トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
旧 URL は、http://diary.aol.com/yzuc9ww/221.html
文字列の一括置換をかけた都合上、旧ブログのコメント欄および2ちゃんねるのスレからの引用の中の URL も全部新 URL に置き換わっていますことを、あらかじめご了承ください
http://tondemonai2.blog114.fc2.com/ で続きの Blog をやっています
   
 

2008/2/21  2:03

呪いと生霊と録音テープ  その他の雑学本 パクリ探し編

『奇人怪人偏愛記』楽工社と、「マッドサイエンティストの部屋」という Web
サイトの ページ http://homepage3.nifty.com/adeno1/sci/brain.htm との
奇妙な一致について。

この Web ページにある 37 個ほどのネタのうち、今のところ 3 個がかぶる。
「マッドサイエンティストの部屋」の最終更新日は 2005 年で、『奇人怪人
偏愛記』は 2006 年だから、Web サイトの方が先。

サイトにあるページには参考文献が記載されているが、『奇人怪人偏愛記』
には、そんなものは載っていない。

唐沢俊一が書いた『奇人怪人偏愛記』の文章よりも、「マッドサイエンティスト
の部屋」の文章の方が上手で読みやすく、『奇人怪人偏愛記』では事実関係
および時系列がわかりにくくなっている。

また、『奇人怪人偏愛記』の記述には、Web サイトの方に載っていないような
情報は、ほとんど含まれていない。

(なお、2ちゃんねるのスレでのやり取りは、Read More をクリックするか、
http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1203341351/ を参照のこと)。

http://homepage3.nifty.com/adeno1/sci/brain.htm
-------
イギリスの精神医学者モートン・シャッツマン(Morton Schatzman)は「ルース
の物語(The Story of Ruth, Duckworth, London, 1980y)」を記した(ルースは
患者の仮名である)。 この幽霊の特徴は生きている人物の幽霊(ルースの
父親や夫など)であることである。

幼少の頃から幽霊らしきものを比較的自由に見る事ができたルースだが、
10歳の頃に 実の父親から強姦されそうになる。この事件をきっかけに、父親
の幽霊が取り付くようになる。また、結婚後は夫も幽霊となって、性的交を迫る
ようになる。 これに困ったルースは治療を求めた。

シャッツマンは幽霊を『あなた自身がつくりだしているものだ』とルースに分か
らせることで、幽霊を制御可能なものへと変えた。 比較的自由に幽霊を出現
させたり消したりできるようになったルースは、恐怖心から解放され、幽霊と
面と向かって対話できるようになった。 シャッツマンはこの会話を録音したが、
さすがに幽霊の声は録音できなかった。幽霊の声はルースにしか聞けなかった
のだ。

あるとき、 シャッツマンは幽霊が座っているはずのイスに無理矢理腰掛けよう
とした。このとき、ルースには幽霊がイスから逃げ出すように見えた。 幽霊は
人間と同じように振る舞うのだ。

やがてルースは、シャッツマンや親友の幽霊も自由に作り出せるようになった。
この時点で治療は成功したと判断され終了した。彼女にとって幽霊が煩わしく
なければそれで構わないのだから。

参考:「新幽霊科学」
   徳間書店 発行
   ゆうむはじめ 著
参考:「夢魔」
   株式会社未来社 発行
   スタン・グーチ 著
   川澄英男 訳
   1989年第1刷発行
-------


『奇人怪人偏愛記』楽工社 P.160
-------
精神神経科医モートン・シャッツマン博士の患者に、自由に幽霊を作り出す
ことの出来る患者がいた。 博士は彼女をルースと仮名で読(ママ)んでいる
が、ルースは幼少の頃から幽霊をよく見る女の子だった。
十歳の頃に、実の父親からセクシャルハラスメントを受け、このときから、
彼女には父親の幽霊が取り憑くようになる。幽霊と言っても父親は死んでは
いないのだが、どんなに寝室に鍵をかけても幽霊となった父親はやってきて
彼女に性交渉を迫り、また結婚後は夫も幽霊となって彼女に迫るようになった。
これに困ったルースは、シャッツマン博士のもとにやってきたのだが、その幽霊
とは彼女が心の中で作り出しているものだと診断した(幽霊の本場だけあって
無碍に否定しないのである)博士は、幽霊を排除するのではなく、あなたの中
でコントロールできるようにしなさい、と勧めた。
つまり、幽霊を恐怖心で見るのではなく、それと面と向かえるようにして、
恐怖心を克服するように教えたのだ。

ルースはさすがに、最初は怖さが先に立ってなかなか幽霊と話し合えなかった。
そこでシャッツマン博士は、幽霊が坐っている、と彼女が言った椅子に、わざと
ドッカと腰掛けてみせたという。
ルースの目には、幽霊があわててその椅子からどいたように見え、これで彼女
にとって、 幽霊の怖さはだいぶ軽減されたものとなった。やがてルースは、
怖い幽霊ばかりでなく、自分の親友や、 シャッツマン博士の幽霊も自由に作り
出せるようになり、幽霊は自分にとって怖い存在ではなく、 親しいものだと意識
できるようになった。結局、シャッツマン博士は幽霊を退散させることは出来な
かったが、 逆手にとってルースと幽霊を仲よくさせることで、彼女の生活に幽霊
が支障となることをなくさせ、 その恐怖から彼女を解放した。ルースは今でも、
幽霊たちと仲よく生活しているはずである。
-------

http://homepage3.nifty.com/adeno1/sci/brain.htm
-------
幽霊研究先進国イギリスにおいて、人工的に幽霊を作り出す実験が行われ、
この実験は1976年にBBCにより放送された。

コリン・ウィルソン監修のシリーズ番組「Leap in the Dark」のなかで行われた
実験は次のように行われた。 まず、ある女性に催眠術がかけられ、その女性
が見るであろう幽霊について詳しい説明がなされた。 次に、特定の男性に会う
とその幽霊が見えるとする「後発性暗示」が、その女性に与えられ、催眠術は
解かれた。

ひとけのない波止場に立つ女性に、男性が歩み寄る。その時、女性は今いた
人が急に消えてしまったと不思議がった。 その消えた人の様子を質問すると、
その答えは催眠術で与えられた幽霊そのものだった。 また、女性から見て
その幽霊(?)はごく普通の人間に見えたと言う。

この話には後日談がある。放送局や心霊研究家のところへ、同じような幽霊を
見たと言う報告が相次いだのである。 しかし、この幽霊は完全な創作であり、
それ以前に目撃されたことはない。 つまり、幽霊話は噂だけでも伝染するもの
であり、元がニセモノでも構わない。 第2次大戦直前のアメリカでおこった火星
人騒動も同じである。 幽霊製造実験は心霊スポット製造実験ともなったのだ。

参考:「新幽霊科学」
   徳間書店発行
   ゆうむはじめ著
   引用元はコリン・ウィルソンの「ミステリーズ」(工作舎)

-------



『奇人怪人偏愛記』楽工社 P.162
-------
1976年、心霊研究家として有名な作家コリン・ウィルソンが監修したBBCの
心霊番組の中である女性に催眠術がかけられ、特定の男性に会うと幽霊が
見えるように暗示が与えられた。
もちろん、その女性には自分に与えられた暗示は知らされていなかった。
その後、波止場で、その暗示で与えられた特定の男性が彼女に近付くと、
女性は、今、自分の脇にいた人が急に消えてしまったと不思議がった。
そのきえた人の服装を質問すると、その答えは催眠術で与えられた幽霊と
全く同じだった。 女性は、そんな人間が実際にはいなかったことに、まったく
気がついていなかった。
これだけなら面白い心理実験のおはなし、で終わりなのだが、実は後日談
がある。 放送後BBCに、その波止場で、同じような幽霊を見たという報告が
相次いだのである。 まったくの創作で、モデルなどいない架空の幽霊であった
のに。

-------


http://homepage3.nifty.com/adeno1/sci/brain.htm
-------
第2次大戦後の日本で、警察が呪いに対して動いたことがある。 昭和29
年の秋田市にて、 田中義江さんは、突然胸の痛みで倒れた。 医者には
原因がわからぬまま。 数日後、交際相手の山本鉄也さんが警察に
「彼女はワラ人形の呪いをかけられている。」と訴えた。 山本さんは、
数年前から堀田清子さんと交際していたが、 義江さんのことが好きになり
別れ話を持ち出した。 しかし、清子さんは諦めきれずにやり場のない怒り
を義江さんに向けて近所の神社で「丑の刻参り」を行なったのだ。

警察は検討した結果、清子さんを脅迫容疑で逮捕した。 すると途端に義江
さんの体は回復し、 周囲の人を唖然とさせたのだ。
〈略〉
参考:日本テレビ「特命リサーチ200X」
    1997.7.6 放送「呪いのわら人形の謎」
参考:「怪談の科学 Part2」 P.12
    株式会社講談社ブルーバックス中村希明 著

-------



『奇人怪人偏愛記』楽工社 P.161~162
-------
昭和二十九年、秋田県で、藁人形の呪いをかけて殺人が行われかけた
ことがある。 田中義江さんという若い女性が突然胸の痛みで倒れ、医者
に見せても原因が分からぬまま過ぎたが、 義江さんの交際相手の山本
鉄也さんから警察に「彼女はのろいをかけられている」との訴えがあった。
山本さんは、数年前からKという別の女性と交際していたが、義江さんと
つきあうようになり、 Kの方には別れ話を持ち出した。しかし、Kはあきら
めきれずに義江さんをうらみ、 近所の神社で丑の刻参りを行ったのだ。
警察は検討した結果、Kを逮捕した。 すると、とたんに義江さんの体は
回復し、周囲の人を驚かせた、と当時の新聞にある。

-------


http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1203341351/309n-

309 :無名草子さん:2008/02/20(水) 09:59:43
あらたな、パクリ疑惑。
『奇人怪人偏愛記』楽工社 2006 P161~162

>昭和二十九年、秋田県で、藁人形の呪いをかけて殺人が行われかけたことがある。
>田中義江さんという若い女性が突然胸の痛みで倒れ、医者に見せても原因が分からぬまま過ぎたが、
>義江さんの交際相手の山本鉄也さんから警察に「彼女はのろいをかけれている」との訴えがあった。
>山本さんは、数年前からKという別の女性と交際していたが、義江さんとつきあうようになり、
>Kの方には別れ話を持ち出した。しかし、Kはあきらめきれずに義江さんをうらみ、
>近所の神社で丑の刻参りを行ったのだ。警察は検討した結果、Kを逮捕した。
>すると、とたんに義江さんの体は回復し、周囲の人を驚かせた、と当時の新聞にある。

FAR EAST REESARCH 1998/02/01
http://www.ntv.co.jp/FERC/research/19980201/f0313.html

>昭和29年秋田市の田中義江さんは、突然胸の痛みで倒れた。
>医者に行ったが、原因は不明。数日後、山本鉄也さんが警察に「彼女はワラ人形の呪いをかけられている。」と訴えた。
>山本さんは、数年前から堀田清子さんと交際していたが、義江さんのことが好きになり別れ話を持ち出した。
>しかし、清子さんは諦めきれずにやり場のない怒りを義江さんに向けた。
>清子さんは幼少の頃に祖母から聞き伝えた「丑の刻参り」を思い出し、
>深夜3時頃近所の神社で白装束に身を包み義江さんをかたどったワラ人形と名前を書いた紙を
>「呪い死ね」と祈りながら何日も五寸釘で打ち付けた!!そして義江さんは倒れた。
>警察は検討した結果、清子さんを脅迫容疑で逮捕した。
>すると途端に義江さんの体は回復し、周囲の人を唖然とさせたのだ。

唐沢の書いた「当時の新聞」が元ネタなら両者が似ているのは仕方ないかも知れない。
当然ながら、『奇人怪人偏愛記』は原典には一切触れていない。

314 :無名草子さん:2008/02/20(水) 10:09:44
>>309
その話って、呪いをおこなったとの容疑では逮捕できないけど、
脅迫の容疑で逮捕することは可能だし前例もある、というのでよく引き合いに出される話かな。

それを
>>昭和二十九年、秋田県で、藁人形の呪いをかけて殺人が行われかけたことがある。
って、どういう要約能力なんだ唐沢……。

しかも、下の文章とかなり似ているのに、事実関係がえらく分かりにくく改悪(?)されているぞ。


315 :無名草子さん:2008/02/20(水) 10:13:00
>>309
乙。
見ると、まんまコピペではないようだけど、似た箇所はいくつかあるな。
唐沢には出典はきちんと表示することを勧める。
コピペだと疑いを持たれないためにも、著作権でのトラブルを防ぐためにも。
しかし、むしろ問題は下の文章の方が出来がいいこと。こっちの方が痛いw


316 :無名草子さん:2008/02/20(水) 10:13:05
>>309

昭和29年なら、新聞記事の文体も今に近いと思われる。
だから、

 秋田市○○の公務員山本鉄也さん(30)から、交際中の女性が呪いをかけられているのでは
のではという訴えが秋田署にあった。被害にあっていると見られているのは田中義江さん(27)でノ

 てな書き方になると思うんだがな。だから、この文章は記事のコピペに手を加えたといった
性格のものではないんじゃないか。


326 :無名草子さん:2008/02/20(水) 10:29:29
>>309
ググってみたら3件ヒットしたが、日テレ以外の2つは日テレからの完全コピペだった。
コピペは論外だが、唐沢のはどうなんだろうなあ。

日テレのページを見て使えるネタみっけ!するのはいいが、問題はその後。
原稿を書く段階で大元の「当時の新聞」にちゃんと当たったのかね、唐沢は?
『奇人怪人偏愛記』の文章は、日テレのページ以上の情報が一切入ってない、
劣化コピーに見えるんだが。


418 :無名草子さん:2008/02/20(水) 12:40:16
さらなるパクリ疑惑。
『奇人怪人偏愛記』楽工社 2006 P160

>精神神経科医モートン・シャッツマン博士の患者に、自由に幽霊を作り出すことの出来る患者がいた。
>博士は彼女をルースと仮名で読(ママ)んでいるが、ルースは幼少の頃から幽霊をよく見る女の子だった。
>十歳の頃に、実の父親からセクシャルハラスメントを受け、このときから、彼女には父親の幽霊が
>取り憑くようになる。幽霊と言っても父親は死んではいないのだが、どんなに寝室に鍵をかけても
>幽霊となった父親はやってきて彼女に性交渉を迫り、また結婚後は夫も幽霊となって彼女に迫るようになった。
>これに困ったルースは、シャッツマン博士のもとにやってきたのだが、その幽霊とは彼女が心の中で
>作り出しているものだと診断した(幽霊の本場だけあって無碍に否定しないのである)博士は、幽霊を
>排除するのではなく、あなたの中でコントロールできるようにしなさい、と勧めた。
>つまり、幽霊を恐怖心で見るのではなく、それと面と向かえるようにして、
>恐怖心を克服するように教えたのだ。

 長いので、一旦切ります。

421 :無名草子さん:2008/02/20(水) 12:51:47
>>418の続き

>ルースはさすがに、最初は怖さが先に立ってなかなか幽霊と話し合えなかった。
>そこでシャッツマン博士は、幽霊が坐っている、と彼女が言った椅子に、わざとドッカと腰掛けてみせたという。
>ルースの目には、幽霊があわててその椅子からどいたように見え、これで彼女にとって、
>幽霊の怖さはだいぶ軽減されたものとなった。やがてルースは、怖い幽霊ばかりでなく、自分の親友や、
>シャッツマン博士の幽霊も自由に作り出せるようになり、幽霊は自分にとって怖い存在ではなく、
>親しいものだと意識できるようになった。結局、シャッツマン博士は幽霊を退散させることは出来なかったが、
>逆手にとってルースと幽霊を仲よくさせることで、彼女の生活に幽霊が支障となることをなくさせ、
>その恐怖から彼女を解放した。ルースは今でも、幽霊たちと仲よく生活しているはずである。

続きます。

422 :無名草子さん:2008/02/20(水) 12:56:55
>>421の続き

>イギリスの精神医学者モートン・シャッツマン(Morton Schatzman)は「ルースの物語(The Story of Ruth, Duckworth, London, 1980y)」を記した(ルースは患者の仮名である)。
>この幽霊の特徴は生きている人物の幽霊(ルースの父親や夫など)であることである。幼少の頃から幽霊らしきものを比較的自由に見る事ができたルースだが、10歳の頃に
>実の父親から強姦されそうになる。この事件をきっかけに、父親の幽霊が取り付くようになる。また、結婚後は夫も幽霊となって、性的交渉を迫るようになる。
>これに困ったルースは治療を求めた。シャッツマンは幽霊を『あなた自身がつくりだしているものだ』とルースに分からせることで、幽霊を制御可能なものへと変えた。
>比較的自由に幽霊を出現させたり消したりできるようになったルースは、恐怖心から解放され、幽霊と面と向かって対話できるようになった。
>シャッツマンはこの会話を録音したが、さすがに幽霊の声は録音できなかった。幽霊の声はルースにしか聞けなかったのだ。あるとき、
>シャッツマンは幽霊が座っているはずのイスに無理矢理腰掛けようとした。このとき、ルースには幽霊がイスから逃げ出すように見えた。
>幽霊は人間と同じように振る舞うのだ。やがてルースは、シャッツマンや親友の幽霊も自由に作り出せるようになった。
>この時点で治療は成功したと判断され終了した。彼女にとって幽霊が煩わしくなければそれで構わないのだから。
>参考:「新幽霊科学」徳間書店 発行 ゆうむはじめ 著
>参考:「夢魔」株式会社未来社 発行 スタン・グーチ 著 川澄英男 訳 1989年第1刷発行

例によって唐沢には引用元の記述なし。


425 :無名草子さん:2008/02/20(水) 13:04:18
その「ルースの物語」に関しては、「パクリ」と呼ぶにはチト苦しくないかい。
たしかに参考にした資料を明記すべきだとは思うが、この程度なら、一般向け
の入門書や解説書ではわりとよくあること。
唐沢がネットだけを見てこれを書いた可能性も捨てられないが、むしろ、
ゆうむはじめの本がタネと考えたほうが自然だろうね。

428 :無名草子さん:2008/02/20(水) 13:20:58
>>425
パクリと呼ぶにふさわしいかどうかは、参考文献でのルースの記述のボリュームにもよるなあ。
もっと他にあれこれ書かれていたのに、要約した文章がネットにあげられているものと不思議と
一致しちゃいましたーとなるとw

だって、この Schatzman の The Story of Ruth って、一冊の本になっているんだろ?

429 :無名草子さん:2008/02/20(水) 13:23:56
この「マッドサイエンティストの部屋」は多分ゆうむ本のダイジェスト。
唐沢はゆうむ本からパクろうとしたが、彼独自のノウハウ「粗筋をサイトからパクル」
を採用したのだろうな。それにしては「幽霊の声」とかのエピソードは落ちている。
それから、

>幽霊の怖さはだいぶ軽減されたものとなった。やがてルースは、怖い幽霊ばかりでなく、自分の親友や、
>シャッツマン博士の幽霊も自由に作り出せるようになり、幽霊は自分にとって怖い存在ではなく、
>親しいものだと意識できるようになった。結局、シャッツマン博士は幽霊を退散させることは出来なかったが、
>逆手にとってルースと幽霊を仲よくさせることで、彼女の生活に幽霊が支障となることをなくさせ、
>その恐怖から彼女を解放した。ルースは今でも、幽霊たちと仲よく生活しているはずである。

「ルースは幽霊を怖い存在から親しい存在だと思うようになった」
ということを水増しして書いているだけ。

430 :無名草子さん:2008/02/20(水) 13:28:03
参考
http://florence.ghibellini.free.fr/revelucidea/worsleya.html
> In his book 'The Story of Ruth' Dr Morton Schatzman describes how his patient,
>'Ruth', experienced involuntary animated apparitions of her father in convincing
>multi-sensory detail though she knew he was thousands of miles away.
>
>Under Dr Schatzman's guidance Ruth learned to control her talent for creating
>apparitions. She learned how to create them voluntarily. When her husband was
>away she was able to have satisfying interactions with an apparition of him.
>One might ask whether interactions of this degree of sensory fidelity would raise
>issues of matrimonial fidelity. If she had evoked an apparition of a lover how
>would this be different from relating to some other form of animate entity
>whether it was physical or virtual?



432 :無名草子さん:2008/02/20(水) 13:35:00
>>430
なんか、だいぶ日本語訳と違うような気が―
特に夫の件とかさ。

433 :無名草子さん:2008/02/20(水) 13:42:29
>>432
いや、べつに「訳」じゃないから

434 :無名草子さん:2008/02/20(水) 13:51:37
でも多様な切り口が考えられる本でありそうなことは確か。
英文の方は、五感に働きかけるという点と夫とのエピソードに焦点を
あてているのかな。

切り口とか、どう紹介するかも他人からのパクリであったら、
もとから何も生み出さない唐沢俊一には、もう何もないとか言ってたのは
町山だったっけ。

435 :無名草子さん:2008/02/20(水) 13:55:47
つか、これも映画見ないとわからんけど
たまたま見てた映画のあらすじ書いただけかもしれない。
http://www.imdb.com/title/tt0083127/combined
本人がソース提示してないことの問題はホントはこの辺にあって、
書かれてることが検証できないんだよね。

436 :無名草子さん:2008/02/20(水) 14:44:42
あれれれ。

『奇人怪人偏愛記』楽工社 2006 P162
 上のシャッツマン博士のエピソードに続いて、

>1976年、心霊研究家として有名な作家コリン・ウィルソンが監修したBBCの心霊番組の中で
>ある女性に催眠術がかけられ、特定の男性に会うと幽霊が見えるように暗示が与えられた。
>もちろん、その女性には自分に与えられた暗示は知らされていなかった。
>その後、波止場で、その暗示で与えられた特定の男性が彼女に近付くと、
>女性は、今、自分の脇にいた人が急に消えてしまったと不思議がった。
>そのきえた人の服装を質問すると、その答えは催眠術で与えられた幽霊と全く同じだった。
>女性は、そんな人間が実際にはいなかったことに、まったく気がついていなかった。
>これだけなら面白い真理実験のおはなし、で終わりなのだが、実は後日談がある。
>放送後BBCに、その波止場で、同じような幽霊を見たという報告が相次いだのである。
>まったくの創作で、モデルなどいない架空の幽霊であったのに。


437 :無名草子さん:2008/02/20(水) 14:45:26
>>436の続き


 で、同じく「マッドサイエンティストの部屋」
 http://homepage3.nifty.com/adeno1/sci/brain.htm

>幽霊研究先進国イギリスにおいて、人工的に幽霊を作り出す実験が行われ、この実験は1976年にBBCにより放送された。
>コリン・ウィルソン監修のシリーズ番組「Leap in the Dark」のなかで行われた実験は次のように行われた。
>まず、ある女性に催眠術がかけられ、その女性が見るであろう幽霊について詳しい説明がなされた。
>次に、特定の男性に会うとその幽霊が見えるとする「後発性暗示」が、その女性に与えられ、催眠術は解かれた。
>ひとけのない波止場に立つ女性に、男性が歩み寄る。その時、女性は今いた人が急に消えてしまったと不思議がった。
>その消えた人の様子を質問すると、その答えは催眠術で与えられた幽霊そのものだった。
>また、女性から見てその幽霊(?)はごく普通の人間に見えたと言う。
>この話には後日談がある。放送局や心霊研究家のところへ、同じような幽霊を見たと言う報告が相次いだのである。
>しかし、この幽霊は完全な創作であり、それ以前に目撃されたことはない。
>つまり、幽霊話は噂だけでも伝染するものであり、元がニセモノでも構わない。
>第2次大戦直前のアメリカでおこった火星人騒動も同じである。
>幽霊製造実験は心霊スポット製造実験ともなったのだ。

>参考:「新幽霊科学」徳間書店発行 ゆうむはじめ著
>引用元はコリン・ウィルソンの「ミステリーズ」(工作舎)

 絶対ここからパクッテル。


439 :無名草子さん:2008/02/20(水) 15:20:17
>>436-437
いや、普通に考えてパクり元は
>「新幽霊科学」徳間書店発行 ゆうむはじめ
こっちだろ(w 
マッドサイエンティストのひとのほうが複数ソース見てるぶん情報量が多い


507 :無名草子さん:2008/02/21(木) 00:12:08
>>436
ええと、その、http://homepage3.nifty.com/adeno1/sci/brain.htm には、
>>309 で指摘されている呪いの藁人形の話もあるんだけど。
(サイト主は、「特命リサーチ200X」を参考文献に挙げている)。
ハリウッドスキャンダルのときと同様、一カ所からまとめて大量パクリじゃね?
つまり、ネタのセレクトも他人まかせ……。

>>309 の唐沢の文章の「医者に見せても原因が分からぬまま」はここからっぽいし。

>第2次大戦後の日本で、警察が呪いに対して動いたことがある。 昭和29年の秋田市にて、
>田中義江さんは、突然胸の痛みで倒れた。 医者には原因がわからぬまま。 数日後、交際相手の
>山本鉄也さんが警察に 「彼女はワラ人形の呪いをかけられている。」と訴えた。 山本さんは、
>数年前から堀田清子さんと交際していたが、 義江さんのことが好きになり別れ話を持ち出した。 しかし、清子さんは諦めきれずにやり場のない怒りを義江さんに向けて 近所の神社で「丑の刻参り」を行なったのだ。

>警察は検討した結果、清子さんを脅迫容疑で逮捕した。 すると途端に義江さんの体は回復し、
>周囲の人を唖然とさせたのだ。


511 :無名草子さん:2008/02/21(木) 00:29:35
>>309 の唐沢の文章
「数日後、」とその前の句点を省いて文を一つにしたせいで、ダラダラとした、
時間経過が分かりにくい文章に改悪されているような。
「警察は検討した結果、清子さんを脅迫容疑で逮捕した。」を「警察は検討した結果、
Kを逮捕した。」ってのも事実関係はわかりにくくなるわ、リズムも悪くなるわで、
これも改悪だと思う。
こんだけの長さの文章で、こんだけそのままコピペの割合が高くて、それでもなお
立派に劣化させることだけは忘れないw 唐沢俊一って人は何かスゴいなあ。



   
 
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