2007/12/26 1:12
トンデモさんをも超えたトンデモ 『トンデモ一行知識の世界』間違い探し編
『トンデモ一行知識の世界』P.66 欄外
「へべれけ」の語源はギリシャ語のヘーベーエリュケ(Hebe erryke : 女神ヘーベーの
お酌)という説はググれば見つかるが、イタリア語だの「酒を飲んで踊ろう」だのはない。
ギリシャ語のヘーベーエリュケ説自体、と学会本でもネタにされたトンデモさんである
木村鷹太郎の説であり、唐沢はそれに独自の変形を加え、より根拠薄弱にして発表。
http://homepage2.nifty.com/delphica/cahier/hebereke.html によると、
>つまり、問題の「英和語源辞典」には、木村鷹太郎という人の「説」以外 には
>「へべれけ=ヘベのお酌」だという話はない、と書いてあるわけですね。〈中略〉
>以下、『トンデモ本の世界』pp.304-305から引用してみます。
>
>>トンデモ歴史学のルーツが、初めからいかに笑えるものであったかを示すため、内容
>>の一部を紹介しよう。木村鷹太郎は日本語と古代ギリ シャ語は同一起源であると
>>主張し、その証拠にギリシャ語、ラテン語、さらに英語、ドイツ語などと日本語は共通
>>点が多いとする。ギリ シャ語などわからないので、英語の部分だけを少々書き写す。
>>
>>夕べ――Eve(イブ)
>>ダメ――Damage
>>君(キミ)――King
〈以下えんえんと駄洒落が続くので後略〉
『言泉』によると、へべれけは擬態語、俚語 (俗間に用いられることば、方言)だとも、
上記のページには書かれている。
・へべれけの語源説のひとつに、イタリア語の「酒を飲んで踊ろう」という
意味の言葉、“ヘーベーエリュケ”が元、というのがある。
「へべれけ」の語源はギリシャ語のヘーベーエリュケ(Hebe erryke : 女神ヘーベーの
お酌)という説はググれば見つかるが、イタリア語だの「酒を飲んで踊ろう」だのはない。
ギリシャ語のヘーベーエリュケ説自体、と学会本でもネタにされたトンデモさんである
木村鷹太郎の説であり、唐沢はそれに独自の変形を加え、より根拠薄弱にして発表。
http://homepage2.nifty.com/delphica/cahier/hebereke.html によると、
>つまり、問題の「英和語源辞典」には、木村鷹太郎という人の「説」以外 には
>「へべれけ=ヘベのお酌」だという話はない、と書いてあるわけですね。〈中略〉
>以下、『トンデモ本の世界』pp.304-305から引用してみます。
>
>>トンデモ歴史学のルーツが、初めからいかに笑えるものであったかを示すため、内容
>>の一部を紹介しよう。木村鷹太郎は日本語と古代ギリ シャ語は同一起源であると
>>主張し、その証拠にギリシャ語、ラテン語、さらに英語、ドイツ語などと日本語は共通
>>点が多いとする。ギリ シャ語などわからないので、英語の部分だけを少々書き写す。
>>
>>夕べ――Eve(イブ)
>>ダメ――Damage
>>君(キミ)――King
〈以下えんえんと駄洒落が続くので後略〉
『言泉』によると、へべれけは擬態語、俚語 (俗間に用いられることば、方言)だとも、
上記のページには書かれている。
2008/5/10 19:35
投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/41.html
http://tondemonai2.web.fc2.com/41.html
2008/5/10 19:13
これはちくま文庫版では「『甘茶でかっぽれ』はイタリア語の「アンマチャ・デ・カプリオーレ」(酒を飲んで踊ろう)からきていると言われている)」という別の一行知識に差し替えられていますね。
「酒を飲んで踊ろう」だけは変更したくなかったのかよっ、という
ヤツですね。
こちらについてもかなり追いかけて、2ちゃんのスレにもガリガリと
書き込んだ覚えはあるんですけどね……何だか知らないけれど、
バレエのサイトにまでたどりつくはめになって、カプリオーレは踊り
の跳躍といえないこともなのかなどと (←うろ覚え)。
元ネタはたぶん、どこかの個人サイトの人が書いていた、「アマチャ
でカッポレ」と聞えないこともないなーといった、空耳ネタっぽかっ
たとも記憶しています。……調査再開しようかな。