。
雑学なんかで曖昧な物を扱う場合は、こんな感じに複数の説があって
誰がそれを唱えたか分かる物まで表記するのが正しい雑学者だろ?
唐沢は1つ聞いただけで「それ面白い!」とそれを真っ正面に信じて
そのまんま載せてしまう(←いいのかそんなに素直で)


659 :654:2008/02/28(木) 15:02:21
>>658
詳細ありがとう。

660 :無名草子さん:2008/02/28(木) 15:08:14
かっ惚れたよ、かっ惚れたよ、というかけ声は確かだったようですよ。
岡惚れなどという言葉も当時は生きていたし。

語源なんて特定はできないでしょうが、でも唐沢の断定はバカ(断定)。

http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1204420325/

42 :無名草子さん:2008/03/02(日) 15:43:32
ところで、前スレで話題になっていた「甘茶でかっぽれ」。
どのイタリア語で「アンマチャ・デ・カプリオーレ」が「酒を飲んで 踊ろう」なんだよっ!と
腹が立ってきたんだけど。
英語の wine に相当するのがイタリア語で vine だし、dance は ballare か danzare あたり。
イタリア語の、ama、am、capri、cap、cup で始まる単語で捜しても全部スカ。
一番近い?のが、リキュールのアマレット amaretto くらいで、後はカスりもしなかった。


654 :無名草子さん:2008/02/28(木) 14:19:23
http://homepage3.nifty.com/ksmansaku/site5_books/dokusho_2003b.html

>今日,出張の際に移動の車中で唐沢俊一の『トンデモ一行知識の世界』を読んでいたら
>p.66 の欄外に,それこそ一行知識として次のようなことが書かれていた.

>《「甘茶でかっぽれ」はイタリア語の「アンマチャ・デ・カプリオーレ」(酒を飲んで
>踊ろう)からきていると言われる》

44 :42:2008/03/02(日) 16:00:37
ごめんなさいの自己フォロー。『バレエテクニックのすべて』赤尾雄人 新書館 からの孫引用。
-------
http://d.hatena.ne.jp/dadako/20060408
 第15講で、アントルシャの起源とされるイタリア語のカプリオラ・イントレッチアータ
について、カプリオラとは取りあえず「とんぼ返り、跳躍」の意味であると言いました。
もともとカプリオラ capriolaはラテン語のcaper「(雄)山羊」から派生した言葉で、
文字どおり「山羊の跳躍」を表しています。こうした表現が生まれるには、古代ギリシア
におけるサテュロス劇(サテュロスは酒神ディオニュソスの従者で、下半身が山羊の
形をした猥雑な半獣神)の影響があったと考えられます。
 さて、イタリア語のカプリオラcapriolaに相当する古フランス語caprioleが子音交替
を起こして変形し、cabrioleという言葉が生まれました。これが今回取り上げるカブリ
オールCabrioleの起源です。ついでに言っておきますと、古フランス語のcaprioleは、
16世紀のイギリスでは馬術やダンスの跳躍を意味していました。今日英語には
caprioleとcabrioleという2つの単語がありますが、前者は馬術の跳躍、後者はバレ
エの跳躍とうぃうふうに使い分けられています。ちなみに英語にはラテン語のcaper
そのままの形で「跳ね回る」という意味の動詞もあります。さらにこれはもう蛇足に
なりますが、フランス語のcabrioleから派生したcabriolet「二輪馬車」が、19世紀初
めに英語に入って「辻馬車、タクシー」を意味するcabになりました(イエロー・キャブ
などというときのあれです)。
 ここに挙げた言葉が、いずれも山羊(=サテュロス)とか馬とかいった威勢のよい
動物に関連していることに注意しておきましょう。(pp104-105)

79 :無名草子さん:2008/03/02(日) 19:12:32
>>44続き
何だかこれが、唐沢のガセビアのコピペ元で、このサイトの人は「似ている」とだけ言ってたのを
唐沢が勝手に語源の説に仕立て上げた、というオチのような気がしてきた。
そもそも、新渡戸稲造の珍説(ギリシャ語説)含めて、皆「かっぽれ」は問題にしていても、
「甘茶で」は普通に「甘茶」(アジサイの仲間だそうだ)と解釈しているじゃん。

だいたい何が悲しくて、幕末の囃子をイタリア語にしなきゃいけないのかと思うし、
この↓1999年付けの日記以外はどれも、唐沢のトリビアのコピペみたいだし。

http://air.niu.ne.jp/diary/diary9904.html
>「酒を飲んで踊ろう」をイタリア語では「アンマチャ・デ・カブリオーレ(うろ覚えです)」
>というが、なんとなく「甘茶でかっぽれ」に似ている



   
 
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