2008/5/18 18:18
宗教も煙草も麻薬である その他の雑学本 間違い探し編
『笑うクスリ指』 P.34
『笑うクスリ指』 P.35
ニコチン [1] には麻酔作用はないため、当然ながら「日本人がヨーロッパ人よりもニコチン
の麻酔作用に敏感に反応」するなどといったことはない。
マヤ族は、精霊の力を得て精霊と交霊するため [2] 、病気にとりつく悪霊を取り払う [3]
ためにタバコを吸っていたといわれているが、「麻酔作用を利用しての神経病治療用
だったろうといわれて」はいない。
そもそも「麻酔作用」というのがどこからきたものかが不明なのだ。鎮静作用との混同か。
また、日本でも最初は薬品として普及したので [4][5]、「日本では薬品ではなく、嗜好品
として広まった」というのも誤り。
さらに、「日本にタバコが伝来したのも一六世紀のこと」というのは微妙。
1601 年にスペインの聖職者が徳川家康に献上したものが最初という説 [7] をとると、
ぎりぎり 17 世紀となってしまう。1600 年前後ということにしておくのがよかったのでは。
[1] - http://ja.wikipedia.org/wiki/ニコチン
>この中脳辺縁系のドパミン神経の興奮を介した依存性の形成メカニズムは、他の依存
>性薬物(コカイン、ヘロイン、アンフェタミンなど)と同じとされるが、麻薬とはされていな
>い。末梢においては、中枢神経からの間接的な作用と、末梢の nAChR に作用すること
>で毛細血管を収縮させ血圧を上昇させる、縮瞳、悪心、嘔吐、下痢などをひきおこす。
>中毒性があり、通常量でも頭痛・心臓障害・不眠・苛立ちを感じるなどの症状、過量
>投与では嘔吐、振戦、痙攣、死亡を起こす。
[2] - http://www.world-tobacco.net/free_9_32.html
>マヤ族は、もともと生物に生命を与える太陽を崇拝し、火と煙を神聖なものとして
>崇めていました。香りのよい葉たばこには、「神の精霊が宿る」と考えられていて、
>精霊と交霊するために神の前でたばこを吸っていたといいます。たばこを吸うことで、
>精霊の力を得ることができると信じていたからです。「たばこ」は、宗教上の儀式や
>病気の治療などに欠かせない貴重なものでした。やがて、「たばこ」を吸う習慣は
>原始民族の風習となっていき、心を落ち着かせる鎮静作用や、逆に心地よい興奮を
>もたらす作用によって、「嗜好品」として広まっていきました。
[3] - http://www.eonet.ne.jp/%7Egatemode/soturon.html
>当初タバコは嗜好品としてではなく、宗教儀式的意味合いに加え病気にとりつく悪霊を
>取り払う治療用のものとして考えられており、貴重な薬であった。しかしタバコの持つ
>鎮静作用や心地よい興奮作用は、やがて嗜好品としてのタバコを原住民たちのあいだ
>に確立させた。
[4] - http://www.pref.osaka.jp/kankyoeisei/sumai/5kuuki/tabaco.html
>日本には1595年、種子島に鉄砲と一緒にポルトガル船によってもたらされ、「延命
>長寿、万病治癒の霊薬(長生きをさせ、どんな病気にも効く薬)ということで、またたく
>間に日本全土に広がり
[5] - http://ja.wikipedia.org/wiki/喫煙
>江戸時代初期には全国に普及したが、非常に高価な薬品として普及しており、喫煙
>できるのは裕福な武士か商人のみであった。
[6] - http://www.world-tobacco.net/free_9_32.html
>では日本に「たばこ」が伝わったのはいつなのでしょうか。時期については諸説があり
>ますが、1600年ごろ、ヨーロッパ諸国との交易のなかで「たばこ」が伝わったという説が
>最も有力です。
>スペインに残っている記録には、1601年(慶長6年)にスペインの聖職者一行が、伏見
>で徳川家康に「たばこ」の膏薬(こうやく)と種子を献上したと記されています。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1210096847/123
123 :無名草子さん:2008/05/10(土) 09:57:47
『笑うクスリ指』タバコの功罪 P35
>日本にタバコが伝来したのも十六世紀のことである。
>さすがに日本では薬品ではなく、嗜好品として広まった。
>これは日本人がヨーロッパ人よりもニコチンの麻酔作用に敏感に反応したからだ
薬学に関する無教養をここでも披露している。
ニコチンには無論麻酔作用なんてない。
ニコチンは、神経伝達物質であるアセチルコリンに分子構造が類似していて、
ニコチン性アセチルコリン受容体に作用することで、中枢神経のドパミン神経系、
特に脳内報酬系を活性化するのだ。そのため、摂取後に一時的に快の感覚や覚醒作用を得られる。
このような報酬系を介した薬理作用は、覚醒剤など依存性を有する他の薬物と共通である。
喫煙Wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%96%AB%E7%85%99#.E6.97.A5.E6.9C.AC.E3.81.AB.E3.81.8A.E3.81.91.E3.82.8B.E6.AD.B4.E5.8F.B2
マヤ族が具体的にどのような病気にタバコを用いていたかは不明だが、
麻酔作用を利用しての神経病治療用だったろうといわれている。
『笑うクスリ指』 P.35
日本にタバコが伝来したのも一六世紀のことである。さすがに日本では
薬品ではなく、嗜好品として広まった。これは日本人がヨーロッパ人よりも
ニコチンの麻酔作用に敏感に反応したからだ。
ニコチン [1] には麻酔作用はないため、当然ながら「日本人がヨーロッパ人よりもニコチン
の麻酔作用に敏感に反応」するなどといったことはない。
マヤ族は、精霊の力を得て精霊と交霊するため [2] 、病気にとりつく悪霊を取り払う [3]
ためにタバコを吸っていたといわれているが、「麻酔作用を利用しての神経病治療用
だったろうといわれて」はいない。
そもそも「麻酔作用」というのがどこからきたものかが不明なのだ。鎮静作用との混同か。
また、日本でも最初は薬品として普及したので [4][5]、「日本では薬品ではなく、嗜好品
として広まった」というのも誤り。
さらに、「日本にタバコが伝来したのも一六世紀のこと」というのは微妙。
1601 年にスペインの聖職者が徳川家康に献上したものが最初という説 [7] をとると、
ぎりぎり 17 世紀となってしまう。1600 年前後ということにしておくのがよかったのでは。
[1] - http://ja.wikipedia.org/wiki/ニコチン
>この中脳辺縁系のドパミン神経の興奮を介した依存性の形成メカニズムは、他の依存
>性薬物(コカイン、ヘロイン、アンフェタミンなど)と同じとされるが、麻薬とはされていな
>い。末梢においては、中枢神経からの間接的な作用と、末梢の nAChR に作用すること
>で毛細血管を収縮させ血圧を上昇させる、縮瞳、悪心、嘔吐、下痢などをひきおこす。
>中毒性があり、通常量でも頭痛・心臓障害・不眠・苛立ちを感じるなどの症状、過量
>投与では嘔吐、振戦、痙攣、死亡を起こす。
[2] - http://www.world-tobacco.net/free_9_32.html
>マヤ族は、もともと生物に生命を与える太陽を崇拝し、火と煙を神聖なものとして
>崇めていました。香りのよい葉たばこには、「神の精霊が宿る」と考えられていて、
>精霊と交霊するために神の前でたばこを吸っていたといいます。たばこを吸うことで、
>精霊の力を得ることができると信じていたからです。「たばこ」は、宗教上の儀式や
>病気の治療などに欠かせない貴重なものでした。やがて、「たばこ」を吸う習慣は
>原始民族の風習となっていき、心を落ち着かせる鎮静作用や、逆に心地よい興奮を
>もたらす作用によって、「嗜好品」として広まっていきました。
[3] - http://www.eonet.ne.jp/%7Egatemode/soturon.html
>当初タバコは嗜好品としてではなく、宗教儀式的意味合いに加え病気にとりつく悪霊を
>取り払う治療用のものとして考えられており、貴重な薬であった。しかしタバコの持つ
>鎮静作用や心地よい興奮作用は、やがて嗜好品としてのタバコを原住民たちのあいだ
>に確立させた。
[4] - http://www.pref.osaka.jp/kankyoeisei/sumai/5kuuki/tabaco.html
>日本には1595年、種子島に鉄砲と一緒にポルトガル船によってもたらされ、「延命
>長寿、万病治癒の霊薬(長生きをさせ、どんな病気にも効く薬)ということで、またたく
>間に日本全土に広がり
[5] - http://ja.wikipedia.org/wiki/喫煙
>江戸時代初期には全国に普及したが、非常に高価な薬品として普及しており、喫煙
>できるのは裕福な武士か商人のみであった。
[6] - http://www.world-tobacco.net/free_9_32.html
>では日本に「たばこ」が伝わったのはいつなのでしょうか。時期については諸説があり
>ますが、1600年ごろ、ヨーロッパ諸国との交易のなかで「たばこ」が伝わったという説が
>最も有力です。
>スペインに残っている記録には、1601年(慶長6年)にスペインの聖職者一行が、伏見
>で徳川家康に「たばこ」の膏薬(こうやく)と種子を献上したと記されています。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1210096847/123
123 :無名草子さん:2008/05/10(土) 09:57:47
『笑うクスリ指』タバコの功罪 P35
>日本にタバコが伝来したのも十六世紀のことである。
>さすがに日本では薬品ではなく、嗜好品として広まった。
>これは日本人がヨーロッパ人よりもニコチンの麻酔作用に敏感に反応したからだ
薬学に関する無教養をここでも披露している。
ニコチンには無論麻酔作用なんてない。
ニコチンは、神経伝達物質であるアセチルコリンに分子構造が類似していて、
ニコチン性アセチルコリン受容体に作用することで、中枢神経のドパミン神経系、
特に脳内報酬系を活性化するのだ。そのため、摂取後に一時的に快の感覚や覚醒作用を得られる。
このような報酬系を介した薬理作用は、覚醒剤など依存性を有する他の薬物と共通である。
喫煙Wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%96%AB%E7%85%99#.E6.97.A5.E6.9C.AC.E3.81.AB.E3.81.8A.E3.81.91.E3.82.8B.E6.AD.B4.E5.8F.B2