トンデモない一行知識の世界 OLD - 唐沢俊一の「雑学」とは -

一部で有名な唐沢俊一の一行知識に、ツッコミを入れたり派生トリビアを書いたり。
「愚かで分別のない人と思われたいなら、唐沢俊一のトリビアを引用しなさい。」

 
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2008/2/3  0:33

塩化ビニリデンの環境負荷については現在議論中  『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.150 欄外
・サランラップは最初、戦地で兵士が蚊に刺されないための蚊帳用に開発された。

確かに、第二次世界大戦中のサランラップ (まだその名前では呼ばれていないが) は、
戦地での蚊帳に (それに靴の中敷や、弾丸や銃を湿気から守るためにも) 使われていた
ことに間違いはないだろうが、「蚊帳用に開発」した製品かどうかは……。

そもそも、ポリ塩化ビニリデンをダウケミカルのラルフ・ウイリーが開発したのは 1933 年。
戦争はまだ始まってもいない。

http://www.asahi-kasei.co.jp/saran/motto/history/history.pdf
>20世紀初頭世界初の合成樹脂ベークライトが誕生しますが、以来アメリカでは合成
>樹脂の研究を熱心に進めていました。その研究の成果が(ポリ塩化ビニリデン)という
>形で実を結び、この合成樹脂をアメリカは戦争に活用しました。この合成樹脂は、太平
>洋戦線で兵士を悩ませた蚊から身を守るための蚊帳、ジャングルを行進する兵士を
>水虫から守る靴の中敷き、銃や弾丸を湿気から守るための包装フィルムなどが、主な
>用途だったそうです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ポリ塩化ビニリデン
>1933年、アメリカのダウケミカルのラルフ・ウイリーが開発し、繊維やフィルムへの
>加工生産を開始した。当初は第二次世界大戦の戦場で、靴のインソールや火薬類
>を湿気から守るフィルムなどとして使われた。


『トンデモ一行知識の逆襲』 P.151欄外
・サランラップを開発した科学者二人の妻の名は、それぞれ「サラ」と「アン」である。

サランラップ (Saran Wrap) という名は、ダウケミカル社(製造元)の職員二人の妻、
「サラ (Sarah)」と「アン (Ann)」の名前からつけられた――ということを、普通このように
表現はしないのではないかと思う。

戦争が終わって、チーズを包むくらいしか用途がなくなったとき、友人とのピクニックに
レタスをフィルムで包んで持って行って好評を博し、食品包装という用途を夫に思いつか
せた功労者たちでもあるのに、まるで偶然名前がかぶっただけであるかのような扱い。

また、その夫のラドウィックとアイアンズは、ダウケミカル社の職員 (職長) であるとは
紹介されているが、科学者であるとしている資料は見つからない (「技術者」ならある) 。
製品開発にたずさわっていたとしても、樹脂のロールはダウケミカルからの取り寄せで、
紙管の巻き付け、箱詰めと、あまり科学者らしい作業はしていない様子。

http://www.asahi-kasei.co.jp/saran/faq/saran.html
>もともとは銃や弾丸を湿気から守る包装用などに使われていました。その後チーズ
>包装に使用されていましたが、ダウケミカル社(製造元)の職員の奥さんサラとアン
>がピクニックにレタスを包んで持っていったことが食品包装用ラップとして発売する
>きっかけとなりました。そこで、二人の名前をとってサラン(サラ+アン)と名付けた
>と言われています。


http://www.asahi-kasei.co.jp/saran/motto/history/history.pdf
>そこでラドウィック、アイアンズの二人は驚き、早速翌日上司に報告し、クリング・ラップ・
>カンパニーを設立して開発に着手し、ダウケミカル社から取り寄せた樹脂のロールを
>紙管に巻き付けて箱詰めし、サランラップ第1号が完成したという訳です。



   
 
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