2008/5/26 2:51
久生十蘭の小説だけでチベットを語る? 『トンデモ一行知識の世界』間違い探し編
『トンデモ一行知識の世界』 P.148
恐ろしいことに、チベットの拷問についての記述は全部、「久生十蘭の小説に、その
処刑・拷問シーンが描かれているが、それによると」――なのである。上記に引用した、
小説の内容紹介の部分が済むと、次はヨーロッパの宗教裁判の方に話題が移る。
なぜ、雑学本の中で、小説の内容を史実として紹介されなければいけないのか。
しかも、『トンデモ一行知識の世界』 の方には、久生十蘭の何という小説かというのは、
いっさい書かれてない。最近の「社会派くん」のネット連載によると、どうやらこれは
『新西遊記』のことらしいのだが。
http://www.shakaihakun.com/vol075/04.html
ここでも、史実と小説をいっしょくたにしている……。
久生十蘭は (唐沢俊一とは異なり本当の意味での) 博覧強記の作家で知られている。
『新西遊記』を書くにあたっては、河口慧海『西蔵旅行記』や平凡社版「大百科事典」他
を典拠にしているという。
しかし、チベットでの拷問について久生十蘭が充分に調査し知識が正確であろうことと、
小説内の記述がすべて史実に沿ったものであることとは、当然ながら同じではない。
上記のような小説の引用の仕方をしたり、昔のチベットについて知りたかったら小説を
読めといったりするならば、その小説の典拠となる文書を示し、その内容と小説の記述
が一致しているのを自分で確認のうえ、読者にその旨説明してからにするべきだろう。
河口慧海『西蔵旅行記』や平凡社版「大百科事典」の名前さえ出さず、『トンデモ一行
知識の世界』の方では『新西遊記』の書名も出さない唐沢俊一には、無理な要求に
過ぎるかもしれないが。
http://blog.livedoor.jp/hisaojuran/archives/50300979.html
>3、新西遊記について 河口慧海「西蔵旅行記」が典拠で、ほかに戦前の平凡社版
>「大百科事典」が大いに用いられている。これも後者は重要な指摘。その他の典拠に
>ついても詳細である。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1211202322/83-
83 :無名草子さん:2008/05/21(水) 00:57:39
>>57
ttp://www.shakaihakun.com/vol075/04.html
>さらに昔だと、久生十蘭の『新西遊記』って小説に、
>門外不出の秘教であるチベット仏典を国外に持ち出そうとした者たちの拷問・処刑法が微に入り細を穿って書いてあるから読んでみるといい。
半可通乙。
「新西遊記」のモトネタは、河口慧海「西蔵旅行記」。そこでチベットの拷問について紹介されている。
ttp://blog.livedoor.jp/hisaojuran/archives/50300979.html
ttp://kindai.ndl.go.jp/BIToc.php
そもそも、「事実を知りたければ小説を読め」と紹介しているのがどうかしている。
「書物に書かれているのはすべて真実」と信じている人間でないと言えない言葉だ。
ああ、だから、雑誌の一行知識も全部信じちゃったのかなw
>もちろん、だからといって中国の弾圧をよしとするわけじゃない。
>ただ、そう主張している連中が本当に正義感から中国を批難しているのなら、あまりに単純だよ。
>中国を叩くべきなのは、一にかかって、あの国の国民の生活水準を上げちゃ日本が困るから、なんだな。
予防線を張ってるあたりに小心さが見えるね。
唐沢の理屈なら四川大地震を救援するのもいけないんだろうな。
マキャベリストを気取っているつもりなんだろうが、ただの冷血漢でしかない。
88 :無名草子さん:2008/05/21(水) 01:37:32
>>83
>ttp://www.shakaihakun.com/vol075/04.html
>>さらに昔だと、久生十蘭の『新西遊記』って小説に、
>>門外不出の秘教であるチベット仏典を国外に持ち出そうとした者たちの拷問・処刑法が微に入り細を穿って書いてあるから読んでみるといい。
はあ。『トンデモ一行知識の世界』の P.148 に書いていた「久生十蘭の小説」って、これのこと?
------
歴史上、もっとも拷問方法を発達させた国はチベットだったと言われている。この国じゃラマ
教(チベット仏教)という宗教を持ち、かつてはこの教えを国の外に出すことを禁止していた。
その法律の違反者には、想像を絶するような厳罰が課せられた。
その罪は、犯した本人ばかりでなく、家族全員がつぐなわされる。久生十蘭の小説に、その
処刑・拷問シーンが描かれているが、それによると、まず、親子、または兄弟同士が向かい合
って座らせられ、髪を刈られて坊主あたまにされる。次に、ふたりに小さいペンチのようなも
のが手渡され、それで、お互いに、お互いの歯を、一本残らず抜き取るように命令される。
最初は涙を流して、なかなかできずにいる親子や兄弟も、一本抜き、二本抜いているうちに
興奮し、最後には仇同士のように、口を血だらけにして相手の歯を抜こうとして懸命になる、
という。しかし、これで歯を全部抜いてしまっても、拷問はまだ終わったわけではない。
次に、木槌が手渡される。そしてその木槌で、さっき抜いた歯を、一本々々、今度はお互い
の頭へ打ち込むように強制される。そう、さっき頭の毛を刈ったのは、この拷問をしやすくす
るための心憎い準備なのであった。
石造りの壮麗なラマ教の寺院、ポタラ宮殿は、かつてはこのような罪人たちの血と絶叫が内
部にあふれていたわけである。
-------
雑学として、小説の内容をえんえんと紹介し、最後には史実そのものであるかのようにシメ。
89 :無名草子さん:2008/05/21(水) 01:43:59
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1077673823/
92 :吾輩は名無しである:04/05/16 17:39
「新西遊記」、前半部が十蘭の特徴とも言える、博覧強記的な側面が強く出てしまっていて、
最初は「失敗作かなぁ?」なんて思っていたが、後半部は素晴らしかった。
あの後半部を活かすには、それこそ前半部のような側面を必要としたんだね。
93 :吾輩は名無しである:04/05/18 11:29
>>92
チベットラマ僧の拷問の話だっけ?
罪人とその身内を丸坊主にして対座させて、ヤットコで互いに歯を抜かせ合う。
全部抜き終わったら木槌を渡して、先ほど抜いた歯を坊主頭に打たせ合うっていうやつ。
あれって実話なのかな?拷問史とか調べたことあったけど、見つからんかった。。。
114 :無名草子さん:2008/05/21(水) 09:21:54
↓河口慧海『西蔵旅行記』の拷問の描写については、ここの>>53-56に引用されている。
「なんでチベットは独立できないの?」
http://www.23ch.info/test/read.cgi/kokusai/1073323219/
115 :114:2008/05/21(水) 09:26:39
正確には、『西蔵旅行記』の引用が>>53-56
内、拷問に関する描写の引用は>>55-56
145 :無名草子さん:2008/05/21(水) 12:48:18
>>83
>そもそも、「事実を知りたければ小説を読め」と紹介しているのがどうかしている。
それをやってもいいけど、やるんだったら、この小説の作者はこれこれの本を参考にしているらしく、
拷問のシーンはそれらに書かれていることに忠実であるからとか、そこまで調査し把握した上で
やんないといけないんじゃないかと。唐沢俊一には難し過ぎる要求かもしれないが。
159 :無名草子さん:2008/05/21(水) 17:43:23
ttp://www.shakaihakun.com/vol076/01.html
>ホントにチベットを助けてやりたいと思うのなら、十年や二十年かけても、具体的な救援活動を続けるべきだと思うけど、
>どうでオリンピックが終わったらチベットのことなんかケロリと忘れてるに決まってる。
この言い草って、インチキな運動家と同じだな。「声をあげるだけでなく、具体的な行動に移らなければダメだ!」
とか言って、どんどん泥沼にひきずりこんでいくやりくち。唐沢センセ、あなた運動をやらなくてよかったよ。
正義感のある若者を運動にひきずりこむことに比べれば、好奇心旺盛な若者をガセビアの沼にひきずりこむことは、
まだしもマシなような気がするが、でもやっぱり罪は重いな。
ttp://www.shakaihakun.com/vol076/03.html
>この件で騒いでいる連中も瀬尾と同じ、感情でしかモノを言っていないってことだよな。
なんで感情でモノを言ってはいけないんだろう。感情を根拠に論理的に筋道を立てて物事を語ればいいじゃないか。
批判されるべきは支離滅裂なモノの言い方だ。ちょうどいつもの唐沢センセのような。
まあ、唐沢センセが光市の事件について何を言おうと「死ねばいいのに」としか思えないんだけどね。
ttp://chugoku.machi.to/bbs/read.pl?BBS=cyugoku&KEY=1180465366
唐沢:(略)「こんな金で娘は帰って来ない」とか言ってね、泣きでオトそうとする。その手ので、いちばんヤだったのは、奥さんと子供殺されてヒステリー起こしてたあの人。
村崎:光市の本村さんね。あれ最高だよね(笑)。
唐沢:マスコミからコメント求められると「よくぞ聞いてくれました」みたいに嬉々としてしゃべってたからね。
村崎:いやあ、あれはマスコミ側にしたら最もありがたいコメンテーターじゃないの?
理想的な「被害者の夫」を演じてくれてるっていうか。またあの人、芸が細かくてさ、話してる途中でいきなり泣き崩れて
「わ、私は、妻も子供も守れなくて、男として情けなくて…」とかやるから、報道陣までもらい泣きしてんの。
唐沢:あれを縁起過剰と思わない人間の方がヤバイと思うんだけどなあ。
192 :無名草子さん:2008/05/22(木) 08:19:28
http://www.shakaihakun.com/vol075/04.html
>ダライ・ラマの宗教独裁時代がどれほどのものかは、チベット行って、あの貧乏な国でポタラ宮を
>はじめとする宗教施設の壮大なことを見れば一目瞭然だと思うね。さらに昔だと、久生十蘭の
>『新西遊記』って小説に、門外不出の秘教であるチベット仏典を国外に持ち出そうとした者たちの
>拷問・処刑法が微に入り細を穿って書いてあるから読んでみるといい。このオレがこれまで読んだり
>聞いたりした中で一番の残酷さだと言えば度合いがわかるだろうと思うが(笑)。
『トンデモ一行知識の世界』で唐沢が紹介している久生十蘭の小説の内容は >>88 の通り。
で、「このオレがこれまで読んだり聞いたりした中で一番の残酷さ」と言っている割には、
『トンデモ一行知識の世界』では、チベットでの拷問の内容は単なる前振り。
この章の表題からして「男の残虐ナンバーワンはスペインの初代宗教裁判長トルケマダである」で、
えんえんと異端審問での拷問について語っているわけだが。
197 :無名草子さん:2008/05/22(木) 10:12:58
>>114-115
これを見ても >>88 のようなことは書いていないような気が。
202 :無名草子さん:2008/05/22(木) 11:18:53
>>197
拷問に関する箇所が全部引用されてるわけじゃないかもしれんし、原著を確認してみないことには...
「久生十蘭オフィシャルサイト準備委員会:久生十蘭の仕事部屋から(17)」
http://blog.livedoor.jp/hisaojuran/archives/50300979.html
>3、新西遊記について
>河口慧海「西蔵旅行記」が典拠で、ほかに戦前の平凡社版「大百科事典」が
>大いに用いられている。これも後者は重要な指摘。その他の典拠についても
>詳細である。
歴史上、もっとも拷問方法を発達させた国はチベットだったと言われている。
この国はラマ教(チベット仏教)という宗教を持ち、かつてはこの教えを国の
外に出すことを禁止していた。その法律の違反者には、想像を絶するような
厳罰が課せられた。
その罪は、犯した本人ばかりでなく、家族全員がつぐなわされる。久生十蘭
の小説に、その処刑・拷問シーンが描かれているが、それによると、まず、
親子、または兄弟同士が向かい合って座らせられ、髪を刈られて坊主あたま
にされる。次に、ふたりに小さいペンチのようなものが手渡され、それで、
お互いに、お互いの歯を、一本残らず抜き取るように命令される。
最初は涙を流して、なかなかできずにいる親子や兄弟も、一本抜き、二本
抜いているうちに興奮し、最後には仇同士のように、口を血だらけにして相手
の歯を抜こうとして懸命になる、という。しかし、これで歯を全部抜いてしまっ
ても、拷問はまだ終わったわけではない。
次に、木槌が手渡される。そしてその木槌で、さっき抜いた歯を、一本々々、
今度はお互いの頭へ打ち込むように強制される。そう、さっき頭の毛を刈った
のは、この拷問をしやすくするための心憎い準備なのであった。
石造りの壮麗なラマ教の寺院、ポタラ宮殿は、かつてはこのような罪人たち
の血と絶叫が内部にあふれていたわけである。
恐ろしいことに、チベットの拷問についての記述は全部、「久生十蘭の小説に、その
処刑・拷問シーンが描かれているが、それによると」――なのである。上記に引用した、
小説の内容紹介の部分が済むと、次はヨーロッパの宗教裁判の方に話題が移る。
なぜ、雑学本の中で、小説の内容を史実として紹介されなければいけないのか。
しかも、『トンデモ一行知識の世界』 の方には、久生十蘭の何という小説かというのは、
いっさい書かれてない。最近の「社会派くん」のネット連載によると、どうやらこれは
『新西遊記』のことらしいのだが。
http://www.shakaihakun.com/vol075/04.html
唐沢 〈略〉 ダライ・ラマの宗教独裁時代がどれほどのものかは、チベット
行って、あの貧乏な国でポタラ宮をはじめとする宗教施設の壮大なことを
見れば一目瞭然だと思うね。さらに昔だと、久生十蘭の『新西遊記』って
小説に、門外不出の秘教であるチベット仏典を国外に持ち出そうとした者
たちの拷問・処刑法が微に入り細を穿って書いてあるから読んでみるといい。
このオレがこれまで読んだり聞いたりした中で一番の残酷さだと言えば
度合いがわかるだろうと思うが(笑)。
ここでも、史実と小説をいっしょくたにしている……。
久生十蘭は (唐沢俊一とは異なり本当の意味での) 博覧強記の作家で知られている。
『新西遊記』を書くにあたっては、河口慧海『西蔵旅行記』や平凡社版「大百科事典」他
を典拠にしているという。
しかし、チベットでの拷問について久生十蘭が充分に調査し知識が正確であろうことと、
小説内の記述がすべて史実に沿ったものであることとは、当然ながら同じではない。
上記のような小説の引用の仕方をしたり、昔のチベットについて知りたかったら小説を
読めといったりするならば、その小説の典拠となる文書を示し、その内容と小説の記述
が一致しているのを自分で確認のうえ、読者にその旨説明してからにするべきだろう。
河口慧海『西蔵旅行記』や平凡社版「大百科事典」の名前さえ出さず、『トンデモ一行
知識の世界』の方では『新西遊記』の書名も出さない唐沢俊一には、無理な要求に
過ぎるかもしれないが。
http://blog.livedoor.jp/hisaojuran/archives/50300979.html
>3、新西遊記について 河口慧海「西蔵旅行記」が典拠で、ほかに戦前の平凡社版
>「大百科事典」が大いに用いられている。これも後者は重要な指摘。その他の典拠に
>ついても詳細である。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1211202322/83-
83 :無名草子さん:2008/05/21(水) 00:57:39
>>57
ttp://www.shakaihakun.com/vol075/04.html
>さらに昔だと、久生十蘭の『新西遊記』って小説に、
>門外不出の秘教であるチベット仏典を国外に持ち出そうとした者たちの拷問・処刑法が微に入り細を穿って書いてあるから読んでみるといい。
半可通乙。
「新西遊記」のモトネタは、河口慧海「西蔵旅行記」。そこでチベットの拷問について紹介されている。
ttp://blog.livedoor.jp/hisaojuran/archives/50300979.html
ttp://kindai.ndl.go.jp/BIToc.php
そもそも、「事実を知りたければ小説を読め」と紹介しているのがどうかしている。
「書物に書かれているのはすべて真実」と信じている人間でないと言えない言葉だ。
ああ、だから、雑誌の一行知識も全部信じちゃったのかなw
>もちろん、だからといって中国の弾圧をよしとするわけじゃない。
>ただ、そう主張している連中が本当に正義感から中国を批難しているのなら、あまりに単純だよ。
>中国を叩くべきなのは、一にかかって、あの国の国民の生活水準を上げちゃ日本が困るから、なんだな。
予防線を張ってるあたりに小心さが見えるね。
唐沢の理屈なら四川大地震を救援するのもいけないんだろうな。
マキャベリストを気取っているつもりなんだろうが、ただの冷血漢でしかない。
88 :無名草子さん:2008/05/21(水) 01:37:32
>>83
>ttp://www.shakaihakun.com/vol075/04.html
>>さらに昔だと、久生十蘭の『新西遊記』って小説に、
>>門外不出の秘教であるチベット仏典を国外に持ち出そうとした者たちの拷問・処刑法が微に入り細を穿って書いてあるから読んでみるといい。
はあ。『トンデモ一行知識の世界』の P.148 に書いていた「久生十蘭の小説」って、これのこと?
------
歴史上、もっとも拷問方法を発達させた国はチベットだったと言われている。この国じゃラマ
教(チベット仏教)という宗教を持ち、かつてはこの教えを国の外に出すことを禁止していた。
その法律の違反者には、想像を絶するような厳罰が課せられた。
その罪は、犯した本人ばかりでなく、家族全員がつぐなわされる。久生十蘭の小説に、その
処刑・拷問シーンが描かれているが、それによると、まず、親子、または兄弟同士が向かい合
って座らせられ、髪を刈られて坊主あたまにされる。次に、ふたりに小さいペンチのようなも
のが手渡され、それで、お互いに、お互いの歯を、一本残らず抜き取るように命令される。
最初は涙を流して、なかなかできずにいる親子や兄弟も、一本抜き、二本抜いているうちに
興奮し、最後には仇同士のように、口を血だらけにして相手の歯を抜こうとして懸命になる、
という。しかし、これで歯を全部抜いてしまっても、拷問はまだ終わったわけではない。
次に、木槌が手渡される。そしてその木槌で、さっき抜いた歯を、一本々々、今度はお互い
の頭へ打ち込むように強制される。そう、さっき頭の毛を刈ったのは、この拷問をしやすくす
るための心憎い準備なのであった。
石造りの壮麗なラマ教の寺院、ポタラ宮殿は、かつてはこのような罪人たちの血と絶叫が内
部にあふれていたわけである。
-------
雑学として、小説の内容をえんえんと紹介し、最後には史実そのものであるかのようにシメ。
89 :無名草子さん:2008/05/21(水) 01:43:59
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1077673823/
92 :吾輩は名無しである:04/05/16 17:39
「新西遊記」、前半部が十蘭の特徴とも言える、博覧強記的な側面が強く出てしまっていて、
最初は「失敗作かなぁ?」なんて思っていたが、後半部は素晴らしかった。
あの後半部を活かすには、それこそ前半部のような側面を必要としたんだね。
93 :吾輩は名無しである:04/05/18 11:29
>>92
チベットラマ僧の拷問の話だっけ?
罪人とその身内を丸坊主にして対座させて、ヤットコで互いに歯を抜かせ合う。
全部抜き終わったら木槌を渡して、先ほど抜いた歯を坊主頭に打たせ合うっていうやつ。
あれって実話なのかな?拷問史とか調べたことあったけど、見つからんかった。。。
114 :無名草子さん:2008/05/21(水) 09:21:54
↓河口慧海『西蔵旅行記』の拷問の描写については、ここの>>53-56に引用されている。
「なんでチベットは独立できないの?」
http://www.23ch.info/test/read.cgi/kokusai/1073323219/
115 :114:2008/05/21(水) 09:26:39
正確には、『西蔵旅行記』の引用が>>53-56
内、拷問に関する描写の引用は>>55-56
145 :無名草子さん:2008/05/21(水) 12:48:18
>>83
>そもそも、「事実を知りたければ小説を読め」と紹介しているのがどうかしている。
それをやってもいいけど、やるんだったら、この小説の作者はこれこれの本を参考にしているらしく、
拷問のシーンはそれらに書かれていることに忠実であるからとか、そこまで調査し把握した上で
やんないといけないんじゃないかと。唐沢俊一には難し過ぎる要求かもしれないが。
159 :無名草子さん:2008/05/21(水) 17:43:23
ttp://www.shakaihakun.com/vol076/01.html
>ホントにチベットを助けてやりたいと思うのなら、十年や二十年かけても、具体的な救援活動を続けるべきだと思うけど、
>どうでオリンピックが終わったらチベットのことなんかケロリと忘れてるに決まってる。
この言い草って、インチキな運動家と同じだな。「声をあげるだけでなく、具体的な行動に移らなければダメだ!」
とか言って、どんどん泥沼にひきずりこんでいくやりくち。唐沢センセ、あなた運動をやらなくてよかったよ。
正義感のある若者を運動にひきずりこむことに比べれば、好奇心旺盛な若者をガセビアの沼にひきずりこむことは、
まだしもマシなような気がするが、でもやっぱり罪は重いな。
ttp://www.shakaihakun.com/vol076/03.html
>この件で騒いでいる連中も瀬尾と同じ、感情でしかモノを言っていないってことだよな。
なんで感情でモノを言ってはいけないんだろう。感情を根拠に論理的に筋道を立てて物事を語ればいいじゃないか。
批判されるべきは支離滅裂なモノの言い方だ。ちょうどいつもの唐沢センセのような。
まあ、唐沢センセが光市の事件について何を言おうと「死ねばいいのに」としか思えないんだけどね。
ttp://chugoku.machi.to/bbs/read.pl?BBS=cyugoku&KEY=1180465366
唐沢:(略)「こんな金で娘は帰って来ない」とか言ってね、泣きでオトそうとする。その手ので、いちばんヤだったのは、奥さんと子供殺されてヒステリー起こしてたあの人。
村崎:光市の本村さんね。あれ最高だよね(笑)。
唐沢:マスコミからコメント求められると「よくぞ聞いてくれました」みたいに嬉々としてしゃべってたからね。
村崎:いやあ、あれはマスコミ側にしたら最もありがたいコメンテーターじゃないの?
理想的な「被害者の夫」を演じてくれてるっていうか。またあの人、芸が細かくてさ、話してる途中でいきなり泣き崩れて
「わ、私は、妻も子供も守れなくて、男として情けなくて…」とかやるから、報道陣までもらい泣きしてんの。
唐沢:あれを縁起過剰と思わない人間の方がヤバイと思うんだけどなあ。
192 :無名草子さん:2008/05/22(木) 08:19:28
http://www.shakaihakun.com/vol075/04.html
>ダライ・ラマの宗教独裁時代がどれほどのものかは、チベット行って、あの貧乏な国でポタラ宮を
>はじめとする宗教施設の壮大なことを見れば一目瞭然だと思うね。さらに昔だと、久生十蘭の
>『新西遊記』って小説に、門外不出の秘教であるチベット仏典を国外に持ち出そうとした者たちの
>拷問・処刑法が微に入り細を穿って書いてあるから読んでみるといい。このオレがこれまで読んだり
>聞いたりした中で一番の残酷さだと言えば度合いがわかるだろうと思うが(笑)。
『トンデモ一行知識の世界』で唐沢が紹介している久生十蘭の小説の内容は >>88 の通り。
で、「このオレがこれまで読んだり聞いたりした中で一番の残酷さ」と言っている割には、
『トンデモ一行知識の世界』では、チベットでの拷問の内容は単なる前振り。
この章の表題からして「男の残虐ナンバーワンはスペインの初代宗教裁判長トルケマダである」で、
えんえんと異端審問での拷問について語っているわけだが。
197 :無名草子さん:2008/05/22(木) 10:12:58
>>114-115
これを見ても >>88 のようなことは書いていないような気が。
202 :無名草子さん:2008/05/22(木) 11:18:53
>>197
拷問に関する箇所が全部引用されてるわけじゃないかもしれんし、原著を確認してみないことには...
「久生十蘭オフィシャルサイト準備委員会:久生十蘭の仕事部屋から(17)」
http://blog.livedoor.jp/hisaojuran/archives/50300979.html
>3、新西遊記について
>河口慧海「西蔵旅行記」が典拠で、ほかに戦前の平凡社版「大百科事典」が
>大いに用いられている。これも後者は重要な指摘。その他の典拠についても
>詳細である。
2008/12/6 1:03
投稿者:トンデモない一行知識@レス遅延ぎみ
http://tondemonai2.web.fc2.com/
http://tondemonai2.web.fc2.com/
2008/12/4 11:59
投稿者:亜子十郎
http://blog.livedoor.jp/hisaojuran/
http://blog.livedoor.jp/hisaojuran/
久生十蘭には私もやられました。「顎十郎捕物帳」に「初鰹」の由来がまことしやかに「駿河湾で取ったものを八丁櫓の船で日本橋の河岸に持って行くのが…」とあり、真に受けそうになったのですが、一応地元の漁協関係者などに取材したら、「そんな話は初耳だ」と驚かれました。「嘘吐き十蘭」と言われることだけのことはあります。でも、説得力があるんあだなぁ…。
2008/5/27 8:53
投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/
http://tondemonai2.web.fc2.com/
どうもです。(_ _) 考えてみれば、書名が書かれていなかったという
ことは、参考文献として挙げられてもいなかったということで、どこ
かの時点で、著作権的にまずいんじゃないかというツッコミが入った
のかもしれないですね。想像でしかないですが。
ことは、参考文献として挙げられてもいなかったということで、どこ
かの時点で、著作権的にまずいんじゃないかというツッコミが入った
のかもしれないですね。想像でしかないですが。
2008/5/27 7:14
>しかも、『トンデモ一行知識の世界』 の方には、
>久生十蘭の何という小説かというのは、
>いっさい書かれてない。最近の「社会派くん」
>のネット連載によると、どうやらこれは
>『新西遊記』のことらしいのだが。
一応ちくま文庫版の方(P150)では、大和書房版の「久生十蘭の小説に、その処刑・拷問シーンが描かれているが」が「久生十蘭の小説『新西遊記』に、その処刑・拷問シーンが描かれているているが」に修正されてますね。
>久生十蘭の何という小説かというのは、
>いっさい書かれてない。最近の「社会派くん」
>のネット連載によると、どうやらこれは
>『新西遊記』のことらしいのだが。
一応ちくま文庫版の方(P150)では、大和書房版の「久生十蘭の小説に、その処刑・拷問シーンが描かれているが」が「久生十蘭の小説『新西遊記』に、その処刑・拷問シーンが描かれているているが」に修正されてますね。
ね?) にいらしていただけるとは。
拷問の方の記述は、河口慧海『西蔵旅行記』や平凡社版「大百科事
典」にあたるのをずっとサボっていて、『新西遊記』についての橋本
治の解説の「久生十蘭の引用は、多分みんな本当だろう」を読んで、
ああ史実に忠実なのかと思っていたのですが、もしかして上手に嘘を
つかれているかもしれないのでしょうか。あらら。
橋本治の解説といえば、『母子像』についてのそれを読んで、かなり
凹みました。もともと読み巧者などといわれるような人とはほど遠い
のですが、全然読めとらん自分が情けないといいますか……。