2008/4/13 19:50
硬いオブラートは神様への捧げもの 『トンデモ一行知識の世界』派生トリビア編
『トンデモ一行知識の世界』 P.191 ~ P.192
「あらゆる粉薬はオブラート無しではのめない」のに、「いつものんでいる漢方の粉薬」を
もっている人もいることの方が、ある意味驚きだったりするけど、おいといて。
で、本当に「そういうものはこっちの国にはない」、つまり、中国にオブラートというものは
存在しないのか、調べた人が2ちゃんのスレにいた (元の文章は Read More 参照) ので、
せっかくだから。
- オブラートを中国語では「糯米?」という。
( http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese_chinese/?search=オブラート )
「薬をオブラートに包んで飲む」は把薬包在米紙里服用。
( http://nikka.3.pro.tok2.com/kotoba.htm )
- 中国の薬局でオブラートを購入しようとしても、そんなものはないといわれたりする。
( http://minyoneko.blog.drecom.jp/archive/98 )
- でも中国にオブラートというものが存在しないというわけでもなく、ゼリーをオブラートに
包んだ、昔懐かしい感じのお菓子が売られている。
( http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1012585435 )
不二家のミルキーに似たキャンディを包むのに、オブラートが使われている例もある。
( http://www.kanshin.com/keyword/1090140 )
- 料理用として、「威化紙」という名前で販売されている「中国オブラート」も存在する。
澱粉やゼラチンなどでできていて、材料を包んで揚げるのに使う。
( http://www.eonet.ne.jp/%7Ena-kuni418/chinese/zairyou1.html
http://static.flickr.com/97/252084876_2d7cea50d4_m.jpg )
# 調理例としては、http://recipe.gnavi.co.jp/recipe/5180p.html とか?
- 明治自体の日本では、硬質オブラートと呼ばれるウエファースのような小型パンが
ドイツから輸入され、粉薬をのむために使われていた。この硬質オブラートは、水の
入った小皿に浮かべ、上に粉薬を盛り、軟らかくなるのを待つ必要があった。
小林政太郎が、寒天と澱粉からつくった柔らかく薄いオブラート、柔軟オブラートを
発明したことによって、それまでの粉薬を飲む際の不便は画期的に改善される。
( http://www.nipponnosekaiichi.com/creature_medicine/kobayashi-masataro/148.html )
- オブラートの語源は、ラテン語のオブラトゥス (oblatus : 楕円形) で、今でもその形は
残されている。ドイツのミサで使用されていたという、ウェファースに似た丸い小型の
軽焼きせんべい、上でいう硬質オブラートが、ドイツでは粉薬をのむときに使われる
ようになったのが始まりとか。
( http://www.oblate.co.jp/index7.html )
http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1205573097/
334 :無名草子さん:2008/03/18(火) 13:57:07
『トンデモ一行知識の世界』ちくま文庫版
4.クスリと病に関する一行知識
「中国人はオブラートを使わない」
(大和書房版では「中国人はクスリをお湯に溶かしてからのむ」)
旅行先の中国の薬局で、妻のためにオブラートを求めようとした唐沢。
さんざん苦労して説明した挙げ句、「そういうものはこっちの国には
ない」と言われてしまう。
妻は憤慨するが、中国人にとって粉薬はお湯に溶かして飲むもので
あることを知っていた唐沢は、例によって「なるほど、と思い、膝を
たたいたのである。」
↓たしかに、ここにもあるように中国人にとって粉薬をオブラートに包んで
飲むという習慣は一般的でないようだ。
http://minyoneko.blog.drecom.jp/category_9/
>白湯さんに聞いた「オブラート」包み作戦の為に近所のカルフール1Fの
>薬局へ「オブラート」を購入しに行ったが、私の意図は(たぶん)伝わった
>(ような気がする)ものの「没有(無いっすね)」と言われる。
>もしや中国では薬局で「オブラート」を取り扱ってないのか?
335 :334:2008/03/18(火) 13:58:00
しかし、唐沢の言うように「中国人はオブラートを使わない」かというと・・・
料理用や、菓子類を包む(くっ付くのを防ぐため。日本ではあまり見かけ
なくなったが、よく駄菓子屋でゼリー菓子などが包まれていたアレ)用途
では盛んに使われているようだ。
威化紙 中国オブラート
http://www.eonet.ne.jp/~na-kuni418/chinese/zairyou1.html
大白兎
http://www.kanshin.com/keyword/1090140
>そうそう、あのオブラートがまた懐かしい。
では、薬を飲む際に使う例が全く無いかというと疑問も残る。
↓こちらのサイトでは言葉を説明しているだけなので、これをもって
使用例の証明とはいかないが・・・
http://nikka.3.pro.tok2.com/kotoba.htm
>オブラートにくるむ:話中有話
>オブラートは、中国語では米紙または糯米紙という(糯米は餅米)。
>「薬をオブラートに包んで飲む」は把薬包在米紙里服用。
ちなみに、現在普及している「柔軟オブラート」は日本で発明されたもの
らしい。
http://www.nipponnosekaiichi.com/creature_medicine/kobayashi-masataro/148.html
337 :335:2008/03/18(火) 14:25:19
※料理に使われる糯米紙・ 威化紙は、日本のオブラートとはかなり
違うものらしいことは、書き添えておく。
http://static.flickr.com/97/252084876_2d7cea50d4_m.jpg
たとえば、うちの女房が日本からいつものんでいる漢方の粉薬を持って
いって、オブラートを忘れてきたことに気がついた。さっそく繁華街の、英語
の通じそうな薬局に行って、オブラートをください、と言ったが通じない。
スターチ(でんぷん)のフィルムの丸いのだ、と言ってもダメ。それから
手マネをしたり、絵を描いたり(うちの女房は漫画家なのでこういうときは
便利だ)してさんざん説明した末に、向こうがカプセルを取り出してきて
「これと同じ用途のものか」
と言う。そうだ、そうだ、と言うと
「そういうものはこっちの国にはない」
と言われてしまった。あらゆる粉薬はオブラート無しではのめない女房は
仰天して
「中国人はじゃあ、どうやって粉薬のんでいるのよ~!」
とわめいたが、僕はそこでなるほど、と思い、膝をたたいたのである。
中国の人々にとって、粉薬は、お湯に溶かしてのむもの、なのであった。
「あらゆる粉薬はオブラート無しではのめない」のに、「いつものんでいる漢方の粉薬」を
もっている人もいることの方が、ある意味驚きだったりするけど、おいといて。
で、本当に「そういうものはこっちの国にはない」、つまり、中国にオブラートというものは
存在しないのか、調べた人が2ちゃんのスレにいた (元の文章は Read More 参照) ので、
せっかくだから。
- オブラートを中国語では「糯米?」という。
( http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese_chinese/?search=オブラート )
「薬をオブラートに包んで飲む」は把薬包在米紙里服用。
( http://nikka.3.pro.tok2.com/kotoba.htm )
- 中国の薬局でオブラートを購入しようとしても、そんなものはないといわれたりする。
( http://minyoneko.blog.drecom.jp/archive/98 )
- でも中国にオブラートというものが存在しないというわけでもなく、ゼリーをオブラートに
包んだ、昔懐かしい感じのお菓子が売られている。
( http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1012585435 )
不二家のミルキーに似たキャンディを包むのに、オブラートが使われている例もある。
( http://www.kanshin.com/keyword/1090140 )
- 料理用として、「威化紙」という名前で販売されている「中国オブラート」も存在する。
澱粉やゼラチンなどでできていて、材料を包んで揚げるのに使う。
( http://www.eonet.ne.jp/%7Ena-kuni418/chinese/zairyou1.html
http://static.flickr.com/97/252084876_2d7cea50d4_m.jpg )
# 調理例としては、http://recipe.gnavi.co.jp/recipe/5180p.html とか?
- 明治自体の日本では、硬質オブラートと呼ばれるウエファースのような小型パンが
ドイツから輸入され、粉薬をのむために使われていた。この硬質オブラートは、水の
入った小皿に浮かべ、上に粉薬を盛り、軟らかくなるのを待つ必要があった。
小林政太郎が、寒天と澱粉からつくった柔らかく薄いオブラート、柔軟オブラートを
発明したことによって、それまでの粉薬を飲む際の不便は画期的に改善される。
( http://www.nipponnosekaiichi.com/creature_medicine/kobayashi-masataro/148.html )
- オブラートの語源は、ラテン語のオブラトゥス (oblatus : 楕円形) で、今でもその形は
残されている。ドイツのミサで使用されていたという、ウェファースに似た丸い小型の
軽焼きせんべい、上でいう硬質オブラートが、ドイツでは粉薬をのむときに使われる
ようになったのが始まりとか。
( http://www.oblate.co.jp/index7.html )
http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1205573097/
334 :無名草子さん:2008/03/18(火) 13:57:07
『トンデモ一行知識の世界』ちくま文庫版
4.クスリと病に関する一行知識
「中国人はオブラートを使わない」
(大和書房版では「中国人はクスリをお湯に溶かしてからのむ」)
旅行先の中国の薬局で、妻のためにオブラートを求めようとした唐沢。
さんざん苦労して説明した挙げ句、「そういうものはこっちの国には
ない」と言われてしまう。
妻は憤慨するが、中国人にとって粉薬はお湯に溶かして飲むもので
あることを知っていた唐沢は、例によって「なるほど、と思い、膝を
たたいたのである。」
↓たしかに、ここにもあるように中国人にとって粉薬をオブラートに包んで
飲むという習慣は一般的でないようだ。
http://minyoneko.blog.drecom.jp/category_9/
>白湯さんに聞いた「オブラート」包み作戦の為に近所のカルフール1Fの
>薬局へ「オブラート」を購入しに行ったが、私の意図は(たぶん)伝わった
>(ような気がする)ものの「没有(無いっすね)」と言われる。
>もしや中国では薬局で「オブラート」を取り扱ってないのか?
335 :334:2008/03/18(火) 13:58:00
しかし、唐沢の言うように「中国人はオブラートを使わない」かというと・・・
料理用や、菓子類を包む(くっ付くのを防ぐため。日本ではあまり見かけ
なくなったが、よく駄菓子屋でゼリー菓子などが包まれていたアレ)用途
では盛んに使われているようだ。
威化紙 中国オブラート
http://www.eonet.ne.jp/~na-kuni418/chinese/zairyou1.html
大白兎
http://www.kanshin.com/keyword/1090140
>そうそう、あのオブラートがまた懐かしい。
では、薬を飲む際に使う例が全く無いかというと疑問も残る。
↓こちらのサイトでは言葉を説明しているだけなので、これをもって
使用例の証明とはいかないが・・・
http://nikka.3.pro.tok2.com/kotoba.htm
>オブラートにくるむ:話中有話
>オブラートは、中国語では米紙または糯米紙という(糯米は餅米)。
>「薬をオブラートに包んで飲む」は把薬包在米紙里服用。
ちなみに、現在普及している「柔軟オブラート」は日本で発明されたもの
らしい。
http://www.nipponnosekaiichi.com/creature_medicine/kobayashi-masataro/148.html
337 :335:2008/03/18(火) 14:25:19
※料理に使われる糯米紙・ 威化紙は、日本のオブラートとはかなり
違うものらしいことは、書き添えておく。
http://static.flickr.com/97/252084876_2d7cea50d4_m.jpg
2008/4/14 23:40
投稿者:トンデモない一行知識
http://tondemonai2.web.fc2.com/
http://tondemonai2.web.fc2.com/
2008/4/14 12:44
投稿者:金平糖
類は友を呼ぶというか、トンデモの嫁はトンデモ?
>向こうがカプセルを取り出してきて
>「これと同じ用途のものか」
> と言う。そうだ、そうだ、と言うと
>「そういうものはこっちの国にはない」
> と言われてしまった。あらゆる粉薬はオブラート無しではのめない女房は
>仰天して
>「中国人はじゃあ、どうやって粉薬のんでいるのよ~!」
> とわめいたが、
その薬局のおっさんが出してきたカプセルで飲むんじゃないのか?
>中国の人々にとって、粉薬は、お湯に溶かしてのむもの、なのであった。
そもそもオブラートは飲みにくい薬を飲みやすくするためのもので
薬を飲むのが苦手な人が使うものだ
特に薬を飲むのが苦手でない人はオブラートなんて使わない
オブラートを使用すれば薬の溶けるタイミングが変わったりもするので
オブラートなしで飲めるならその方が当然いい
漢方の本場中国でわざわざオブラートを使うなんてのは少数派だろう
>向こうがカプセルを取り出してきて
>「これと同じ用途のものか」
> と言う。そうだ、そうだ、と言うと
>「そういうものはこっちの国にはない」
> と言われてしまった。あらゆる粉薬はオブラート無しではのめない女房は
>仰天して
>「中国人はじゃあ、どうやって粉薬のんでいるのよ~!」
> とわめいたが、
その薬局のおっさんが出してきたカプセルで飲むんじゃないのか?
>中国の人々にとって、粉薬は、お湯に溶かしてのむもの、なのであった。
そもそもオブラートは飲みにくい薬を飲みやすくするためのもので
薬を飲むのが苦手な人が使うものだ
特に薬を飲むのが苦手でない人はオブラートなんて使わない
オブラートを使用すれば薬の溶けるタイミングが変わったりもするので
オブラートなしで飲めるならその方が当然いい
漢方の本場中国でわざわざオブラートを使うなんてのは少数派だろう
と答えているんだから、カプセルが使われているってことですね。
(これもまたデタラメというオチではなかったら、ですが)。
ところで、オブラートって、需要は減ってしまっているみたいで、
オブラートに包むという言い回しもあまり聞かなくなっている昨今
かも――で、少し寂しい気もします。↓
http://www.oblate.co.jp/index7.html
> しかし、昭和25年に砂糖が自由化されたことにより、今まで
>オブラートで包まれていた飴やキャラメルなども包装技術の進歩に
>より、お菓子の包装材料としてオブラートは使われなくなりまし
>た。(お菓子用のオブラートの厚さは40ミクロン。薬用のオブラー
>トの厚さは20ミクロンです。)時々、スーパーなどの一角にある
>駄菓子コーナーで、オブラートに包まれた飴・ゼリーなどのお菓子
>を手にすると懐かしさを感じるのは、私だけでしょうか?
> さて、当時の生産量と現在の生産量を比べると、お菓子に使用さ
>れるオブラートは大きく激減しました。また、薬用のオブラートも
>時代の流れには勝てず、減少していますが、今でも、根強い人気で
>多くのお客様に愛用されています。また、オブラートの全盛期は
>1950年頃と言われています。全盛期には全国にオブラート工場が
>100カ所以上ありましたが、現在では5カ所の工場しかありません。
>現在では、オブラートを含んだ言葉を使わなくなりました。なぜで
>しょうか?もしかしたら身近にオブラートが、無いからでしょう
か?