トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/3/29  1:54

「疲労をポンと捨てる」がある「ちゃんとした薬品辞典」とは?  『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.132 (表題)
ヒロポンは「疲労をポンと捨てる」ところからその名がついた。

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.134
 ところで、このヒロポン、正式名称は硫酸メタンフェタミンと言う。
ヒロポンという名は、「疲労をポンと捨てる」という意味である、と
いう説と、「ギリシア語で労働を意味する言葉からとられた」という
説の二通りがある。ちゃんとした薬品辞典でも、本によって違った
説が記載されているところを見ると、もう語源など誰も覚えていない
ようだ。

×「疲労をポンと捨てる」ところから ○「仕事を好む」という意味のギリシャ語から
×硫酸メタンフェタミン ○メタンフェタミン または 塩酸メタンフェタミン

ヒロポンの由来は、「仕事を好む」という意味のギリシャ語「philopons」からとされている。
ラテン語で「考えることを好む」 という意味になる「phonnderade」からという説もあるが、
大日本住友製薬が 1943 年に出願した商標は「ヒロポン\PHILOPON」となっている
(第 364346 号の 1) ので、ギリシャ語説が有力と考えてよいだろう。

薬剤の商品名としてよく使われるというギリシャ語、ラテン語、ドイツ語のどれでもなく、
「疲労をポン」と駄洒落めいた名前のつけ方をしたとは考えにくい。「疲労をポン」という
のは、いかにも後づけで言い出されたような感じのものでもあるし。

http://www.pref.fukushima.jp/minamiaizuhofuku/kenkouiryou/yakubutu2.html
>「ヒロポン(PHILOPON)」は、1914年に日本でメタンフェミンが発売されたときの名称で、
>その由来は次のように言われています。
>a ギリシャ語で「ポンポンズ」という語がありPHILOPONSは動詞で「仕事を好む」の意。
>→「仕事を好む」
>b ヒロ・・・ラテン語の「好む、愛する」の意。 ポン・・・ラテン語のポンデラーデ
>(PHONNDERADE)動詞「考える」の意 →「考えることを好む」


http://ja.wikipedia.org/wiki/覚醒剤
>一般に「覚せい剤」といった場合メタンフェタミンを指すことが多く、商品名ヒロポン
>(大日本住友製薬の商標。俗に“ポン”とも)

http://oshiete1.goo.ne.jp/qa163160.html
>ただ、戦時中に製薬会社が商品名として名付けたのなら、薬剤の製品名は、ギリシア
>語とか、 ラテン語とか、ドイツ語など、外国語から造っているので、また、軍需工場で
>使用などしていたのなら、「疲労をポン」は無理でしょう。

さらに、俗説として紹介されることが多いのは、「疲労をポンと飛ばす」や「疲労がポンと
取れる」などであり、「疲労をポンと捨てる」というのは実はあまり見かけない。「ポンと
捨てる」は、「ポンと飛ばす」や「ポンと取れる」に比べて日本語として不自然でもある。

http://ja.wiktionary.org/wiki/ヒロポン
>ギリシア語で「仕事を好む」という意味の「philopons」に由来するとされるが、「疲労が
>ぽんと飛ぶ」から命名されたという俗説もある。


硫酸メタンフェタミン」については、下記の大辞林での「覚醒剤」の定義にもある、「塩酸
メタンフェタミン(ヒロポン)
」と「硫酸アンフェタミン」が混じってしまったものと思われる。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=覚醒剤&enc=UTF-8&stype=1&dtype=0&dname=0ss
>かくせいざい3 【覚▼醒剤】
>中枢神経系を興奮させ、睡眠抑制・疲労感軽減などの作用がある医薬品の総称。
>常用すると習慣化し中毒を起こす。塩酸メタンフェタミン(ヒロポン)・硫酸アンフェタミン
>など。覚醒アミン。



   
 
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