トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/3/18  10:41

闘争には階級がつきものということで  その他の雑学本 間違い探し編

『史上最強のムダ知識』 P.243
力石がジョーのいる階級で戦うため熾烈な減量(2階級分)を
させることになる。

漫画に描かれていた力石の過酷な減量のシーンは、フェザー級からバンタム級に
一階級落とす途中のものだったが、そのフェザー級というのも、本来はウエルター級
だった力石が 4 階級落とした結果だったのを、さらに……という話。

[1] の「トリビアの泉」で語られた話と、[2] に載っている当時の階級表を対応させると
こんな感じに。

・ウエルター級 : 体重 63.5 ~ 66.68 kg
 「力石徹 プロボクシングウェルター級六回戦 デビュー以来十三KO勝ち」 (2 巻)

・ジュニアウエルター級 : 体重 61.23 ~ 63.5 kg

・ライト級 : 体重 58.97 ~ 61.23 kg
 「あの力石くんのからだは どうひいきめに見てもライト級はたっぷりある」 (3 巻)

・ジュニアライト級 : 体重 57.15 ~ 58.97 kg

・フェザー級 : 体重 55.34 ~ 57.15 kg
 「フェザー級の新鋭どうし金剛三郎にたいする力石徹の一戦」 (5 巻)

・ジュニアフェザー級 : 体重 53.52 ~ 55.3 kg (ジョーと力石戦当時はなかった[2])

・バンタム級 : 体重 50.80 ~ 53.52 kg

http://tondemonai2.web.fc2.com/283.html では、他所で見覚えのあった2階級分
うんぬんはスルーしてたけど、2ちゃんのスレ (Read More 参照) で指摘が。当時は
存在していなかったジュニアフェザー級までカウントしたものを記憶していたか、
実質2階級分以上の減量などと表現されていたのを、うろ覚えしていたのかも。

それにしても、デビューのウエルター級から数えると 5 階級というのはすごい。
素人考えでも「そりゃ死ぬだろう」と思うが、専門家の意見も同様らしい。


[1] http://www.oride.net/trivia/trivia317-324.htm
>No.324 「あしたのジョー」の「力石徹」は漫画家のつじつま合わせで死んだ
>(番組評価 75/100へえ)
>「あしたのジョー」の中で、力石徹は矢吹ジョーの最大のライバルとして登場し
>ます。当初力石はジョーの少年院の中だけのライバルという設定でした。ところ
>が、原作の高森朝雄先生が力石の顔を大変気に入って、力石とジョーをぜひ
>プロのリングで戦わせいと言い出します。困ったのは絵を描いていたちばてつや
>先生。なぜなら2人を戦わせるには体格が違いすぎたんです。力石を大きく描き
>すぎてしまい、初登場のシーンでの2人の体重差は約10~14kgくらい、ボクシング
>で言うとバンタム級とウェルター級の差があるように見えます。そこで、ストーリー
>を進めるにつれて読者に分からないように階級のつじつまを合わせていく作業が
>始まりました。第2巻の142ページでは「力石徹 プロボクシングウェルター級六回
>戦 デビュー以来十三KO勝ち」とあり、第3巻72ページでは「あの力石くんのから
>だは どうひいきめに見てもライト級はたっぷりある」となっていて、第5巻37ページ
>では「フェザー級の新鋭どうし金剛三郎にたいする力石徹の一戦」となっています。
>それでも2人を戦わせるには力石の体重をジョーの階級の体重に落とす必要が
>ありました。ジョーを太らせる方法もありましたが、ちば先生はそれでは絵になら
>ないと思い、力石をさらに絞る(体重を落とす)方法を採ります。

[2] http://yattokame.exblog.jp/2613224/
>左が現在のプロボクシング階級表、そして右が1972年当時。そう「あしたのジョー」
>の頃のものだ。ただしジュニアフェザー級はこの時でもOBF(東洋ボクシング連盟)
>のみ、力石との戦いの時にはまだなかったはず。


[3] http://www.mni.ne.jp/%7Edatehachi/sonopress/joe02.htm
>ジョーが戦ってきたクラスは、前述通りバンタム級(53.52キロまで)なのですが、
>力石のクラスは、当時で云うと一階級上のフェザー級(57.15キロまで)だったの
>です。〈略〉ほとんどのボクサーが、少しでも体格的に有利な条件(身長・リーチ)
>になるように、多かれ少なかれ減量して、より軽いクラスで戦おうとしている訳で
>す。力石徹もご多分に漏れず、本来フェザー級より二階級上のライト級以上の
>ウエート(61.23キロ)をギリギリ絞ってフェザー級で戦っていた訳ですので、バン
>タム級まで絞ると云う事は、限界を超えた苛酷な減量を意味していた訳なのです。


http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1205573097/47-

47 :無名草子さん:2008/03/15(土) 21:21:34
唐沢は『史上最強のムダ知識』の中で『あしたのジョー』での力石の減量を
「2階級」としているが...
少年院を退院して再デビューした時の力石は既にフェザー級まで階級を落として
いるが、力石は元々はウェルター級のボクサーだぞ。


132 :無名草子さん:2008/03/16(日) 10:10:54
『史上最強のムダ知識』
>力石がジョーのいる階級で戦うため熾烈な減量(2階級分)を
>させることになる。

少年院を退院した後はフェザー級まで落として再デビューしているが、
力石は本来ウェルター級のボクサー。ジョーのいるバンタムには、
当時の階級制で実に5階級落としていることになる。
再デビュー後のフェザー級からの減量を基準にしても、当時の階級制
ではスーパー・バンタム級(旧ジュニア・フェザー級)が存在しない
ので1階級分の減量となる。

http://www.oride.net/trivia/trivia317-324.htm
>「力石徹 プロボクシングウェルター級六回戦
>デビュー以来十三KO勝ち」とあり、

http://www.mni.ne.jp/~datehachi/sonopress/joe02.htm

http://yattokame.exblog.jp/2613224/
>左が現在のプロボクシング階級表、そして右が1972年当時。
>そう「あしたのジョー」の頃のものだ。
>ただしジュニアフェザー級はこの時でもOBF(東洋ボクシング連盟)
>のみ、力石との戦いの時にはまだなかったはず。

参考
http://www1.odn.ne.jp/haru/data-other/boxing.html



   
 
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