トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/4/26  8:25

コーヒーに入れるスジャータは植物性油脂が主原料  『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.24
 ところで、コーヒーに入れる方のスジャータであるが、あれを東京では
コーヒーミルク、または単にミルクと呼ぶが、大阪の方に行くと呼び名が
変わるそうだ。

 コーヒーに入れる濃縮乳製品を総称して、大阪では「フレッシュ」という。

 念を入れて「コーヒーフレッシュ」と呼ぶ場合もあるということ。なんで
こんな名前で呼ぶのかはわからない。ちなみに、英語では“クリーム”です。
“ミルク”というとただの牛乳がきてしまうので注意。

コーヒーに入れる方のスジャータ」は「濃縮乳製品」ではない。

濃縮乳は、成分規格が「乳固形分 25.5%以上うち乳脂肪分 7.0%以上」、保存の方法の
基準は「摂氏十度以下に冷却して保存」と、厚生省乳等省令で決められている。つまり、
常温で何十日も保存できる濃縮乳製品というのは、ありえない。スジャータの製品説明の
ページにも、「コーヒーフレッシュ」とはあっても、「濃縮乳」の文字はない。

http://homepage2.nifty.com/i-love-turk/mongol/dairyproducts/table.htm
>乳製品に関連する法令(1)厚生省乳等省令
〈略〉
>濃縮乳  乳固形分 25.5%以上うち乳脂肪分 7.0%以上 〈略〉 濃縮後直ちに摂氏十度
>以下に冷却して保存すること。


http://www.sujahta.co.jp/item/all-products/sujahta/sj.html
>スジャータP 褐色の恋人
>植物性脂肪のスタンダードなコーヒーフレッシュです。コーヒー、紅茶、デザート類まで
>幅広くご使用になれます。
>原材料:植物油脂、乳製品、砂糖、カゼイン、乳化剤(大豆由来)、pH調整剤
>内容量:20個、50個
>保存方法:直射日光、高温を避けてください
>賞味期限:90日


コーヒーミルク」というのも微妙。Google で画像検索したら、確かにあれをコーヒーミルク
と呼ぶ人も多数存在しているようなのだが、コーヒー牛乳やアイスカフェオレの製品名に
なっていることも多いのだ。「明治 コーヒーミルク」とか、「森乳業 わたしとぼくのコーヒー
ミルク
」とか。ちなみに、「妖怪珈琲」は、残念ながら (?) 「コーヒー (ミルク入り)」。

この「コーヒーミルク」も「濃縮乳製品」も、「英語では“クリーム”です」と言わずもがなの
ことを書くだけのために、あえて「クリーム」というのを避けた結果――という疑いがある。
(厚生省乳等省令に従えば、クリームは「乳脂肪分 8.0%以上」でないといけないけど)。


で、「なんでこんな名前で呼ぶのかはわからない」なら、調べればいいのに――というのは、
最初にこのネタを書き込んだ人もツッコミを入れていた (Read More 参照) が。

大阪に本社のあるメロディアン (旧社名 日興乳業) のサイトによると、ポーション入りの
コーヒーフレッシュを最初に発売したのはここ。

http://www.melodian.co.jp/company/history/index.html
>1977(昭和52)年 日本初ポーションタイプ コーヒーフレッシュ発売
>日本初ポーションタイプ「メロディアンミニ」発売開始


また、Wikipedia には「コーヒーフレッシュ」という項目が存在し、それによると、「関西圏や
中京圏を中心とした地域
」では、「コーヒーフレッシュ」または「フレッシュ」というそうだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/コーヒーフレッシュ
>コーヒーフレッシュ (和製英語 coffee fresh ) とは、コーヒーなどに加えるポーション
>(小型カップ)入りのクリームである。1970年代に生クリームの代用として開発された。
>安さと便利さが評判となり、家庭用・業務用とも日本全国に普及した。生クリームと混同
>されがちだが、あくまで代用品であり、植物性脂肪と乳成分が主原料である。〈略〉
>「コーヒーフレッシュ」または「フレッシュ」という呼称は関西圏や中京圏を中心とした地域
>で使われ、関東などそれ以外の地域では「(ホイップ)クリーム」「ミルク」などと呼ばれる
>傾向がある。


商標検索してみると、【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】の方に
「29 生クリーム入りコーヒーフレッシュ」 (第 4394286 号) や、「29 コーヒー用フレッシュ
クリーム」 (第 4233581 号) の使用例があるので、方言というより一般的な名称っぽい。
なお、前出の「日本初ポーションタイプ コーヒーフレッシュ」は「メロディアン」で登録されて
いて (第 1404750 号)、商品名には「コーヒーフレッシュ」を含まない。

ただ、名古屋にあるめいせいグループのスジャータ、大阪のメロディアンでは、商品説明
に「コーヒーフレッシュ」が使われ、パッケージにも COFFEE FRESH の文字があるが、
明治乳業の明治ベターハーフでは「クリーム」、ネスレのクレマトップでは「豊かなコクと
クリーミーな味わい
」とのみで、コーヒーフレッシュとは書かれていない。地域による
「コーヒーフレッシュ」の使用頻度や認知度に、相互に影響を与えていると考えられる。



http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1208837414/231-

231 :無名草子さん:2008/04/23(水) 22:47:02
「トンデモ一行知識の逆襲」P.22
>コーヒーに入れる濃縮乳製品を総称して、大阪では「フレッシュ」という。

このトリビアに続いて
>念を入れて「コーヒーフレッシュ」と呼ぶ場合もあるということ。
>なんでこんな名前で呼ぶのかはわからない。

と書いてある。じゃあ、どうして調べないのか。
日本で初めてコーヒーフレッシュを発売したのは大阪にあるメロディアンという会社。
ttp://www.melodian.co.jp/company/history/index.html
つまり、大阪にある会社が「コーヒーフレッシュ」という名前の商品を売っていたから
大阪では「フレッシュ」という名称が定着したということだろう。まあ、単純な話だけど。

237 :無名草子さん:2008/04/23(水) 23:29:20
>>231
唐沢が調べなかったというだけでなく、誰も「大阪でフレッシュという理由はですね、」とか
情報提供してくれなかったということでもある、と。一行知識用の掲示板を開いていても。

295 :無名草子さん:2008/04/24(木) 11:36:42
>>231
Wikipedia にはコーヒーフレッシュの項目があって、
これを見ると、コーヒーフレッシュというのは一般名詞っぽい。

>コーヒーフレッシュ (和製英語 coffee fresh ) とは、コーヒーなどに加えるポーション(小型
>カップ)入りのクリームである。

スジャータの製品説明にも……

http://www.sujahta.co.jp/item/all-products/katei/suja-s.htm
>スジャータP 褐色の恋人
>★純植物性脂肪を使用した低コレステロールタイプのコーヒーフレッシュです。

296 :無名草子さん:2008/04/24(木) 12:22:20
「エキサイト 翻訳」で「CAFE FLESH」を和訳すると、映画のタイトルに訳される。

368 :無名草子さん:2008/04/24(木) 17:05:15
流れぶったぎるけど。

>>295
商品名が一般名詞になるということはよくある。
「ホッチキス」とか「シャープペンシル」とか。
確かにスジャータは「コーヒーフレッシュ」として発売しているけど、
明治乳業は「クリーム」としか呼んでいない。
ttp://www.meinyu.jp/product/cream/betterhalf/
つまり、「コーヒーフレッシュ」は正式名称じゃないってこと。

まあ、本当のところは、せっかく正しいトリビアなのに、
>念を入れて「コーヒーフレッシュ」と呼ぶ場合もあるということ。
>なんでこんな名前で呼ぶのかはわからない。
と、いい加減にしちゃってる唐沢の姿勢を問題にしたかったんだけどね。
ガセばっかりなのはいい加減なせいだと思うので。

405 :無名草子さん:2008/04/24(木) 23:27:06
>>368
「生クリーム入りコーヒーフレッシュ」や「コーヒー用フレッシュクリーム」とか
いうのが、今は商標登録の【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】の
方に入っている。

【第4394286号】の「メロディアン\生クリーム入り\コーヒーフレッシュ」では
「29 生クリーム入りコーヒーフレッシュ」とか。
第4233581号の成田珈琲株式会社の 29「コーヒー用フレッシュクリーム」とか。

これらは平成に入ってからなんで、コーヒーフレッシュが昔は単独で商標登録
されていたかどうかはわからないけど……。

でもホチキスとかとは違うのでは? 
http://www.melodian.co.jp/company/history/index.html を見ると、
「メロディアンミニ」というのがメインみたいなので。

ただ、パッケージとかに比較的大きくCOFFEE FRESH とか描かれているし、
この製品のシェアが大きい地域では、コーヒーフレッシュというのが定着した
というのはありそう。

まあ、唐沢の元文章にある「濃縮乳製品」や、「ミルク」や「クリーム」という呼び方は
原材料を考えると微妙かも、という話もあるようで……。
サラダ油と食品添加物と少々の乳成分でできているじゃないかと怒っている?サイトもある。
http://okd-galaxy.blog.ocn.ne.jp/familydayori/2006/02/__6577_1.html

407 :無名草子さん:2008/04/25(金) 00:16:34
てゆうか、『トンデモ一行知識の逆襲』P.24 って、前後もツッコミどころたくさんなような。
-------
 ところで、コーヒーに入れる方のスジャータであるが、あれを東京ではコーヒーミルク、
または単にミルクと呼ぶが、大阪の方に行くと呼び名が変わるそうだ。

 コーヒーに入れる濃縮乳製品を総称して、大阪では「フレッシュ」という。

 念を入れて「コーヒーフレッシュ」と呼ぶ場合もあるということ。なんでこんな名前で呼ぶ
のかはわからない。ちなみに、英語では“クリーム”です。“ミルク”というとただの牛乳が
きてしまうので注意。
-------
「コーヒーミルク」ってコーヒー牛乳のことじゃなくて、スジャータみたいなやつのこという?
「濃縮乳製品」とか書くから、コンデンスミルクと同一視しているのかと思えば、英語では
クリームですとか、生クリームと同一視してるようなこと書いているし。

ちなみにスジャータのめいらくグループは本社が名古屋だから、コーヒーフレッシュ文化圏
(勝手に命名)に入るということかしら。
昔、コーヒーに生クリームの味わいとか、やっていたような気もするんだけど。



2008/4/26  13:34

投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/

「“ミルク”というとただの牛乳がきてしまう」というのは、英語の話
として書いているので、さすがの唐沢俊一も、大阪で牛乳がくるとは
思っていないかと。私の知り合いのように、大阪は外国だ説を唱える
ような奴なら別かもですが。

喫茶店のミルクとクリームについては、地域差なんかよりも、店ごと
の格差の方が大きいような気もします。別の知り合いで、紅茶につい
てくる (ピッチャーに入ってくる方のですな) のが、ミルクじゃなくて
クリームのときには必ず嘆くというのもいました。

一方、私のように、ミルク入りとクリーム入りのピッチャー、どちら
がどちらとも確認せず、または、ミルクとわかっていても気分次第で
コーヒーにどっさり入れたり、クリームを紅茶に入れたりする人間も
います。

こういう人間からみると当然、「英語では“クリーム”です」というの
は意味をもたないですw でも、特にこだわる人じゃないかぎり、
ミルクがきても別に困らないし、クリームが欲しいとこだわる人は、
英語でうっかり milk なんて言うはずもないとは思うんですが。

2008/4/26  12:22

投稿者:金平糖

大阪在住ですが
確かにポーションタイプのミルクを「フレッシュ」とも呼びますが
普通にミルクでも通じます

喫茶店では普通に砂糖とミルクと呼称するし
家庭でフレッシュと呼ぶのは
粉か生かを区別してるとこが大きいのではないかと

少なくとも
“ミルク”というとただの牛乳がきてしまうので注意。
これはありえない

コーヒー頼んだ客が”ミルク”を頼めばコーヒーに入れるミルクが出てくるし
コーヒー頼んでない客が”ミルク”を頼めば牛乳が出てくる

大阪だろうが東京だろうが変わらない

   
 
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