トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/4/26  16:45

もっとケーキのよい話をして欲しい  『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.25 ~ P.27
 さて、めでたいといえば結婚式、結婚式と言えばウェディングケーキ。
“ご夫婦初めての共同作業でございます”と司会者が言うあのケーキ入刀
であるが、どうも業者の陰謀臭い、と思っていたら案の定、

 「バレンタインデーのチョコレート」を製菓会社が仕掛けたように、ウェデ
イングケーキも、フランスの菓子職人が考案。結婚式にケーキが必要な
根拠はハナからナシ。

 なのだそうである。さらに、

 キャンドルサービスはロウソク会社が仕掛けた。

 んだそうだ。ところで、先の一行知識で根拠はない、と断言していたが、
別の投稿者によるとそうでもないそうで、

 ウェディングケーキの原型は「パンの山」で、招待客が持ち寄ったパンを
山のように積み上げて、その山越しに愛を契ったのが始まり。やがてパン
がケーキに転じたらしい。「パンの山」は豊かさと幸せの象徴である。

 と、いうこと。

 ウェディングケーキはローマ時代には「花嫁の頭の上」で切られていた。

 というのもあったが、どうやって頭の上で? と疑問がつきない一行知識
である。

めでたいといえば結婚式、結婚式と言えば」の「いえば」が表記不統一なのは原文ママ。
この本に書いてある結婚式関係のトリビアはこれが全部で、聞きかじりの陰謀論と根拠
薄弱な説ばかりを並べているようなのは、ある意味すごいと思う。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1114560086
『段重ねのウェディングケーキ』は誰の結婚式から始まった?」をリンク集代わりにして、
そこからいろいろたどれるが、ウェディングケーキの原型は、砕いたビスケットなどを花嫁の
頭上に投げる古代ローマの習慣だとしているところが多い [3][4][5][6]。ライスシャワーに
似た話に思えるが、小麦を投げる習慣がまずあって、それから後で拾って食べることの
できるビスケットなどに変わり、時代が流れるとまた小麦や米が投げられるようになった
そうだ [4]。

ウェディングケーキの起源には諸説あり、「ギリシャのロードス島で作られたジンジャー
ブレッドなどの香料入りのケーキ
」[1] とか、古代ギリシャで「ビスケットやパンを『将来
食べ物に困らないように』との意味を込めて二人で分けて食べた
」[2] としているところも
ある。どちらにしても、唐沢俊一の紹介する「根拠はハナからナシ」説は乱暴にすぎるだ
ろう。結婚式の招待客に、お菓子をふるまう習慣には、特に首をひねる要素はないし。

陰謀論を唱えた人の頭には、昔に流行った背の高いウェディングケーキ (日本では
美空ひばりと小林旭の式で使われたのが最初とされる、あれ) があったのかもしれない
が、ウェディングケーキといわれてまず頭に浮かぶ段重ねのケーキは、「フランスの菓子
職人が考案
」したのではなく、イギリスのものが原型 [1][2]。18 世紀にイギリスの菓子
職人ウィリアム・リッチが考案し [4][6]、ヴィクトリア女王の結婚式でも使われ、「これ以後
ウェディングケーキは結婚式に欠かせない
」ものになったとのこと [4]。
フランスの結婚式では、シュークリームを飴で積み上げるクロカンブッシュが有名 [4][6]。

パンの山」説は、[4][6] で紹介されている「結婚式の招待客が、持ち寄ってきた物を、
1ヵ所に山の様に高く積み上げて、この山が高ければ高い程に二人の生活が豊かに
なると言われていました
」に似ているし、まともな説のように思えるが、パンに限定して
いるのと、「山越しに愛を契った」というのが少々気になる。

で、P.20 の表題にもなっている、「ウェディングケーキはローマ時代には『花嫁の頭の上』
で切られていた。
」は、今のようなやわらかいケーキが作られるようになったのは 17 世紀
以降とされているし [6]、ガセと考えてよいだろう。テレビの「トリビアの泉」の方で取り上げ
られていた、「花嫁の頭の上に投げつけ割っていた」の方が正解と思われる。

http://www.oride.net/trivia/trivia770-776.htm
>No.770 ウェディングケーキは古代ローマ時代花嫁の頭の上に投げつけ割っていた
>古代ローマ時代について書かれた歴史書「FOLKLORE MYTHS AND LEGENDS OF
>BRITAIN」には「(訳)古代ローマ時代…ウェディングケーキは…花嫁の頭の上で割られ
>ていた」と書かれています。古代ローマ時代、最後の儀式としてウェディングケーキを
>新郎新婦の友人た親戚が花嫁に向かって高い位置から投げつけ割っていました。
>そして、細かく砕かれたケーキの断片を参加者全員で奪い合っていたとされています。


[1] - http://www.foodanalyst.jp/column_03.html
[2] - http://www.shiawasewedding.com/weddingcake/weddingcake.html
[3] - http://www.ctv.co.jp/magazine/wedding/mametisiki/mametisiki_02.html
[4] - http://blog.livedoor.jp/rekkyun77/archives/50331311.html
[5] - http://www.monteur.co.jp/sweets/topics/archives/2005/05/post_11.html
[6] - http://www.woood.net/history.html



http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1208837414/397-

397 :無名草子さん:2008/04/24(木) 18:52:13
「トンデモ一行知識の逆襲」P.24
>「バレンタインデーのチョコレート」を製菓業界が仕掛けたように、
>ウェディングケーキもフランスの菓子職人が考案。
>結婚式にケーキが必要な根拠はハナからナシ。 

ウェディングケーキには長い歴史があるようで、古代ギリシャ発祥とされる。
ttp://www.monteur.co.jp/sweets/topics/archives/2005/05/post_11.html
>古代ギリシャのケーキは、生きていくのに欠かせなかった、
>主食の小麦で作られた小さく堅いビスケットでした。
>ひとかけらのビスケットを粉々に砕き、良き収穫と子宝に
>恵まれるようにと願いを込めて花嫁の頭上に撒いたそうです、
ttp://www.shiawasewedding.com/weddingcake/weddingcake.html
>ウェディングケーキの風習の原型は古代ギリシャが発祥といわれています。
>ビスケットやパンを「将来食べ物に困らないように」との意味を込めて二人で分けて食べたといわれています。

大体こんな感じ。結婚生活のスタートにあたってこれからの幸せを願う意味があったであろうと想像がつく。
「結婚式にケーキが必要な根拠」はあるのだ。

「フランスの菓子職人」は、高く積み上げるかたちのウェディングケーキを思いついたらしい。
(これはクロカンブッシュのことだろう。フランスでは結婚式でクロカンブッシュが出される)
しかし、現在のようなウェディングケーキのデザインは、イギリスのウィリアム・リッチが
セントブライド教会の尖塔をヒントにして作ったとされている。
ttp://www.hontaka.co.jp/siryou/iihanasi/08wedding/wedding.html
ttp://www.shadyoldlady.com/location.php?loc=742

406 :無名草子さん:2008/04/24(木) 23:39:02
>>397
あれ、じゃあ、P.20 表題の
>ウェディングケーキはローマ時代には「花嫁の頭の上」で切られていた。
はどこに?と思ったら、別の投稿者は違う意見をもっていて、という構成なのね。

ローマ時代関係
http://blog.lr-group.jp/wedding_central_park/index.php?ID=149
>ウェディングケーキの由来は、古代ローマ時代に当時豊かさや幸せの象徴だったパンケーキ
>(甘いもの)を積み重ね、それを参加者全員で分け合う風習と言われています。

http://blog.livedoor.jp/cake_ya15/archives/26974929.html
>なんと 古代ローマのウエディングの習慣で
>ウエディングケーキを高いところから
>花嫁の頭に落として Σ(゚д゚;) ヌオォ!?
>こなごなに壊れるほど
>子宝に恵まれるといわれる言い伝えが・・☆

409 :無名草子さん:2008/04/25(金) 01:22:07
改めて読み直すと、これって凄いよなあ
http://www.j-cast.com/tv/2007/11/16013395.html

>唐沢さんは、雑学を「発見」しその真偽を検証する作業に、日夜邁進されている。
>唐沢さん曰く、雑学の魅力は「あいまいなモノほど魅力がある」とのこと。

どの口がそんな事を言う!だよ、まさにw

踊るオサムンって放送作家、コメントにレスも返せない人だし、ダメだなあ

414 :無名草子さん:2008/04/25(金) 04:41:32
>>406
そうそう。「逆襲」P.24で、
>「バレンタインデーのチョコレート」を製菓業界が仕掛けたように、
>ウェディングケーキもフランスの菓子職人が考案。
>結婚式にケーキが必要な根拠はハナからナシ。 
こう書いた後、P.24~25で、
>ウェディングケーキの語源は「パンの山」で、招待客が持ち帰ったパンを山のように積み上げて、
>その山越しに愛を契ったのが始まり。やがてパンがケーキに転じたらしい。
>「パンの山」は豊かさと幸せの象徴である
というのと、
>ウェディングケーキはローマ時代には「花嫁の頭の上」で切られていた
という2つのトリビアを載せている。
さて、どうやってまとめるのか?と思っていたら、
>どうやって頭の上で?と疑問がつきない一行知識である。
と書くだけ。いや…、本当のところを知りたくはないのか。

面白いのは、「トリビアの泉」で、この一行知識を否定するトリビアが取り上げられていること。
>No.770 ウェディングケーキは古代ローマ時代花嫁の頭の上に投げつけ割っていた
ttp://www.noncky.net/trivia/database8.html
「切られていた」よりは「割られていた」の方が確かに有り得そうではある。
古代ギリシャでは花嫁の頭の上からビスケットを撒いていたらしいし(>>397参照)

>>409の
>唐沢さんは、雑学を「発見」しその真偽を検証する作業に、日夜邁進されている。
って大嘘だな。ちっとも「検証」してないじゃないか。

469 :無名草子さん:2008/04/26(土) 13:46:49
>>414
>>ウェディングケーキはローマ時代には「花嫁の頭の上」で切られていた

そもそも、切られていたとか言っているってことは、ナイフで切り分けるような
柔らかめなケーキを前提としているんだよね?
ローマ時代に、そんなケーキとかナイフとかあったんだろうか?



   
 
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