トンデモない一行知識の世界 OLD　- 唐沢俊一の「雑学」とは -

『裏モノの神様』 P.172

やがて、某老落語家がしみじみ述懐したという「今はただ　小便だけの
道具なり」という状態に戻る。

以下の城啓介著『笑うコツ壷』からの引用をみると、「今はただ　小便だけの道具なり」
というのは、川柳会で 98 才の参加者がよんだ句なのだが。

その川柳会では、「『私のほうがいいぞ』と短冊をさしだした」ともいうから、唐沢俊一の
いう「しみじみ述懐した」とは、だいぶ様子が違う。また、この句の作者が、落語家だと
いうわけでもないようだ。

もしかしたら、「某老落語家」とは、この本を監修した三遊亭円楽のつもりだったのだろう
か。もちろん、円楽はまだ 98 才にはなっていないけれど。

http://www.kumin.ne.jp/njma/aaa/a-60.html
＞笑うコツ壷　　　城　啓介著　三遊亭円楽監修　　　河出書房新社
＞〈略〉同好の士を募って俳句会やら川柳会、これをやれば、
＞世の中のことに興味ももつし、頭もボケない。
＞せんだって、川柳会で、夫８６歳、妻８３歳、ご亭主は足が悪くて車椅子、
＞でも頭は冴えているという夫婦が、共作ですがといいながら、
＞　「今はただ　飯食うだけの　夫婦なり」　
＞これを聞いた一座がうなった。
＞若いころは、たわいない話をしても笑いになったりした。
＞でもいまは会話もなくボソボソと食事している姿が目にうかぶ。
＞　「これが一番ですね」　
＞すると、９８歳の長老が「私のほうがいいぞ」と短冊をさしだした。見ると、
＞　「今はただ　小便だけの　道具なり」　
＞全員がのけぞった。この話題で半年はもつだろう。




http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1211202322/194

194 ：無名草子さん：2008/05/22(木) 09:31:24
『裏モノの神様』Ｐ172

＞某老落語家がしみじみ述懐したという「今はただ　小便だけの道具なり」という状態に戻る。

『笑うコツ壷』城　啓介著　三遊亭円楽監修　河出書房新社
http://www.kumin.ne.jp/njma/aaa/a-60.html

＞だからといって、無為に過ごすのも嫌だ。同好の士を募って俳句会やら川柳会、これをやれば、
＞世の中のことに興味ももつし、頭もボケない。　
＞せんだって、川柳会で、夫８６歳、妻８３歳、ご亭主は足が悪くて車椅子、
＞でも頭は冴えているという夫婦が、共作ですがといいながら、
＞「今はただ　飯食うだけの　夫婦なり」
＞これを聞いた一座がうなった。
＞若いころは、たわいない話をしても笑いになったりした。でもいまは会話もなくボソボソと食事している姿が目にうかぶ。
＞「これが一番ですね」
＞すると、９８歳の長老が「私のほうがいいぞ」と短冊をさしだした。見ると、
＞「今はただ　小便だけの　道具なり」
＞全員がのけぞった。この話題で半年はもつだろう。

　これを読む限り、９８歳の長老は落語家ではないようなのだが。